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29 マティアス⑤
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※リュカが調べていた一ヶ月間にあった話。
マティアスと側妃、ルシアの行為があるのでご注意下さい※
「あ、あっ、あんっ…、うう、まてぃあす、ふあ、ああーー…、」
「…サイカ…涎が垂れてきているぞ?…ん、」
「んん……ぷはっ…あああーー、も、だめえ…」
「また出してやろうな……俺の子種を沢山のんで、受け止めてくれ…」
「うう、も、だしちゃ…だめぇ…おなか、おなかいっぱいだからぁ…」
「本当に?…サイカの子宮は俺の子種を搾り取ろうとずっと吸い付いてるんだが。
…本当に欲しくないか…?ここに…ぴったりくっつけたままで射精したら……気持ちがいいぞ…?」
「……も、…ばかになる……きもち、の、だいすきになって、も、だいすき、だから、…ずっと、せっくすのことしか、まてぃあすのことしか、かんがえられなく、なる、からぁ、」
「……はは、そうか…。……なら、馬鹿になれ、サイカ。馬鹿になって、俺の事だけ考えろ。…許す。そなたは特別だ。
…く、…そら…出すぞ…!」
何度体を重ねても飽きる事がない行為に没頭する、夢の一時。
サイカの、喘ぎ声になっていない間抜けた声を聞きながら、愛していると耳元で囁きながら、今日も愛しい女の胎内に子種を出す多幸感に包まれる。
会えない間に溜まった子種を全て注ぎ込み、注ぎきり、サイカの胎に溜まっていく子種を感じながら想像する。
愛しい女が、俺の子を孕むその瞬間を。
「…想像しろ、サイカ。俺の子種が今、サイカを孕まそうと子宮の中へ入っているんだ。
……想像しながら、孕め。サイカ。」
「あああああ……わ、たし、と、…まてぃあすの、あかちゃ…?」
「そうだ。サイカは今、俺の子を孕もうとしているんだ。……幸せか?」
「…ん、…しあわせ……しあわせ、なの、きもち、いい、…いま、…まてぃあすの、あかちゃ、…つくって、」
まろい胎の上、その皮膚を撫でる。
今も尚、俺の子種をのみ続けているサイカの胎。
ああ。本当に、孕めばいいのに。
長い射精を終え自分の陰茎をサイカの中から引き抜くと溢れる子種。
その溢れた子種を指でなぞり再びサイカの中へ戻す。大事な子種だ。一滴たりと無駄にしたくはない。
「…母親になるというのは…どんな気持ちになるのだろうな…サイカ。」
愛しい女との子作りセックスに俺はどっぷりと嵌まっていた。
それが擬似的なものだとしても、想像せずにいられない。
この華奢な胎が俺の子を宿して膨れていく月日の、その姿を。
「…次は五日後に来る。…それまで、俺の事を考えながら待っていろ。」
「…は、い」
「愛している。サイカ。」
「あいしてる…まてぃあす…」
陽の光に照らされベッドに投げだされた華奢な体はいつ見ても美しい。
萎えたはずの陰茎が熱を持つ瞬間でもあり、全て出しきった子種が睾丸の中、新たに作られている瞬間でもある。
あれだけ愛し合ったというのにこれだ。
二晩しても足りなかった日もあったのだ。サイカとならずっと愛し合えるだろう。
「…陛下、失礼致します。」
「どうした爺。」
「上皇陛下がお呼びです。部屋に来る様にと…。」
「父上が?…分かった。直ぐに行くと伝えてくれ。」
「承知致しました。」
即位してから滅多に会わなくなった父に呼ばれ、部屋を訪れる。
俺の姿を見るなり一瞬だけ眉をしかめるのももう慣れた。
「…すまないな、呼び出して。取り合えず座ってくれ。」
「…それで、ご用向きは。」
「…うむ。……マティアス。そなたが即位してもう一年は過ぎているが…問題はないか?」
「ええ、ありません。」
「そなたは昔から優秀であったからな。教師からも教えればすぐ飲み込むと称賛されてもいた。
余も安心して任せる事が出来ている。」
「父上にそう言って頂けてほっとしました。
…それで。本題は。」
「…あ、ああ。……側妃を娶って一年も過ぎた。…その…だな、マティアス、そなた、夜はどう過ごしておるのだ?
側妃と過ごしておるか?」
「いいえ。…妃が望んでおりませんので。」
「む、…そ、そうか。
…だがなマティアス…このレスト帝国は大国なのだ。跡継ぎは必ず、必要になる。
現在そなたの妻は側妃一人のみ…であれば望んでおらずとも、子は成さねばならん。」
「…ええ。重々承知しています。近い内に妃と過ごす時間を取ります。…子を作る為に。」
「…それならばいい。そも、子はそう簡単に出来るものではないと余も知っておる。
…授かるのに随分かかったからな…。だが、子を作る行為をしなくてはいつまで経っても子は出来ぬのだ。…辛かろうが、王であれば避けても通れぬ。
…分かるな?」
「ええ。分かりますとも。……話はそれだけで?」
「あ、ああ。すまんな、時間を取らせた。」
「いいえ。大事な話です。…父上も、さぞ言いづらかったことでしょう。
父上や母上にご心配を掛けないように努めます。
では、これにて。俺は政務に戻りますので。」
「そ、そうだな。…国を治めるのも同じく、手を抜いてはならないことだ。だが、そなたなら何も心配はないだろう。」
「ええ。…では、失礼します。母上にも、宜しくお伝え下さい。」
部屋を出る瞬間に聞こえる溜め息。
自分の息子だというのに、緊張した父の様子。
まるで化け物か何かと対峙しているように、伺うように話をしてくる。
慣れた事だがやはり腹にくるものがある。
そして思うのだ。仮にルシアとの子が出来たとして…俺はその我が子を愛する事が出来るのかと。
子に罪はない。子は宝だ。
だが俺はルシアを愛していない。一つの好意もない。
可哀想な娘だとは思っている。嫁ぎたくもない男に嫁いで、妻の役割を求められている。
だが俺にも自尊心がある。王族に生まれ、そして今は王としての苦労、不自由、柵も。
生まれてからずっと、何もかも不自由だった。
一つも自由ではなかったのだ。
それを思い出すと腹も立つ。
『顔を見ると鳥肌が立つのよ!あのごつごつとした体がわたくしに触れるのが、恐ろしいのよ…!』
『陛下と同じ醜い顔だったら!?
…考えるだけでおぞましい…』
『陛下と二人でいるのがどれ程苦痛か…!
なのに子供はいつ、ですって!?』
『…もう嫌、嫌なの…!』
『でも、無理よ…!』
可哀想な娘だ。そう、可哀想な。俺という醜い男の妻になったばかりに。
そう、以前は思っていた。もどかしさを感じながら、申し訳なさや仕方がないと。そう思っていた。
だが、サイカに出会った。
あの日、あの瞬間、神々しい女神のような、その美しく、優しい世界に足を踏み入れた。
『マティアス様のお顔、私は好きですよ。』
『私、…マティアス様に…愛されたく思います…』
『神様に感謝しなければ…マティアス様が、私の初めての人である事を…』
俺を認め、俺を許し、俺に優しく触れてくれる俺の女神と出会ってしまった。
俺の醜い顔を好んでくれて、筋肉しかない体を美しいと言ってくれた。
ただのマティアスも皇帝であるマティアスも、どちらも受け入れて涙してくれた。
それがどれだけ嬉しかったことか。
普通の容姿で生まれた者たちには分からないだろう。
多くの人間から蔑まれず、嫌悪されない者たちには。
『あいしてる…まてぃあす…』
たったこれだけの言葉が、どれだけ俺にとって幸せなものか。
顔を見ると鳥肌が立つ?ごつごつとした体が触れるのが恐ろしい?俺と二人でいるのがどれ程苦痛か?
それは俺の台詞だ。
ルシア、俺はそなたといるのが苦痛だ。
触れるのも恐ろしい。
顔を見るとあの最悪な初夜を思い出す。
何もかも惨めで、どうしようもなく虚無であった夜を。
「陛下、お帰りなさいま「くそ…!!」へ、陛下、」
「忌々しい…どいつもこいつも、煩わしいことばかり…」
「…陛下、落ち着かれますよう。
上皇陛下に何か…?」
「……いや。ルシアと夜を共にしろと言われただけだ。
…恐らく、ルシア側も誰かに同じ事を言われているだろうが。」
「…そうでしたか……実は陛下が戻られる前に…ルシア様の侍女が…」
「…ああ、夜に来てもいいとでも言われたか?」
「…左様で御座います。…全く、何様のつもりでしょうか。…本来であれば許す側は陛下。それを…」
「…構わん。この一年余り俺の方がルシアを伺っていたからな。そんな態度になっても仕方あるまい。」
「…ですが…」
「さっさと子が出来ればいいと以前は思っていたが……儘ならない事だ。」
本当に、人生とは儘ならない。
いつだって望んだ通りにはいかない。
「……夜、ルシアの部屋に行くと伝えてくれ。…準備もあるだろうからな。」
「……承知致しました。陛下の御心のままに。」
ルシアとの子か、と一人ごちる。
愛してもいない、どうでもいい娘が生む我が子を、俺は愛する事が出来るのだろうか。
いいや、愛さなければならない。我が子であれば。
実際、その時になれば成るようになっているのかも知れない。
…ライズとの子である、その可能性もあるが。
暫くは控えてもらわなくてはならないだろう。
もし、ルシアとの子が出来たなら…どちらが父親か分からない状況は困る。
まあ、尤も、周りの連中はどちらの子でも構わないだろうが。
子さえ出来ればいいのだ。俺がルシアを抱いたと分かる事実と、結婚している事実。
その事実さえあればどちらの子でも喜ぶことだろう。
醜い化け物は自分の妻にも疎まれていると周りは知っている。
いつ子が出来るか分からない望み薄な希望が、ライズという第二の男の存在で補われる。
化け物の子を孕みたい女はいない。だがライズの存在がある。俺がルシアの部屋へ通い、ルシアを抱き、孕んで、仮にそれがライズの子だとしても…俺がルシアの部屋を訪れ、ルシアを抱いた事実さえあれば奴らは諸手を上げて喜び、祝いの言葉を述べるだろう。それが、この狂った世界では罷り通る。
王と言ってもこの様だ。醜い容姿で生まれるとはそういう事なのだ。
夜になるまでえらく時間が掛かったように思えた。
憂鬱とした気分がそう思わせるのか、夜が来るなと願う自分の思いがそうさせているのか、経つ時間の長さに酷く苛立った。
ガウンを羽織り部屋を出る。護衛を連れ長い廊下の先、側妃の部屋が、ルシアの部屋が見えて小さく舌打ちが出た。
「開けろ。」
ドアの前に立つ夜警の騎士は命令に背く事なく重厚なドアをゆっくりと開け、俺が部屋に入ればまたゆっくりとドアを閉めた。
「…へ、陛下。お待ちして、おりました…。」
「そうか。」
「…は、はい。…準備も、整っております、」
「ああ。」
初夜以来の、ルシアとの夜。
待ちわびたというそんな思いも全くない。
ベッドの中、シーツを胸元まで引き上げたままでいるルシアに近付き、隣へ体を滑りこませる。
「…目隠しは必要か。」
「…お、お願いします。」
「分かった。」
ベッドの隣に置かれたサイドテーブルの上に用意されていたリボンを手に取り、ルシアの目の上に被せて縛る。
ほう、と息を吐いたルシアのシーツを握る手が開き、シーツが下へと落ちていく。
「……。」
肥えた体。肉の乗った腹。横に広がった乳。
…少しも欲情しなかった。
清めたからか、それとも汗か。肌はじっとりとぬめっている。
つんと汗の匂いがするから汗だろうなとそれがまた気持ちを萎えさせる。
「…触れるぞ。」
「は、はい。…どうぞ…陛下の好きなように…」
たぷんとした胸に触れ俺のを受け入れられる様に慣らしていく。
少しでも濡らしておかなければ、苦しいのはお互い様だからだ。
けれどどういう事か、全くそんな気分にならない。
寧ろ嫌悪感が出てくる。胸を舐めようと顔を近づけると下乳の辺りから酸い匂いがして…思わず眉をしかめた。
「……へ、陛下…どうか、されまして…?」
「……いや。何でもない。」
触れる度にサイカとの違いを実感する。
サイカの肌は、匂いは、胸は。
触れているのにそんな気分にならず自分のものも萎えたままだった。
それでも、しなくてはならない。
頭の中でサイカを思い浮かべ、今相手をしているのはサイカだと必死に思い込ませた。
「…はあ……あっ、」
「……。」
「…あ、んっ……へ、陛下…?うまく……」
「……。」
「ああ…!?あ、あんっ、あう、あああん…!」
サイカ。サイカ、サイカ、サイカ、サイカ。
この娘はサイカだ。俺の愛しい女。
容姿も声も。感触もサイカだ。
(ああ…だが、違う。)
甘い声はサイカの声だ。
(違う。サイカの声は、もっと愛らしい。)
匂いはサイカの匂いだ。
(違う。サイカの匂いは優しい匂いだ。)
肌の質はサイカだ。
(違う。違う。サイカの肌は、いつまでも触っていたくなる…手に吸い付いてくる肌だ。)
思い込みたいのに、違いばかり思い出す。
汗でじっとりした肌でも、サイカのは。
汗の匂いでも、サイカのは。
胸は柔らかく、でも弾力もあって、ぴんと立った可愛らしい乳首はいつまでも吸って、舐めていたくなる。
ここもそうだ。粘りけのある愛液が奥から溢れ、いらやしい匂いをさせながらいつだって俺を誘っている。
吸えば酸い味と甘い味が口の中に広がって……
「あああ…!そこ、そこお…!だめ、ああん…!!」
「……っ、」
違う。違う違う違う。何もかも違う。
サイカのここはこんな匂いではない。
味も、こんな味ではない。違う!
「……は、………」
(サイカ)
「ああ、はあ、…いい、…いいの…!」
「………っ、」
(サイカ、サイカ)
今俺が抱いているのはサイカだ。
サイカを抱いている。
他の誰でもない。
必死にそう思い込んだ。ルシアを愛撫している間、必死に。
サイカを思い浮かべ、ルシアの体に触れながら、片方の手で自分のものをしごく。
そうやって立たせた陰茎をルシアの中に沈め…目を瞑って腰の律動を始めた。
「……っ、」
「ひい、…ああ……きもちいい、…うそ…うそお…」
「……は、……はっ、」
「うそ、こんな、…うそよお…!」
「……っ、……くそ、」
「ああああ、いやああ…、きもちいい、…こんな、こんなのぉ、ちがうぅ、あああ…!」
ああ。違う。サイカと全く違う。
サイカの中はもっと、…もっと、気持ちいいものだった。
もっともっと、気持ちのいい肉穴だった。
駄目だ。萎えるな。出すまで萎えるな。まだ、まだ駄目だ。
「……………はあ、」
「ああああ、いく、いきそう、…ああああん…!
ああ、くる、くる、……イズ、…ライズ、いく、ライズぅ…!!」
その瞬間に、萎えた。
必死に立たせた陰茎はみるみる萎え、ルシアの中から引き抜けばだらりと下がっている。
「……あ…?…へ、いか…?」
「…萎えた。」
「……え?」
「心で思うのは結構だが。いくらなんでも伽の最中に他の男の名を呼ぶのは止めてほしい。萎える。」
「…え……あ!?」
暗い部屋の中でもルシアの顔が青ざめていくのが分かった。
焦った様子で目隠しを外し申し訳ありませんと謝られた所で、自分のものがもう立つ気がしない。
やり直そうとも思わなかった。
「部屋へ戻る。そなたはそのまま寝ておればいい。」
「…も、申し訳、ありません、でした…とんだ、無礼を、」
「ああ。無礼であったな。…だが、別に今日の事は咎めん。」
「っ、あ、ありがとうございます…!
へ、陛下のご慈悲に、感謝致します…!」
「火照った体はライズに慰めてもらえ。
今から護衛を連れてライズに会いに行っても構わんぞ。」
「っ!!」
がくがくと震えたままのルシアを放って自室へ戻る。
湯を浴び、ルシアに触れた手や唇、陰茎を丹念に洗ってベッドに沈む。
子を作るだけの行為。やらなければならない、苦痛な行為。ルシアとがそうだ。
陰茎を立たせるのにあれほど苦労すると思わなかった。
…初夜の時はすぐに、ではなかったが今日みたいな事はなかったはずだ。
「ああ…俺は、サイカにしか立たなくなったのかも知れないな…。」
翌日、ルシアから詫び状が届いたものの…破り捨てた。
別に怒っているわけではない。
俺も頭や心の中でずっとサイカを思い浮かべていた。
ルシアもそうだったのだろう。
だが、下らない内容だった。自分を庇護するばかりの文字が癪に触った。
「……こんな状態で子が出来るか。馬鹿馬鹿しい。」
ああ本当に。サイカが俺の子を孕んでくれればいいのにと、そう願う。
マティアスと側妃、ルシアの行為があるのでご注意下さい※
「あ、あっ、あんっ…、うう、まてぃあす、ふあ、ああーー…、」
「…サイカ…涎が垂れてきているぞ?…ん、」
「んん……ぷはっ…あああーー、も、だめえ…」
「また出してやろうな……俺の子種を沢山のんで、受け止めてくれ…」
「うう、も、だしちゃ…だめぇ…おなか、おなかいっぱいだからぁ…」
「本当に?…サイカの子宮は俺の子種を搾り取ろうとずっと吸い付いてるんだが。
…本当に欲しくないか…?ここに…ぴったりくっつけたままで射精したら……気持ちがいいぞ…?」
「……も、…ばかになる……きもち、の、だいすきになって、も、だいすき、だから、…ずっと、せっくすのことしか、まてぃあすのことしか、かんがえられなく、なる、からぁ、」
「……はは、そうか…。……なら、馬鹿になれ、サイカ。馬鹿になって、俺の事だけ考えろ。…許す。そなたは特別だ。
…く、…そら…出すぞ…!」
何度体を重ねても飽きる事がない行為に没頭する、夢の一時。
サイカの、喘ぎ声になっていない間抜けた声を聞きながら、愛していると耳元で囁きながら、今日も愛しい女の胎内に子種を出す多幸感に包まれる。
会えない間に溜まった子種を全て注ぎ込み、注ぎきり、サイカの胎に溜まっていく子種を感じながら想像する。
愛しい女が、俺の子を孕むその瞬間を。
「…想像しろ、サイカ。俺の子種が今、サイカを孕まそうと子宮の中へ入っているんだ。
……想像しながら、孕め。サイカ。」
「あああああ……わ、たし、と、…まてぃあすの、あかちゃ…?」
「そうだ。サイカは今、俺の子を孕もうとしているんだ。……幸せか?」
「…ん、…しあわせ……しあわせ、なの、きもち、いい、…いま、…まてぃあすの、あかちゃ、…つくって、」
まろい胎の上、その皮膚を撫でる。
今も尚、俺の子種をのみ続けているサイカの胎。
ああ。本当に、孕めばいいのに。
長い射精を終え自分の陰茎をサイカの中から引き抜くと溢れる子種。
その溢れた子種を指でなぞり再びサイカの中へ戻す。大事な子種だ。一滴たりと無駄にしたくはない。
「…母親になるというのは…どんな気持ちになるのだろうな…サイカ。」
愛しい女との子作りセックスに俺はどっぷりと嵌まっていた。
それが擬似的なものだとしても、想像せずにいられない。
この華奢な胎が俺の子を宿して膨れていく月日の、その姿を。
「…次は五日後に来る。…それまで、俺の事を考えながら待っていろ。」
「…は、い」
「愛している。サイカ。」
「あいしてる…まてぃあす…」
陽の光に照らされベッドに投げだされた華奢な体はいつ見ても美しい。
萎えたはずの陰茎が熱を持つ瞬間でもあり、全て出しきった子種が睾丸の中、新たに作られている瞬間でもある。
あれだけ愛し合ったというのにこれだ。
二晩しても足りなかった日もあったのだ。サイカとならずっと愛し合えるだろう。
「…陛下、失礼致します。」
「どうした爺。」
「上皇陛下がお呼びです。部屋に来る様にと…。」
「父上が?…分かった。直ぐに行くと伝えてくれ。」
「承知致しました。」
即位してから滅多に会わなくなった父に呼ばれ、部屋を訪れる。
俺の姿を見るなり一瞬だけ眉をしかめるのももう慣れた。
「…すまないな、呼び出して。取り合えず座ってくれ。」
「…それで、ご用向きは。」
「…うむ。……マティアス。そなたが即位してもう一年は過ぎているが…問題はないか?」
「ええ、ありません。」
「そなたは昔から優秀であったからな。教師からも教えればすぐ飲み込むと称賛されてもいた。
余も安心して任せる事が出来ている。」
「父上にそう言って頂けてほっとしました。
…それで。本題は。」
「…あ、ああ。……側妃を娶って一年も過ぎた。…その…だな、マティアス、そなた、夜はどう過ごしておるのだ?
側妃と過ごしておるか?」
「いいえ。…妃が望んでおりませんので。」
「む、…そ、そうか。
…だがなマティアス…このレスト帝国は大国なのだ。跡継ぎは必ず、必要になる。
現在そなたの妻は側妃一人のみ…であれば望んでおらずとも、子は成さねばならん。」
「…ええ。重々承知しています。近い内に妃と過ごす時間を取ります。…子を作る為に。」
「…それならばいい。そも、子はそう簡単に出来るものではないと余も知っておる。
…授かるのに随分かかったからな…。だが、子を作る行為をしなくてはいつまで経っても子は出来ぬのだ。…辛かろうが、王であれば避けても通れぬ。
…分かるな?」
「ええ。分かりますとも。……話はそれだけで?」
「あ、ああ。すまんな、時間を取らせた。」
「いいえ。大事な話です。…父上も、さぞ言いづらかったことでしょう。
父上や母上にご心配を掛けないように努めます。
では、これにて。俺は政務に戻りますので。」
「そ、そうだな。…国を治めるのも同じく、手を抜いてはならないことだ。だが、そなたなら何も心配はないだろう。」
「ええ。…では、失礼します。母上にも、宜しくお伝え下さい。」
部屋を出る瞬間に聞こえる溜め息。
自分の息子だというのに、緊張した父の様子。
まるで化け物か何かと対峙しているように、伺うように話をしてくる。
慣れた事だがやはり腹にくるものがある。
そして思うのだ。仮にルシアとの子が出来たとして…俺はその我が子を愛する事が出来るのかと。
子に罪はない。子は宝だ。
だが俺はルシアを愛していない。一つの好意もない。
可哀想な娘だとは思っている。嫁ぎたくもない男に嫁いで、妻の役割を求められている。
だが俺にも自尊心がある。王族に生まれ、そして今は王としての苦労、不自由、柵も。
生まれてからずっと、何もかも不自由だった。
一つも自由ではなかったのだ。
それを思い出すと腹も立つ。
『顔を見ると鳥肌が立つのよ!あのごつごつとした体がわたくしに触れるのが、恐ろしいのよ…!』
『陛下と同じ醜い顔だったら!?
…考えるだけでおぞましい…』
『陛下と二人でいるのがどれ程苦痛か…!
なのに子供はいつ、ですって!?』
『…もう嫌、嫌なの…!』
『でも、無理よ…!』
可哀想な娘だ。そう、可哀想な。俺という醜い男の妻になったばかりに。
そう、以前は思っていた。もどかしさを感じながら、申し訳なさや仕方がないと。そう思っていた。
だが、サイカに出会った。
あの日、あの瞬間、神々しい女神のような、その美しく、優しい世界に足を踏み入れた。
『マティアス様のお顔、私は好きですよ。』
『私、…マティアス様に…愛されたく思います…』
『神様に感謝しなければ…マティアス様が、私の初めての人である事を…』
俺を認め、俺を許し、俺に優しく触れてくれる俺の女神と出会ってしまった。
俺の醜い顔を好んでくれて、筋肉しかない体を美しいと言ってくれた。
ただのマティアスも皇帝であるマティアスも、どちらも受け入れて涙してくれた。
それがどれだけ嬉しかったことか。
普通の容姿で生まれた者たちには分からないだろう。
多くの人間から蔑まれず、嫌悪されない者たちには。
『あいしてる…まてぃあす…』
たったこれだけの言葉が、どれだけ俺にとって幸せなものか。
顔を見ると鳥肌が立つ?ごつごつとした体が触れるのが恐ろしい?俺と二人でいるのがどれ程苦痛か?
それは俺の台詞だ。
ルシア、俺はそなたといるのが苦痛だ。
触れるのも恐ろしい。
顔を見るとあの最悪な初夜を思い出す。
何もかも惨めで、どうしようもなく虚無であった夜を。
「陛下、お帰りなさいま「くそ…!!」へ、陛下、」
「忌々しい…どいつもこいつも、煩わしいことばかり…」
「…陛下、落ち着かれますよう。
上皇陛下に何か…?」
「……いや。ルシアと夜を共にしろと言われただけだ。
…恐らく、ルシア側も誰かに同じ事を言われているだろうが。」
「…そうでしたか……実は陛下が戻られる前に…ルシア様の侍女が…」
「…ああ、夜に来てもいいとでも言われたか?」
「…左様で御座います。…全く、何様のつもりでしょうか。…本来であれば許す側は陛下。それを…」
「…構わん。この一年余り俺の方がルシアを伺っていたからな。そんな態度になっても仕方あるまい。」
「…ですが…」
「さっさと子が出来ればいいと以前は思っていたが……儘ならない事だ。」
本当に、人生とは儘ならない。
いつだって望んだ通りにはいかない。
「……夜、ルシアの部屋に行くと伝えてくれ。…準備もあるだろうからな。」
「……承知致しました。陛下の御心のままに。」
ルシアとの子か、と一人ごちる。
愛してもいない、どうでもいい娘が生む我が子を、俺は愛する事が出来るのだろうか。
いいや、愛さなければならない。我が子であれば。
実際、その時になれば成るようになっているのかも知れない。
…ライズとの子である、その可能性もあるが。
暫くは控えてもらわなくてはならないだろう。
もし、ルシアとの子が出来たなら…どちらが父親か分からない状況は困る。
まあ、尤も、周りの連中はどちらの子でも構わないだろうが。
子さえ出来ればいいのだ。俺がルシアを抱いたと分かる事実と、結婚している事実。
その事実さえあればどちらの子でも喜ぶことだろう。
醜い化け物は自分の妻にも疎まれていると周りは知っている。
いつ子が出来るか分からない望み薄な希望が、ライズという第二の男の存在で補われる。
化け物の子を孕みたい女はいない。だがライズの存在がある。俺がルシアの部屋へ通い、ルシアを抱き、孕んで、仮にそれがライズの子だとしても…俺がルシアの部屋を訪れ、ルシアを抱いた事実さえあれば奴らは諸手を上げて喜び、祝いの言葉を述べるだろう。それが、この狂った世界では罷り通る。
王と言ってもこの様だ。醜い容姿で生まれるとはそういう事なのだ。
夜になるまでえらく時間が掛かったように思えた。
憂鬱とした気分がそう思わせるのか、夜が来るなと願う自分の思いがそうさせているのか、経つ時間の長さに酷く苛立った。
ガウンを羽織り部屋を出る。護衛を連れ長い廊下の先、側妃の部屋が、ルシアの部屋が見えて小さく舌打ちが出た。
「開けろ。」
ドアの前に立つ夜警の騎士は命令に背く事なく重厚なドアをゆっくりと開け、俺が部屋に入ればまたゆっくりとドアを閉めた。
「…へ、陛下。お待ちして、おりました…。」
「そうか。」
「…は、はい。…準備も、整っております、」
「ああ。」
初夜以来の、ルシアとの夜。
待ちわびたというそんな思いも全くない。
ベッドの中、シーツを胸元まで引き上げたままでいるルシアに近付き、隣へ体を滑りこませる。
「…目隠しは必要か。」
「…お、お願いします。」
「分かった。」
ベッドの隣に置かれたサイドテーブルの上に用意されていたリボンを手に取り、ルシアの目の上に被せて縛る。
ほう、と息を吐いたルシアのシーツを握る手が開き、シーツが下へと落ちていく。
「……。」
肥えた体。肉の乗った腹。横に広がった乳。
…少しも欲情しなかった。
清めたからか、それとも汗か。肌はじっとりとぬめっている。
つんと汗の匂いがするから汗だろうなとそれがまた気持ちを萎えさせる。
「…触れるぞ。」
「は、はい。…どうぞ…陛下の好きなように…」
たぷんとした胸に触れ俺のを受け入れられる様に慣らしていく。
少しでも濡らしておかなければ、苦しいのはお互い様だからだ。
けれどどういう事か、全くそんな気分にならない。
寧ろ嫌悪感が出てくる。胸を舐めようと顔を近づけると下乳の辺りから酸い匂いがして…思わず眉をしかめた。
「……へ、陛下…どうか、されまして…?」
「……いや。何でもない。」
触れる度にサイカとの違いを実感する。
サイカの肌は、匂いは、胸は。
触れているのにそんな気分にならず自分のものも萎えたままだった。
それでも、しなくてはならない。
頭の中でサイカを思い浮かべ、今相手をしているのはサイカだと必死に思い込ませた。
「…はあ……あっ、」
「……。」
「…あ、んっ……へ、陛下…?うまく……」
「……。」
「ああ…!?あ、あんっ、あう、あああん…!」
サイカ。サイカ、サイカ、サイカ、サイカ。
この娘はサイカだ。俺の愛しい女。
容姿も声も。感触もサイカだ。
(ああ…だが、違う。)
甘い声はサイカの声だ。
(違う。サイカの声は、もっと愛らしい。)
匂いはサイカの匂いだ。
(違う。サイカの匂いは優しい匂いだ。)
肌の質はサイカだ。
(違う。違う。サイカの肌は、いつまでも触っていたくなる…手に吸い付いてくる肌だ。)
思い込みたいのに、違いばかり思い出す。
汗でじっとりした肌でも、サイカのは。
汗の匂いでも、サイカのは。
胸は柔らかく、でも弾力もあって、ぴんと立った可愛らしい乳首はいつまでも吸って、舐めていたくなる。
ここもそうだ。粘りけのある愛液が奥から溢れ、いらやしい匂いをさせながらいつだって俺を誘っている。
吸えば酸い味と甘い味が口の中に広がって……
「あああ…!そこ、そこお…!だめ、ああん…!!」
「……っ、」
違う。違う違う違う。何もかも違う。
サイカのここはこんな匂いではない。
味も、こんな味ではない。違う!
「……は、………」
(サイカ)
「ああ、はあ、…いい、…いいの…!」
「………っ、」
(サイカ、サイカ)
今俺が抱いているのはサイカだ。
サイカを抱いている。
他の誰でもない。
必死にそう思い込んだ。ルシアを愛撫している間、必死に。
サイカを思い浮かべ、ルシアの体に触れながら、片方の手で自分のものをしごく。
そうやって立たせた陰茎をルシアの中に沈め…目を瞑って腰の律動を始めた。
「……っ、」
「ひい、…ああ……きもちいい、…うそ…うそお…」
「……は、……はっ、」
「うそ、こんな、…うそよお…!」
「……っ、……くそ、」
「ああああ、いやああ…、きもちいい、…こんな、こんなのぉ、ちがうぅ、あああ…!」
ああ。違う。サイカと全く違う。
サイカの中はもっと、…もっと、気持ちいいものだった。
もっともっと、気持ちのいい肉穴だった。
駄目だ。萎えるな。出すまで萎えるな。まだ、まだ駄目だ。
「……………はあ、」
「ああああ、いく、いきそう、…ああああん…!
ああ、くる、くる、……イズ、…ライズ、いく、ライズぅ…!!」
その瞬間に、萎えた。
必死に立たせた陰茎はみるみる萎え、ルシアの中から引き抜けばだらりと下がっている。
「……あ…?…へ、いか…?」
「…萎えた。」
「……え?」
「心で思うのは結構だが。いくらなんでも伽の最中に他の男の名を呼ぶのは止めてほしい。萎える。」
「…え……あ!?」
暗い部屋の中でもルシアの顔が青ざめていくのが分かった。
焦った様子で目隠しを外し申し訳ありませんと謝られた所で、自分のものがもう立つ気がしない。
やり直そうとも思わなかった。
「部屋へ戻る。そなたはそのまま寝ておればいい。」
「…も、申し訳、ありません、でした…とんだ、無礼を、」
「ああ。無礼であったな。…だが、別に今日の事は咎めん。」
「っ、あ、ありがとうございます…!
へ、陛下のご慈悲に、感謝致します…!」
「火照った体はライズに慰めてもらえ。
今から護衛を連れてライズに会いに行っても構わんぞ。」
「っ!!」
がくがくと震えたままのルシアを放って自室へ戻る。
湯を浴び、ルシアに触れた手や唇、陰茎を丹念に洗ってベッドに沈む。
子を作るだけの行為。やらなければならない、苦痛な行為。ルシアとがそうだ。
陰茎を立たせるのにあれほど苦労すると思わなかった。
…初夜の時はすぐに、ではなかったが今日みたいな事はなかったはずだ。
「ああ…俺は、サイカにしか立たなくなったのかも知れないな…。」
翌日、ルシアから詫び状が届いたものの…破り捨てた。
別に怒っているわけではない。
俺も頭や心の中でずっとサイカを思い浮かべていた。
ルシアもそうだったのだろう。
だが、下らない内容だった。自分を庇護するばかりの文字が癪に触った。
「……こんな状態で子が出来るか。馬鹿馬鹿しい。」
ああ本当に。サイカが俺の子を孕んでくれればいいのにと、そう願う。
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