巻き込まれて気づけば異世界 ～その配達員器用貧乏にて～

～クラン～ ニューメンバー続々！ まとめないとわからなくなってきた！

人任せの平和な日常

 狼さんの大量出現から３日ほどたち、街は平和が戻りお祭り騒ぎになりました。ギルドは大量の狼肉を市民にも振る舞いどんちゃん騒ぎをいたしました。

もちろん称えられるのはイケメンハーレムパーティー。パーティーの何人かは顔がひきつってて面白かった(笑)  

俺？  お祭り騒ぎでしたよ。大量の狼をギルドに運び込んだらギルドのおっちゃんに作業場に引きずり込まれて寝る間も惜しんで解体作業をしてましたよ。

休憩を兼ねてイケメンたちを見に行って

(あぁ、俺はあんな風に称えられるのが嫌だから頑張って解体してるんだ。きっとそうだ)

って、自分に言い聞かせながら頑張りました。


んで、お祭り騒ぎも終わり俺も解放されたので教会に戻ってきた。教会の外で遊ぶ子供たちを見ていると心がなごむな。

はぁ…  いつになったら自分の好きなように楽しく暮らしていけるようになるのやら。まぁこの世界に来て１年もなってないから望むにはまだまだ早すぎるんだろうな。ほら、言ってる先から厄介事の匂いがするのが近づいてくるぞ。

こちらへ近づいてきたのイケメンパーティー…  やべぇ、名前なんだっけ？  俺も多少は他人に興味を持たないとヤバイのか？

「シンさんちょっといいですか？  この前の大量発生対応の報告とかでここの王に呼ばれたんですがどうしましょう？」

うむ、きやがったな面倒ごと。これは俺だけじゃ決められん、関係者食堂集合だ。



はい、それでは王様対応会議を始めたいと思います。まずはこの件に関わりたくない人挙手。

うむ…  全員ですね(笑)  でも誰かやらないと終わらないと思うんですよね。アヤメさんや、あんた行きたい？

「行きたい訳ないでしょ。そもそも追い出された私達がノコノコ戻っていったら何か問題起こるに決まってるじゃない」

うん、あっさり城から追い出されたって言っちゃったけど…  そういう訳で俺とアヤメは絶対行きません。行けるとしたらイケメンパーティーあなた達だけですのでよろしく。なんなら城に雇われたいならチャンスだよ？

「いや、いずれは自分たちのいた街にも戻りたいので城務めとかは考えてないです…」

イケメンがそう言うと周りの女性陣も頷く。あんたらはイケメンと一緒にいたいだけだろが、ところで名前なんだっけ？

んじゃ、とりあえずイケメンパーティーでお城対応決定ね。テキトーにミドリマン達のお陰でしたとか言って有耶無耶にしてくれればオッケーよ。

後は何か決める事ある？  光魔法の人どした？  報酬の話か、それは間違いなくあるだろうな。貰えるんなら貰っときましょ。そっちの判断でヤバそうと思ったら断ってもらってもオッケーよ。

ん？  優先して貰って欲しいもの？  みんな何かある？  俺はここの教会ある土地一帯位かなぁ…  


そういえば何も持ってかないのも変やろ、この偽装白狼持ってって。あの集団のリーダーでしたって言えばいいだろ、欲しがったらくれてやってもいいぞ。ん、ハゲどした？  お前も欲しかったのか。

んじゃイケメン組、よろしくお願いしますね。