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~プロローグ~ もとの世界からセカイノハザマへ

サイゴノセカイノハザマ?

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「うん。そんな感じ、そんな感じ。」

神様に使い方を認められたとき、俺は頭によぎったことを聞いてみた。

「あの、むこうの世界にはこんなことできる人沢山いるんですか?。」

その質問に対し神様は、




「そんなんいるわけないじゃん。先に送った人たちにもこんな能力の人いやしないよ。」

と笑いながら答えてくれた。




これ、まずくね?

バレたら完全に飼い殺しパターン入っちゃうよね。

そう思っていると、神様は

「あー、確かに。お酒がほしいがために結構とんでもない力あげちゃったかも(笑)。」


おーい! 簡単に言わないでおくんなまし!俺ヤバイじゃん!

「まぁ、シンさんは他の能力もちょっといじょ…

ゲフッん。」


ん?何か恐ろしいことが聞こえたよう…

「あ、んじゃ他の人に分からないようにする≪能力偽装隠蔽≫もあげとくよ。

これがあれば能力も他人からはばれないようにできるから。

そちらではよく言うんでしょ?『バレなきゃ犯…』。」


「ありがとーございまーす!」


言わせねぇとばかりに元気よく御礼をしておく。まだ俺は何も悪いことしてないしな。


お互いに話していることに被せながら会話をしつつ、そろそろこの場での終わりが近づいてきたようだ。


「あ、そうだ。これもあげておくよ。」

神様はそう言いながら、左手で光の球を出してこちらに投げつけてきた。


俺はそれを避けること無く、額で打ち返そうとおもいっきり頭を振った。


しかし、光の球ははね返ることなく俺の頭の中に吸い込まれていった。

「そんなのではね返る訳無いでしょうが。

今渡したのは≪鑑定解析≫って技能で、他の人や物の詳細が解るようになるからね。

まぁ、シンさんは相当怪しい人物になるだろうから(笑)、渡した技能をフルに使ってむこうの世界で自由に生きてくださいよ。」

神様は日本酒をらっぱ飲みしながらそう言った。


なんだろう?スゴイ技能をたくさんくれた人(?)なのに何のありがたみも無いこの状況。

「ありがとうございました。」

それでもちゃんと御礼を言わないとな。

「うん。それじゃリューデハイドに送るね。他の人と同時間につくと思うから。

それでは良い新しい人生を。」


目の前が真っ白に染まっていく。





まさかまた同じとことか無いよね?
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