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第九十話 因縁の魔法少女⑥

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 流河が死ぬ、そのことを理解したレッカは別の意味で震えた。



「う、うう、うあぁぁぁぁぁ!」



    彷徨と共に恐怖を振り切り、魔力を上げる。余剰魔力が背中や足から翼の形になる。



「はぁっ!」



「があぁぁぁぁ!」



     そして身体に炎に纏い不死鳥の形でドラグリィにぶつかった。



「この力は………」



    ドラグリィが強いダメージに膝をつく。



「く…………」



    レッカも消耗が激しく同じく膝をつく。



「ふっ、そっちも限界みたいね」



    ドラグリィはふらふらと歩き逃げていく。



「勝った、のか?」



    レッカは力なく呟く。





「あの力、わたしのシステムにはない。なんだあれは………」



     研究所でそれを見ていたディリハは爪を噛む。
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