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34 リュカ③

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自分の人生を変えるのは自分自身。
自分以外の誰かに変えてもらおうというのが間違いだった。
僕の人生は僕だけのもの。僕の心は、僕だけのもの。
その通りだった。



「これは兄上。…遅いお帰りですねぇ。お勤めご苦労様です。」

「兄様、今度パーティーがあるのですが兄様も一緒にどうです?
…ああ、兄様はパーティーが余り好きではなかったですよね。すみません、こんな事を聞いて。」

「おい、兄上にそんな分かりきった事聞くなよ。可哀想だろう?
パーティーに行ったって、女に気持ち悪がられるんだから。」


仮にだ。
仮に、誰かが僕の人生に干渉しようとしたとする。
救ってくれと、僕が誰かに手を伸ばしたとする。
その誰かがこうした方がいいと言って、その通りに動いてみる。
けれど、上手く行かなかった時…その誰かは僕の感じている気持ちの半分も、理解しないだろう。
そのアドバイスが原因で僕が悩んだとしても、こうした方がいいと言った相手はその責任を負わない。他人事だからだ。

自分のしたこと、していること、これからすることを自分で責任を取る。
そうしていれば仮に失敗して後悔したとしても、自分のしたことだから諦めも付く。仕方ないと思える。
後悔しないようにと考えて行動する事が出来る。


「…パーティーはお前たちで楽しめばいい。
僕には必要ないからな。
それぞれが好きなことをしろ。僕は別に、何とも思わない。」

『……え…?』


この、どうしようもない家族の未来を…家の品格が落ちると僕が心配する事もなかったんだ。
自分の責任も全う出来ない人間だ。
その全うすべき役割を理解しようともせず、広大な領地を治めるその手伝いもしない。
領地を治めるということがどんな事かも理解しようとしない。
それは即ち、路頭に迷ってもいいという事だ。
そんなどうしようもない人間の事など、僕は知らない。


「お帰りなさいませ、リュカ様。」

「ああ。ルドルフ、母上はどうしている?」

「…いつもの通りで御座いました。」

「……そうか。」


僕は母を見捨てる事が出来ない。
母親だからという情が。まだ、まともだった頃の思い出がそうさせている。
辛い事ばかりではなかった。楽しい事もあった。
幼い頃、まだ今の状態でなかった母と庭を散歩するのが日課だった。
あの花は今年も綺麗に咲いた。この花が咲くのが楽しみだ。
お父様も一緒であればもっと楽しいのにねと、あのひとの中にはいつも父の存在があったがそれでも楽しかった。
覚えている。眠れない時に歌ってくれた子守唄。引かれた手の温かさ。
大好きよと幼い僕を抱き締める母の優しい匂い。

覚えている。壊れる前の、大好きだった母の姿を。
覚えているから、尚辛い。
いつか以前の母に戻ってくれるのではないか。
今は無理でも、いつか。
そういった俺の甘い考えが、母を悪化させたのだと…今なら分かる。

伝えればよかったのだ。ぶつかれば。
傷付けてしまうと恐がらず。
僕は母を見捨てる事が出来ない。それは、僕が甘いからだ。
…けれど、だからといって僕の人生を母に捧げるのは違う。
母の為に生きるのは違う。

サイカと出会い、話し、理解を深める事でそう思うようになった。



「…母上。只今戻りました。」

「!!…あ…ああ、…あああリュカ…!リュカっ…!!私の可愛い子、私の、愛しい息子…!!心配したわ!心配したのよ…!
どうしてこんなに遅くなったの!?いつもはもっと早く帰ってくるじゃない…!何をしていたの!?何処にいたの!?陛下の他に誰かと会っていたの…!?」

「落ち着いて。…落ち着いて下さい、母上。
陛下と大事な話があったのです。中々話を詰める事が出来ず…帰るのが遅くなってしまいました。…それだけです。」

「…本当ね?」

「ええ。」

「…そう……そうだったの、…疑ってごめんなさいね、…そうよね、貴方は…お父様の仕事を手伝っているのだから…そうよね。私にはよく分からないけど、色々と大変なのよね…。」

「ええ。」

「…分かったわ。…おいでなさい、リュカ…お母様に貴方を抱き締めさせて…お母様を安心させて頂戴…。」

「…母上、…分かりました。」


変わらない、母の匂い。
匂いはあの頃と変わらないのに…どうして、こんなに変わってしまったのだろうか。そう思う事は多々ある。
でも、そういう運命だったのかも知れない。
僕は生まれていないから知らないが…結婚当初は幸せだったのかも知れない。
自分に見向きもしなくなった父を認められなくて、認めることも恐くて。
変化に耐えきれなくて、母は自分で壊れる道を選んだのだろう。
そうすることで、幸せだった頃の自分を、幸せだった頃の記憶に閉じ込めているのかも知れない。


「リュカ、陛下とはどうだったの?政務の他に何か話をしたの?
どんな話をしたの?」

「…申し訳ありません、母上。」

「……リュカ…?」

「…少し、疲れているようです……部屋に戻っても宜しいですか?」

「…え……あ、そうよね…疲れているわよね……私ったら、そんな事にも気付かないで…」

「いいえ。少し休めば大丈夫ですから。」

「…無理をしては駄目よ?貴方は…お父様の跡を継ぐ人間なの。この家で一番、大切にされるべき人間なんですから。
…全く、あの女たちの子はこれだから…私の大切な息子に無理をさせて。」

「…それでは母上、また明日…伺います。」

「ええ。待っているわ。……あなた。」



母はたまに、僕と父を混同している時がある。
言葉の節々に。先程まではちゃんと僕と話をしていたのに、急に父に話しているような、そんな話し方になる時がある。
その言動は少しずづつ増えている。


「リュカ様、お茶をどうぞ。」

「ありがとう、ルドルフ。」

「!…いいえ、とんでもない。……何か御座いましたか?」

「?」

「……いえ、こちらの話で御座います。
ああ、陛下から書面が届いておりましたのでお渡ししておきます。
…こちらです。」

「………。」


マティアスからの書面には準備が整ったと書かれてあった。
続いて、近い内に登城しろとも。あの日出来なかった食事をとりながら、話をしたいと書いてあった。
何の準備かは聞かずとも分かる。僕が父に代わり、公爵位を継ぐ準備が整ったということだ。


「…反対はあっただろうが…やってくれたか。」

この国では…というか、この世界で一般的な世襲での爵位継承手順はその爵位にある本人が亡くなってから長子が受け継ぐ。
それが一般的な継承方法だが例外は当然あった。
父は公爵だ。公爵である父が何かしらの病気になり領地を治める事が出来なくなった場合やその他、様々な理由でその任を全う出来ない状況である場合、王が出せる勅令で継承する事が出来る。
この勅令も勿論、王の独断ですぐにという訳にはいかない。
少なくとも数十の高位貴族が同意しなくては継承の公文書が出されないのだ。
特例というものは大概の人間が渋る。まだまだ古い時代の、保守的な考えのままでいる人間が多いからだ。
自身の保身…今の生活が変わって欲しくないと思う人間は多い。面倒になりそうなものは特に。

「手間を掛けたな…。あいつこそ、一番忙しい身であるのに。」

だがそれだけ、僕を認めてくれているという事だ。
あいつに認められ嬉しくないわけがない。
マティアスからの勅令書を受けとれば準備は整う。…後は、僕が動くだけだった。

数日後、僕はマティアスに会いに王宮へ訪れていた。
前回いつもより帰るのが遅くなったからか、共に行くと言って聞かない母を宥めるのには苦労したが…最後には納得してくれた。
母がいると自由に動く事は出来ない。
マティアスに会うのは別として…あいつに、サイカには会えなくなる。
僕のいるクラフ公爵領とマティアスやサイカのいる帝都は片道でも四日はかかってしまう距離にある。
かつて隣国だった領地。戦争で得た領地は隣と言えどかなりの距離がある。それだけ、このレスト帝国が広大だといってもいい。
凡そ二百年前から近年までにあった戦で大小合わせ三十の国を領地にしたこの国は今のこの世界で三つの内の一つとは言わず…恐らく、一番大きな国と言えるだろう。

その敗戦国になった一つを、丸ごとクラフ公爵領として賜っている。
その責任の大きさを、弟妹たちは知らない。
もしかしたら父は…自身の手には終えないと思ってしまったのかも知れない。
…そうでなくとも、色に走り疎かにしていい理由にはならないが。



「…来たか。」

「ああ。」

「…ほら、受けとれ。勅令書だ。」


僕の中にあった、マティアスへの…見下した思い。
お前は不幸だ。不幸でなくてはならない。僕よりも憐れで、可哀想な奴。
そうやってずっと、僕はマティアスを見下していた。
身近な誰かなら誰でもよかったのだ。僕は。
それがマティアスだった。
何と愚かなことをしていたのだろう。
サイカに会わなければ、ずっと僕は、マティアスを見下して…不幸を願って生きていただろう。


「…リュカ?…どうした。」

「……感謝する。この勅令書を作るのに、どれだけの手間があっただろうか。ただでさえ忙しいお前がその時間を割いてまで。」

きっとこの書面を作る間はかなりの高位貴族と会わなければならなかった。
恐らく…サイカにも暫く会えずにいただろう。
二人が会っていると思うと何故か…胸が痛むが。まあ今、それはいい。

「…有り難く受け取らせて頂く。
そして、僕はお前に誓おう。クラフ公爵家が賜った領地を、その責務を一切疎かにすることなく、僕が生きている間、良い領地であるよう努めると。」

「……。」

「…マティアス。僕も、前を進むことにした。お前のように、お前に頼られるように…。」

「……そうか、…それは…それは、とても心強いことだな。
此方こそ感謝する。
…リュカ・シルフィード・クラフ。いや、今から公爵か。
そなたの働き、大いに期待している。広大な領地を治める…それは苦しく、大変な事も多々あろう。だが、そなたが良き領地であるよう努めると言ってくれた。
きっとそなたはその言葉通り、約束を守ってくれよう。」

「必ずや。」

「……ぷ、ははは!なあ、もういいか?おかしくて敵わん!」

「…何だ。人が真面目にしているというのに。」

「はははは!いや、…そなたのそんな殊勝な態度は…初めて見たからな…ぷ、…すまない、すまな…ははははは…!」

「笑いすぎだ!」

僕も初めて見たぞマティアス。お前が、そんなに笑う姿を。初めて。
子供みたいに口を大きく開けて、感情のままに、心のままに笑うその姿を。僕は今日、初めて見た。

「……ああ、だが…悪くないな。」

そういうお前も、悪くないと今の僕はそう思う。
そう思うと、何故か清々しい気持ちだ。
清々しく、晴れやかな気分だ。

「では食事にしよう。リュカ、そなたは魚が好きだったよな?」

「ああ。」

「今日は飲めるか?丁度飲み頃ないいワインがあるのだが。」

「へえ。では、遠慮なく頂こうか。」

久々に楽しい食事だった。
ワインと料理に舌鼓を打ちながら、笑い、心から共感し、また笑う。
幼い頃以来の、本当に楽しい食事だった。
まるで新たな関係が始まったような、そんな確信めいた気持ちがあった。
ただの従兄弟ではなく。従兄弟でもあり…友として。そんな関係が始まろうとしていた。


僕は母を見捨てられない。だが、もういい加減変わろう。
同情や憐れみで接し、母と同じところにいるのではなく、これからの自分の人生を良きものにする為に這い上がろう。
きっと辛い。きっと苦しい。
だがその先にはきっと…苦労の先には喜びもある。
サイカは言った。人間には色んなしがらみがある。理不尽だと思う事も。
その通りだ。人はしがらみの中で生きて、理不尽に晒されながら生きている。
けれどサイカが言っていたのは、その理不尽なしがらみの中でも、心は自由でいいという事だと僕は思う。

無性にあいつに、サイカに会いたくなった僕はマティアスに会った翌日、サイカに会いに行った。
リュカ様!と笑顔で迎えてくれたサイカの華奢な体を力一杯抱き締め、溢れそうになった気持ちを噛み締めた。
マティアスの変化を、受け入れる事が出来た。
それまでの卑しい、嫌な自分が少し変わったような気がした。
そんな喜びを噛み締めながらサイカを抱き締めた。


「…お前の言う通りだ。…感謝する。」

小さく呟いた声はきっとサイカに聞こえなかっただろう。
今はまだ、伝えないでいることにした。
まだやるべきことがある。まだ、何の結果もない。
これからのこと、僕のすることが実を結んだ時に、その時初めて、僕はお前に感謝を伝えよう。
お前を心から認めよう。僕にとって、大事なものであると認めよう。
それまでは…マティアスにお前を任せておくことにする。


マティアスに、そしてサイカに会い、領地へ戻る。
人生は理不尽だ。辛い事ばかりだ。醜い容姿に生まれたことから始まり、父のこと、母のこと、弟妹のこと。挙げればきりがない。
だが一生このままでいるか、そうでないか。それによって僕の人生は変化する。
変わりたいと思うのに変われなかったのは、僕自身が変わろうとしなかったからだった。


「母上、お話があります。」

「リュカ…!お帰りなさい…!無事ね!?今回は早く帰って来てくれて嬉しいわ…!ねえ、聞いて頂戴、また酷いことを言われたの!本当に嫌になるわ!」

「母上。」

「お父様がね、新しい女を相手しているでしょう!?自分に見向きもしなくなったから悔しくて堪らないのだわ!ふふ、いい気味!でも私に当たるのは違うわよね!?私ね、笑ってやったのよ。可哀想にって。そしたら、貴女の方が可哀想って言われたのよ?私が可哀想?違うわ、私にはリュカ、貴方がいるもの!お父様の仕事を代わりに、立派に努めている貴方が!他の子供たちなんて、何にも出来ないじゃない!ねえ?」

「母上!」

「…リュ、リュカ…?ど、どうしたの?そんなに恐い顔をして、やだ、嫌よ、そんな顔しないで頂戴…いつもの、私の可愛い貴方に戻って頂戴…?」

「…母上。もう、止めましょう。…僕はこれ以上、母上と同じ所にいられません。」


ずっと言いたかった言葉。それで母を傷付けるのが恐かった。


「母上。もう、いい加減認めましょう。父上は…病気です。
女がいないと生きていけない。それも、誰か一人では駄目なんです。
飽き性で、堪え性もない色狂いです。
僕が生まれて、父上が母上を見るようになりましたか?
母上が父上を思う気持ちと同等のものが、返ってきましたか?」

「な、にを、…ねえ、リュカ、…止めて頂戴…」

「きっと、父上は変わらない。ずっとあのままです。女を作って、飽きて、また新しい女を作るでしょう。
母上。恐らくもう、二度と、父上は母上を見ません。」

「…そ、そんなこと、ないわ…貴方が、跡継ぎの貴方が、」

「…そうやって、僕を、父上に振り向いてもらう為の道具にしないで下さい。
僕を、…僕に、これ以上母上を嫌いにさせないで下さい…!」

「……リュ、カ…?」

「大好きだった。本当に大好きだった!ずっとずっと、今日まで覚えています。母上の温かい手、庭で嬉しそうに花を見ていた笑顔も、僕が眠れない時は子守唄を歌ってくれたことも…!
今のような母上ではなかった、そんな母上を…!
母上、僕はずっと苦しかった…母上には僕しかいないと耐えてきた…けれど、もう、限界です。
…母上は僕を愛していると言うけれど、…僕は、その言葉を信じられない。」

「………、」

「母上、僕は貴女が大好きでした。
いつか元に戻る、いつか、いつか必ず、省みてくれる……母上が父上にそう思うように、僕も同じ気持ちでした。
…このままの状態は、きっと母上の為にもならない。お互いの為にならない。
…母上。誰かを蔑むのはもう、止めましょう。
余計に苦しくなる。逃げてもいい。でも、省みて下さい。」


ああ。涙が滲む。情けない。
でも、思い出の中の母が、優しい笑顔の母を思い出すと色んな情が溢れてくる。
見捨てられない。でももう元には戻れない。
今までと同じではいられない。


「どうか…どうか。
僕に、母上が好きだという気持ちが残ったままでいさせて下さい。
これ以上、母上を疎ましく思いたくないのです…。」

大好きな母のままで。壊れてからは苦しいことばかりだった。
けれど、ふとした瞬間に…楽しい瞬間もあったのだ。
普通の親子としての瞬間があったのだ。


「…愛しています、母上。
どうしたって嫌いになれない。けれど、もう限界です。
…僕はいい加減、自分の人生を生きたい。母上の事ばかりを気にかけてはいられなくなるのです。
……今日から、父上の代わりに公爵を賜りました。
僕の背に、このクラフ公爵領で生きる全ての人の命が乗っています。」


重責だ。その重責に、覚悟を持って挑む。
だからもう、今までのように母上の事ばかりを気にかけるわけにもいかない。


「…感謝します母上。苦しいことも沢山あった。辛いことも。…でも、それでも…僕は、母上の子でなければと思ったことはありませんでした。
逃げたいと思っても、嫌だと思っても、それだけは思わなかった。
母上の愛が、嘘ではないことも知っていたからです。」

「……あ、…あ…?……ああ、…リュカ、…私は、…ああ、なんてこと……どうして、」

「傷付けずにいられたらどれだけよかったことでしょう。
でも、甘やかし続けるのもいけないのだと気付いたのです。
僕が好きな母上を守る為には。」


見捨てられない。見捨てない。
何年かかってもいい。いつか、母が自分の人生を変えようと思う時がきたら、僕はいくらでも手を差し伸べる。
もしかしたらずっと分からないかも知れない。
でももしも。もしも、母が、僕と同じく自分の人生を受け入れられた時は…きっと、今とは違う何かがある。
いつか、元通りとはいかないだろう母と僕の関係が、マティアスの時のように新しい関係になればいい。
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