上 下
16 / 21

第15話:サバイバル生活14日目をクリアせよ! 「話はコロコロかわるもんです」

しおりを挟む
さぁ、麻酔矢も打ち込んでそろそろ昏睡するだろう・・・
「ゲッ!!」

ボーラが解けた!!?ヤベー!!!逃げるパラサウロロフス。走る俺。やっぱ俺じゃ追いつけな・・・


《ドサッ》

「え!?」
倒れた?何で?ヴィランは俺の横、下部と女王もここ。でも女王の様子がおかしい。何で?自慢気な顔。
俺の頭の中にまた「?」が大増殖していると・・・

「グゲェ!」という声と共に女王の口から緑色の液体を発射した。するとその液体が木に命中して、・・・
木が溶けた!!!

「ふぁ?」

もう声も出ないくらい驚いた。まさかディロフォサウルスにこんなスゴイ技が出せるとは!

でもヴィランはあんまり驚いてないな。もしかして、
「しってた?」
「うん。一回ディロフォサウルスに追いかけられて緑の液体っていうか毒液を浴びせられたの。そしたら、なんか眠くなっちゃって・・・」
このやり取りから俺は考えた。
(もしかしてディロフォサウルスの毒液には昏睡させる効果があるのでは?)
思い立ったが吉日。俺は急いでパラサウロロフスの元へ向かった。
そしたら思った通りパラサウロロフスがぐーすかと眠っていた。
「よっしゃ!」
にしてもこのパラサウロロフスはやけにピカピカしてるな。
TEKねぇー。まだまだこの島には分からない事が沢山あるんだー。と実感した。
でも、普通のパラサウロロフスと食べさせる物は同じらしい。
じゃああとはちょっくらベリーを取ってきて待つとー?

「パラサウロロフスに名前を付けましょう!」

という表記が俺の眼前にでできた。
名前か~。あんまいいのが思いつかないなー。するとヴィランが、
「【トンチャモン】なんてどう?」
ふぁ?なんか聞いたことあるような無いような。聞いてみよう。
「トンチャモンって何?」
すると彼女は即答した。
「えぇぇぇぇぇえぇ!!??トンチャモン知らないの!!?!?!??」
驚かれた。え?何で?
「トンチャモンは国民的アニメじゃないの!」
知らなかった。ていうか。
あ!
もしかして・・・トンチャモン、トンラモン、トラモン、ドラえもん!?!?
え?ドラえもんの海賊版?
「ドラちゃんにしたいんだけど・・・」
おどおどという俺に対して彼女は
「何それ?ドラちゃん、トンチャモンのパクリじゃない!!」
と言い返され《この国ではトンチャモンが本家なんだな~》と実感した。
「じゃ」
トンチャモン今日からよろしく!!
作業台もあるので早速トンチャモンのサドルを作ってあげよう!
「お腹減った~!」
あ、そうだもうすっかり日が暮れている。何時だろ?時計もないので全然時間など分からなかった。
「じゃ、帰ろっか!」
「うん!!!」

帰宅までの道のりは女王と下部のお陰でスゴイ平和だった。でもトンチャモンは何か敵と出会うとすぐに逃げるから追いかけるのが大変だった。それ以外は肉もゲットしいい一日になったと思う。

「今日の夜何がいい?」
と聞くといつも決まった返事が返ってくる。
「なんでもいいよ~」
今日は肉も沢山あるしトンチャモンのインベントリを見ると沢山ベリーが入っていたのでステーキを作ることにし
「おーいしー!!!!!」
よかったーステーキなんて自分で作る事が中々ないから喜んでくれてよかった~なんて喜びに浸ってるうちに
トンチャモンのステータスをまとめよう!
___________________
トンチャモン
Lv.69
HP:600/620
STA:120/120
EAT:150/150
WAI:27/920
ATK:30
SPD:75
___________________

こんな感じです。まとめたらまぁ荷物要員だな。でも重量920はスゴイどんだけベリー積んでも余るな。
では、明日こそプテラノドンを!!!
しおりを挟む

処理中です...