異世界で吟遊詩人のパトロンになりました

水都(みなと)

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 その無防備な細い腰に、恐る恐る手を伸ばす。

「あ、んん……っ」
「もっと、触っていいか?」

 腰を辿って、放っておかれていたノアの陰茎に触れる。繋がっていた身体がビクンと跳ね、ナカが締め付けられた。

「あっ……フレディ、そんな……じっとしていてくださいって」
「お前も、気持ちよくなってほしいから」
「僕はもう十分……です、から」

 俺の掌の中で、ノアのそれが脈打つ。どこを触られるのが1番いいんだろうか。
 
 銀の髪を払ってやると、そこに隠れた可愛らしい淡い乳首が顔を出す。親指の腹で押しつぶすように触れると、ノアが身体をくねらす。
 
 ノアの尻に俺の陰嚢が擦れた。腰の奥がずんと熱くなる。握っていたノアの先端からも透明な蜜がぷくりと垂れて、トロトロになっていく。
 可愛くて鈴口を指でいじっていると、ノアが俺の手をやんわりと引き剥がそうとする。

「ダメですよ、そんな……あっ」
「じゃあ、どうすればいい? どうすれば、お前をもっと」
 
 無意識のうちに腰を動かしてしまったらしく、突き上げられたノアがのけ反った。

「ああっ、ぅ……や……フレディ、ほんとに」
「ノア」

 乳首と陰茎を同時に刺激してやると、ノアの赤くなった目が潤んだ。
 耐えられなくなったのか、俺の胸に倒れ込んでくる。服を全部脱いでいなかったことを後悔する。ノアと素肌で触れ合いたかったのに。

 でも剥き出しになった下半身は、ノアの足と絡まり合っている。
 細い膝が俺の太腿を挟んで、しがみつくように……

 こういうとき、男は頭で考えられないらしい。
 勢いをつけて身体を起こし、繋がったままノアをベッドに押し倒す。体勢が入れ替わり、ノアは何が起こったのかと目を白黒させていた。

「ノア」
「フレディ……やっ、ちょ……ああっ」

 ヤり方なんて知るわけがない。とにかく本能の赴くまま、ノアの中に何度も突き入れた。
 
「ああっ、や……ふれ、でぃ……だめっ」

 ある一点を突き上げると、ノアの腰が跳ねる。

「いやぁ……フレディ、やめ……待っ」
「ごめん、俺……もう、我慢できない」

 ノアが涙を浮かべながら赤い顔で頷いた。

「はぅ、ああ……っいい、ですよ……僕のナカで、イッてください」

 ぎゅっと抱き着かれ、喜びに胸が打ち震える。

 俺には何もなかった。金なし、職なし、恋人なし。
 でも今は大切な恋人が、この胸の中にいる。

 震えるノアの唇に、深く口付けた。口腔からノアの味が伝わり、ノアの匂いが鼻腔を満たす。
 心も身体も、ノアの全部が欲しい。ノアがいれば、他に何もいらない。

「フレディ、フレディ……ん、もう……ああっ」
「ノア……っ」

 ノアが身体を震わせ、2人の間に放った。直後に、俺もノアのナカに吐き出した。

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