75 / 111
第二章
第75話 魔法
しおりを挟む
翌日、サディさんとお父さんが起きる前に目が覚めてしまった。
顔を洗って、厩舎にライラック号の世話をしに行く。
「おはよう、ライラック号」
ライラック号が挨拶を返してくれるように、首を高く上げた。
大きなフォークのような道具で、エサの乾草をライラック号に準備する。
「今日はね、ナーガさんに魔力を見てもらいに行くんだ。だから早く起きちゃったの」
ライラック号がぶるぶると首を震わせた。
「魔力がコントロールできるようになったから、今度は魔法の練習をするんだよ」
濡らしたタオルでライラック号の体を拭いてあげると、黒くて丸い瞳にじっと見つめられている気がした。
毎朝こうやってお世話をしながら、ライラック号に話しかけてる。少しは仲良くなれたといいんだけど。
馬の感情表現ってよくわからない。尻尾は動いてるけど、犬みたいにわかりやすいわけじゃないし。
でも、嫌がられてはいない……よね?
今はこんなに穏やかなライラック号だけど、かつてはお父さんたちと一緒に魔王退治に行ってたんだよね。
想像できない……って言ったら、お父さんたちもそうだけど。
「アリシア、今日は早いな」
お父さんが朝の畑仕事に出てきた。
「お父さん、おはよう。今日はナーガさんちに行くから、早起きしちゃったの」
「魔力が使えるようになったんだもんな。ナーガのやつ、アリシアがこんなに早く上達してきっとビックリするぞ。ギャフンと言わせてやれ」
言わなそうだな、絶対。
朝ご飯を食べた後、さっそくナーガさんの家に行った。
相変わらず本の山に埋もれていたナーガさんは、私を一瞥して山から這い出てきた。
「魔力、使えるようになったんだ」
「わかるんですか?」
「うん」
もうちょっと驚いてくれてもいいと思うんですが。
少しは褒めてくれるのかと期待したけど、そんなこともなくて。
「思ったより時間が掛かったね」
「1週間でできたんですけど。サディさんは早いねって」
「サディアスは魔法使いじゃないから手間取ったけど、キミは魔法使いだろう。リリアの子なのに、意外と不器用なんだな」
「お父さんは魔力ゼロですよ」
「それにしては良くやった方か」
とりあえず褒めてくれた、のか……?
そういえば昨日の夕ご飯のとき、サディさんが「みんな初めて魔力や魔法を使えたときのことは、よく覚えてるものなんだよ」と言ってた。
それくらい努力して、やっと成功させられるものだからと。
「ナーガさんは魔力が初めて使えたとき、どんな感じだったんですか?」
聞いてみたけど、ナーガさんはぼんやりとした目で言った。
「覚えてない」
「えっ? じゃあ、魔法を初めて使えるようになったときは?」
「覚えてない」
「でも、初めて使えたんですから、こう……驚きとか感動とか、そういうのなかったんですか?」
「別に。魔法使いが魔法を使えるのは当り前だろう」
ええ……そういうものなの?
なんか納得できなくてサディさんに言われたことを話すと、ナーガさんは「ああ」と頷いた。
「僕、魔力の感覚は生まれつきあったから。魔法も師匠に弟子入りする前から使えてた」
最初から当たり前に使えてたから、特に思うこともないと言うことですか。天才に聞いた私が悪かった。
「で、どんな魔法を使いたいのか考えた?」
そうだ。それを最初の目標にしようってことだったんだよね。
確か水・火・風・地の魔法は使うの難しいって言ってたはず。それ以外って結構難しいけど……あ。
「動物の言葉がわかる魔法ってありますか?」
これができれば、ライラック号の言ってることがわかる!
動物とお話しできるなんて、まさに魔法少女っぽくてなんかいいよね。
「あるけど、動物の言葉なんてわかってどうするの。潰される家畜の断末魔でも聞きたい?」
「そんなわけありません! ライラック号と話してみたいんですよ」
「ああ、ライラック号か。あいつ何考えてるかわからないからな」
向こうもそう思ってるんじゃないですかね。
というか、ナーガさんはライラック号の言葉わからないんだ。
「ナーガさんは魔法でライラック号と話したりしなかったんですか?」
「旅の途中でリリアが抜けてから、アルバートに頼まれて何度か通訳したけど、それっきりかな。僕あんまりあいつと合わないんだ」
むしろ気が合う人がいるんだろうか、この人。
何かを思い出したのか、ナーガさんがため息をついた。
「本当はサディアスにやらせたかったんだけど、そういう魔法は使い物にならなかったから」
「魔法にも向き不向きがあるんですか?」
「あるよ。サディアスは魔法使いじゃないから、努力したところで使える魔法は限られてる」
努力したところで……ってことは、サディさんも使えるように頑張ったんだろうな。お母さんの代わりに、お父さんのために……!
サディさんの気持ちに思いを馳せていると、ナーガさんが横をすり抜けてドアに向かった。
「外に出る」
「は、はいっ!」
顔を洗って、厩舎にライラック号の世話をしに行く。
「おはよう、ライラック号」
ライラック号が挨拶を返してくれるように、首を高く上げた。
大きなフォークのような道具で、エサの乾草をライラック号に準備する。
「今日はね、ナーガさんに魔力を見てもらいに行くんだ。だから早く起きちゃったの」
ライラック号がぶるぶると首を震わせた。
「魔力がコントロールできるようになったから、今度は魔法の練習をするんだよ」
濡らしたタオルでライラック号の体を拭いてあげると、黒くて丸い瞳にじっと見つめられている気がした。
毎朝こうやってお世話をしながら、ライラック号に話しかけてる。少しは仲良くなれたといいんだけど。
馬の感情表現ってよくわからない。尻尾は動いてるけど、犬みたいにわかりやすいわけじゃないし。
でも、嫌がられてはいない……よね?
今はこんなに穏やかなライラック号だけど、かつてはお父さんたちと一緒に魔王退治に行ってたんだよね。
想像できない……って言ったら、お父さんたちもそうだけど。
「アリシア、今日は早いな」
お父さんが朝の畑仕事に出てきた。
「お父さん、おはよう。今日はナーガさんちに行くから、早起きしちゃったの」
「魔力が使えるようになったんだもんな。ナーガのやつ、アリシアがこんなに早く上達してきっとビックリするぞ。ギャフンと言わせてやれ」
言わなそうだな、絶対。
朝ご飯を食べた後、さっそくナーガさんの家に行った。
相変わらず本の山に埋もれていたナーガさんは、私を一瞥して山から這い出てきた。
「魔力、使えるようになったんだ」
「わかるんですか?」
「うん」
もうちょっと驚いてくれてもいいと思うんですが。
少しは褒めてくれるのかと期待したけど、そんなこともなくて。
「思ったより時間が掛かったね」
「1週間でできたんですけど。サディさんは早いねって」
「サディアスは魔法使いじゃないから手間取ったけど、キミは魔法使いだろう。リリアの子なのに、意外と不器用なんだな」
「お父さんは魔力ゼロですよ」
「それにしては良くやった方か」
とりあえず褒めてくれた、のか……?
そういえば昨日の夕ご飯のとき、サディさんが「みんな初めて魔力や魔法を使えたときのことは、よく覚えてるものなんだよ」と言ってた。
それくらい努力して、やっと成功させられるものだからと。
「ナーガさんは魔力が初めて使えたとき、どんな感じだったんですか?」
聞いてみたけど、ナーガさんはぼんやりとした目で言った。
「覚えてない」
「えっ? じゃあ、魔法を初めて使えるようになったときは?」
「覚えてない」
「でも、初めて使えたんですから、こう……驚きとか感動とか、そういうのなかったんですか?」
「別に。魔法使いが魔法を使えるのは当り前だろう」
ええ……そういうものなの?
なんか納得できなくてサディさんに言われたことを話すと、ナーガさんは「ああ」と頷いた。
「僕、魔力の感覚は生まれつきあったから。魔法も師匠に弟子入りする前から使えてた」
最初から当たり前に使えてたから、特に思うこともないと言うことですか。天才に聞いた私が悪かった。
「で、どんな魔法を使いたいのか考えた?」
そうだ。それを最初の目標にしようってことだったんだよね。
確か水・火・風・地の魔法は使うの難しいって言ってたはず。それ以外って結構難しいけど……あ。
「動物の言葉がわかる魔法ってありますか?」
これができれば、ライラック号の言ってることがわかる!
動物とお話しできるなんて、まさに魔法少女っぽくてなんかいいよね。
「あるけど、動物の言葉なんてわかってどうするの。潰される家畜の断末魔でも聞きたい?」
「そんなわけありません! ライラック号と話してみたいんですよ」
「ああ、ライラック号か。あいつ何考えてるかわからないからな」
向こうもそう思ってるんじゃないですかね。
というか、ナーガさんはライラック号の言葉わからないんだ。
「ナーガさんは魔法でライラック号と話したりしなかったんですか?」
「旅の途中でリリアが抜けてから、アルバートに頼まれて何度か通訳したけど、それっきりかな。僕あんまりあいつと合わないんだ」
むしろ気が合う人がいるんだろうか、この人。
何かを思い出したのか、ナーガさんがため息をついた。
「本当はサディアスにやらせたかったんだけど、そういう魔法は使い物にならなかったから」
「魔法にも向き不向きがあるんですか?」
「あるよ。サディアスは魔法使いじゃないから、努力したところで使える魔法は限られてる」
努力したところで……ってことは、サディさんも使えるように頑張ったんだろうな。お母さんの代わりに、お父さんのために……!
サディさんの気持ちに思いを馳せていると、ナーガさんが横をすり抜けてドアに向かった。
「外に出る」
「は、はいっ!」
3
お気に入りに追加
723
あなたにおすすめの小説
スキルが農業と豊穣だったので追放されました~辺境伯令嬢はおひとり様を満喫しています~
白雪の雫
ファンタジー
「アールマティ、当主の名において穀潰しのお前を追放する!」
マッスル王国のストロング辺境伯家は【軍神】【武神】【戦神】【剣聖】【剣豪】といった戦闘に関するスキルを神より授かるからなのか、代々優れた軍人・武人を輩出してきた家柄だ。
そんな家に産まれたからなのか、ストロング家の者は【力こそ正義】と言わんばかりに見事なまでに脳筋思考の持ち主だった。
だが、この世には例外というものがある。
ストロング家の次女であるアールマティだ。
実はアールマティ、日本人として生きていた前世の記憶を持っているのだが、その事を話せば病院に送られてしまうという恐怖があるからなのか誰にも打ち明けていない。
そんなアールマティが授かったスキルは【農業】と【豊穣】
戦いに役に立たないスキルという事で、アールマティは父からストロング家追放を宣告されたのだ。
「仰せのままに」
父の言葉に頭を下げた後、屋敷を出て行こうとしているアールマティを母と兄弟姉妹、そして家令と使用人達までもが嘲笑いながら罵っている。
「食糧と食料って人間の生命活動に置いて一番大事なことなのに・・・」
脳筋に何を言っても無駄だと子供の頃から悟っていたアールマティは他国へと亡命する。
アールマティが森の奥でおひとり様を満喫している頃
ストロング領は大飢饉となっていた。
農業系のゲームをやっていた時に思い付いた話です。
主人公のスキルはゲームがベースになっているので、作物が実るのに時間を要しないし、追放された後は現代的な暮らしをしているという実にご都合主義です。
短い話という理由で色々深く考えた話ではないからツッコミどころ満載です。
追放された聖女の悠々自適な側室ライフ
白雪の雫
ファンタジー
「聖女ともあろう者が、嫉妬に狂って我が愛しのジュリエッタを虐めるとは!貴様の所業は畜生以外の何者でもない!お前との婚約を破棄した上で国外追放とする!!」
平民でありながらゴーストやレイスだけではなくリッチを一瞬で倒したり、どんな重傷も完治してしまうマルガレーテは、幼い頃に両親と引き離され聖女として教会に引き取られていた。
そんな彼女の魔力に目を付けた女教皇と国王夫妻はマルガレーテを国に縛り付ける為、王太子であるレオナルドの婚約者に据えて、「お妃教育をこなせ」「愚民どもより我等の病を治療しろ」「瘴気を祓え」「不死王を倒せ」という風にマルガレーテをこき使っていた。
そんなある日、レオナルドは居並ぶ貴族達の前で公爵令嬢のジュリエッタ(バスト100cm以上の爆乳・KかLカップ)を妃に迎え、マルガレーテに国外追放という死刑に等しい宣言をしてしまう。
「王太子殿下の仰せに従います」
(やっと・・・アホ共から解放される。私がやっていた事が若作りのヒステリー婆・・・ではなく女教皇と何の力もない修道女共に出来る訳ないのにね~。まぁ、この国がどうなってしまっても私には関係ないからどうでもいいや)
表面は淑女の仮面を被ってレオナルドの宣言を受け入れたマルガレーテは、さっさと国を出て行く。
今までの鬱憤を晴らすかのように、着の身着のままの旅をしているマルガレーテは、故郷である幻惑の樹海へと戻っている途中で【宮女狩り】というものに遭遇してしまい、大国の後宮へと入れられてしまった。
マルガレーテが悠々自適な側室ライフを楽しんでいる頃
聖女がいなくなった王国と教会は滅亡への道を辿っていた。
【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜
光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。
それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。
自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。
隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。
それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。
私のことは私で何とかします。
ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。
魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。
もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ?
これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。
表紙はPhoto AC様よりお借りしております。
大聖女の姉と大聖者の兄の元に生まれた良くも悪くも普通の姫君、二人の絞りカスだと影で嘲笑されていたが実は一番神に祝福された存在だと発覚する。
下菊みこと
ファンタジー
絞りカスと言われて傷付き続けた姫君、それでも姉と兄が好きらしい。
ティモールとマルタは父王に詰め寄られる。結界と祝福が弱まっていると。しかしそれは当然だった。本当に神から愛されているのは、大聖女のマルタでも大聖者のティモールでもなく、平凡な妹リリィなのだから。
小説家になろう様でも投稿しています。
夢のテンプレ幼女転生、はじめました。 憧れののんびり冒険者生活を送ります
ういの
ファンタジー
旧題:テンプレ展開で幼女転生しました。憧れの冒険者になったので仲間たちとともにのんびり冒険したいとおもいます。
七瀬千那(ななせ ちな)28歳。トラックに轢かれ、気がついたら異世界の森の中でした。そこで出会った冒険者とともに森を抜け、最初の街で冒険者登録しました。新米冒険者(5歳)爆誕です!神様がくれた(と思われる)チート魔法を使ってお気楽冒険者生活のはじまりです!……ちょっと!神獣様!精霊王様!竜王様!私はのんびり冒険したいだけなので、目立つ行動はお控えください!!
初めての投稿で、完全に見切り発車です。自分が読みたい作品は読み切っちゃった!でももっと読みたい!じゃあ自分で書いちゃおう!っていうノリで書き始めました。
【5/22 書籍1巻発売中!】
【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです
ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。
女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。
前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る!
そんな変わった公爵令嬢の物語。
アルファポリスOnly
2019/4/21 完結しました。
沢山のお気に入り、本当に感謝します。
7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。
2021年9月。
ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。
10月、再び完結に戻します。
御声援御愛読ありがとうございました。
ぽっちゃり令嬢の異世界カフェ巡り~太っているからと婚約破棄されましたが番のモフモフ獣人がいるので貴方のことはどうでもいいです~
碓氷唯
ファンタジー
幼い頃から王太子殿下の婚約者であることが決められ、厳しい教育を施されていたアイリス。王太子のアルヴィーンに初めて会ったとき、この世界が自分の読んでいた恋愛小説の中で、自分は主人公をいじめる悪役令嬢だということに気づく。自分が追放されないようにアルヴィーンと愛を育もうとするが、殿下のことを好きになれず、さらに自宅の料理長が作る料理が大量で、残さず食べろと両親に言われているうちにぶくぶくと太ってしまう。その上、両親はアルヴィーン以外の情報をアイリスに入れてほしくないがために、アイリスが学園以外の外を歩くことを禁止していた。そして十八歳の冬、小説と同じ時期に婚約破棄される。婚約破棄の理由は、アルヴィーンの『運命の番』である兎獣人、ミリアと出会ったから、そして……豚のように太っているから。「豚のような女と婚約するつもりはない」そう言われ学園を追い出され家も追い出されたが、アイリスは内心大喜びだった。これで……一人で外に出ることができて、異世界のカフェを巡ることができる!?しかも、泣きながらやっていた王太子妃教育もない!?カフェ巡りを繰り返しているうちに、『運命の番』である狼獣人の騎士団副団長に出会って……
デブだからといって婚約破棄された伯爵令嬢、前世の記憶を駆使してダイエットする~自立しようと思っているのに気がついたら溺愛されてました~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
デブだからといって婚約破棄された伯爵令嬢エヴァンジェリンは、その直後に前世の記憶を思い出す。
かつてダイエットオタクだった記憶を頼りに伯爵領でダイエット。
ついでに魔法を極めて自立しちゃいます!
師匠の変人魔導師とケンカしたりイチャイチャしたりしながらのスローライフの筈がいろんなゴタゴタに巻き込まれたり。
痩せたからってよりを戻そうとする元婚約者から逃げるために偽装婚約してみたり。
波乱万丈な転生ライフです。
エブリスタにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる