プリンセスクロッサー勇と王王姫纏いて魔王軍に挑む

兵郎桜花

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第九十四話

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「ふぅ…………」



   それを確認すると勇は緊張感が抜け息を吐く。同時にアステリア王女との合体も解除されて彼女がふらついた。



「と、大丈夫?」



   勇は慌てて彼女を支える。



「うん、ちょっと疲れたみたい」



    アステリア王女は瞼を半分閉じて答えた。プリンセスクロッサーで魔力を全開にすることは王女側に負担をかけるのだ。



「あんま全力で戦わない方がいいかもね」

「ごめん」



    勇が今後のことを考慮した発言をするとアステリア王女が謝る。



「アステリアー!」

「イサミー!」



    勝利を実感するとクリム王女とリンネが二人の元に駆けつけた。



「やったなアステリア、さすがあたしの幼馴染!」

「やるじゃない!これで一安心ね!」



「お疲れ様、イサミくん」



   エルハも隊列から離れてイサミを労う。



「ひとまず、て感じですね。今度会ったら倒せるかどうか………」



   勇は不安が拭えなかった。



「でも、ここまでやれたんだから今度はとどめまで行けるんじゃないかな」



「だといいですけど」



   そう言われ勇は少し安心する。



「凱旋だ!凱歌を上げろー!」



    ハリーは大声で兵に激を上げ大声をあげさせた。
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