上 下
38 / 52
勝利をその手に

勇者の証

しおりを挟む
 目覚めてから十日後、敵の散発的な抵抗はありつつも大規模な戦闘は無いまま敵の本拠地を目前にして布陣した。
 
 味方は続々と集結しつつあり、魔王の住まう城は強大ではあるが、数的優位がこちらにあるのは城壁の敵兵の数からも容易に想像できた。

 事前にこちらへ到着した伝令に寄れば、フェアリスが操作する船は味方を護衛しながら敵を空中から一方的に蹂躙していたようで逃げ遅れた敵の主力は追撃戦でそのほとんどが打ち取られたらしい。

 将軍は戦いは勢いで決まる。このままの勢いで敵の本拠地を落とせれば終戦であろうと言っていた。
 仲間の三人が船に乗ってこちらに近づいてくる光景を見つつ、激戦が目前に迫っていることを俺は肌で感じていた。

 
 船が着地すると三人が降りてくる。味方が歓声を上げてそれを出迎える。
 三人はあまりの熱量に苦笑しながらそれに応えていた。俺も出迎えなくちゃいけないなと思い、そちらに近づいた。 


「三人ともお疲れさま。すまないな、寝込んでしまってて」

「あら。寝坊助がようやく起きてきたのね。全部終わっちゃうかと思ったわ」

 フェアリスが、こちらを揶揄うような表情と声色でそう言う。

「すまんな。これからの活躍で取り返すよ」

「この借りは高くついてるからそのつもりできっちり返しなさいよ」



「もうお加減はよろしいのですか?」

 少し心配げな顔をしてサクラが問いかける。

「ああ。大丈夫だ。体は絶好調だ。心配をかけたな」

「そうですか。それはよろしかったです。あまり無茶をし過ぎないようにしてくださいね」



「もういいのか?」

 無表情ながらもこちらを気遣うような目でレイアが尋ねる。

「ああ。問題ない」

「そうか。それならばいい」



 三者三様に心配してくれる。この三人を守るためにも魔王は倒す。そう心に誓った。
 出迎えの集団の一部が割れる。どうやら将軍が近づいてきたようだ。
 頭一つ大きいその体躯が目立っている。

「皆さまお疲れさまでした。早速で悪いのですが、諸国の代表と軍議を開きたいと思っております。一度こちらへついてきて頂いてもよろしいでしょうか?」

 全員頷き、将軍の後をついていく。かなりの護衛に守られた天幕に入る。
 中には立派な鎧を身に纏った男が三人ほどおり、彼らが王国以外の軍を率いる代表のようだった。

「こちらが、帝国、共和国、連邦の軍を統括する方々です。勇者パーティ―の皆さまはお疲れと思いますので自己紹介等飛ばし、我々で既にまとめている作戦案をかいつまんでお話しします」

 将軍が敵の城と思わしき手書きの見取り図を出す。

「内部は流石にわかりませんので、外部から見て取れる部分をこちらに書き記しました。敵の城壁は堅固ですが、兵数ではこちらが大きく勝ります。ゆえに最初に勇者パーティの皆さま方に空中から攻撃、敵の抵抗力を減らしたところで破城槌により門を攻撃します」

「これまで、我々は港湾都市アクアラインを始め堅固な要塞の数々がクラウダ率いる飛行部隊により落とされてきました。その有用性は語るまでも無いでしょう。
 そして、勇者様の船はそれを凌駕する防御力を兼ね備え、まさに空飛ぶ城ほどのものです。城門の破壊は十分可能でしょう」

「ただ、一つの懸念は残りの四天王と魔王が城の内部で固まっていることです。これらの早期発見、討伐は最重要課題となります。よって、城門突破後は勇者様方には露払いの兵と共に本丸に侵攻及びそれらの対応をして頂きたいと思っております。
以上が作戦の概要ですが何かご質問はございますか?」


 そこまで言うと将軍はこちらを向き、尋ねる。

「そうだな。俺が大規模魔法を門に向けて連続で放てば破城槌じゃなくても敗れるんじゃないか?」

「はい。可能かと思われます。ですが、四天王及び魔王は強者です。できる限り万全の状態を維持する目的から、勇者様達の消耗をできる限り少なくしたいと考えております」

「わかった。素人がでしゃばって悪い。全部将軍に任せるよいつ決行だ?」

「いえ、こちらこそ頼るばかりで申し訳ありません。
 今回の作戦では夜戦に優位性はありませんので、明日朝日が出てからの決行を考えております。短い時間しかありませんが、それまでは英気を養って頂ければ幸いです」

「わかった。みんなはそれでいいか?」

 全員無言で頷く。さすがにみんなも疲れはあるだろう。だが、この戦の重要性を理解していないものなどいない。何事もなく軍議は終了した。

 
 天幕を出ると少しだけ時間を取って欲しいと三人に言われたのでついていく。あまり人の多いところでは話したくないようで、陣地から少し離れたところへ歩いていく。
 どうやら、全員でというわけではなく、一人ずつ時間を設けて欲しいようだった。




 最初はレイアかららしい。他の二人から離れると口を開いた。

「私は、貴族ではあるが平民の母を親に持つ。それも愛ゆえの子ではないようでな。周りの貴族はもちろん、父にすらも好意的に接せられた記憶が無い。
 だからだろうか、私はこれまで自分というものが無かった。ただ、言われた通りにやることが全てで、私の剣には意志というものがまるで宿っていなかった」

 彼女はいつものように無表情でそういう。いつも通り、その顔には悲しさという感情は宿らない。ただ淡々と事実を言っているように聞こえた。
 しかし、少しの沈黙の後、その声色に少し温かみがあるような声で語り出した。普段接している人でないと気づかないほどの僅かな変化だった。


「だが、貴方が来てからは、いや、貴方が別人のようになってからはそれは変わったのだ」

「貴方を知ろうと屋敷に招いた。私と違って、笑顔の人々に囲まれる理由を知りたいと思って。
 そして、私の周りにもいろいろな人との繋がりが、笑顔が増えていった。
 笑顔の理由を私も知れたのだ。だからこそ、私は今、自分の意志で剣を振っている」

 彼女は剣を高く上げた後、こちらに柄を向けるような動作をして再び剣を鞘に納めた。

「貴方には感謝している。それだけ言いたかったんだ」

「それに、本当に貴方が別人だったとしてもかまわない。勇者は象徴、その行動がそれを表す。
 私にとっての勇者は貴方しかいないのだから」

 彼女はそう言うとそれまでの無表情が嘘のように柔らかい表情をした。
 それはまるで、雪の下から新芽が顔を出すようで、とても綺麗なものだと思った。





 彼女が去っていく。続いてサクラがこちらにやってきた。





「私は、父を戦で失いました。そして、母と妹を一人で守って逃げ延びてきたんです。
 でもそれは、とても大変な旅路で、人間の悪い面を嫌なほどに見せられてきました。
 なので、これまで私は家族だけを守っていくことだけを考え、笑顔を貼り付け、誰も信じず、騙してきました」

 彼女はいつもの優し気な笑みのままそう言う。表情とは裏腹に、その顔は悲しそうな顔に俺には見えた。

「でも、貴方が来てからは、いえ、貴方が別人のようになってからはそれは変わったんです」

「貴方をずっと観察してきました。何か怪しい行動を見せればその命さえも奪うつもりでした。
 でも、貴方はどこまでいっても愚かしいほどにお人よしで、何かを守るために傷つくような人だったんです」

 笑みが少し深まる。先ほどまでの悲しさは既に感じられない。本当の笑顔のようで、俺も少しうれしくなる。

「これまで誰かを利用することだけを考えてきました。でも、貴方は放っておけない人のようです。力になってあげたいと今はそう思っています。そのために少し無茶をすることも増えてきました。誰かに弱みを握られることにも繋がるでしょう。
 でもいいんです。その分貴方が絶対に私達を守ってくれるのは知っていますから」

「恐らく、貴方は前の勇者様と別人なのだろうとは気づいています。でも、それでもかまわないんです。勇者は象徴、その行動がそれを表す。
 私にとっての勇者様は貴方しかいないのですから」

 彼女はそう言うと、ひと際優しい笑顔でほほ笑んだ。
 それはまるで、母親が子供を包み込むような笑顔で、とても優しさに溢れたものだと思った。




 彼女が去っていく。最後にフェアリスがこちらにやってきた。





「私はね、エルフを統べるハイエルフとして生を受けた。産まれた時から特別で、父以外に対等な存在はいなかった。
 知ってる?ハイエルフは、ある日森から産まれてくるらしいの。本当の意味での森の子供、交配で生まれるエルフとは厳密には同族ではないの。保護者としての意味合いから伝統的に父や母と呼ばれるらしいけど父は人間的には兄とも呼べるのかもしれないわね。
 元々周りと違った。畏怖され、崇められることはあっても対等な存在などいなかった。それは、父が死んでからは、長としての立場も加わったから尚更そうだったわ」

 彼女は最初に会った時のように鋭い、抜身の剣のような雰囲気を漂わせてそう言う。

「でも、あんたが来てからは、いえ、あんたが別人のようになってからはそれは変わった」

「あんたに負けたあの日、初めて悔しいと思ったの。そして、成立することすらなかった言い合う関係も初めて知った。
 そして、クラウダと戦った時、初めて誰かと協力して戦った。あんたには理解できないかもしれないけど、どちらが欠けても勝てなかったことがわかるからこそ、私の中ではそれは大きな意味を持ってたの。
 それに、私がこだわってた長の重責というものを笑い飛ばさせてくれたわ。
 私は認めてるのよ、あんたは私と対等な力を持つだけじゃない。寄りかからせてくれる強い奴なんだって」

 彼女がこちらを強い意志で見つめる。その目には確かに俺が映っているのが見えた。

「これまで、一人でやってくことだけを考えていたわ。でも、あんたを頼っても、誰かを頼ってもいいんだってわかった。誰かを助け、誰かに助けられる。共に歩くってことを私は知れたの」

「それに、一つだけ言っておくわ。もしあんたが実は別人だったとしてもかまわない。長に拘っていた私が言うことじゃないかもしれないけど、勇者は象徴、その行動がそれを表すんでしょ?
 人間たちの勇者なんてものは知らないわ。私にとってはあんたが勇者なのよ。
 だから……その……まあ、これからもよろしく頼むわ」

 彼女はそう言うと、少し恥ずかし気な表情で顔を逸らした。
 それはまるで、初めてできた友達を前にした子供のようで、とても微笑ましいものに感じられた。




 全員がそれぞれ言いたいことを終え陣地に帰っていく。

 俺は満点の星空を見上げて一人佇む。


 皆に本物の勇者ではないと言った記憶は無い。正直、突然彼女たちの口から別人であることに言及されたことに強い衝撃を受けている。

 
 だが、そんなことはどうでもよくなってしまった。それでもいいと彼女たちは続けて言ってくれたから。

 大事なものの多さを噛みしめながら。俺は誓った。この戦いが終わったら全てを話そう、それがどんな結末を迎えようとも自分の口で必ず。



 前世では親も彼女もいなかった。でも、今は違う。何も無かった俺には両手で抱えきれないほどたくさんの大事なものができた気がするから。自己保身でその気持ちを裏切るようなやつにはなりたくない。


≪偽物と本物、どちらがそうなのかはわからない≫
≪それでも多くの人が本物だと信じれば、それは既に本物だと言えるのではないのだろうか≫
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが

倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、  どちらが良い?……ですか。」 「異世界転生で。」  即答。  転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。  なろうにも数話遅れてますが投稿しております。 誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。 自分でも見直しますが、ご協力お願いします。 感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~

雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~

こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。 それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。 かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。 果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!? ※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。

解放の砦

さいはて旅行社
ファンタジー
その世界は人知れず、緩慢に滅びの道を進んでいた。 そこは剣と魔法のファンタジー世界。 転生して、リアムがものごころがついて喜んだのも、つかの間。 残念ながら、派手な攻撃魔法を使えるわけではなかった。 その上、待っていたのは貧しい男爵家の三男として生まれ、しかも魔物討伐に、事務作業、家事に、弟の世話と、忙しく地味に辛い日々。 けれど、この世界にはリアムに愛情を注いでくれる母親がいた。 それだけでリアムは幸せだった。 前世では家族にも仕事にも恵まれなかったから。 リアムは冒険者である最愛の母親を支えるために手伝いを頑張っていた。 だが、リアムが八歳のある日、母親が魔物に殺されてしまう。 母が亡くなってからも、クズ親父と二人のクソ兄貴たちとは冷えた家族関係のまま、リアムの冒険者生活は続いていく。 いつか和解をすることになるのか、はたまた。 B級冒険者の母親がやっていた砦の管理者を継いで、書類作成確認等の事務処理作業に精を出す。砦の守護獣である気分屋のクロとツンツンなシロ様にかまわれながら、A級、B級冒険者のスーパーアスリート超の身体能力を持っている脳筋たちに囲まれる。 平穏無事を祈りながらも、砦ではなぜか事件が起こり、騒がしい日々が続く。 前世で死んだ後に、 「キミは世界から排除されて可哀想だったから、次の人生ではオマケをあげよう」 そんな神様の言葉を、ほんの少しは楽しみにしていたのに。。。 オマケって何だったんだーーーっ、と神に問いたくなる境遇がリアムにはさらに待っていた。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~

暇人太一
ファンタジー
 仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。  ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。  結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。  そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?  この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。

処理中です...