111 / 111
第二章
第111話 エピローグ
しおりを挟む
親愛なるマドレーヌさんへ
お元気ですか? 私は元気です。
お父さんもサディさんもライラック号もみんな元気です!
プレンドーレ村は、とても良いところです。
名物のアステリという果物は、なんと流れ星が降り注いであまくなるんです! 黄色くて、まるで本当のお星さまみたいです。不思議な味がしてすごくおいしいです。
お手紙と一緒にアステリの実で作ったジャムを送ったので、マドレーヌさんも家族で食べてみてください。ハドリーさんと一緒に頑張って作りました。
ソフィアお姉ちゃんというお友達もできました。お姉ちゃんは本が大好きで、難しい本をたくさん読んでいます。
お姉ちゃんは楽しいお話を作って、いつも私に聞かせてくれます。2人の王子様がドラゴン退治をする物語で、私はこのお話が大好きです。今度お話をまとめて、一緒に本を作ろうと思っています。
もちろん毎日ナーガさんのところに通って、ちゃんと魔法の練習もしています。
最初に習ったのは動物の言葉がわかるようになる魔法で、ライラック号や森の小鳥さんたちとお話ができるようになりました。
そのおかげで、この前村に現れたフルグトゥルスという嵐を起こす大きな鳥が来ることをみんなに教えてもらえました。
フルグトゥルスは大きくて強かったけど、お父さんたちが頑張って追い払ってくれました。お父さんもサディさんもハドリーさんもナーガさんも、すごくカッコ良かったです。
それから、その日はお父さんとサディさんの結婚式をしました。
ソフィアお姉ちゃんたちと協力して、村の人たち全員でアステリの木を囲んで素敵な結婚式ができました。
ウェディングスーツ姿のお父さんとサディさんはすごく素敵で、村のみんなが見惚れていました。たくさんの流星が降って、お父さんたちをお祝いしてるみたいでした。
最近、私はお料理ができるようになったんです。
最初は焦がしてばっかりだった目玉焼きも、今朝は初めて上手にできました。お父さんもサディさんもすごく喜んでくれて嬉しかったです。次は卵焼きにも挑戦します。いつかマドレーヌさんの料理も教えてください。
今度お母さんのお墓参りに帰ろうと思います。
アステリの実が全部落ちたら、キレイな花が咲くそうです。お母さんのところに持って行ったら、喜んでもらえるかな。
あ、お父さんが呼んでいるので今日はここまでにしますね。
またお手紙を書きます。
いろんなことがあったけど、私は毎日幸せに暮らしています!
アリシアより
お元気ですか? 私は元気です。
お父さんもサディさんもライラック号もみんな元気です!
プレンドーレ村は、とても良いところです。
名物のアステリという果物は、なんと流れ星が降り注いであまくなるんです! 黄色くて、まるで本当のお星さまみたいです。不思議な味がしてすごくおいしいです。
お手紙と一緒にアステリの実で作ったジャムを送ったので、マドレーヌさんも家族で食べてみてください。ハドリーさんと一緒に頑張って作りました。
ソフィアお姉ちゃんというお友達もできました。お姉ちゃんは本が大好きで、難しい本をたくさん読んでいます。
お姉ちゃんは楽しいお話を作って、いつも私に聞かせてくれます。2人の王子様がドラゴン退治をする物語で、私はこのお話が大好きです。今度お話をまとめて、一緒に本を作ろうと思っています。
もちろん毎日ナーガさんのところに通って、ちゃんと魔法の練習もしています。
最初に習ったのは動物の言葉がわかるようになる魔法で、ライラック号や森の小鳥さんたちとお話ができるようになりました。
そのおかげで、この前村に現れたフルグトゥルスという嵐を起こす大きな鳥が来ることをみんなに教えてもらえました。
フルグトゥルスは大きくて強かったけど、お父さんたちが頑張って追い払ってくれました。お父さんもサディさんもハドリーさんもナーガさんも、すごくカッコ良かったです。
それから、その日はお父さんとサディさんの結婚式をしました。
ソフィアお姉ちゃんたちと協力して、村の人たち全員でアステリの木を囲んで素敵な結婚式ができました。
ウェディングスーツ姿のお父さんとサディさんはすごく素敵で、村のみんなが見惚れていました。たくさんの流星が降って、お父さんたちをお祝いしてるみたいでした。
最近、私はお料理ができるようになったんです。
最初は焦がしてばっかりだった目玉焼きも、今朝は初めて上手にできました。お父さんもサディさんもすごく喜んでくれて嬉しかったです。次は卵焼きにも挑戦します。いつかマドレーヌさんの料理も教えてください。
今度お母さんのお墓参りに帰ろうと思います。
アステリの実が全部落ちたら、キレイな花が咲くそうです。お母さんのところに持って行ったら、喜んでもらえるかな。
あ、お父さんが呼んでいるので今日はここまでにしますね。
またお手紙を書きます。
いろんなことがあったけど、私は毎日幸せに暮らしています!
アリシアより
1
お気に入りに追加
728
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(5件)
あなたにおすすめの小説
転生したら大好きな乙女ゲームの世界だったけど私は妹ポジでしたので、元気に小姑ムーブを繰り広げます!
つなかん
ファンタジー
なんちゃってヴィクトリア王朝を舞台にした乙女ゲーム、『ネバーランドの花束』の世界に転生!? しかし、そのポジションはヒロインではなく少ししか出番のない元婚約者の妹! これはNTRどころの騒ぎではないんだが!
第一章で殺されるはずの推しを救済してしまったことで、原作の乙女ゲーム展開はまったくなくなってしまい――。
***
黒髪で、魔法を使うことができる唯一の家系、ブラッドリー家。その能力を公共事業に生かし、莫大な富と権力を持っていた。一方、遺伝によってのみ継承する魔力を独占するため、下の兄弟たちは成長速度に制限を加えられる負の側面もあった。陰謀渦巻くパラレル展開へ。
スキルが農業と豊穣だったので追放されました~辺境伯令嬢はおひとり様を満喫しています~
白雪の雫
ファンタジー
「アールマティ、当主の名において穀潰しのお前を追放する!」
マッスル王国のストロング辺境伯家は【軍神】【武神】【戦神】【剣聖】【剣豪】といった戦闘に関するスキルを神より授かるからなのか、代々優れた軍人・武人を輩出してきた家柄だ。
そんな家に産まれたからなのか、ストロング家の者は【力こそ正義】と言わんばかりに見事なまでに脳筋思考の持ち主だった。
だが、この世には例外というものがある。
ストロング家の次女であるアールマティだ。
実はアールマティ、日本人として生きていた前世の記憶を持っているのだが、その事を話せば病院に送られてしまうという恐怖があるからなのか誰にも打ち明けていない。
そんなアールマティが授かったスキルは【農業】と【豊穣】
戦いに役に立たないスキルという事で、アールマティは父からストロング家追放を宣告されたのだ。
「仰せのままに」
父の言葉に頭を下げた後、屋敷を出て行こうとしているアールマティを母と兄弟姉妹、そして家令と使用人達までもが嘲笑いながら罵っている。
「食糧と食料って人間の生命活動に置いて一番大事なことなのに・・・」
脳筋に何を言っても無駄だと子供の頃から悟っていたアールマティは他国へと亡命する。
アールマティが森の奥でおひとり様を満喫している頃
ストロング領は大飢饉となっていた。
農業系のゲームをやっていた時に思い付いた話です。
主人公のスキルはゲームがベースになっているので、作物が実るのに時間を要しないし、追放された後は現代的な暮らしをしているという実にご都合主義です。
短い話という理由で色々深く考えた話ではないからツッコミどころ満載です。
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
余命半年のはずが?異世界生活始めます
ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明…
不運が重なり、途方に暮れていると…
確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
ぽっちゃり令嬢の異世界カフェ巡り~太っているからと婚約破棄されましたが番のモフモフ獣人がいるので貴方のことはどうでもいいです~
碓氷唯
ファンタジー
幼い頃から王太子殿下の婚約者であることが決められ、厳しい教育を施されていたアイリス。王太子のアルヴィーンに初めて会ったとき、この世界が自分の読んでいた恋愛小説の中で、自分は主人公をいじめる悪役令嬢だということに気づく。自分が追放されないようにアルヴィーンと愛を育もうとするが、殿下のことを好きになれず、さらに自宅の料理長が作る料理が大量で、残さず食べろと両親に言われているうちにぶくぶくと太ってしまう。その上、両親はアルヴィーン以外の情報をアイリスに入れてほしくないがために、アイリスが学園以外の外を歩くことを禁止していた。そして十八歳の冬、小説と同じ時期に婚約破棄される。婚約破棄の理由は、アルヴィーンの『運命の番』である兎獣人、ミリアと出会ったから、そして……豚のように太っているから。「豚のような女と婚約するつもりはない」そう言われ学園を追い出され家も追い出されたが、アイリスは内心大喜びだった。これで……一人で外に出ることができて、異世界のカフェを巡ることができる!?しかも、泣きながらやっていた王太子妃教育もない!?カフェ巡りを繰り返しているうちに、『運命の番』である狼獣人の騎士団副団長に出会って……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
BLタグは普段ならご縁がないのですが、、登場人物がいい人ばかり〜!でとても優しく暖かな気持ちになれました。
素敵なお話をありがとうございます♪
BL要素あるにも関わらず、読んでいただけて嬉しいです。
こちらこそ、ご感想ありがとうございます!
ペガサスが江戸っ子(๑ ˊ͈ ᐞ ˋ͈ )ƅ̋グッ
ご感想ありがとうございます!
江戸っ子風なペガサスをお楽しみください(笑)
きっと「杖なんか使わないから」とか言って、めっちゃ大事に飾ってるか、常に持ってそうだよね*。♫.((‘艸’〃))。♫.*
ご感想ありがとうございます!
ナーガの杖は今後も少し出てきますので、引き続きお楽しみください♪