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第百三十三話フランデンの最後
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派手な音と共にフランデンが爆発し勇が咄嗟に離れる。
「覚えたくねえし。ふぃー」
勇は緊張が解け息を長く吐いてケイネス達の場所に向かった。
「う……………」
だが歩いてる途中で身体に凄まじい不可がかかり呼吸が一瞬止まる。
「イサミくん!」
『イサミ!!』
ケイネス達三人が不安になり駆け寄ろうとした。そこで勇の身体からクリム王女とアステリア王女が分離する。
「アステリアっ!ごめん、また負担かけたみたい」
勇は咄嗟に倒れそうになるアステリア王女を抱きとめた。
「ふぅ、情けねえぞ。アステリア、これでへばるのかよ」
クリム王女も消耗し身体を傾け膝に手を置いて悪態をつく。
「うるさいよ、クリムちゃんだってへばってるくせに
アステリア王女は細い目で睨み返した。
「ひゅう。その目でよく言うぜ」
クリム王女の方はすぐ姿勢をただし顎に指の背を当て余裕を見せる。
「どうやら、その姿は長くはもたないみたいだね」
「みたいだな」
ケイネスは他の二人と勇達に駆け寄ると分析した。
「でも、ひとまずは成功かしら」
エルハは一息つくように言う。
「やるじゃない三人とも!さっすが勇者よー!」
「ちょ、リンネ!?」
リンネは勇達三人に抱きつき驚かせた。
「やめろよリンネー!」
クリム王女はくすぐられたような感覚になる。
「ごめん、ちょっといま、苦しい…………」
アステリア王女はさらに余裕がなくなり目が半分以上下がってしまった。
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