女神様の悪戯で、婚約者と中身が入れ替わっています。

緋田鞠

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<14/グロリアーナ>

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 アシュリーの起こした騒動の事後処理及び女神フロリーナの加護に不安を抱いた学生への対応を検討する為、マクシミリアンは春花祭終了後から、学園を欠席して仕事に追われている。
 その為、気持ちが通じ合ったと言うのに、グロリアーナはマクシミリアンと顔を合わせる事ができていない。
 日に一度、メッセージカードと花が贈られてくるのが、唯一の遣り取りだった。
 お陰で、グロリアーナの部屋は今、フローニカの春らしく、花で一杯だ。
 春花祭から一ヶ月。
 グロリアーナの学園生活は、五年生に上がる前同様に穏やかなものに戻った。
 違いがあるとすれば、マクシミリアンの側近候補の婚約者達が、親しく声を掛けて来るようになった事だろうか。
 マクシミリアンとグロリアーナが、二人の関係を単なる名目上の婚約者ではなく、恋愛関係にあると人前で大々的に公表したのが理由だと思われた。
 友人、と呼べる存在が初めてできた事に戸惑いつつも、彼女達と話すのは楽しい。
 常に傍にいるのではなく、グロリアーナが一人でいたい時には空気を読んでくれるのも有難い。
 マクシミリアンに、友人ができた喜びを報告した所、
「彼女達とは長い付き合いになると思います。グロリアーナが嬉しいと、俺も嬉しいです」
と返事が返って来た。
 グロリアーナの事を、自分の事として喜んでくれるマクシミリアンに、何処か面映ゆい気持ちになる。
 友人達の話を聞いてみると、彼女達もまた、アシュリーの言動には不満を抱いていたが、婚約者に、
「少しだけ、全てを飲み込んで様子を見守って欲しい」
と請われて、苛立ちながらも黙っていたのだと言う。
「グロリアーナ様はご立派ですわ。例の方は、殿下に一番馴れ馴れしくしていらしたでしょう?もしも、エイドリアンが同じ事をされていたら、私はきっと、彼女の頬に白手袋を投げつけていました」
 エイドリアンの婚約者アビゲイルが、腰に両手を当てて頬を膨らませる。
 小柄なアビゲイルは、見た目とは異なり直情型のようで、意外に脳筋ではなかったエイドリアンとの相性が良さそうだ。
 幼馴染でもあると言う二人は、互いの短所をよく補い合っているのだろう。
「ユージーン様も、お会いする度にげっそりしていらしたもの…私が少し冷たい態度を見せると、お花ですとか、珍しい外国のお茶ですとか、ご機嫌取りにお土産を持って来るのは面白かったですけれど」
 そう、コロコロと笑うのはユージーンの婚約者ソフィア。
 参謀タイプのユージーンも、ソフィアの前では、掌の上で転がされているらしい。
「…私は、お義姉様を慰めるのが大変で…良かったですわ、落ち着いて…」
 何処か虚ろな目で遠くを眺めているのは、クレイグの妹バネッサ。
 卒業した事で学園内部の様子が判らない兄の婚約者から、密かにクレイグの行動を見張り、報告するように頼まれていたのだと言う。
「それにしても、春花祭でのマクシミリアン殿下とグロリアーナ様の睦まじい様子は、今、思い出しても素敵でしたわ。殿下がグロリアーナ様に向けられる笑顔がもう!愛おしくて愛おしくて仕方ない、と雄弁に語ってらして!」
「見ているこちらの頬が熱くなってしまいましたわよね!殿下のあの蕩けそうな笑みと言ったら!」
「で、ですが、マクシミリアンはいつも笑顔でしょう?そんなに違うかしら…」
 確かに、マクシミリアンは大切に扱ってくれたけれど。
 恥ずかしくなる位に賛辞を送ってくれたけれど。
 自分で大切にされている、と感じる事と、周囲にそう指摘される事は、同じようで全然違う。
「まぁ、グロリアーナ様。ご自覚されてらっしゃらないのですか?」
「これは、殿下にこれまでの分も頑張って頂かないといけませんわね」
 くすくすと笑う少女達に、カァッと熱くなった頬を、グロリアーナは両手で覆う。
「グロリアーナ様が殿下を信頼なさって、例の方が何をなさろうと泰然自若としていらしたから、お二人の絆が一層強いものとなったのですね」
 目をキラキラと輝かせてそう言われると、全然落ち着いていなかったし、マクシミリアンに疑念を抱いた事だってある、とは素直に言えず、グロリアーナは誤魔化すように、慣れた微笑を返した。
 嘘を吐きたいわけではないが、傍からそう見えたのであれば、それでいいと思う。
「…確かに、お互いについて、深く知るきっかけになりました。もしも、これまで同様の日々を過ごしていたら、私達が互いへの気持ちに気づくのは、もっと遅くなっていたでしょう」
(きっと、フロリーナ様は、この事を知らせたくて悪戯を仕掛けられたのだわ…)



 マクシミリアンが欠席している間も、グロリアーナは、彼女なりに調べ物を続けていた。
 入れ替わり前に、司書のフィールダーに貸し出しを依頼していた女神フロリーナに関する閲覧制限書籍にも、愛し子に関する記載はなかった。
 けれど、記録されている『女神の悪戯』の時期に引っ掛かる所があって、確認の為に一般書架に置いてあるフローニカ王家の家系図と照らし合わせてみる。
「…やはり…」
 フローニカ王家を興したのは、『マクシミリアン・フローニカ』王だ。
 建国から六百年、『マクシミリアン』と名付けられた王族は、グロリアーナの婚約者であるマクシミリアンを含めて八名。
 グロリアーナの想像以上に多い。
 初代国王に敬意を表し、嫡男に名付けたのかと思いきや、必ずしも嫡男と言うわけではなく、第二王子、第三王子の場合もあった。
 その上、『マクシミリアン』は、生まれ順に関係なく、即位している。
 原則として、嫡男が王位を継承する事となっているにも関わらず、だ。
 図書館から帰って来てからも、グロリアーナは他の作業の傍ら、ずっと考えを整理し続けていた。
 これまでの王子妃教育で得た知識、マクシミリアンとの会話、フローニカの歴史、全てに妙に引っ掛かる情報が散りばめられている。
 グロリアーナは、ちかり、ちかり、と光るそれらを、見逃さないように丁寧に拾い集めていった。
(『フローニカ王家は、女神フロリーナの血に連なる』。それは事実だ、とマクシミリアンは言っていた)
 すなわち、初代マクシミリアン王は、女神フロリーナの血縁と言う事。
(愛し子、とは、一般的には自分の子供を指す言葉だわ。つまり…『女神の愛し子』とは…)
 コンコン
「はい」
「すみません、グロリアーナ。招待しておきながら、随分と待たせてしまいました」
 そう言いながら眉を下げたのは、一ヶ月ぶりに顔を合わせるマクシミリアンだった。
 土の曜日。
 王宮に来て欲しいとの手紙を、恒例となった花と共に受け取って、グロリアーナは王宮に足を運んでいた。
 応接間に案内されてから、優に三十分。
 決して短くはない時間だが、息を切らしているマクシミリアンを見ると、責める気にはなれない。
「お忙しそうですね…きちんと、お休みになれていますか?」
 思わず、ソファから立ち上がって歩み寄ると、マクシミリアンは嬉しそうに微笑んで、そっとグロリアーナの頬に手を伸ばした。
「貴方は、顔色が良くなりましたね。…悩みの種を一つ解消できた、と思ってもいいのでしょうか?」
「えぇ。貴方が何をお考えなのか悩まずに済んでおりますし、やはり、夜は日付が変わる前に眠りたいですから」
 頬に添えられたマクシミリアンの手に、グロリアーナが手を重ねて目を細めると、その様子を見ていたケビンとエイミーが顔を見合わせて、静かに部屋を辞する。
 恐らく、応接間の扉前で待機するのだろう。
 事前に、想いが通じ合った事と、久し振りに顔を合わせられるので二人にして欲しい、と頼み込んでおいて良かった。
 だが、人払いの済んだ応接間に流れるのは、久し振りの逢瀬の甘い空気ではない。
 いつ、誰が入って来ても恋人同士の語らいに見えるように、ソファに隣り合わせに座ると、
「父上に許可を頂きました。グロリアーナには、今回の件と…王家の秘匿事項について、共有しておきたいと思います」
 先程までの、愛する人を見つめる柔らかな微笑みを消して、マクシミリアンはそう言った。
「婚姻前ですが、よろしいのですか?」
「婚姻前ではあるけれど、俺はもう、貴方を手離すつもりはありません。…秘匿事項を知ってしまえば、貴方が逃げられなくなる、と言う企みもありますし」
「…まぁ」
 思わず笑ってしまったのは、先に明かしてしまえば、企みでも何でもなくなってしまうからだが、グロリアーナもマクシミリアンから逃げるつもりはない。
「では、どうぞ、お聞かせください。ですが、その前に一点、確認してもよろしいですか?」
「何でしょうか?」

「女神フロリーナ様の愛し子は…マクシミリアン、貴方ですね?」

 マクシミリアンは、一瞬驚いたように目を見開いたが、すぐさま、微笑んだ。
「何故、そう思ったのか聞いても?」
「まず、最初に疑問に思ったのは、ハミルトン男爵令嬢が自らを『女神の愛し子』と名乗られた時の貴方と大神官様の反応でした。私は、ハミルトン男爵令嬢の口から初めて『女神の愛し子』と言う言葉を聞いた時、聞き覚えのない言葉に戸惑いました。けれど、貴方も大神官様も、初耳の言葉に驚くのではなく、ハミルトン男爵令嬢がどのような意味合いで『愛し子』と言う言葉を使用したのかを、問題視しているように見えました。つまりは、世間一般に公表されていないけれど、フロリーナ様には『愛し子』が存在する事を、王族、もしくは神殿関係者はご存知と言う事ではないか、と考えたのです」
「…なるほど?」
 マクシミリアンが否定しない事に励まされて、グロリアーナは言葉を続ける。
「次に不思議に思ったのは、『女神の悪戯』の記録が、『マクシミリアン』の名を頂く王の御世に集中していると言う事です。『マクシミリアン』は建国王の名。王家の皆様に、初代国王にあやかった名付けが多い事は承知しております。しかし、同様にオズワルド王もローデリック王も、歴史に残る偉業を成し遂げられた方であり、王族の皆様に好まれるお名前です。そうであるにも関わらず、『マクシミリアン王』の御世は、他の名の王の御世と比べて、女神の悪戯の発生件数が明らかに偏っております」
「続けて」
 マクシミリアンは、グロリアーナを促す。
「最後に王家の家系図を繙いて、『マクシミリアン』と名付けられた全員が、即位している事にも気がつきました。嫡男ではない方も、いらしたのに。勿論、古い時代でしたら、今よりも早逝される方は多いでしょう。しかし、即位していない『マクシミリアン』がいない説明にはなりません」
「つまり?」
「何らかの…徴、のようなものを持つ赤ん坊が、『マクシミリアン』と名付けられる。それは、その子供が『女神フロリーナの愛し子』だから…」
 マクシミリアンは、目を閉じて一つ溜息を吐くと、フッと笑った。
「流石、グロリアーナですね。一人でここまで辿り着くとは」
「フローニカ王家がフロリーナ様の血に連なると言うお話がなければ、思い至る事はありませんでしたが」
「それでも、凄いです」
 姿勢を正したマクシミリアンが、グロリアーナの顔を見つめる。
「そうですね…まずは、この話からしましょうか。確かに、フローニカ王家には『女神フロリーナの愛し子』が生まれます。同時には絶対に存在しません。先代の愛し子が亡くなってから、次の愛し子が生まれるまでの期間はまちまちですが、過去の記録によれば、短くて五年、長くて三十年の開きがあります。…三百年前の飢饉は、愛し子不在の時代の出来事だったのです」
「それは…」
「グロリアーナの言っていた『徴』。それは、この赤い髪と緑の瞳を示しています。王家の人間には、赤系統の髪色に緑系統の瞳が多いけれど、その中でも、『徴』は深紅の髪に翠玉の瞳に限られ、両方を併せ持つ男児のみが、『愛し子』と呼ばれます。初代マクシミリアン王は、女神フロリーナと人間の男性の間に生まれた子供で、ルビーのように赤い髪と、エメラルドのように緑の瞳の方だったそうです。姿絵は残っていないけれど、過去の王族の日記にそう記されています」
 額に落ちて来たルビーレッドの髪を無造作にかき上げると、マクシミリアンはそう言った。
「初代マクシミリアン王と同じ外見的特徴を持つ男児に、『マクシミリアン』と名付けるのは、何故ですか?」
「フローニカ王族に、愛し子の存在を伝え続ける為です。赤髪翠瞳の男児に『マクシミリアン』と名付けて、その子を王にする。確実に、その特徴がフローニカ王家に引き継がれるように。それが、愛し子不在の時代を経て決まった不文律になりました。女神フロリーナが、自分の生んだ息子である初代マクシミリアン王と、その子孫である『マクシミリアン』達をどう捉えているのか、神ではない身には判りません。しかし、少なくとも、『マクシミリアン』が健在である時代に、民が苦しむような大きな自然災害は起きていません。そして、大国であるエアリンド帝国も、我が国の国境を侵しては来ません。どうやら、過去に侵略しようとして、エアリンド軍だけが大きな被害を受けた自然災害が何度も発生したようなのです。それこそが、女神フロリーナの加護なのだとすれば、俺達は、国を守る為に従います」
 始まりは、愛だったのだろう。
 半神半人に生まれた息子を守る為の、加護。
 愛する息子の血を引く子供達を見守る為の、加護。
 けれど、人ではない身の女神は、息子と同じ赤髪翠瞳の『マクシミリアン』しか、見分ける事ができない。
 そうして、王家に生まれた『マクシミリアン』は、国に加護を与える為に縛られていく。
「今のうちに、言っておきます。俺は、長く国を離れる事ができません」
「それは…加護の関係、ですか?」
「そうです。過去の『マクシミリアン』達も試した事はありませんが、外遊はともかく、数年掛かる留学は難しいでしょう。ここ、フローニカ王国の地に『マクシミリアン』がいる事が、大事なようですから」
 王族も貴族も、自らの生き方を選ぶ事はできない。
 その中でも、マクシミリアンは限定的な生き方を選ばざるを得ないのだ。
「それでも、俺は今の自分に満足しています。俺がこの国の為にできる事が、確実に一つあると判っていますから」
 そう笑うマクシミリアンに、グロリアーナは、きゅっと胸が締め付けられた。
「マクシミリアン…」
 思わず、彼の手を握ると、マクシミリアンは微笑んで、グロリアーナの手を握り返した。
「何故、女神の愛し子の存在が公にできないのか、判ったでしょう?」
「他国だけではなく、国内からも、愛し子が狙われるから、ですね?フローニカ王家にフロリーナ様の血が流れている、と言う話も、同じ理由で公にできない…」
 『女神の愛し子』の身柄さえ確保してしまえば、フローニカ王家をいかようにも蹂躙する事ができるのだから。
 女神フロリーナの血筋に連なる、と言う一言でグロリアーナが真実に近づいたように、迂闊な情報を残すのは危険だ。
「そう言う事です。それなのに、ハミルトン男爵令嬢は、王家の秘匿事項に触れた」
 その、不自然さに改めて思い至って、グロリアーナは顔を強張らせた。
「では、改めて、あの一件を説明しましょう」
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