17 / 17
★追記部分★
天空の章【改編ルート(コーネリア各ルート)】
しおりを挟む
★クラウスルート★
生徒会の影響が学園全体に及び、それの問題を一手に引き受けるようになってしばらく。
組織自体の存在が周知されてきたため上がってくる問題はさらに増えつつあった。
それと同時に組織の規模も大きくなり、各委員会を持つなど今ではかなりの人員を抱えるようになっていた。
だが、組織が大きくなるにつれて違う問題も発生してきた。
各派閥の人員をバランスよく配置して欲しいという声が連名で届いたのだ。
それをはねのけることはできる。だが、これは今までのような自分達でやれという風に切り捨てていい問題とは違い少々根深い問題だった。
生徒会の人事は基本的に元々のメンバーが推薦する形で成り立ってきた。そして、関わる貴族が多い関係上四大公爵家の者が名を上げることが多かった。
だが、それぞれ性格が違う。
きめ細やかに部下を見て詳細に能力を把握しているアレン。
適当ながらもある程度優秀な人を把握している私。
トップダウン型でまとまりはあるのだが、ついて来れる奴だけついて来いというタイプであまり個人を把握しているわけでは無いフレイ
まとまりもなくまるで興味のないウィリアム
それぞれのトップの性格により、同じ能力のある人でも推薦される可能性に大きく偏りが出てしまっていたのだ。
確かに公平性という観点からは問題だ。だが、派閥毎にポジションを置く形でもまた同様の問題が発生してしまう。
私達では解決できないというか私達自体の問題であるため、王子も含めて話し合った結果、唯一客観的な立ち位置にいる王子がこの問題について結論を出すことになった。
今、王子と私は皆が帰った後の生徒会室でそれについて話し合っていた。
「この問題は、以前君が言っていた全員が納得する答えのない問題の代表格だな。そして、それぞれに確かな理があるために余計にややこしい」
王子は以前のように出した答えに負担を感じることは減った。だが、この問題は特に大きく、かつ複雑な問題であるため今回ばかりは少し悩んでいる様子だった。
「はい。正直、私達で解決するのが筋なんですが、今回は私達が意見を出すと逆に公平感が失われてしまうので。本当に申し訳ありません。どうしても殿下に頼らざるを得ず」
自分たちの関係する問題である以上、本来は処理したいが、逆に手を出すことが不満を高めかねない問題であったためもどかしい。申し訳ない気持ちで謝罪の言葉を伝える。
だが、その顔を見た王子は穏やかに微笑んでいる。
「いや、気にするな。これも王の責務だ。それに、君が私を頼りにしてくれて私は嬉しいよ。
さて、どうするか。全ての生徒に見いだされる可能性を与えるため、枠を配分するのもありだが、それはそれで派閥主義を生みかねない」
王子は考えを巡らしているようだ。完璧な答えは出ない。ある程度の妥協点は必要だ。しかし、その中でも最適な解を見つけられるよう、いつものように様々な方策を考え、それにより発生しうる事象をイメージしているのだろう。
しばらく待っていると王子は考えがまとまったようでこちらを見た。
「そうだな。案を思いついたから聞いてもらえるか?」
「はい。どうぞ」
王子は口を開くと説明を始めた。
「まず、今の生徒会の役職は任期が明確になっていない。このため、三月に一度交代する形式を一旦導入する。今後の必要に応じてこれは変えていくつもりだ。
そして、新たに明確な評価制度を私達で詰めたうえで人事委員会を設置する。そこだけは、派閥の定数を設け、各派閥が偏って判断できないようにする。意見が割れても上位組織である我々に上げてくれればいいしな。これが、私の考えた案だが、君はどう思う?」
確かに、これなら派閥制の利点をできる限り活かしつつ最小限の席数で対応できる。
いいかもしれない。
「いいですね。この案を一度試してみましょうか。では、いつも通り各公爵家から周知するよう手配します」
とりあえず、トライ&エラーの精神でいくのが今の生徒会の方針なので、早速周知するため部屋を出ようとする。人事制度は前世の知識を元に考えれば同時並行で何とかなるだろうし。
「ああ。……いや、待ってくれ。私からその前に話したいことがある。周知する前に、一度生徒を全て集めてくれないか?」
なんだろう。何か思うところがあるのだろうか。だが、王子がそういうのなら別にかまわない。その方向で調整しようと部屋を出た。
全校生徒がホールに集められ、王子が壇上に立つ。
いつもは風の魔道具で声が拡散されるが、今日はそれは使わないらしい。
王子は自らの魔法を行使すると口を開いた。
空間が魔力の干渉を受け、声が直接頭に響いてくるような感覚になる。
『皆、聞いて欲しい。生徒会ができてある程度の時間が経った。そして、多数の問題に対処する中で一定数の不満が出ていることは当然把握している』
『全員が納得する答えが出ない問題も多い。それに皆が自分で考える必要のあるものは容赦なく切り捨てていくつもりだ』
『だが、勘違いしないで欲しい。それは、皆の意見を聞くつもりがないわけではない。我々で解決すべき問題は適切に対処していくつもりだ。それこそ私の全身全霊をかけて』
『だから、私を信じて欲しい。私は、皆を導けるように努力し続ける』
『そして、同時に私もまた皆を信じる。学園をよりよくしたいという思いは一致しているはずだと思うから』
『綺麗事に聞こえる者もいるだろう。しかし、お互いに支え合いながら未来を作り上げよう。期待しているぞ』
その言葉を最後に王子が壇上を降りていく。もう魔法を使うまでも無い。
生徒達の想いは、地を揺るがすほどの大きな声になって王子に返されていたのだから。
私は歩く王子に近づくと声をかけた。
「お疲れさまでした、殿下。素晴らしい演説でした。恐らくこれで生徒全体で協力し合っていけるでしょう」
先ほどの会場から離れても未だ歓声が鳴り響いている。どれだけの影響を与えたかが容易に分かるようだ。
そのまま二人で無言で歩いていると、彼は生徒会室への道から外れる。
不思議に思いついていくと、外が見える庭園に出た。
彼は、空を見上げると口を開く。
「私は、これまで一人で全てを為してきた。自慢では無いが、それで困ることも無かったんだ。だが、学園に来て、生徒会に来てから気づいたんだ。多くの人がいる、多くの意見があるという当然のことに。そして、私はそれを理解し対処しようと思った」
「しかし、それは逆に一人で抱えるには大きくなり過ぎた。これまでと違う様に私は初めて悩んだよ」
「だが、君は言ってくれた。そんなに悩まなくていい、一緒に抱えてくれると。その言葉は、私にとってとても嬉しいものだったんだ。そして、また当然のことに気づいた。誰かに頼ればいい、協力し合えばいいということに」
王子は優秀過ぎたのだろう。人が当然のように経験した挫折を知らなかった。だから、知っているはずのことを知らない。それに、頼り方を知らないから自分でも気づかないうちに全身傷だらけになる。心すらも擦れきれてしまいそうなほどに。
だから、私はこの人を支えてあげようと思うのだ。傷つかないように守るのではなく、傷つきすぎないように。
「私は全てを見るよ。全てを受け入れるわけではなく、全てを拒絶するわけでもなく、一度しっかり見る。
昔は他人の事があまり好きでは無かった。いや、むしろ嫌いだったのかもしれない」
クラウスの青空のように透き通った瞳がこちらをじっと見つめる。
そして、不意に近づくと触れるだけの口づけをした。
「私は人を信じよう。そして、その心にも触れてみようと思う。だから、また誤った道に進まないように私を見ていて欲しいんだ。他ならぬ君に」
突然の出来事に唖然とした私は、去っていく彼の背を見ながら、思わず自分の唇に手を触れていた。
生徒会の影響が学園全体に及び、それの問題を一手に引き受けるようになってしばらく。
組織自体の存在が周知されてきたため上がってくる問題はさらに増えつつあった。
それと同時に組織の規模も大きくなり、各委員会を持つなど今ではかなりの人員を抱えるようになっていた。
だが、組織が大きくなるにつれて違う問題も発生してきた。
各派閥の人員をバランスよく配置して欲しいという声が連名で届いたのだ。
それをはねのけることはできる。だが、これは今までのような自分達でやれという風に切り捨てていい問題とは違い少々根深い問題だった。
生徒会の人事は基本的に元々のメンバーが推薦する形で成り立ってきた。そして、関わる貴族が多い関係上四大公爵家の者が名を上げることが多かった。
だが、それぞれ性格が違う。
きめ細やかに部下を見て詳細に能力を把握しているアレン。
適当ながらもある程度優秀な人を把握している私。
トップダウン型でまとまりはあるのだが、ついて来れる奴だけついて来いというタイプであまり個人を把握しているわけでは無いフレイ
まとまりもなくまるで興味のないウィリアム
それぞれのトップの性格により、同じ能力のある人でも推薦される可能性に大きく偏りが出てしまっていたのだ。
確かに公平性という観点からは問題だ。だが、派閥毎にポジションを置く形でもまた同様の問題が発生してしまう。
私達では解決できないというか私達自体の問題であるため、王子も含めて話し合った結果、唯一客観的な立ち位置にいる王子がこの問題について結論を出すことになった。
今、王子と私は皆が帰った後の生徒会室でそれについて話し合っていた。
「この問題は、以前君が言っていた全員が納得する答えのない問題の代表格だな。そして、それぞれに確かな理があるために余計にややこしい」
王子は以前のように出した答えに負担を感じることは減った。だが、この問題は特に大きく、かつ複雑な問題であるため今回ばかりは少し悩んでいる様子だった。
「はい。正直、私達で解決するのが筋なんですが、今回は私達が意見を出すと逆に公平感が失われてしまうので。本当に申し訳ありません。どうしても殿下に頼らざるを得ず」
自分たちの関係する問題である以上、本来は処理したいが、逆に手を出すことが不満を高めかねない問題であったためもどかしい。申し訳ない気持ちで謝罪の言葉を伝える。
だが、その顔を見た王子は穏やかに微笑んでいる。
「いや、気にするな。これも王の責務だ。それに、君が私を頼りにしてくれて私は嬉しいよ。
さて、どうするか。全ての生徒に見いだされる可能性を与えるため、枠を配分するのもありだが、それはそれで派閥主義を生みかねない」
王子は考えを巡らしているようだ。完璧な答えは出ない。ある程度の妥協点は必要だ。しかし、その中でも最適な解を見つけられるよう、いつものように様々な方策を考え、それにより発生しうる事象をイメージしているのだろう。
しばらく待っていると王子は考えがまとまったようでこちらを見た。
「そうだな。案を思いついたから聞いてもらえるか?」
「はい。どうぞ」
王子は口を開くと説明を始めた。
「まず、今の生徒会の役職は任期が明確になっていない。このため、三月に一度交代する形式を一旦導入する。今後の必要に応じてこれは変えていくつもりだ。
そして、新たに明確な評価制度を私達で詰めたうえで人事委員会を設置する。そこだけは、派閥の定数を設け、各派閥が偏って判断できないようにする。意見が割れても上位組織である我々に上げてくれればいいしな。これが、私の考えた案だが、君はどう思う?」
確かに、これなら派閥制の利点をできる限り活かしつつ最小限の席数で対応できる。
いいかもしれない。
「いいですね。この案を一度試してみましょうか。では、いつも通り各公爵家から周知するよう手配します」
とりあえず、トライ&エラーの精神でいくのが今の生徒会の方針なので、早速周知するため部屋を出ようとする。人事制度は前世の知識を元に考えれば同時並行で何とかなるだろうし。
「ああ。……いや、待ってくれ。私からその前に話したいことがある。周知する前に、一度生徒を全て集めてくれないか?」
なんだろう。何か思うところがあるのだろうか。だが、王子がそういうのなら別にかまわない。その方向で調整しようと部屋を出た。
全校生徒がホールに集められ、王子が壇上に立つ。
いつもは風の魔道具で声が拡散されるが、今日はそれは使わないらしい。
王子は自らの魔法を行使すると口を開いた。
空間が魔力の干渉を受け、声が直接頭に響いてくるような感覚になる。
『皆、聞いて欲しい。生徒会ができてある程度の時間が経った。そして、多数の問題に対処する中で一定数の不満が出ていることは当然把握している』
『全員が納得する答えが出ない問題も多い。それに皆が自分で考える必要のあるものは容赦なく切り捨てていくつもりだ』
『だが、勘違いしないで欲しい。それは、皆の意見を聞くつもりがないわけではない。我々で解決すべき問題は適切に対処していくつもりだ。それこそ私の全身全霊をかけて』
『だから、私を信じて欲しい。私は、皆を導けるように努力し続ける』
『そして、同時に私もまた皆を信じる。学園をよりよくしたいという思いは一致しているはずだと思うから』
『綺麗事に聞こえる者もいるだろう。しかし、お互いに支え合いながら未来を作り上げよう。期待しているぞ』
その言葉を最後に王子が壇上を降りていく。もう魔法を使うまでも無い。
生徒達の想いは、地を揺るがすほどの大きな声になって王子に返されていたのだから。
私は歩く王子に近づくと声をかけた。
「お疲れさまでした、殿下。素晴らしい演説でした。恐らくこれで生徒全体で協力し合っていけるでしょう」
先ほどの会場から離れても未だ歓声が鳴り響いている。どれだけの影響を与えたかが容易に分かるようだ。
そのまま二人で無言で歩いていると、彼は生徒会室への道から外れる。
不思議に思いついていくと、外が見える庭園に出た。
彼は、空を見上げると口を開く。
「私は、これまで一人で全てを為してきた。自慢では無いが、それで困ることも無かったんだ。だが、学園に来て、生徒会に来てから気づいたんだ。多くの人がいる、多くの意見があるという当然のことに。そして、私はそれを理解し対処しようと思った」
「しかし、それは逆に一人で抱えるには大きくなり過ぎた。これまでと違う様に私は初めて悩んだよ」
「だが、君は言ってくれた。そんなに悩まなくていい、一緒に抱えてくれると。その言葉は、私にとってとても嬉しいものだったんだ。そして、また当然のことに気づいた。誰かに頼ればいい、協力し合えばいいということに」
王子は優秀過ぎたのだろう。人が当然のように経験した挫折を知らなかった。だから、知っているはずのことを知らない。それに、頼り方を知らないから自分でも気づかないうちに全身傷だらけになる。心すらも擦れきれてしまいそうなほどに。
だから、私はこの人を支えてあげようと思うのだ。傷つかないように守るのではなく、傷つきすぎないように。
「私は全てを見るよ。全てを受け入れるわけではなく、全てを拒絶するわけでもなく、一度しっかり見る。
昔は他人の事があまり好きでは無かった。いや、むしろ嫌いだったのかもしれない」
クラウスの青空のように透き通った瞳がこちらをじっと見つめる。
そして、不意に近づくと触れるだけの口づけをした。
「私は人を信じよう。そして、その心にも触れてみようと思う。だから、また誤った道に進まないように私を見ていて欲しいんだ。他ならぬ君に」
突然の出来事に唖然とした私は、去っていく彼の背を見ながら、思わず自分の唇に手を触れていた。
1
お気に入りに追加
513
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
侯爵令嬢の置き土産
ひろたひかる
恋愛
侯爵令嬢マリエは婚約者であるドナルドから婚約を解消すると告げられた。マリエは動揺しつつも了承し、「私は忘れません」と言い置いて去っていった。***婚約破棄ネタですが、悪役令嬢とか転生、乙女ゲーとかの要素は皆無です。***今のところ本編を一話、別視点で一話の二話の投稿を予定しています。さくっと終わります。
「小説家になろう」でも同一の内容で投稿しております。
婚約破棄をいたしましょう。
見丘ユタ
恋愛
悪役令嬢である侯爵令嬢、コーデリアに転生したと気づいた主人公は、卒業パーティーの婚約破棄を回避するために奔走する。
しかし無慈悲にも卒業パーティーの最中、婚約者の王太子、テリーに呼び出されてしまうのだった。
転生悪役令嬢は冒険者になればいいと気が付いた
よーこ
恋愛
物心ついた頃から前世の記憶持ちの悪役令嬢ベルティーア。
国の第一王子との婚約式の時、ここが乙女ゲームの世界だと気が付いた。
自分はメイン攻略対象にくっつく悪役令嬢キャラだった。
はい、詰んだ。
将来は貴族籍を剥奪されて国外追放決定です。
よし、だったら魔法があるこのファンタジーな世界を満喫しよう。
国外に追放されたら冒険者になって生きるぞヒャッホー!
【改稿版】婚約破棄は私から
どくりんご
恋愛
ある日、婚約者である殿下が妹へ愛を語っている所を目撃したニナ。ここが乙女ゲームの世界であり、自分が悪役令嬢、妹がヒロインだということを知っていたけれど、好きな人が妹に愛を語る所を見ていると流石にショックを受けた。
乙女ゲームである死亡エンドは絶対に嫌だし、殿下から婚約破棄を告げられるのも嫌だ。そんな辛いことは耐えられない!
婚約破棄は私から!
※大幅な修正が入っています。登場人物の立ち位置変更など。
◆3/20 恋愛ランキング、人気ランキング7位
◆3/20 HOT6位
短編&拙い私の作品でここまでいけるなんて…!読んでくれた皆さん、感謝感激雨あられです〜!!(´;ω;`)
断罪シーンを自分の夢だと思った悪役令嬢はヒロインに成り代わるべく画策する。
メカ喜楽直人
恋愛
さっきまでやってた18禁乙女ゲームの断罪シーンを夢に見てるっぽい?
「アルテシア・シンクレア公爵令嬢、私はお前との婚約を破棄する。このまま修道院に向かい、これまで自分がやってきた行いを深く考え、その罪を贖う一生を終えるがいい!」
冷たい床に顔を押し付けられた屈辱と、両肩を押さえつけられた痛み。
そして、ちらりと顔を上げれば金髪碧眼のザ王子様なキンキラ衣装を身に着けたイケメンが、聞き覚えのある名前を呼んで、婚約破棄を告げているところだった。
自分が夢の中で悪役令嬢になっていることに気が付いた私は、逆ハーに成功したらしい愛され系ヒロインに対抗して自分がヒロインポジを奪い取るべく行動を開始した。
悪役令嬢に仕立てあげられて婚約破棄の上に処刑までされて破滅しましたが、時間を巻き戻してやり直し、逆転します。
しろいるか
恋愛
王子との許婚で、幸せを約束されていたセシル。だが、没落した貴族の娘で、侍女として引き取ったシェリーの魔の手により悪役令嬢にさせられ、婚約破棄された上に処刑までされてしまう。悲しみと悔しさの中、セシルは自分自身の行いによって救ってきた魂の結晶、天使によって助け出され、時間を巻き戻してもらう。
次々に襲い掛かるシェリーの策略を切り抜け、セシルは自分の幸せを掴んでいく。そして憎しみに囚われたシェリーは……。
破滅させられた不幸な少女のやり直し短編ストーリー。人を呪わば穴二つ。
私は悪役令嬢なの? 婚約破棄して悪役にならない道を選びました
hikari
恋愛
エマニュエル王太子から婚約破棄されたその晩、アレクシアは夢を見た。そして気づいた。自分はある乙女ゲーの悪役令嬢に転生した事を。とはいえ、ゲームの内容とは少し違う。だったら、自分は平民のモブキャラを好きになれば良いのね。
本当の悪役はエマニュエル王太子を略奪したジェシカだった。
好きになったモブキャラは実は行方不明の隣国のアルキューオネ帝国の皇子だった!!
転生大井亜里沙であることを理解してくれたのは無二の親友ヴィクトリアだった。
ヒロインはジェシカと仲が良くない。だったら、悪役にならなければ良いんだ! とアレクシアは思った。ヒロインに協力し、ヒロインの意中の彼を射止めることにする。ヒロインが好きなのは実はスポーツマンのゲイルだった。
極めつけはエマニュエルはアレクシアと婚約中にジェシカと交際していた事が国王に知られ、ジェシカ共々国を追われる最高なスッキリざまぁ。
ざまあの回には★がついています。
悪役令嬢ものは今作で最後になる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
お疲れ様です。一気読みしてしまうほど楽しみました😊もっと長く読みたかった…それだと睡眠時間がなくなる…でも読みたい!そう思う作品でした。
お読み頂き本当にありがとうございました。感想頂けて本当に嬉しいです!自分も読みふけって睡眠不足がけっこーあるので気持ちはわかります(笑)
今後とも頑張らさせて頂きますのでまたご縁がありましたらよろしくおねがいします。