巻き込まれて気づけば異世界 ～その配達員器用貧乏にて～

～ダンジョン～ 迷宮ってどんなだろう？

こんなとこで欲をだすから

～Ｂ１、２部屋目
部屋にはいる前に探知したがやはり敵はいない。中に入ってみると先程と同じような通路だった。ショート髪の罠探知は「この部屋わかんねぇや」でした。俺の探知さんにはまた通路の真ん中辺に反応があった。

また棒でつつきながら先に進む。そして問題の場所を棒でつついていると無口魔法使いが口を開いた。

「……その棒の先の辺り…  何か魔力が固まってる…  罠じゃない？…」

なるほど、魔法による罠なんかもあるわけだ。んでこれはどうやって解除すんの？

「……魔法をぶつけてあげれば…  壊れると思う……」

それを聞いたイケメンは「じゃあ自分が」と手のひらに水の球を作り棒の先へ飛ばした。すると何かが割れたような音がすると同時に目の前の魔力は消えていった。解除成功らしい。その後は何事もなくこの部屋をクリアできました。


～Ｂ１、３部屋目
当然調べた。敵は無し。中は１階よりは小さな小部屋。部屋の中央部には怪しげな箱。それを見たショート髪は「あれ宝箱じゃね？」と無警戒で駆け寄っていった。

イケメンが止めよう手を伸ばすが時既に遅し。ショート髪が宝箱の前に立ち止まった瞬間足元から『カチッ』と音がした。するとどこからともなく皿状の物体が飛んで来てショート髪の頭に命中した。バカだなぁ…

ショート髪の通った経路を使い頭を抱えて踞るバカに近づく。棒で箱正面付近をつついても反応無し。探知さんにも箱と箱真正面の罠しか反応無し。

「回復魔法しますね。当たったところ見せてください。」

と、光の魔法の人が言う。俺はそれを無言で手で制し収納から小瓶を取り出して中身を当たった所にかけてやった。
 
「ギャー！しみるー！」と再び踞るショート髪。もう少し離れた場所でやってくれないかな、また罠に引っ掛かるぞ。

ちなみに使用したのはこちら

家庭向け傷用薬(液体)
普段使いに１本まるまる使うのは勿体無いと思った製作者が少量に分けたもの(１０本)しみるのは変わらない。

これならさっきみたいに怪我した部分にだけつければいいもんね、いい実験体になったわ。うるさくなくなったら箱調べてみましょうかね。