巻き込まれて気づけば異世界 ～その配達員器用貧乏にて～

～ワーク～ 異世界では面白おかしく仕事します

いってみよう、やってみ(以下略

 それではこれから探知系の技を作って見たいと思います。取り敢えず参考にするのは≪気配察知≫さんです。

何となく使っていたこの技能ですが、こちらの察知できる範囲なんですが、多分半径５００メートルほどの自分を中心とした球体状の空間が対象となる模様です。(宿屋で試した感じから)

このイメージの空間の中を鑑定先生たちをスキャンする感覚で飛ばせるか試してみます。

そうそう、端っこから順番に３Ｄスキャンするかのように読み取っていって…

ちょっとストップ！

鑑定解析先生、読み取ったデータを俺の頭に流すのやめてもらっていいですか？まだ端っこちょっと読んだだけで俺の頭が割れそうなくらい痛いです。頭があっつくて、鼻血が出そうです。

どんだけの情報量なのかわからないんですけど、ちょっと人間の頭だとキャパシティ不足っぽいんですよ。

できそうですか？あ、できる。良かったっす。んじゃ、読み取り再開お願いします。

～読み取り中～

ハイ、読み取りが完了したようです。これをどう生かすかだよな。

あ、その前に移動して新しく入ってきたエリアも調べて貰わないといけないよな。気配察知できるエリアに新しく入ってきた所を鑑定…  あ、できる。んじゃ先生方よろしくお願いします。

これで結構な広さを調べながら歩くことができるはずだよな。んで、見つけたものをどうやって表すかだよな。

そうだなぁ…  取り敢えず草系の素材になるものを緑色の光で示してもらってみましょう。そうイメージしてみると…


周りの草が全部光ってますね。さっきむしった雑草と同じものまで光っちゃってますよ。これはちょっと定義が曖昧過ぎたかな？ もしかしたらこの雑草も何かしらに使えるかも知れないもんな。

それならば… 薬の素材になる植物を緑色の光であらわしてみましょ。そうイメージをかえてみると、一気に光の数が少なくなった。さっきまではそこら辺の植物がみんな光ってたもんな。

俺は一番近い光を感じる所へ移動してみた。するとそこには緑色の光につつまれた草があった。鑑定をしてみると

毒草
薬草によく似ているが毒です。

うむ、わかりやすい説明だ。辞典にも薬草と毒草は似てると書いてあったしな。 でも何かには使えるんだろうし採っておきましょ。

そう思いながら毒草をむしって収納へ突っ込んだ。

何とか物探し用の技も使い物になりそうだな。そう思った俺は、林に向かいながら光をたどり草を集めながら移動していった。

最初から探知とか有る物語は良かったんだなぁ…