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第百四話

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    騎士団は後に笛と子供達の声を聞いた街の人の話を聞く。



   三人一組で行動し勇はエルハ、アステリア王女と共に動いていた。



   聞き込みを続けているとその姿を見た人、さらにはこんな声も出る。



「実はねえ、あの芸人さん達がいつも芸やってるステージあるじゃない?」



「は、はい」



   エルハはその周辺にあるそれを思い浮かべた。



   プロではないアマチュアの芸人達がいる屋内劇場ではなく屋根のみの屋外劇場である。



「あそこ、急に今日緑のサーカステントみたいなのできたのよね」



「あ、あれか」



    その建物はそこから確認でき勇の視界に映った。



「なんか怪しくて…………なにかあるならあれじゃないかしら」



    聞き込みを受けるその家の女性は頬に手をあて不安になる。



「ありがとうございます、行ってみます!」

『ありがとうございました!!』



   エルハに続き勇とアステリア王女も頭を下げてテントに向かった。



    その女性は王女と勇者にお礼を言われ今日は何かいいことがあるのではと思った。



    だがそのテントは向かう途中で姿が薄くなってしまう。



「なんだあれ!」

「なに、どうなってるの!?」



    思わず勇とエルハは声を上げる。さらにそのままテントは消えてしまったのだ。
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