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第百三十二話
しおりを挟むその間にエルハは呪文を唱えはじめリンネは魔弾銃を構える。
「ぐるる、ユウシャーー!」
フランデンは彷徨し勇を威嚇する。周囲の空気がしびれるも勇は動じない。
『はぁぁぁ!!』
勇はアステリア王女とクリム王女と呼吸を合わせ退かせた。
「まだです!これじゃあ合わない!」
ケイネスはエルハとリンネに叫ぶ。接近戦が勇以外不可能な以上魔法のタイミングを図るのが彼の役目だ。
『シュート!!』
勇は青い光と赤い炎を放ちフランデンの動きを止めた。
「うっ、くっ…………」
フランデンは膝をつく。
「イサミくん、どいて!」
「ああ!」
勇はケイネスに言われ横にずれる。
「今!」
「ピヨットルード!」
「はっ!」
さらに指示を出しエルハが魔法を、リンネが魔弾を放った。
「な、なんだこれは…………」
フランデンは周囲にひよこがグルグル回りはじめ倦怠感を覚える。
「今だ! ハイデリアスクリムゾンスラッシュ」
勇は接近し炎と光の円を剣で描くと円のエネルギーと共に直接フランデンを斬りつけた。
「ぐぁぁぁぁぁぁ!覚えていろ、勇者ー!この痛みは死んでも忘れんぞー!」
バスンバスンとフランデンは身体が破損しそこら中から魔力が溢れ出し怨嗟の言葉を叫ぶ。
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