わたくしは世に言う悪役令嬢

ソウハ視点 僕のアイリス

ああ…やっとアイリスが手に入る。僕の腕の中でキョトンとした顔をしているアイリスも可愛い。
「えっ？…ソウハ様？。どういうことですか？。」
アイリスが聞いてくる。
「僕がずっとアイリスの事を父上に頼んでいたんだけど…どういうことかな？…王候補者よ。」
僕は冷めた視線を向ける。
「ひっ！…俺は…何も知らない！」
王候補者は顔を青ざめる。
「愛しい姫さまを蔑ろにした、それだけではないようだ。彼女を君に託したのが間違いだった…アリス。僕と来てくれるよね？。アリスの事は僕が幸せにするから…」
僕の言葉にアイリスは頷いてくれた。
「良かった。絶対に幸せにするね。」
アイリスは恥ずかしそうに、でも嬉しそうに笑った。