巻き込まれて気づけば異世界 ～その配達員器用貧乏にて～

～ノーブル～ 偉い人？そんなんしらね

さっさと片付けて帰りたい

 戦闘の方はだいぶ目処がついてきていた。まぁまともに戦うことの出来ない犬擬きをちょちょっと捻る簡単なお仕事ですからね。

気がついたらちびっ子たちも捻る方へ参加してるしな。アヤメが見ててくれるらしいからよろしく頼みます。あ、できれば魔法の練習させといて。

そして１人で死体のお片付けをしているわたくしですが大変暇しております。俺の横には山盛りになった死体、魔法パワーで『物体引寄』やってみた結果がこちらです。

これと探知パイセンや鑑定先生を組み合わせて使ってみたらね、一瞬で集め終わっちゃうんですよ。

これ使ったら素材集めもなんかあっという間に終わっちゃいそうだけど…  ただの作業になっておもしろくなくなりそう。今日みたいなときに使うことにしよう。

あ、他にも色々と魔法パワー試してみたのよ。んで出来上がったのがこちら

『魔力の腕』 魔法パワーで自分の腕を伸ばす感じでやってみたらできた。気分はダル○ム、その場から動かないで目標を掴んで引寄せてみた、まだまだ使い道はありそう。

『大地の腕』 地面から腕を生やしてみた。地続きの場所なら移動させることもできるみたい、死体を掴ませたり、投げてみたりしてんだが…  こりゃマド○ンドそのままだわ。

『魔力糸』 魔力を使って糸を作りだす魔法、そのままだな。流石は魔法パワー、強度や太さなんかも自由自在。いつかはこれで必殺の仕事人みたいなこともやりたい。



「終わりましたよ」 そう言いながらイケメン達がこちらへ近づいてきた。目線は俺の横の狼山の方にいってるみたいだがな。 

さて、この後について少し話し合おうじゃないか。まずこの山の素材欲しい人いる？  俺はそう聞いてみると

「骨と牙が欲しいな。アクセサリー作るのに使えるからよ」とハゲ。そんな設定もあったな忘れてたわ(笑)

「自分たちはまだ装備が弱いので…  皮を使っていいものができるのなら欲しいですね」とイケメン。うむ、わかった。その分は俺が確保しておこう。

もういなければ残りは全部ギルドに投げてしまおうと思ってるんだが…   理由？  まぁいっぱいありすぎて邪魔ってことにしてくれない？

ダメ？  ん…  なんと言えばいいのかなぁ、ギルドに恩を売っておきたいって感じかな。

今探知にかかってるこちらへ向かってる人数、相当いるよね？  俺たちがみんな片付けたとは言え無報酬って訳にはいかんよな、これにあててもらおう。

次に考えたのがこの死骸の運搬。これは今からくる人たちにも手伝って貰おうと思ってる。

ただどんなやつがくるかわからんからな、どさくさ紛れに盗んでく奴もいるかもしれん。

後から売ろうとしても値崩れするように ギルドに丸投げって感じ。あ、アヤメはアヤナにその事伝えておいて。運んでくれた人が素材欲しがるならギルドの裁量でやってもかまわんとも言っといて。

まだまだ話したいことはたくさんあるんだが…  

あ、そうだ。イケメン、君はこれからこの面子の代表となってもらうぞ。俺が自重をやめたからには巻き込まれてもらうからな。

さぁ、早速だが今からくる人たちに戦闘の終了その他もろもろを説明よろしくだ！