巻き込まれて気づけば異世界 ～その配達員器用貧乏にて～

～ガーディアン～ 保護者って英語にするとこれなのね

新しいお仕事があるようです

 新しい技能などは作成確認はしましたが、俺の生活は特に変わっておりません。むしろインドアになってます。移動するのは宿、ギルド、貸し製作所、ギルド内または外のお店、これくらいになってます。
 
金策としてギルドのお店からキンキラキンのゴールドシールドというものを買いました。高かったわ… 

 店のおっちゃんに「その盾使うのか？」と聞かれましたが正直にばらして素材取る練習すると言ったら、笑いながら「それならいい。そんなビカビカ盾使うのは貴族のバカボンくらいだ。」と教えてもらいました。

鑑定先生に見て貰った感じ盾というより装飾品って感じだったもんな。しかし俺にはそれが都合がいい。

貸し製作所の部屋に入り、早々に鑑定先生しながら純金の部分を取り外していく(力付くで)  他の部分は…  金メッキの鉄がほとんどだな。

取り外した純金部分を魔法でこさえた入物に入れまして…  秘技、ねずみ講増やし！

説明しよう！  ねずみ講増やしとは複製の技能によりただ倍々にしていく力任せの方法である。

とまぁこんな感じで純金を大量に増やして異次元工房の溶鉱炉にドーン。ドロドロに溶かした後だいたいで作ったインゴット風型にダバー。冷やして異世界製金インゴット擬きの完成でーす。

出来上がり品を９９個、ネット使用料金の為に送って見ました。そしたら前の世界にいた頃は見たこともない金額が残高に表示されました。それと共に送られてくるメール。異世界ネット使用対策班からだ。

「ちょっとやりすぎです。暫く追加入金はお控えください。」そう送られてきた。複製できるからとやり過ぎた模様。「よければ班の運営維持費にも使ってください。」とメールを返信しておいた。とりあえずこれでネット使用も大丈夫だな。

そんな感じで最近はギルドに薬や鉄を売る→店回りして面白そうな物探す→作業場で物作る→宿帰るを繰り返していた。

しかしとある日、ギルドへ薬売りが終った時、後ろから声をかけられた。どうやら行き遅…ゲフン、メガネのようだった。

「…シンさん、よかったら頼みたいお仕事があるですけど…  おはなしきいていただけますよね？」

そんな殺気混じりにしなくても聞きますから！