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第16話:サバイバル生活15日目をクリアせよ! 「今日こそプテラノドンを!!!」

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「おっはよー!!!」
ふぇ?もう朝か?全然時間の感覚が無いな。寝不足かもしれない今日はしっかり寝よう。という訳で追い返すことにした。しかし、
「ひどい!!何で!?今日は私の誕生日なのに!!!!」
「え?そうなの?」
初めて知ったヴィランの誕生日に俺は超困惑する。っていうか誕生日あるなら時間もあるだろ。聞いてみよ。
「今何時?」
「えーっと6時21分!」
返ってきた。丁度日の出直後かな?でもいつもここら辺は暑いからな。赤道付近かもしれない。
っていうかこの世界に「赤道」ってあるのか?まぁいいや。」今日こそプテラノドンを!!!捕まえなければ」、なんて考えていると、
「誕プレないの~?」
え?あ!今日はヴィランに見せたいものがあるんだ!
「ちょっとこっち来て?」
「うん!」
ヴィランは2つ返事で引き受けた。そしてしばらく歩くと・・・・・
「じゃじゃっじゃじゃじゃじゃじゃじゃああーーーん!!!!!!!!!!!」
「ナニコレ?」
ヴィランは四角い物体を目前にしておどおどとしている。

ここで読者だけに四角い物体の正体を教える事にする。

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ガチャゲグ
Lv.32
HP:200/200
ATK:0
SPD:0
最弱のキャラクター。
しかし、たまに「ミシック」のブキを吐き出す・・・かもしれない
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「ナニコレー。もう最悪の誕生日じゃ~ん!」
俺はヴィランに指示を出す。
「そこの取ってを回して!」
不機嫌なヴィランはしぶしぶ取っ手を回す。すると・・・
ピカッとしたカプセルが出て来る。
「それ開けてみて!」
「へーい!」
一応返事はしたもののすっごい不機嫌だ。
そしてパカッという音と共に何かが出て来る。
「ふぇ!?すごすぎない!?!??!?そんな…マジで?マジなの!!?」
「どう?喜んでくれた?」
「もちろん!」
それもそのはず、ガチャから出てきたのは俺が苦労してゲットしたミシックのクロスボウなのだから。

「これで狩り行ってみよう!」
「うん!!!」
2つ返事で引き受けてくれた。

4時間後
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プテラノドン見っけたー!!!!!!!!!!!
しかもヴィランはクロスボウをもう使いこなしている。いっそこの際ヴィランに狩ってもらおう!
「ヴィラン!あのプテラノドンに麻酔矢打って!」
すると無言で狙いを定めて、初弾を命中させた。
「あれ?逃げない?」
逃げるのかと思って俺がボーラを投げようとしたらドサッという音と共にプテラノドンが倒れた。
「あれ!?死んでる?」
そう。ミシックのクロスボウなんてここらへんじゃ攻撃力が高すぎて死んでしま・・
「え!?何やってんのー!?!??!?!?」
俺の目線の先には肉をあげ、麻酔薬を飲ませているヴィランがいた。
「ふぇ???何やってんの?」
こんな質問をすると・・・
「テイムするんでしょ?だったら餌あげなきゃいけないじゃん!」
死んだ動物に餌なんてあげても生き返りは・・・・・・・
《プテラノドンに名前を付けましょう!!》
「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ????????????????????????!?!?!?!?!!!!」
「ぷ て ら ー め ん っと!」
「え?なんで死んだ動物に名前付けてんの?」
「え?生きてるよ!ホラ!!!」
「レベルは・・・・123レベ!!そんでもうサドルも付けたから!」
「え?そうなの?」
なんか高レベだったから気絶で済んだらしいな。よかったーと胸を撫でおろしていると
「ヒャッハー!!!!」
上から声が??
「いぇーい!!」
「オヤカタ、ソラカラオンナノコガ」
やばい壊れた。上からプテラノドンと共にヴィランが落ちてきた!?
「シンイチこれ楽しいよ!後ろ乗ってよ!!」
え?プテラノドンの操作って元ゲーじゃ結構むずくなかったっけ!?確かあんまり小回りが・・・
「いいから早く!」
「あ、うん。ちょっと待ってて。」
さぁ第二の関門:どこに捕まるの?これ?うすい・・・布の服の上?いや無いな。もし緊張で変なとこ触ったらどうなるか分からないし。じゃあ肩?いやない。出てるからな。
「どっか捕まってなきゃ落ちるよ?うーん・・・お腹に捕まって!」
「え?」
いいのかこれ?結構OUTじゃないかこれ?もし変な所触ったら・・・なんて変な妄想してたら・・・
ヴィランが俺の腕を掴んでお腹の前に手繰り寄せた。その流れで俺はヴィランのお腹を触ってしまった。
「行っくよ~!!!それ!!」
という声と共に俺の体とヴィランとぷてらーめんが一挙に上空へと飛び立った。
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