巻き込まれて気づけば異世界 ～その配達員器用貧乏にて～

～ギルド～ 新しい世界でも働かなきゃ！

説明回だよ、話を聞こう。「ギルドカード」

 止めたのはどうやら隣の受付嬢。ケティとはどうやらこの武器マニア受付嬢の事らしい。

「このお２人、しばらくは組んで仕事するみたいだからままとめて説明したいのだけど。」

もう１人の受付嬢は続ける。

「どうせ私たちもお昼休みだし、良かったらあちらでお昼とりながら説明なんてどう？

そちらの男性も、私たちみたいな美人と食事しながら説明の方が嬉しいでしょ？。」

うむ、確かに美人と食事なんでもなかなか出来ないしな。目の前では俺を担当してた方の受付嬢が「え～、私、美人かなぁ…。」と悶えていた。




安心しろ、お前は俺の中では「武器マニア」１択だ。




俺たちは受付から移動し、ジョッキを打ち合わせるマークの部屋に移動した。

このギルド、酒場兼食堂も同じ建物の中にあるそうだ。

空いていたテーブルに座る。メガネ(あやめさん担当の受付嬢、勝手につけた。)は、「私が決めていいでしょ。」と注文をしに行った。




「では、改めて私ケティがギルドカードの説明をさせていただきます。

こちらのカード、身分証も兼ねてますので無くさないようにお願いします。再発行には銀貨５枚必要です。

内容は、お名前と各ギルドのランクが表示されます。各ギルドの説明はこの後で。 ちなみにカードの色が総合ランクを表しています。

茶色:Ｅ
灰色:Ｄ
青色:Ｃ
銀色:Ｂ
金色:Ａ

といった区分です。なぜその色なのかは、わかりません！昔の凄い人が決めました。


機能としては、１つ目が、さっきも言った身分証。


２つ目、ギルドに預けたお金をこのカードにより支払いできます。お金は各受付で入金できます。
依頼の報酬をそのまま入れる人が多いですね。ただ、このカードによる支払いが出来ないお店もありますのでご注意を。

３つ目は、他の人のカードを登録することで、どこにいても連絡することができます。登録方法はカード同士を重ねお互いに登録する事を同意すること。もしよければお２人でやってみたらどうですか？。」

そう言われたので、あやめさんを見てみる。あやめさんはカードを既に机に置いていた。俺もそのうえに重ねる。あやめさんから、

「登録よろしいですか？」

と聞かれたので、

「いいよー。」

と簡単に答える。するとカードがピカッとした。

「それで、登録完了です。それにしても随分軽い登録でしたね…。」

えー、何か難しい事言わなきゃだめだった？

「ちなみにこのカード、本人しか使えません。もし拾ったりしたら最寄りのギルドにお届け頂けると幸いです。

取り敢えずカードについてはこんなところですね。」