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第二章
第109話 結婚式
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すっかり陽も落ちて外は真っ暗。
でもアステリを中心にしたこの場所だけは、あたたかな光に包まれて昼間よりも明るい。
いよいよ結婚式だ。
私は誕生日にお父さんから貰ったドレスと、お父さんに買ってもらった鍵の形のペンダント、それからサディさんに貰った宝石が散りばめられたティアラを付けて出席した。
こんな純白な服にティアラなんて、前世の結婚式だったらご法度だ。でもハドリーさんもソフィアちゃんのお母さんも大丈夫って言ったから、こっちの世界では問題ないはず。
森に集まった村の人たちから、わあっと歓声が上がった。
見上げた夜空に、馬車を引いた白いペガサスが飛んできた。凛として澄ましたライラック号は、アステリの光に照らされて神秘的だ。
この姿のライラック号と会うのは久しぶり。まさか江戸っ子口調で喋るとは思えない。
ライラック号の馬車がアステリの木の前に降り立つ。
茶色いスーツで正装し、白い手袋を嵌めたハドリーさんが恭しく馬車の扉を開けた。
初めに姿を見せたのは、白いタキシードを着たサディさん。女性たちの間から黄色い歓声が上がった。
キラキラと輝くタキシードは派手すぎず、でもお伽噺に出てくるような王子様そのものだった。灰色の髪はアステリの光で銀色に輝いて見える。
サディさんが馬車の前で片手を差し出すと、そこに手を乗せてお父さんが降りてくる。サディさんとお揃いのスーツだけど、ベストと胸のポケットチーフは淡いピンク色をしていた。一方、サディさんはどちらも真っ白で眩しい。
白とピンク、私が勝手に思っていた2人のイメージカラーと同じだ。
仕立て屋さん、解釈一致!
お父さんは凛々しくてカッコイイ、それでいてピンク色が似合う朗らかさがあるんだよね。
新郎2人が並ぶ姿は圧巻で、自然と拍手が沸き起こる。
お父さんもサディさんも端正な顔立ちをしているけど、それ以上に2人から発せられる、えも言われぬオーラにみんなだたただ圧倒されていた。
「男同士なんて……」と訝がっていた人たちも、2人の姿に息を飲む。もう誰もおかしいなんて口にしない。
「2人ともカッコイイね」
隣のソフィアちゃんに声を掛けたけど、息をするのも忘れて2人を見つめてる。私の声なんて聞こえてないみたい。
なんだか私の方が誇らしくなる。私のお父さんたち、カッコイイでしょ。
2人は手を取り合い、ソフィアちゃんたちが用意してくれたステージに上る。
白い台座にろうそくやリボンで飾りつけられたその場所が、教会の祭壇の代わりだ。
そのとき、ピッチたちが祭壇の上を横切った。馬車の屋根に並んで留まる。
調子を取るように何度か首を揺らすと、その小さなくちばしから歌声を響かせた。3羽の小鳥の歌声は厳かだけど明るいメロディーで、この世界の讃美歌なのかもしれない。
ライラック号もそのメロディーに合わせるように、ゆっくりと翼を動かす。
神秘的なその光景に、あちこちからほうっと吐息が漏れる。
ハドリーさんがお父さんたちの真ん中に立った。今日は大忙しのハドリーさん、神父様の役もしている。
聖書っぽい本を少し大げさに開いた。急遽貸し本屋さんで借りてきた適当な本だけど、装丁が綺麗だからなんとなくそれらしく見える。
「新郎アルバート、並びに新郎サディアス。お互いを生涯のパートナーとし、病めるときも健やかなるときも、富めるときも貧しきときも、死が2人を分かつまで命の続く限り、これを愛し、敬うことを誓いますか?」
「ちか……っ」
「誓いません」
お父さんの言葉を遮って、サディさんが静かに言い放った。
驚いてサディさんを見たのはお父さんだけじゃない、参列者全員ざわついてる。ハドリーさんが慌てて本でサディさんの肩を小突いた。
「お、おい、サディ。ここまで来て何言ってんだ。普通に答えりゃいいんだよ」
「定型文だってことは知ってるけど『死が2人を分かつまで』というのには同意できないね。命果てた後も、肉体が朽ちた後も、俺はアルを愛し続ける。死が俺たちを分かつことなんてできない」
言葉を失ったお父さんが、みるみるうちに真っ赤になっていく。
きゃああっと、女性陣の歓声が上がった。ソフィアちゃんは小さく声を上げて、両手で口元を抑えてる。
「おまっ……お前なに恥ずかしいこと言って……」
「じゃあアルは俺が死んだら愛してくれないの?」
「そういうことじゃ……」
「じゃあ、どうだって?」
顔を覗き込むサディさんに、お父さんは口をぱくぱくさせて「あ……あ……」と声なき声を発してる。
真剣な顔して無言の圧力を掛けるサディさんに、お父さんは観念したのかギュッと目を閉じた。
「……愛してるよ。お前が死んでもそれは変わらないし、俺がもし先に死んでも、あの世からサディを愛し続ける」
「アルっ!」
「サ……ッ」
勢いよくお父さんを抱き寄せ、サディさんがその唇を捕らえた。深い口づけに身じろいだお父さんも、やがて諦めて静かに目を閉じる。
そこら中から悲鳴に似た声が聞こえ、倒れる夫人まで出てきた。よろけるソフィアちゃんの背中を支える。
「大丈夫!?」
「サ、サディさんって大胆なのね……。アリシアちゃんは驚かないの?」
「ううん、ビックリしすぎてリアクションできないだけ」
さっきから心臓が破れるんじゃないかってくらいドキドキしてるけど、一周まわって頭は冷静だ。腐女子魂もキャパオーバーすると萌えを通り越してしまうらしい。
「バカ! 誓いのキスをって言ってからにしろよ! つーか、いつまでしてんだ! 子供も見てるんだぞ!」
ようやくサディさんがお父さんを解放した。
お父さんは目を伏せて放心状態だけど、サディさんは涼しい顔。そして、お父さんの耳元で何かを囁いた。ビクッと肩を揺らしたお父さんが、両手で顔を覆う。
腐女子にはわかる。あれはきっと「続きはまた後で」とか言ったんだ。絶対そうに違いない。
「なんか順番が前後したが、アルからサディに誓いの指輪を」
ハドリーさんが取り出したリングケースを開けると、そこには金色の指輪が入っていた。遠目だからよく見えないけど、シンプルな指輪だ。
お父さんは咳払いをすると、指輪を手にサディさんの前に跪いた。そして、サディさんの左手を取り、その細い指にゆっくりと指輪を……
「そこ、人差し指だけど?」
「っ! 間違えた!」
慌てて指輪を引き抜いたお父さんに、どっと笑いが起こる。お父さん、最後の最後で……
「最後まで俺は……カッコイイ勇者のイメージが台無しだ」
「誰もアルにそんなこと思ってないから大丈夫だよ」
苦笑しながら、お父さんはサディさんの薬指に指輪を嵌めた。立ち上がったお父さんに、サディさんが笑いかける。
「アルがカッコイイのは、俺だけが知ってればよくない?」
「ははっ、それもそうかもな」
もう人目なんか気にせず、好きなだけいちゃいちゃしてください。
2人は手を取り合い、祭壇の前から降りた。
参列者たちが自然と左右に割れて道を作る。拍手の中をお父さんとサディさんが歩み出す。
はずなのに、2人は何か話している。私を見つけて手を振ってくれたので、大きく手を振り返した。
「アリシアちゃん、呼んでるよ」
「えっ? 呼んでる?」
2人の手元をよく見ると、手を振ってるんじゃなくて手招きしてる。私?
自分を指差すと、早く早くと言うように更に手招きされた。
わけがわからないまま参列者の間に作られた道を進んで行く。
みんな私に注目してる。いや私じゃなくてお父さんたちを見て!
でも、なんだか恥ずかしくて照れくさい。早足で祭壇の前に歩いた。
目の前で見上げるウェディングスーツ姿の2人は、本当に異世界の王子様みたいだった。
何だかこんな2人の光景、前世のどこかで見た気がする。なんだっけ……ま、どうでもいいや。
「お父さん、サディさん、今日はおめでとう!」
「本当にありがとうな。アリシアも一緒に歩こう」
「でも、今日はお父さんたちが主役なのに……」
「主役は僕ら家族だよ」
ね? と柔らかく細められたサディさんの目が優しくて、泣きそうになる。
お父さんは私の手を両手で包み込んだ。大きくて硬いけど優しい手。この世界で私が初めて感じた温もりだ。
そのとき、空から何かが降ってきた!
たくさんの花びらだ。白にピンク、紫、赤、青……この細長いのは、ユリの花びら?
参列者が集まる向こう側、少し離れた木の陰にもたれてるナーガさんが見えた。その手には杖が。
「ナーガさんの魔法だ!」
「アリシアちゃんが頼んでくれたんでしょ?」
「あいつを動かすなんて、さすがアリシア。なかなかやるじゃないか」
バレバレですか。
でもユリの花びらを入れてくれたのはナーガさんだ。2人のために考えてくれたんだね。
「ほら、そろそろ行くぞ」
「みんなお待ちかねだよ」
「うんっ!」
お父さんが私を抱き上げる。
花びらの舞う中、拍手に包まれた私たちは新たな道を3人で歩き出す。
ユリの花が一枚ふわりと風に舞った。
でもアステリを中心にしたこの場所だけは、あたたかな光に包まれて昼間よりも明るい。
いよいよ結婚式だ。
私は誕生日にお父さんから貰ったドレスと、お父さんに買ってもらった鍵の形のペンダント、それからサディさんに貰った宝石が散りばめられたティアラを付けて出席した。
こんな純白な服にティアラなんて、前世の結婚式だったらご法度だ。でもハドリーさんもソフィアちゃんのお母さんも大丈夫って言ったから、こっちの世界では問題ないはず。
森に集まった村の人たちから、わあっと歓声が上がった。
見上げた夜空に、馬車を引いた白いペガサスが飛んできた。凛として澄ましたライラック号は、アステリの光に照らされて神秘的だ。
この姿のライラック号と会うのは久しぶり。まさか江戸っ子口調で喋るとは思えない。
ライラック号の馬車がアステリの木の前に降り立つ。
茶色いスーツで正装し、白い手袋を嵌めたハドリーさんが恭しく馬車の扉を開けた。
初めに姿を見せたのは、白いタキシードを着たサディさん。女性たちの間から黄色い歓声が上がった。
キラキラと輝くタキシードは派手すぎず、でもお伽噺に出てくるような王子様そのものだった。灰色の髪はアステリの光で銀色に輝いて見える。
サディさんが馬車の前で片手を差し出すと、そこに手を乗せてお父さんが降りてくる。サディさんとお揃いのスーツだけど、ベストと胸のポケットチーフは淡いピンク色をしていた。一方、サディさんはどちらも真っ白で眩しい。
白とピンク、私が勝手に思っていた2人のイメージカラーと同じだ。
仕立て屋さん、解釈一致!
お父さんは凛々しくてカッコイイ、それでいてピンク色が似合う朗らかさがあるんだよね。
新郎2人が並ぶ姿は圧巻で、自然と拍手が沸き起こる。
お父さんもサディさんも端正な顔立ちをしているけど、それ以上に2人から発せられる、えも言われぬオーラにみんなだたただ圧倒されていた。
「男同士なんて……」と訝がっていた人たちも、2人の姿に息を飲む。もう誰もおかしいなんて口にしない。
「2人ともカッコイイね」
隣のソフィアちゃんに声を掛けたけど、息をするのも忘れて2人を見つめてる。私の声なんて聞こえてないみたい。
なんだか私の方が誇らしくなる。私のお父さんたち、カッコイイでしょ。
2人は手を取り合い、ソフィアちゃんたちが用意してくれたステージに上る。
白い台座にろうそくやリボンで飾りつけられたその場所が、教会の祭壇の代わりだ。
そのとき、ピッチたちが祭壇の上を横切った。馬車の屋根に並んで留まる。
調子を取るように何度か首を揺らすと、その小さなくちばしから歌声を響かせた。3羽の小鳥の歌声は厳かだけど明るいメロディーで、この世界の讃美歌なのかもしれない。
ライラック号もそのメロディーに合わせるように、ゆっくりと翼を動かす。
神秘的なその光景に、あちこちからほうっと吐息が漏れる。
ハドリーさんがお父さんたちの真ん中に立った。今日は大忙しのハドリーさん、神父様の役もしている。
聖書っぽい本を少し大げさに開いた。急遽貸し本屋さんで借りてきた適当な本だけど、装丁が綺麗だからなんとなくそれらしく見える。
「新郎アルバート、並びに新郎サディアス。お互いを生涯のパートナーとし、病めるときも健やかなるときも、富めるときも貧しきときも、死が2人を分かつまで命の続く限り、これを愛し、敬うことを誓いますか?」
「ちか……っ」
「誓いません」
お父さんの言葉を遮って、サディさんが静かに言い放った。
驚いてサディさんを見たのはお父さんだけじゃない、参列者全員ざわついてる。ハドリーさんが慌てて本でサディさんの肩を小突いた。
「お、おい、サディ。ここまで来て何言ってんだ。普通に答えりゃいいんだよ」
「定型文だってことは知ってるけど『死が2人を分かつまで』というのには同意できないね。命果てた後も、肉体が朽ちた後も、俺はアルを愛し続ける。死が俺たちを分かつことなんてできない」
言葉を失ったお父さんが、みるみるうちに真っ赤になっていく。
きゃああっと、女性陣の歓声が上がった。ソフィアちゃんは小さく声を上げて、両手で口元を抑えてる。
「おまっ……お前なに恥ずかしいこと言って……」
「じゃあアルは俺が死んだら愛してくれないの?」
「そういうことじゃ……」
「じゃあ、どうだって?」
顔を覗き込むサディさんに、お父さんは口をぱくぱくさせて「あ……あ……」と声なき声を発してる。
真剣な顔して無言の圧力を掛けるサディさんに、お父さんは観念したのかギュッと目を閉じた。
「……愛してるよ。お前が死んでもそれは変わらないし、俺がもし先に死んでも、あの世からサディを愛し続ける」
「アルっ!」
「サ……ッ」
勢いよくお父さんを抱き寄せ、サディさんがその唇を捕らえた。深い口づけに身じろいだお父さんも、やがて諦めて静かに目を閉じる。
そこら中から悲鳴に似た声が聞こえ、倒れる夫人まで出てきた。よろけるソフィアちゃんの背中を支える。
「大丈夫!?」
「サ、サディさんって大胆なのね……。アリシアちゃんは驚かないの?」
「ううん、ビックリしすぎてリアクションできないだけ」
さっきから心臓が破れるんじゃないかってくらいドキドキしてるけど、一周まわって頭は冷静だ。腐女子魂もキャパオーバーすると萌えを通り越してしまうらしい。
「バカ! 誓いのキスをって言ってからにしろよ! つーか、いつまでしてんだ! 子供も見てるんだぞ!」
ようやくサディさんがお父さんを解放した。
お父さんは目を伏せて放心状態だけど、サディさんは涼しい顔。そして、お父さんの耳元で何かを囁いた。ビクッと肩を揺らしたお父さんが、両手で顔を覆う。
腐女子にはわかる。あれはきっと「続きはまた後で」とか言ったんだ。絶対そうに違いない。
「なんか順番が前後したが、アルからサディに誓いの指輪を」
ハドリーさんが取り出したリングケースを開けると、そこには金色の指輪が入っていた。遠目だからよく見えないけど、シンプルな指輪だ。
お父さんは咳払いをすると、指輪を手にサディさんの前に跪いた。そして、サディさんの左手を取り、その細い指にゆっくりと指輪を……
「そこ、人差し指だけど?」
「っ! 間違えた!」
慌てて指輪を引き抜いたお父さんに、どっと笑いが起こる。お父さん、最後の最後で……
「最後まで俺は……カッコイイ勇者のイメージが台無しだ」
「誰もアルにそんなこと思ってないから大丈夫だよ」
苦笑しながら、お父さんはサディさんの薬指に指輪を嵌めた。立ち上がったお父さんに、サディさんが笑いかける。
「アルがカッコイイのは、俺だけが知ってればよくない?」
「ははっ、それもそうかもな」
もう人目なんか気にせず、好きなだけいちゃいちゃしてください。
2人は手を取り合い、祭壇の前から降りた。
参列者たちが自然と左右に割れて道を作る。拍手の中をお父さんとサディさんが歩み出す。
はずなのに、2人は何か話している。私を見つけて手を振ってくれたので、大きく手を振り返した。
「アリシアちゃん、呼んでるよ」
「えっ? 呼んでる?」
2人の手元をよく見ると、手を振ってるんじゃなくて手招きしてる。私?
自分を指差すと、早く早くと言うように更に手招きされた。
わけがわからないまま参列者の間に作られた道を進んで行く。
みんな私に注目してる。いや私じゃなくてお父さんたちを見て!
でも、なんだか恥ずかしくて照れくさい。早足で祭壇の前に歩いた。
目の前で見上げるウェディングスーツ姿の2人は、本当に異世界の王子様みたいだった。
何だかこんな2人の光景、前世のどこかで見た気がする。なんだっけ……ま、どうでもいいや。
「お父さん、サディさん、今日はおめでとう!」
「本当にありがとうな。アリシアも一緒に歩こう」
「でも、今日はお父さんたちが主役なのに……」
「主役は僕ら家族だよ」
ね? と柔らかく細められたサディさんの目が優しくて、泣きそうになる。
お父さんは私の手を両手で包み込んだ。大きくて硬いけど優しい手。この世界で私が初めて感じた温もりだ。
そのとき、空から何かが降ってきた!
たくさんの花びらだ。白にピンク、紫、赤、青……この細長いのは、ユリの花びら?
参列者が集まる向こう側、少し離れた木の陰にもたれてるナーガさんが見えた。その手には杖が。
「ナーガさんの魔法だ!」
「アリシアちゃんが頼んでくれたんでしょ?」
「あいつを動かすなんて、さすがアリシア。なかなかやるじゃないか」
バレバレですか。
でもユリの花びらを入れてくれたのはナーガさんだ。2人のために考えてくれたんだね。
「ほら、そろそろ行くぞ」
「みんなお待ちかねだよ」
「うんっ!」
お父さんが私を抱き上げる。
花びらの舞う中、拍手に包まれた私たちは新たな道を3人で歩き出す。
ユリの花が一枚ふわりと風に舞った。
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