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<番外編>

<オスカー>

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 初めて、紅を引いた日の事を、覚えている。



「近衛騎士を辞める」
「は?」
 学園時代からの長い友人であるハイネの言葉に、一瞬、言葉を失った。
 ハイネの実家は、俺の実家であるフラネル家と異なり、代々騎士の家柄ではないが、研鑽を積んで来た事を、誰よりも知っている。
「何で…」
 学園を卒業し、近衛騎士団の所属となってから六年。
 互いに、順調に出世していると思う。
 このままで行けば、俺はいずれ、副団長になるだろうと言われているし、ハイネだって大隊長は確実だ。
「私は別に、近衛騎士として出世したかったわけではないよ」
 ハイネは、少しだけ困ったような顔をした。
 俺がここまで驚くと、思っていなかったのか。
「目的の為に、近衛に入っただけ。次の段階に進む為の辞職だよ」
「目的…じゃあ、次は何になるんだ?」
「執事になろうと思って。まずは、見習いからだね」
「執事?!」
 想像していなかった言葉に、思わず、声が大きくなる。
「執事、って、お前…」
「オスカー、一つ、頼みがあるんだけど」
「何だ?」
「再来年、ルーカス殿下が近衛に入隊なさる。最初は一騎士としての所属だろう。慣れるまででいいから、ルーカス殿下をお前の隊に置いてくれないか?」
「ルーカス殿下?」
 思い掛けない言葉に、疑問が声に滲むと、ハイネは僅かに笑った。
「うん。私はね、いずれ開かれるルーカス殿下の宮で、お仕えしたいんだ」
「何でまた。俺達と殿下方は、学園で入れ違いになってるし、これまでに交流などないだろう?」
「そうだね。ほんと、個人的な事情で殿下にも申し訳ない位なんだけど、一方的に、お仕えしたい、って決めてるだけなんだよね」
「…何だ、そりゃ」
「うちが昔、貧乏だったのを知ってるだろ?」
「うん?」
 ハイネの実家は確かに、貴族とは名ばかりで困窮していたと聞いた事がある。
「その頃に、私に弟が生まれてね。生きていれば、殿下方と同い年になっていた」
「生きていれば、って…」
「うん…まぁ、そう言う事。黒髪に藍色の瞳の可愛い子だった。殿下方は双子だし、あの子じゃないのは判ってる。でもね、何だか、ルーカス殿下に思い入れがあるんだよね」
 近衛に居れば、判るだろ?と、ハイネは言葉を続けた。
 王子、と言う身分でありながら、ルーカス殿下とセドリック殿下の扱いは、どうにもぞんざいだ。
 俺のような子爵家出身の人間に、高位貴族の遣り取りは伝わって来ないが、本来ならば取り巻きが密集していて然るべき身分の方々なのに、彼らの周囲の護りは、どうにも心許なく見える。
 五公爵家の子息が傍についているから、問題はないのだろう。
 だが、心を許せる人間がどれ程いるものか、と考えると…。
「私はね、ルーカス殿下のお味方になりたいんだよ」
「…セドリック殿下の方が、王太子に近い、と言われているが…?」
「セドリック殿下は如才ない方だからね。でも別に、私は王太子殿下にお仕えしたいわけじゃない」
「そうか…」
 それから間もなく、ハイネは本当に近衛を辞めた。

 ハイネとの付き合いは、学園入学直後からになる。
 学園に入学した年。
 俺は、早速、上級生に目をつけられた。
 俺自身の態度が問題だったとは思わない。
 彼等は、五つ年上の兄アンドリューへの鬱憤を晴らす為に、俺に難癖をつけたのだ。
「女みてぇな顔しやがって!本当にこいつが、あのアンドリューの弟か?」
 まだ、十三になっていない俺と、もう直ぐ十八になる上級生。
 体格差も筋力差も相当だ。
 父似の兄と、母似の俺と。
 顔が似ていない、と言われる事には、慣れていた。
「むかつくんだよ、アンドリューのヤツ!代々騎士の家系だか何だか知らねぇが、剣術でも体術でも、自分が一番で当然って顔して、俺達を馬鹿にしてるんだろ!」
 そんな事を俺に言われても困る。
 文句なら、兄に言ってくれ。
 そう言うと、余計に激昂されて小突かれる。
 最初のうちは、表に見える所は避けていたようだが、俺が余りにうんざりした顔をしていたので、本気で怒らせてしまったのだろう。
 気づいたら、地面に仰向けに横たわっていた。
「…君、大丈夫?」
 そんな俺に声を掛けたのが、ハイネだ。
 俺に関われば、上級生に目をつけられる、と、遠巻きに見る者が多い中で、唯一、話し掛けてくれた。
「お兄さん、いるんでしょ?呼んでくる?」
「いや、いい。兄貴には知られたくない」
「…ふぅん?」
 兄の言いそうな事は判る。
 年齢や体格差を言い訳にするな。
 もっと、鍛錬しろ。
 男とは、騎士とは、強くあるべし。
 兄は、父を複製したようにそっくりだ。
 父は、戦えない男を認めない。
 自分の仕事に誇りを持つのはいいが、文官の仕事を馬鹿にした態度を隠そうともしないのは問題だろう。
 そのせいで、フラネル家は、騎士としての力を認められつつも、煙たく思われていると言うのに、父や兄には、負け犬の遠吠えにしか聞こえないらしい。
 ただひたすらに、男児として生まれた以上は、強く立派な騎士になれ、と言われる事に、正直、うんざりしていた時期の出来事だ。
 俺が母似の女顔である事は変えられないのに、父はそれすらも、俺が軟弱だからだ、と言う。
 年の離れた妹のマディを生んで間もなく、母が亡くなったせいもあるのだろう。
 マディが、父似の顔立ちをしているのも、拍車をかけたのかもしれない。
 鏡を覗くと、母そっくりの顔が、こちらを見ている。
 父に否定される度、思い出の中の母まで貶されるように感じて、俺はいつしか、鏡を見なくなった。
 文句を言わせないよう、ひたすらに鍛錬を繰り返し、筋肉を鍛える。
 いつしか、身長は父や兄を越え、鍛え上げられた肉体は、他の追随を許さないものとなり、鳴り物入りで近衛騎士団に所属する事が決まったのだった。

 意外だったのは、ハイネもまた、近衛騎士団に入団した事だ。
 確かに、学園時代、俺の鍛錬に付き合っていたハイネは、学年で俺と並んで剣術に長けていたが、どちらかと言うと文官向きの性格だと思っていたからだ。
「やりたい事があるんだ」
 ハイネは、そう言った。
 そのやりたい事の為に、近衛を辞めたハイネの背を見送って、自分自身の事を考える。
 兄は、家を継ぐべく、父が紹介した相手と結婚した。
 俺にも幾つか縁談が持ち上がっているが、どうにも興味を持てない。
 どうせ、家を継ぐのは兄なのだし、生涯、騎士として過ごすのだろうな…と漠然と思うものの、実感が湧かない。
 改めて考えて見ると、俺はこれまで、自分の目的の為に行動した事がない。
 父が、兄が、そう望むから。
 言う通りにしないと、煩いから。
 たまたま、自分に向いていたから。
 そんな消極的な理由で、騎士を目指しただけだ。
 近衛の仕事も、つまらないとは思わないが、面白いものでもない。
 日々、鍛錬を繰り返すだけの毎日。
 争いのない世の中で、武官の仕事は大してない。
 出番などない方がいいと思う反面、こうして何の刺激もない一生を、変化のない毎日を送るだけで終えるのか、と、何処かモヤモヤしたものを感じる。
 けれど、何がしたいのか、自身と向き合った経験のない俺には、判らなかった。
 ハイネが、羨ましい。
 明確な目的の為に動けると言うのは、実はとても贅沢な事なのではないだろうか。
 
 確たる目的も見つけられないまま、惰性で過ごしていた日々に、変化が訪れる。
 ある年の忘年会。
 出し物をしろ、怖いものが見たい、と上長に言われて、女装させられた。 
 手伝ってくれたのは、妹のマディ。
 まだまだ子供だと思っていたのに、いつの間にか、化粧をした大人の女性になっていた事に驚く。
「…やだ、兄さんってば、私より綺麗」
 そう言われて、随分と久し振りに、自分の顔をじっくりと鏡で見た。
 そこには、在りし日の母そっくりの顔が映っていた。
 最後に紅を引かれて、どくん、と心臓が高鳴る。
 それは、生まれてから始めて感じる高揚感。
 これだ、と思った。
 これが、俺、いや、ワタシだ。
 ずっと、自分の中の違和感から目を逸らして来た。
 女みたい、と言われるのが苦だったのは、女ではない、と言われているのと一緒だから。
 鏡を見なくなったのは、本当の自分を目指してはならない、と無意識に感じていたから。
 筋肉を鍛え上げ、誰よりも男性らしい肉体を目指したのは、自分の中の女性性から目を逸らしたかったから。
 忘年会での反応は、よく覚えていない。
 ただ、化粧を落すまでずっと、ふわふわした心地だった事だけ、覚えている。
 心の内に、女性になりたい、との小さな夢を抱えたまま、自分の行き先を決められずに過ごしていた日々に、またしても変化が訪れた。
 ルーカス殿下が、入隊したのだ。
 上長に掛け合って、ハイネに約束した通り、俺の隊で引き受ける。
 王族の剣術など、大した事はないだろうと思っていたが、基礎的な力はしっかりと身についていたし、周囲の状況把握も冷静に出来ている。
 新人の中での実力は、群を抜いていたと言っていい。
 剣筋が素直過ぎるきらいはあるものの、争いのないこの国ならば、十分だろう。
「それでは、いけないのだ」
 褒めたつもりだったのに、ルーカス殿下は眉を寄せた。
「近衛騎士である以上、俺はお前の上司だ。上司への口の利き方がなってねぇぞ」
「…失礼しました。しかし、俺は、この身と配偶者を守れるだけの剣技を身に着ける必要があるのです」
「ふん…?」
 ルーカス殿下自身も、自分の存在が王宮内で軽んじられている事に、気が付いているのだろう。
 婚約者候補は二人いたか。
 ルーカス殿下と同い年のタウンゼント公爵令嬢と、まだ漸く学園に入学したばかりのアーケンクロウ公爵令嬢のいずれかが、ルーカス殿下とセドリック殿下に嫁ぐ。
 王家も五公爵家も雲の上の存在ではあるが、近衛にいれば、護衛の為に顔を見る事もある。
 婚約者候補とは言え、互いに淡々とした関係に見えていたけれど、ルーカス殿下はいずれ娶る事になる令嬢を、守る心積もりはあると言う事か。
「じゃあ、しっかりと鍛錬しねぇとな。稽古つけてやるよ」
 地獄と呼ばれる訓練にも、ルーカス殿下は泣き言一つ零さずについてきた。
 意外に根性はあるようだ。
 剣筋と同じく、性格も素直過ぎるようだが、しっかりと道筋さえ判っていれば、踏み外す事はないのだろう。
 ハイネが入れ込むのも、判るような気がする。
 ルーカス殿下の素直さは、危うさを感じると同時に、希望に見える。
 これから何かが、変わるのでは、と言う、希望に。

 マディが商家の長男と恋愛結婚する事になった時、父は反対した。
 騎士になれない娘だから、とずっと放置していたくせに、平民と結婚したい、と言った途端に、貴族の娘なのに恥ずかしいと思わないのか、と言い出したのだ。
 その反対をねじ伏せて、妹の恋を応援した俺に、
「もう、兄さんも好きに生きなよ」
と言ったのは、マディだった。
「家はアンドリュー兄さんが継ぐんだし、兄さんは好きにしていいと思う。私もジョナサンも、兄さんを応援するよ」
 マディは、俺が自分の人生に違和感を覚えている事に、気が付いていた。
 この言葉をきっかけに、すっぱりと近衛騎士を退団した際、実家からは勘当されたが、別に恨んではいない。
 父や兄の価値観と、そぐわないのは十分に判っていたのだから。
 ずっと騎士一辺倒で来て、何が出来るものやら不安だったものの、同時に、何でもやっていいのだ、と言う解放感にわくわくした。
 余りに体が大きくて、女性として暮らしていく為に必要な衣服がないせいで手仕事を始めたら、それが意外にも受け、マディの夫の商家で取り扱って貰えるようになったのも、巡り合わせなのだろう。
 希望通り、ルーカス殿下の宮で執事として仕えるハイネから、リリエンヌ妃殿下が仕立て屋をお探しだ、と声を掛けられたのも、きっと、巡り合わせ。
 リリエンヌ様の発想は、これまで聞いた事がない不思議なものばかり。
 けれど、女性として暮らすようになってからすっかり縁遠くなった社交界で、人形姫と呼ばれているリリエンヌ様は、実際にお会いしてみると、お子様に深い愛情を注ぐ愛らしい方だった。
 久し振りに再会したルーカス殿下が、リリエンヌ様を何かと気に掛けているのも当然だろう。
 ただ、彼の素直さは相変わらずで、互いに上手く噛み合っていない様子なのが心配だけれど。
 ワタシの作る物を、目をキラキラさせて喜んでくれるリリエンヌ様は、初対面から、ワタシを怖がる事も、奇妙な目で見る事もなかった。
 ただ、あるがままに受け止めてくれた。
 それがどれだけ嬉しかったのか、きっと、お気づきでないだろう。
 だからこそ、ワタシはこの先、彼女を守ろうと思うのだ。
 ワタシらしく、胸を張って生きていく為に。
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