クジを引いたら幼馴染と異世界に来て能力身につけた

"検索"能力者編

俺たちがすべきこと

翠は昇たちの元へ駆け寄った。
「あなたたちをしばらく見せてもらったけどどうやら別の世界から来た人みたいね。」
翠は昇たちが戦う所の一部始終は見ていたようだ。
「あんたも能力者なんだよな？」
昇が翠に問う。
「ええ。私はあなたたちと違ってこの世界の住人よ。今まで何人もの能力者たちを見てきたわ。」

「ねえ教えて私たちはどうすれば元に戻れるの？」
希良梨が翠に聞く。

「私に聞かれても分からない。でも、ある能力者なら何か知っているかもしれないわ。」

「その能力者って？」
昇は真剣な眼差しで翠に聞いた。

「それは、サーチ(検索)という能力を持つ人よ。その人に聞けば手段を探してくれるかもしれないわ。」

昇はこの世界で一先ずやることを決めた。
サーチの能力を持つ人を探すことだ。

「希良梨行くぞ。」
昇は歩き出した。すると翠が止める。

「待ちなさいっ。私も手伝ってあげるわ。なんかそういう気分だから。」

翠が昇の味方になった。
昇は能力を持っているが希良梨はまだ持っていない。だからこそ能力を持った翠が参戦してくれることで安心感もある。
とりあえず3人でサーチの能力者を探すことになった。

翠曰く大きな街に出ると情報源も入手しやすいとのことだ。
昇は張り切っていた。
「よしっ。探してささっと帰るぜ。」
それを見た翠は少し悲しそうな顔をしていた。