巻き込まれて気づけば異世界 ～その配達員器用貧乏にて～

～ノーブル～ 偉い人？そんなんしらね

事情説明会(一方的に)

 俺は時間差を確認する。だいたい朝５時位か…  よし、全員起こそう。おいマッチョ、お前服着ろ。ちびっ子たちの教育に悪いだろ？

「我は普通の人間には見えん。相当の魔力持ちか自然に関わりが強いエルフに関わる者ぐらいしか無理だろ。」

はい、フラグ乙。何人か該当者いそうだからやはり服着ろ。そう言うと渋々体が光だし服を着た姿になった。それでもランニングシャツに短パンだった、どこのわんぱくだよ。

俺は結界を外して教会内へ入る。そして収納からフライパンとお玉をだすとガンガンと打ち鳴らした。緊急事態発生だコヌヤロー！ 半分は俺のせいだコンチキショー！

教会住人たちは眠たそうに寝巻きのまま集まってきた。傷男はしっかり武器を持っていたし、ちょび髭も包丁を持ってきた。やる気があってよろしいが武器や包丁はしまえ。揃ったなら顔洗って着替えてまた集合です。よろしいかな？

準備が整った住人をつれて外に出る。住人は全員開いた口が塞がらない状態になっていた。えー説明します、俺ととある人で一晩かけて大改装いたしました、以上！質問は受け付けない。

俺がそう言ったが誰もなにも反応しなかった、つまらんなぁ。とりあえず今日は色々と揉めると思うので見習い組はなんもなしで、ちびっ子たちと色々と見て回ってみなさいな。

ちなみにこれ見える人いる？  とマッチョを指差す。案の定リズとちびっ子が１人見えていた。仙人はうっすらと何かいるように感じるらしい。よし、リズさんやあんたがこの筋肉だるまの通訳ね。なんか精霊とか言うやつらしいけどまぁ気にするな！

仙人は「はぁ！？」と変な声出してたが知らん顔。大人組もちびっ子の面倒よろしくな、さっきも言ったがちょっと揉めると思うから、大人組はこちらへ頷いてくる。

さて、シスター、この土地は誰の持ち物なってるんだ？  俺が聞くと「確か…  ギルド管理になってるはずですが」と教えてくれた。

よし、わかった。じゃあおまいらはしっかり３食食べて、なんだったらおやつも食べて待ってなさいな。俺がしっかり片付けてくるからの！