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 ノーハン領主館は、小高い丘の上に建っていた。
 丘は、全て領主館の持ち物のようで、麓から一本の道が、館へと伸びている以外は、建物らしきものはない。
 箱型馬車が珍しいのか、獣人族の子供達が、馬車に気づくと走って追い掛けて来る。
「ジェラルドのおっちゃぁん!お客さぁん?!」
「おぉ、御屋形様のお客さんだぁ!お前ぇらも、いい子にしてたら、会えるだろぉさぁ!」
 ジェラルドはヴィンセント直属の部下だと言うが、子供達と親し気な様子を見れば、ヴィンセントと領民の近しさを感じ取れた。
「お嬢様、ここが御屋形様のお屋敷でさぁ」
 やがて、馬車は立派な車寄せに停められた。
 馬車の音を聞きつけたらしい上級使用人と思しき男が、扉の前で待っているのを確認して、ジェラルドは御者席から飛び降りた。
「ヘンリク!」
 ヘンリクは、丁寧に後ろに撫でつけられた殆ど白髪の髪に、赤茶の尖った耳を持つ痩身の男だった。
 耳と同じく赤茶の尾が、お仕着せの後ろで苛立ったようにゆらゆらと揺れている。
「ジェラルド。何故、貴方がここにいるのです?御屋形様は、カーシャに直行なさった筈。御屋形様の盾である貴方が、ここにいていい筈がないでしょう」
 表情同様に、声音も厳しい。
 それを気にした様子もなく、ジェラルドはシャーロットの荷物――小さなトランク二つ――を馬車から下ろした。
「王都から、お客さんを連れて来たンさ」
「このような時期に、お客様ですと?」
「あぁ、御屋形様たっての望みでなぁ」
 押し掛けて来た客ではなく、ヴィンセントの招待によると聞いて、ヘンリクの眉間に皺が寄る。
「お嬢様」
 ジェラルドに馬車の扉を開けられて、シャーロットはおずおずと顔を覗かせた。
 歓迎されるとは、考えていなかった。
 何分、ナランとの諍いのある最中だし、獣人族と人族の間にあるわだかまりについても、その片鱗だけであろうと見たのだから。
 シャーロットは、差し出されたジェラルドの手をいつものように断って、一人で馬車の外に降り立つ。
 獣人族に精霊の祝福は影響しない、と言う言葉を、まだ、信じ切る事は出来ない。
 ヴィンセント以外の人に触れるのは、怖かった。
「初めまして、シャーロット・エイディアと申します」
 ヴィンセントが招待したのが、このような若い人族の娘だとは思いもしなかったのか、ヘンリクの眉間の皺が、一層深くなった。
 ヘンリクは、シャーロットには答えず、ジェラルドに厳しい顔を向ける。
「…どう言う事です」
「お嬢様は、御屋形様の花嫁だ」
「……は?」
 ヘンリクが混乱しているのを理解しているのかどうか、ジェラルドはのんびりとした顔に笑みを見せた。
「御屋形様がなぁ、王都でお世話ンなった方に引き合わされて、お見染めンなったンさ。そりゃ、大変な時期なンは確かだけどなぁ、俺達と一緒に来るンが、一番、安全だろ?」
 ジェラルドが、道中でヴィンセントと口裏を合わせた作り話をする。
 シャーロットが、精霊に祝福された王女である事は、ヴィンセントの腹心である十人の従者以外には秘密だ。
 シャーロットの素性が漏れる事は、ノーハンの地を危険に晒すのと同義なのだから。
 『王女』と言う地位にあるシャーロットを手に入れたいと望む者は、マハトにもナランにも存在する筈だ。
 目的が、何であれ。
 その危険性を考えるのであれば、急な縁組に対して誰かに横槍を入れられるにしても、「惚れたものは仕方がない」で押し通すべきだ、と言ったのはジェラルドで、ロビンは最後まで渋っていたが、最終的には同意した。
「確かに、安全ではありますが…ですが、突然花嫁を迎えるなど、何をお考えになっているのか」
 納得いかない様子のヘンリクの肩を、ぽんぽん、と叩くと、ジェラルドはさっさと馬車を引かせていた自分の馬の軛を外した。
「じゃあ、俺ぁカーシャまで行ってくらぁ」
「ジェラルドさん、せめて少しでも休憩を。この子も、疲れているでしょう?」
 替え馬がいなくなってからは、ずっと馬車を引きどおしだった馬をシャーロットが案じると、ジェラルドは、くしゃりと笑う。
「あんがとなぁ、お嬢様。でも、俺ぁ、河馬族だかンな、体力には自信があンのさ。こいつも、俺の無茶にゃぁ慣れてる」
 ひょろりと細いジェラルドが河馬族とは、本人の口から聞いても咄嗟に飲み込めず、シャーロットは思わず口を噤んだ。
「ヘンリク。くれぐれも、お嬢様に粗相のねぇようにな。御屋形様が、後から厳しく確認なさる事を承知しとけ。あぁ、お嬢様、困った事があったら、メイドのカトリにお尋ねなせぇ。あいつぁ、俺の女房なンで」
「奥様も、こちらにお勤めなのですか?でしたら、せめて、お顔だけでも」
「はは、お嬢様は優しいなぁ。大丈夫でさぁ、あいつもよく判ってるンで。それよりも、一日でも早く、御屋形様を連れ帰ってくるンで、待ってて下せぇ」
 ジェラルドは、ひらりと手を振ると、細い体に見合わぬ俊敏な動きで馬に跨り、駆けていってしまった。
 残されたシャーロットは、唖然としてジェラルドの後姿を見送った後、ハッと思い出して、改めて、ヘンリクに向かい合う。
「ヴィンセント様のお戻りまで、ご納得頂けない事もありますでしょうが、どうぞ、よろしくお願い致します」
 シャーロットが頭を下げると、ヘンリクは、主の客人、それも花嫁として望む相手に対して自分が不遜な態度を取っている事に気づいたのだろう。
 気まずそうに、一つ咳払いをした。
「…申し訳ございません、不躾な態度でございました。お嬢様にもお判りかと存じますが、現在、ノーハンの情勢は、決して安定したものではございません。かつてない状況に、少々、気が立っておりました。…急なお話でしたので、まずはお部屋のご用意をさせて頂きたいと存じます。それまで、どうぞ、こちらへ」
 ヘンリクが恭しく、表玄関の扉を開ける。
 シャーロットが中に入ると、背後から現れた従僕が、無言で彼女のトランクを運んだ。
 通されたのは、丁寧な清掃の行き届いた応接間だった。
 王宮の応接間のように煌びやかな装飾はなく、飾られているのは手の込んだ寄木細工や、細い糸で丁寧に折られたつづれ織りで、ヴィンセントの人柄そのものに見えて、シャーロットは微笑む。
「ノーハン特産のお茶でございます。お口に合えばよろしいのですが」
 ヘンリクに勧められるまま、シャーロットは出されたお茶を口にする。
 甘味を加えずとも仄かに甘く、後口は爽やかで、シャーロットの好みに合った。
「とても美味しいです」
 微笑むと、マントルピースに飾られていた生花の蕾が、ぽん、と一つ弾けた。
 ノーハンの地に来てから、シャーロットの僅かな感情で精霊達が直ぐに動き出す気がする。
 塔での暮らしの中、長い間、蕾が花開く事などなかったのに。
 シャーロットの気持ちが安らいでいるのは、いい事なのだろう。
 だが、精霊の祝福が人目につきやすくなるのは、素性が漏れやすいと言う意味で、危険なのではないか。
 ましてや、今ここに、ヴィンセントはいないのだ。
 シャーロットの状況を、正確にこの館の者に伝えられる者がいない。
「改めまして、ノーハン領主館で家令を務めております狐族のヘンリクと申します」
 ヘンリクは、先程とは打って変わって、落ち着いた様子で挨拶をした。
「…ジェラルドはあぁいう男なので、十分な説明を残していきませんでしたが…」
 困ったように言葉を濁すヘンリクに、シャーロットが固い声音で尋ねる。
「それだけ、カーシャの状況が危ないと言う事なのでしょうか」
 ジェラルドが、妻の顔も見ずにカーシャに向かったと言う事は、一人でも多くの人手が必要と言う事に他ならないのではないか。
 ヘンリクは、僅かに首を傾げて、どう説明すべきか悩む様子を見せた。
「申し訳ございませんが、御屋形様のお客人とは言え、領の内情を明かすわけには参りません。私が申し上げたかったのは、ジェラルドは説明が下手だ、と言う事でございます」
 あぁ、と、シャーロットは頷く。
 旅に同行してくれていたのがヴィンセントの腹心で、徐々に気安く接してくれるようになっていたから、つい尋ねてしまったが、シャーロットの現在の身分はまだ、素性不明の人族の娘に過ぎない。
「立ち入った事をお尋ねしました。お忘れください」
「ジェラルドは、あのように申しておりましたが…不躾ながら、お尋ね致します。実際の所、御屋形様とはどのようなご関係なのですか」
「ヴィンセント様…バーナディス辺境伯様とは、王都でお目に掛かりました。私は両親が既に亡く、母方の伝手を辿ってリンギット宰相閣下にお世話になっておりました。宰相閣下と辺境伯様がご面談なさった際に、お目通り致しまして…私の境遇を不憫に思われたのか、ノーハンに共に来るよう、お声掛け下さったのです」
 どう説明するべきかは、ヴィンセントと何度も話し合った。
 だが、それはノーハンの獣人族向けの説明であって、シャーロット自身、未だに何故、ヴィンセントが彼女を望んだのかは判らないでいる。
「ただ、ノーハンに住まえばいい、と言うだけではなく…奥方として、ですか?」
 探るような眼差しの意味は、シャーロットにも判るつもりだ。
 獣人族と人族の間に生まれたヴィンセントは、異種族間の結婚に複雑な思いを抱えていると言う。
 その彼が、何故敢えて、人族の娘を選んだのか。
 獣人族であれば、誰もが気に掛かる事だろう。
「ヴィンセント様が、どうしてそのようにお考えになったのか、私には判りかねます。ですが、妻にと望んで頂いて、私が光栄に思っているのは確かです。ですから、ヴィンセント様のお戻りまで、ノーハンの地で待たせて頂きたいと思っております」
 静かにシャーロットが告げると、ヘンリクは、微かに溜息を吐いた。
 彼もまた、先代辺境伯の大騒動を知っているのだろうから、複雑な胸中は、容易に推し量れる。
「…承知致しました」
 その時、ノックと共に、一人のメイドが顔を覗かせた。
「ヘンリクさん、お部屋のご用意が出来ました」
「あぁ、丁度良かった。お嬢様、ご紹介致します。本日より、お嬢様にお付け致しますメイドのカティアでございます。当家にはお仕えすべき女性がいらっしゃらない為、慣れた者がおらず、ご不自由をお掛けするかもしれませんが、何かございましたら、この者にお申し付けください」
「お気遣い有難うございます。カティアさん、どうぞ、よろしくお願いします」
 丁寧に頭を下げたシャーロットを、カティアは戸惑うように見て、ヘンリクに視線を移す。
 カティアは、動く度にふわふわと動く綿あめのように柔らかな金髪の巻き毛に、大きな深緑の瞳を持つ愛らしい顔立ちをしていた。
 柔らかそうな細く白い毛が生えた三角形の耳と、同じくほわほわした細長い尾が、忙しなく動いている。
 年の頃は、シャーロットと同じく十代後半に見えた。
 年の近い者を傍につけようと言う、ヘンリクの親切心なのだろう。
「この方は?」
「御屋形様が、王都よりお連れになった女性だ」
 切れ上がった大きな目が、鋭くシャーロットを睨めつける。
「…何で人間が…」
 思わず呟かれた小声に、ヘンリクは気づかなかったようだったが、シャーロットの耳には届く。
「御屋形様のお戻りまで、くれぐれも粗相のないように」
 ヘンリクに念を押され、カティアは表情を消して頭を下げた。
 ヘンリクは、シャーロットをヴィンセントの婚約者として紹介しなかったが、人族と言うだけでこのように警戒されるのであれば、それは懸命な判断だったのだろう、とシャーロットは思う。
 シャーロットは、塔以外の世界を知らない。
 だが、一度参加した夜会での貴族達の様子から、王都での獣人族の扱いが、決して好ましいものではない事は感じ取っていた。
 隣領であり、獣人族との交流が多い筈のアテムですら、獣人族への差別意識はあるようだったから、彼らが人族の滞在を不安に思うのは、致し方ない事なのだろう。
 シャーロットの能力を認めれば、自ら仕える意思を持つ者もいるだろう、とヴィンセントは話してくれたが、前途多難に思える。
「お部屋まで、ご案内致します」
 カティアは気持ちを切り替えたのか、シャーロットに静かな目を向ける。
 ここでは、シャーロットが人族の代表となるのだ。
 少しでも、人族への評価を向上させるべく、シャーロットもまた、気持ちを切り替えたのだった。
 カティアに案内されたのは、館の三階の部屋だった。
 南向きの大きな窓があり、暖かい日差しが燦々と入る部屋は、シャーロットの住んでいた塔の部屋の三倍程の広さだろうか。
 大きな天蓋付きのベッドには、たっぷりとした綸子の生地が掛けられている。
 落ち着いた朱色は、窓の外から見える草原の緑によく映えた。
「長旅でお疲れでしょう。只今、湯をお持ち致します」
「有難うございます」
 先程見せた、鋭い眼差しが嘘のように、カティアは丁寧にシャーロットを遇する。
 柔らかなソファに腰掛けて、シャーロットがホッと一息吐いていると、カティアともう一人、若いメイドが体を拭う為の湯を運んできた。
「お手伝い致します」
 シャーロットが、着替えを持って湯浴み場に向かうと、暖かい湯気の立つ桶の前で、二人が袖を捲って立っている。
 物心ついてから、一人で湯浴みをしてきたシャーロットだ。
 幾ら、獣人族であれば精霊の祝福の影響を受けにくいと聞いていても、直接肌に触れられるのは、怖い。
 アテムの街で女将に断ったように、笑顔で、
「一人で出来ますから、大丈夫です。有難うございます」
と答えると、カティアの顔が僅かに歪んだ。
「…左様ですか。湯はこのままでよろしいですか?」
「はい」
「では、何かございましたら、呼び鈴でお呼び下さい」
 カティア達は、シャーロットに頭を下げて、部屋を辞す。
 随分と埃っぽくなってしまった綿のワンピースを脱いだ所で、カティア達の声が耳に飛び込んで来た。
「何なのよ…私らが獣人族だから、触れられるのもイヤって事?」
「だから嫌い、人間なんて」
 あぁ、誤解させてしまった。
 シャーロットの背を、氷塊が滑り落ちる。
 そんなつもりはなかった。
 万が一にでも、彼女達の身に何か起きないように、と思っただけだったのに。
 だが、精霊の祝福について知らない彼女達が、誤解をするのは当然だ。
「そもそも、御屋形様の客人って何?何で人間が来るの?」
「…何かさ、荷物運んだバーリーが言ってたんだけど、御屋形様の花嫁を名乗ってるらしいよ」
「はぁ?!何それ!」
 カティアが、思わずと言った様子で大声を出して、慌てたように声を潜める。
「何なのよ、それ…ありえない」
「うん、私もまさかとは思うんだけど…しかもさ、馬車を降りるのを手伝おうとしたジェラルドさんの手を、拒んだんだって」
「何様?!獣人族がイヤなら、何でノーハンに来たのよ!」
 それきり、声が聞こえなくなって、シャーロットはいつの間にかじっとりとかいていた汗で冷えた体を、ぶるりと震わせた。
 甘かった。
 そう思わざるを得ない。
 ヴィンセントが、何を考えてシャーロットを妻に望んだのか。
 そんな事ばかりが気に掛かっていたけれど、シャーロットは、ヴィンセントの考え以上に、まずはこの館にいる獣人族の気持ちを、受け止めなくてはならないのではないか。
 彼らの気持ちを無視してヴィンセントの隣に立ったとて、ノーハンの為にも、獣人族の為になるとも思えない。
「…どうすればいいの…」
 心細さに、思わず声が零れる。
 塔に閉じ込められて以来、話し相手と言えば、シャーロットを生まれた時から知っている乳母ローレとカーラのみだった。
 ノーハンまでの道中で、獣人族の従者達と少しずつ言葉を交わすようになって、意外に社交も出来るんじゃないか、なんて図に乗っていた。
 何の事はない、彼らがただ、シャーロットを慮って言葉を選んでくれていただけだ。
 シャーロットの素性を何一つ知らない館の者達と、どのように距離を縮めていけばいいのか、全く判らない。
 少しずつ冷める湯を前に、シャーロットは暫く、途方に暮れたのだった。
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