プリンセスクロッサー勇と王王姫纏いて魔王軍に挑む

第六十話

「ひでえなおい………」



   勇の容赦のない妨害に壊羅は冷や汗をかく。



「ヒールバレット！」

「傷が塞がっていく」

「痛くない！」

   

   勇は魔弾で倒れている二人の冒険者を回復させる。



「早く離れて！ここは俺がやる！」



「貴族坊主？！」

「すまない！ここは任せる！」



    二人の冒険者は勇の姿とやったことに驚くがすぐさま距離を取る。



「こいつは面倒なことになったな」



    壊羅はポケットにあるアンデッドが閉じ込められた予備の石を大量に取り出しばらまいた。するとアンデッド達が召喚される。



「そうやって出してたのか！」

「雑魚なら関係ねえ、俺たちもやるぞ！」



   冒険者二人は回復したばかりだがやる気を出す。



「その必要はない」



   勇はそう言うとガトリングガンを召喚し大量のアンデッドに同等の弾丸をばらまいて殲滅していく。



   その間に壊羅は跳躍し建物の屋根を通り勇の右側まで行く。



「貴族坊主！右だ！」

「はあっ」



   屈曲な冒険者に言われ勇はガトリングガンを解除、ハンドガンに切り替えるも間に合わず斬られてしまう。



「おらよっ！」

「こんのっ。ぐっ」



   反撃しようにも連続攻撃に倒れてしまう。



「しっかりしろ！貴族坊主！」

「伏せてくださーい！」



   屈曲な冒険者が叫ぶと後ろから猛スピードで空飛ぶ箒に乗った人間が飛んでくる。



「ああ？！ぐぁぁぁ！」

 

    壊羅はそこを見るもかわせず体当たりに吹っ飛ばされてしまう。