2 / 21
荷物整理の時は部屋から出ましょう
しおりを挟む
2人は部屋の端にキャリーケースを置くと先ずは部屋の片付けから始めた。部屋はゴミが少し増えてきたので2人が率先して片付けてくれているので俺も手伝おうとした。
「俺も手伝います。」
「いいよ。星月くんは座ってて。」
有栖川先生が俺の肩をストンッと押す。
先生と紗奈蘭さんがゴミの片付けをする。申し訳ない気分で一杯だった。
ゴミを出したのは俺であって2人ではないから手伝いたかった。
俺は立ち上がって再び手伝いに入る。
「俺もしますよ。俺が出したゴミなんで。」
「じゃあ3人ですぐに終わらせよっか。」
有栖川先生はニコッとする。3人で分担してゴミの片付けをすぐに済ませた。
ゴミの片付けを済ませると3人でテーブルを囲んで座った。
「なんかありがとうございます。先生たちが来て助かりました。」
「私なんかでも力になれたみたいで嬉しいよ。
さーってこれから荷物整理でもしようかな~ 」
有栖川先生と紗奈蘭さんはキャリーケースを開けて荷物を取り出そうとするが有栖川先生の手がピタリと止まった。
「星月くん...少しの間だけ部屋から出てくれない?...下着...とかあるからさ..」
先生は手を合わせて申し訳なさそうに言う。
俺は納得した。確かにこれから一緒に暮らすといえど男と女だ。性別は全く違う。女性からすれば下着は見られたくないものだ。
それに下着は毎日身につけるものだ。何枚も持ってきていてもおかしくない。
俺は部屋を出てキッチンへ行くことにした。
2人にお茶を入れたり和菓子の準備でもしようと思ったからだ。
キッチンへ行き棚から和菓子を何個か手に取り器に入れる。
そして冷蔵庫から冷え冷えの麦茶のボトルを取り出してコップに注いでいく。
その時だった。
「お姉ちゃん!またおっぱい大きくなったの⁉︎ 」
俺に名前を名乗る時に小声だった紗奈蘭さんの声がびっくりするほどの大きい声で叫ぶ。
和室から声が漏れてキッチンまで聞こえてくる。
俺はびっくりして麦茶を零してしまった。
「やべっ机が。」
「紗奈蘭っ!声が大きいよ!恥ずかしいじゃない。太陽くんに聞こえたら。」
「あっ、忘れてた。ごめん。つい2人の気分になってて。」
2人の姉妹会話が聞こえてくる。
俺は"きょうだい"と言うものに憧れていた。
今はそうでもないが昔は"きょうだい"が欲しくてたまらなかった時期もある。
それで祖父を困らせたこともあったものだ。
「やっぱり"きょうだい"っていいよなー。」
俺は心が温かい気持ちで一杯になった。
「俺も手伝います。」
「いいよ。星月くんは座ってて。」
有栖川先生が俺の肩をストンッと押す。
先生と紗奈蘭さんがゴミの片付けをする。申し訳ない気分で一杯だった。
ゴミを出したのは俺であって2人ではないから手伝いたかった。
俺は立ち上がって再び手伝いに入る。
「俺もしますよ。俺が出したゴミなんで。」
「じゃあ3人ですぐに終わらせよっか。」
有栖川先生はニコッとする。3人で分担してゴミの片付けをすぐに済ませた。
ゴミの片付けを済ませると3人でテーブルを囲んで座った。
「なんかありがとうございます。先生たちが来て助かりました。」
「私なんかでも力になれたみたいで嬉しいよ。
さーってこれから荷物整理でもしようかな~ 」
有栖川先生と紗奈蘭さんはキャリーケースを開けて荷物を取り出そうとするが有栖川先生の手がピタリと止まった。
「星月くん...少しの間だけ部屋から出てくれない?...下着...とかあるからさ..」
先生は手を合わせて申し訳なさそうに言う。
俺は納得した。確かにこれから一緒に暮らすといえど男と女だ。性別は全く違う。女性からすれば下着は見られたくないものだ。
それに下着は毎日身につけるものだ。何枚も持ってきていてもおかしくない。
俺は部屋を出てキッチンへ行くことにした。
2人にお茶を入れたり和菓子の準備でもしようと思ったからだ。
キッチンへ行き棚から和菓子を何個か手に取り器に入れる。
そして冷蔵庫から冷え冷えの麦茶のボトルを取り出してコップに注いでいく。
その時だった。
「お姉ちゃん!またおっぱい大きくなったの⁉︎ 」
俺に名前を名乗る時に小声だった紗奈蘭さんの声がびっくりするほどの大きい声で叫ぶ。
和室から声が漏れてキッチンまで聞こえてくる。
俺はびっくりして麦茶を零してしまった。
「やべっ机が。」
「紗奈蘭っ!声が大きいよ!恥ずかしいじゃない。太陽くんに聞こえたら。」
「あっ、忘れてた。ごめん。つい2人の気分になってて。」
2人の姉妹会話が聞こえてくる。
俺は"きょうだい"と言うものに憧れていた。
今はそうでもないが昔は"きょうだい"が欲しくてたまらなかった時期もある。
それで祖父を困らせたこともあったものだ。
「やっぱり"きょうだい"っていいよなー。」
俺は心が温かい気持ちで一杯になった。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。

ヤクザの娘の本心を俺だけは知っている
青井風太
恋愛
赤城遥の通う高校には有名人がいた。
容姿端麗で成績優秀、ドラマでしか聞かなそうな才を持ち合わせた青崎楓は学校中から注目を集めていた。
しかし彼女を有名人たらしめる理由は他にある。
彼女は関東最大規模のヤクザ組織【青龍会】会長の愛娘であった。
『一人で暴走族を壊滅させた』『睨みつけるだけで不良が逃げ出した』などの噂が学校中に広まっていた。
ある日の放課後、忘れ物を取りに教室に戻ると遥は目撃してしまう。
ぬいぐるみに話しかけているヤクザの娘の姿を・・・

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる