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お礼話② サイカのムラムラ カイル編

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「んん……はぁ~っ!いい匂い…」

「ん。……クライス領は、自然豊かだから。
邸の庭も、立派。…俺、木がいっぱいあって、好き。」

「私も大好き。もう少し早い時間に散歩したら朝露がまた綺麗なの。」

「…残念。もう少し、早く来ればよかった。」

「大丈夫。今日だけじゃないもの。ね?」

「ん。…楽しみに、しとく。」


今、私はカイルと一緒に朝の散歩をしている。
お義父様が視察で夜まで留守にするタイミングでカイルの都合が合い、こうして帝都から二日かかる距離にあるクライス領まで会いに来てくれたのだ。
久しぶりに会ったカイルは熱烈に再会を喜んでくれた。

『サイカ…!』

『カイル…!?』

『サイカ!サイカ…!会いに来たよ…!俺、寂しかった。だから、会いに来たよ。サイカは?サイカは、俺に会えなくて寂しかった?会えて、嬉しいって、思ってくれる?』

『カイルに会えて嬉しい!』

『ん、…うん!俺も、…俺も、サイカに会えて、すっごく、すっごく嬉しいって、気持ち。…同じだね。』


ああ可愛い。癒される。カイルの方が二つ年上という事実を忘れてしまいそうになる程カイルが可愛い。
ちゅっちゅと顔中にキスをして喜びの感情をストレートに伝えてくれているカイルだが…。

『…コホン。カイル殿、今サイカは食事中だ。』

『知ってる。』

『…いや、知っているなら食べさせてやりなさい。
カイル殿が抱き締めていればサイカが食事を取れないだろう。』

『…ごめんね、サイカ。』

『ううん、いいの。私もカイルに会えて嬉しいから。』

『…サイカ…』

『カイル、お腹は減ってませんか?良かったら一緒に朝食を食べませんか?』

『ああ、それがいいな。リリアナ、カイル殿の分を。』

『畏まりました。』

『俺、早くサイカに会いたくて、急いで来たから…。』

『うん。』

『お腹、減ってるの…今気付いた。』

『ふふ、そっか。じゃあ沢山食べて下さいね。』

『ん。沢山食べる。』

にこにこしながら私の隣に座ったカイルはそのまま私を見つめたまま用意された食事に手を付ける。

『……えっと、カイル。食べ辛くない?』

ふるふると首を振るカイル。食べ辛くはないという事だろう。

『そっか。』

『ん。……あーんは?』

『ぶふっ…!?』

『してくれない?』

子犬のように見つめられても困る。
だってダイニングには数人の使用人だけでなくお義父様までいるのだ。
そんな潤んだ目で見つめられても困る。可愛いけど。

『カイル殿。余りサイカを困らせるな。でないと…。』

『…む。………分かった。』

『?』

そうして無事に朝食を食べ終え、視察に行くお義父様を見送りカイルと二人で庭へ。
今日は恋人同士、二人でゆっくり過ごしなさいと言ったお義父様にカイルは満面の笑顔でそうしますと頷いていた。
そして今に至る。


「サイカ。もっと、くっついて。俺、サイカとくっつきたい。」

「…も、もう。」

歩いている時もベンチに座る時もカイルはぴったりと私にくっついて離れない。
腰に手を添えられ私が少しでも離れるのを嫌がった。

「あー…、幸せ…。今日、すごく、幸せ…。」

「カイル…そんな風に思ってくれてるんだ…嬉しい。」

「俺も、嬉しい。朝からサイカに会えて、サイカと二人で過ごせるの、すごく、嬉しい…。
使用人の人たち、下がらせて、正解だった。」

「もう。でも…うん。普段中々二人きりにはなれないものね。」

「ん。サイカと会える日は…幸せ。でも、二人きりは…もっと、幸せ。……好きだよ、サイカ。」

「んっ。」

優しくて温かいキス。
私も幸せな気持ちになる。…なる、けれど、今は不味い。

「カ、カイル。散歩、続きしましょう?」

「?…ん。いいよ。」


カイルと会えたのは嬉しい。素直に。
嬉しいけれど…ちょっと困る。
カイルは純粋に今、お庭デートを楽しんでくれているだろうけど…私は純粋な気持ち半分、邪な気持ちが半分…いや、邪な気持ちの方が大きいか。
言わずもがな。日本にいた頃から性欲の強い女だった私は今、史上最大にムラムラした日々を過ごしている。
何せクライス邸では完全な一人の時間が少ないので…この性欲の塊を定期的に発散させる事が難しい。
それに困った問題がもう一つ。
何とか発散させようと一人で致したのだが…カイルたちとのセックスの気持ちよさを知ってしまった為か一人で致す行為は中途半端な快楽にしかならず余計に性欲が溜まってしまったのだった。
私と会えた事、庭の散歩も楽しい嬉しい、幸せとストレートに伝えてくれるカイル。
しかし対する私は…カイルの長い指を見てはあの指で触れられると気持ちいいんだよね、だとか。
しゃがんだカイルの腰を見ては堪らない気持ちになったり、形のいいお尻に釘付けになったり…真正面から見ては服で隠れてしまっているカイルの素晴らしい肉体を想像してしまったりと邪な目でカイルを見てしまう。


「サイカ。」

「な、何!?」

「これ、サイカみたいに可愛い花。…俺、この花…気に入った。」

カイルの可愛さに胸がきゅんとした。
こんな可愛いカイルに私は何て邪な目を…。
そんな罪悪感が湧いてしまう。

「そっか。」

「ん。…小さくて、ふわふわしてて、可愛い。
可愛くて可愛くて、守ってあげなきゃって、思う。
大切にして、いっぱい愛してあげたい。
…連れて帰れたら…いいなぁ。そうなったら、俺、すごく、幸せ。」

「そんなに気に入ったのなら…持って帰る?」

「…いいの?」

「大丈夫。庭師のイヴァーノもメディもカイルが気に入ったって言えば凄く喜んでくれるから。」

「…違う。」

「ん?」

「連れて帰りたいのは…サイカ。
このサイカみたいな花は可愛いけど、俺が、連れて帰りたい程大好きなのは、サイカ。」

「え、あ、わ、私…!?」

「ん。連れて帰って、いっぱい可愛がってあげる。
サイカが泣いても、いっぱい愛してあげる。
そうして欲しいって、…サイカの目、言ってるから。」

「……え。」

「俺の事、すごく熱い目で見てる。ずっと。
俺を見て、セックスしたいって、ずっと言ってる。」

「え、…え?」

「俺、鈍くないよ。大好きなひとから、そういう目で見られて、気付かない程、鈍感じゃ、ない。
大好きなサイカの事だから、鈍感じゃ、いられない。
…俺とセックスしたい?愛して欲しい?」

「あ、う、…?」


さっきまで可愛いカイルだったのに、今のカイルは雄みが強い。
見つめてくる目の奥がぎらぎらとしていて、うっとりとした表情からは色気が溢れている。
自分の中の邪な気持ちをカイルが察していて、もう恥ずかしいやら何やら。


「…俺は、セックスしたいよ。サイカを、いっぱい愛したいし…サイカに、愛されたい。……駄目?」

無垢な子供のように首を傾げて訪ねるカイルはもう犯罪級に可愛いけれど…でもやっぱり子供じゃない。男の人で、雄だった。

「…サイカも…俺と、同じ…だよね?…ね?」

「……お、………同じ、です。」

「俺と、セックス、したいよね…?すごく、気持ちのいい、セックス。」

「……し、たい、です。」

「…じゃあ、する。しよう?…俺、したい。
大好きなサイカと、気持ちのいいセックス、したい。
サイカも、同じなら。…もう、連れてく。サイカの部屋で、サイカのいい匂いに包まれて、セックス、する。ダメ、は…聞かない。」


無邪気な笑顔のカイルに抱えられずんずんと部屋へ連れて行かれる私。
しんとする部屋に入るとカチャリと鍵が掛かり、そのままベッドへ下ろされる。


「俺を見て。…俺だけ。そうすれば…何も、気にならない。」

「…うん。」

「大好きサイカ。…一緒に、気持ちよくなろう。」

落ちてくる口付けが始まりの合図。
甘さを含んだ口付けはお互いの気持ちを昂らせていき、激しさを増す。

「んは、んぅぅ、…ちゅ、ちゅ…。」

「ちゅ、ちゅ。ちゅぅ…、…はぁ…。……キスだけで、気持ちいい。」

「ん、…気持ちいい…。」

「よかった。…おんなじだ。
俺、サイカとのキス、好き。…キスだけじゃなくて、手を繋ぐのも、抱き締めるのも、抱き締められるのも、何もかも、サイカとだったら、好き。」

「っ、…んっ、」

「綺麗な黒髪も、目も。ちっちゃい鼻も、唇も。
可愛い耳も、細い首も、鎖骨も。」

口付けは唇から顔中へ、そして首から鎖骨へ下がる。

「おっぱいも好き。柔らかくて、でも弾力もあって、可愛い乳首がつんと立って、俺に弄って欲しいって、言ってる。」

「そ、そんなこと、…言ってな、」

「ううん、言ってる。サイカはおっぱいを舐められるのが好き。乳首を吸われるのが、好き。甘噛みも、好き。」

「ひぅっ…!」

「んっ。……ほら、さっきより硬くなった。
…俺も、サイカの体、触るのも、舐めるのも、大好き…。」

じゅるじゅるとカイルは私の胸を吸っていく。
何も出ない胸の先を、息を荒くしながら目を瞑り、美味しそうに。

「あっ、あんっ!あ、あっ、ああ、いや、」

「いや?…じゅる。……気持ちよく、ない?」

「っ、…き、も、ち、いい、から、だめ、」

「…どして?」

「だ、って、…もっと、って、思っちゃ、」

「…大丈夫。クライス候が帰ってくるの、夜、だから。
それまで、恋人同士でゆっくり、する。許可、貰ってる、から。」

「あん!」

「だから、いーっぱい、気持ちよくなって。」


久しぶりのセックス。発散出来なかった性欲のせいもあるが大好きなカイルに触れられて平気でいられるはずもない。
上半身を隅々までカイルに愛撫され、私は屋敷に使用人がいる事も忘れ感じまくっていた。


「はあ……美味しい。次は…サイカの大事なとこ。…舐める。」

最早愛撫だけでくたりとしてしまっている私。
カイルにされるがまま。足を大きく開かれ私の中心を見て恍惚の表情を浮かべるカイルの熱い眼差しを見ているだけしか出来ない。

「…愛液、凄い…。舐めて、吸ったら…美味しそう。」

あーんと言いながらカイルは私の中心にしゃぶりつく。
じゅるじゅるといやらしい音を立てながら。ごくごくと喉を鳴らしながら。

「ひあぁっ…!あ、ああ…!やぁ、…じゅるじゅる、いやぁ…!」

「ん、…じゅる、…大丈夫。…気持ちよくなって。」

「あああああ…!」

中だけじゃなく、クリトリスまで同時に刺激されてしまえば呆気なくイってしまう。
でも指でも舌でもなくて、私はカイルが欲しい。
カイルのが欲しくて切ない。カイルと一緒に果てたい。

「カイル、もう、きて、」

「…いいの?」

「いい…。カイルのが、ほしい…。
いっしょが、いいの…いっしょが、」

「…可愛い……もう、どうして…そんなに可愛いの。
俺、本当に…連れて帰りたく、なる。」

「…ちょうだい、カイル…」

「…待ってて。…すぐ……入れてあげる。」


逞しい身体。幼い印象のカイルに似合わない凶悪なモノ。
ぼろんと目の前でカイルの長いモノが露になる。
あの長いカイルのモノが私の中に入ってくるんだとそう思うともう待ちきれない。

「カイル……きもちよく、なって。私の、なかで、きもちよく、なって。」

「…ああもう、堪らない…可愛い…、可愛い、サイカ…。
好き、大好き。…可愛い、いっぱい好き…。
入れる、から。俺の長いので、サイカの奥、ゆっくり、ゆーっくり、いっぱい、突いてあげる。好きなとこ、いっぱい、とんとんって、してあげる。そしたら…一緒にいこう。出しながら、とんとんも、してあげる…。」

「ん、んっ。して、子宮、とんとんって、好き、気持ちいいの…」

「ん。待ってて、今……ぁ、…入る、…からっ…!
俺の、半分、くらいで、…サイカの、奥、いくから…はぁっ、」

「あ、あ、あっ、ああ…!」


ゆっくりとした挿入は膣の中にいるカイルの動きがよく伝わってくる。
みちみちと膣の肉を掻き分け、カイルが奥に辿り着くまでのリアルな動きが伝わって、こつんと奥に当たれば背筋が粟立った。

「…はぁ、…ああ……すっごい、気持ちいい…」

「はぁ、あ、は、んっ、……かいる、」

「…ん…?ああ…ごめん、ね……サイカの中の、気持ちいい、感触に…浸ってた……動く…前に……体勢、変えるから、はぁっ、」


カイルのモノが入ったまま、カイルの逞しい身体の上に仰向けで寝かされた私。初めての体勢だった。
同じく仰向けに寝そべっているカイルが足を開いて膝を曲げるとカイルの膝に乗っていた私の足も大きく広がる。

「か、かいる、こ、この体勢、恥ずかしい…」

「んー…?大丈夫。すぐ気持ちよくなる、から。」

そういう問題じゃない、と言おうとした矢先、カイルが腰を突き上げて…もの凄い衝撃が体に走った。

「あう…!?」

「…よかった。…サイカ、すごく、気持ちよさそう…。
ね、サイカ…お腹…手、置いてて…。」

「はう、…ああ、…これ、…すごいぃ…、」

「俺のが…サイカの中で動いてるの、分かる…?」

「ん、わか、るっ、…かいるの、わたし、の、中、うごいてる、んあ……すごい、…きもち、いい…かいる、はぁ…かいるっ」

「…はぁっ、……ん。俺も、…すっごく、気持ちいい…。
突くたび、サイカの中、きゅって、締まって…抜こうとしたら…いやいやって、言ってるみたい…。
ああ、…やばい……俺、…久しぶり、だから……もう、出そう…。」

「ん、あっ…!おくっ、…ぐりぐり、だめ、…だめっ…」

「どうして…?ぐりぐりしながら、出されるの…好き、でしょう…?
出すよ…?俺、このまま、サイカの可愛い子宮、ぐりぐりしながら、…出すから…。」

「あ、ま、まって、…あんっ、まって、まって、いまだめ、まって、あ、あっ、かいる、」

「…逃げちゃ駄目。…ぐりぐりしたまま、押し付けて、いーっぱい、濃いの…出して…あげるっ。
お腹に、手、置いたまま…集中して…。俺の、出してるとこ。
感じながら、はっ、…一緒に、いこう。」

ばちんと背筋から脳へ電流が走る。
子宮に押し付けられ、押し上げられながら感じるカイルの射精。
脈打つカイルの陰茎が、私のお腹の下すぐで感じられて。
子宮に容赦なくかかるカイルの精液で私は絶頂を迎えた。


「……あ、すごいぃ、…かいる、の、いっぱい、でて、」

「…まだ、終わりじゃない…から。これから、サイカの好きなの、してあげる…。出しながら、子宮、突いてあげる…。
…だから…腰浮かせて逃げちゃ駄目。…ね?」

「だめ、いま、…いま、まだ、イッた、ばかり、だから、だめ、だめ、かいる、」

「駄目って言ったら…駄目。
…連れて帰りたい…けど、騎士寮だから、女、連れてる奴、いるけど…でも、サイカ、連れて帰ったら、他の奴ら、サイカを、狙うから……だから、止めとく…。その代わり…まだまだ俺に付き合って…帰ってから、サイカの気持ちいい感触、ずっと、思い出せるように…クライス候が、帰ってくるまでの間に…全部、サイカに、注いでおく。」

「え、」

「大好き、サイカ。
まだまだ、いーっぱい、気持ちよくなろう…。」


カイルの宣言通り、お義父様が帰ってくるまでの間信じられない量の精液を注がれた私は動けない私の介護と事後の処理をしてくれたリリアナとレジーヌの顔が恥ずかしさの余り一週間見られず…。
普段子犬のように可愛いカイルはやっぱり蛇だと思った瞬間だった。



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