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対ゴーレム

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「さて、武器も確保したし、攻略に移るか。」

この部屋には、鞄が二つあった。この鞄はストレージの魔法が付与されているらしく、見た目によらずかなりの量が入るようになっている。

「さあ行きましょう、凪さん。」

「ああ、そうだな。マッピングは、タナトスがやるって言ってたし。」

一階層

テンプレのようなダンジョン。
曲がり角で唐突に何が飛び出して来た。

「ん?ほいっと!」

が、簡単に避けてカウンターを出来た。


「凪さんコレってゴブリンだったんですね」

白華がアイテムに変わった死体を見ながら言う。

「そうだな。」

「どうしました?」

刀を軽く振りつつ、違和感を覚える

「いや、なんか弱くてな」

「次出てきたら、鑑定しましょう。」

それにしても昔、師匠に切れって言われた鶏肉の方が切りにくかった。下にいくほど強くなるのか?全く持って謎だなぁ。

「と、出たな白華!」

「はい!、解析鑑定」

名前:無し
種族:ゴブリン
LV.3
ステータス
HP:10
MP:3
STR:5
VIT:3
AGI:4
INT:3
DEF:2
LUK:1

スキル
棍棒術:LV1


「「え、弱すぎ」」

「これは、いくらなんでも」

「やっぱり、俺たちが異常にレベルの割に強いんだろうな。」

「やっぱりそうですか。」 

「「バランスおかしいだろ(でしょ)」」

その後も順調に進んで行く。しかし、一階層ごとに階段を守る守護者として、ボスモンスターが配置されているのだが、少しめんどくさかったぐらいで、そんな事お構いなしに進んでいった。
それに、モンスターはドロップアイテムで肉などを落としたので食べ物などにも困らなかった。



~100階層後~

うん、ここまでの結果を言おう

『うん、これなんてラノベ?』

そう、ラノベのように無双状態だった。途中、オークが美味しかったから周回したりしたぐらいで苦戦しなかった。

「「さて、ダンジョンクリアしますか!」」

そう言って、扉を開けてダンジョンマスターが居るであろう部屋に入って行った。
目の前に現れたのは、第100階層守護者と言う名のゴーレムだった。

名前:100階層守護者
種族:ゴーレム
職業:ガーディアン
Lv.50

ちなみに、ここまでしかステータスが見られないのは、完全に鑑定するにはタイムラグがあり、その一秒が命取りになるので、完全に鑑定するのは自粛しているのである。
あと、単純に大量のステータス情報は処理しきれないからでもある。

「さてと白華、最初の一撃は貰っていいか?」

そう聞くと、白華はむくれながら言った

「そんなこと言われたら譲るしかないじゃないですか。」

なぜかは知らないが口角が上がってしまう。まあ、白華がそう言ってくれたので、いただこう。

「さてと、ゴーレムくんよ君はどこまで耐えてくれるのかな?」

黒い笑みを浮かべながら、スキルを準備する。

「風よ、今一度力を『風刃』『纏い』」

今使ったスキルは、魔術スキルと戦闘スキルの合わせ技である。
ちなみに2人が知るよしもないことだが、好きな属性を武器に付与する技は、一人で"完全"同時に二つのスキルを使うため、かなりの技量が必要になってしまう、なのでほとんどの人間は使わない合わせ技である。

「さてと、どんだけ耐えるかな?」

息を吸い、集中する

「神風流『楼風ろうふう・乱舞』」







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