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11歳・リリー成長記録と入学準備
やっぱり我が家が一番!
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皆さんごきげんよう。
フィアナ・ヴァレンタインです。
この挨拶も久々な気がします。
さて、あの誘拐事件の後?私達は無事保護された後、事情聴取やソリュート達の連行をした後、無事我が家に帰ることができました。
帰った時のお父様とお母様は……なんか……怖かったです。
使用人達は涙を流してくれたり、笑顔で迎えてくれました。
お父様とお母様は私たちが帰ってくるなり、抱きつかれ、締め付けられ、捜索隊の方から事情や状況を聞いた後、お父様は
「シルスト家め……一家皆殺しにでもするか……?いやまずオーガを問い詰めるのが先か?」
などと、ぶつぶつ呟いたり
お母様は
「大丈夫?ソリュート達に何かされなかった?今回のことは国王陛下達にしっかり伝え、それ相応のことをしてもらうようにさせますから安心して休んでね?」
などと、二人とも物騒なことをおっしゃっていました……怖かったです。
とりあえず、国王陛下方には謝罪をしておきましょうか……
でも、やはり家族というのはいいものですね……なんだかすごく安心しました。
その後、私達は自分達の部屋でいままでの傷を癒すかのようにぐっすり眠るのでした。
(ん……ここは……)
と、私は目を覚ます
(あぁ……そっか……帰ってきたんだ……)
と、謎の安心感を覚えた
ガチャ
「失礼します。………お嬢様!目を覚まされたのですね!」
「え?………えぇ………いったいどうしたの?」
「はい。お嬢様はあれから3日間眠っておられたのです」
「え!?3日も!?」
「はい。お医者様は魔力の急激な消費と精神的な疲れからでしょう………と。その時の旦那様と奥様の暴走ぶりといったら………」
と、メアリーはため息をつく
(私が寝ている間に心配をかけさせてしまったようですね)
「心配をかけたみたいですね……ありがとうございます。もう大丈夫です」
「お嬢様……………そうだ、3日ぶりに目を覚まされたのですし、なにか召し上がりませんか?」
「そうですね………お願いします」
「かしこまりました」
「お待たせいたしました」
「ありがとうございます」
野菜のポトフのようなものが置かれる。
「美味しい………」
久々に食べた我が家のご飯はとても温かくて、美味しかった。
「それは良かったです。あと、お嬢様。旦那様から朝食を召し上がったら執務室に来るようにとのことです」
「そうですか……分かりました」
朝食を食べ終わった私は執務室に向かった。
コンコン
「お父様、フィアナです」
「入りなさい」
「失礼します」
「あれ?アルト?リリー?」
「「姉さん(様)?」」
(最近息合うわね二人とも)
「早速で悪いが、今回の誘拐について聞いても良いか?」
(………あの時のこと)
「……姉さんが倒れてる人を見つけて、それを助けたらそいつがいきなり姉さんの手をつかんできて、僕とリリーは後ろから羽交い締めにされました。
姉さんは首に手刀(首トンのことですby筆者)を落とされ気絶させられました。その後僕たちも同じ事をされたのかと」
「そうか……そして連れ去れたと……」
「はい。目が覚めると僕は手足を縛られていました。
手錠に魔封じを付与されていたのか魔法が使えませんでした」
「私は床の上で寝ていました。その後人がやって来てアルトと同じ手錠をはめ、パンを二つおいて出ていきました」
「私もお姉様と同じです」
「そうか……わかった。この事は国王にも伝える。きっと近いうちにこの事について呼び出されるだろう」
「分かりました」
「それじゃあ下がって良い」
「「はい」」
「あの……お父様」
「ん?なんだ?フィアナ」
「お願いがあります」
「お願い?言ってみなさい」
「私に武術を習わせてくれませんか?」
「それはまたなぜだ」
「今回の私はとても無力でした。今後このようなことが起こらないと断言できません。ですから、魔法以外に自分の身を守れる術を学園入学前に身に付けたいのです」
「そうか……わかった。入学まで、まだ時間がある。早急に手配しよう」
「ありがとうございます。それでは失礼します」
「フィアナは私の知らないところでどんどん成長しているのだな……親としては嬉しいが……もう少し私達を頼って欲しいものだな……」
と、ラルフレッド・ヴァレンタインは誰もいない部屋でポツリと呟いたのだった。
フィアナ・ヴァレンタインです。
この挨拶も久々な気がします。
さて、あの誘拐事件の後?私達は無事保護された後、事情聴取やソリュート達の連行をした後、無事我が家に帰ることができました。
帰った時のお父様とお母様は……なんか……怖かったです。
使用人達は涙を流してくれたり、笑顔で迎えてくれました。
お父様とお母様は私たちが帰ってくるなり、抱きつかれ、締め付けられ、捜索隊の方から事情や状況を聞いた後、お父様は
「シルスト家め……一家皆殺しにでもするか……?いやまずオーガを問い詰めるのが先か?」
などと、ぶつぶつ呟いたり
お母様は
「大丈夫?ソリュート達に何かされなかった?今回のことは国王陛下達にしっかり伝え、それ相応のことをしてもらうようにさせますから安心して休んでね?」
などと、二人とも物騒なことをおっしゃっていました……怖かったです。
とりあえず、国王陛下方には謝罪をしておきましょうか……
でも、やはり家族というのはいいものですね……なんだかすごく安心しました。
その後、私達は自分達の部屋でいままでの傷を癒すかのようにぐっすり眠るのでした。
(ん……ここは……)
と、私は目を覚ます
(あぁ……そっか……帰ってきたんだ……)
と、謎の安心感を覚えた
ガチャ
「失礼します。………お嬢様!目を覚まされたのですね!」
「え?………えぇ………いったいどうしたの?」
「はい。お嬢様はあれから3日間眠っておられたのです」
「え!?3日も!?」
「はい。お医者様は魔力の急激な消費と精神的な疲れからでしょう………と。その時の旦那様と奥様の暴走ぶりといったら………」
と、メアリーはため息をつく
(私が寝ている間に心配をかけさせてしまったようですね)
「心配をかけたみたいですね……ありがとうございます。もう大丈夫です」
「お嬢様……………そうだ、3日ぶりに目を覚まされたのですし、なにか召し上がりませんか?」
「そうですね………お願いします」
「かしこまりました」
「お待たせいたしました」
「ありがとうございます」
野菜のポトフのようなものが置かれる。
「美味しい………」
久々に食べた我が家のご飯はとても温かくて、美味しかった。
「それは良かったです。あと、お嬢様。旦那様から朝食を召し上がったら執務室に来るようにとのことです」
「そうですか……分かりました」
朝食を食べ終わった私は執務室に向かった。
コンコン
「お父様、フィアナです」
「入りなさい」
「失礼します」
「あれ?アルト?リリー?」
「「姉さん(様)?」」
(最近息合うわね二人とも)
「早速で悪いが、今回の誘拐について聞いても良いか?」
(………あの時のこと)
「……姉さんが倒れてる人を見つけて、それを助けたらそいつがいきなり姉さんの手をつかんできて、僕とリリーは後ろから羽交い締めにされました。
姉さんは首に手刀(首トンのことですby筆者)を落とされ気絶させられました。その後僕たちも同じ事をされたのかと」
「そうか……そして連れ去れたと……」
「はい。目が覚めると僕は手足を縛られていました。
手錠に魔封じを付与されていたのか魔法が使えませんでした」
「私は床の上で寝ていました。その後人がやって来てアルトと同じ手錠をはめ、パンを二つおいて出ていきました」
「私もお姉様と同じです」
「そうか……わかった。この事は国王にも伝える。きっと近いうちにこの事について呼び出されるだろう」
「分かりました」
「それじゃあ下がって良い」
「「はい」」
「あの……お父様」
「ん?なんだ?フィアナ」
「お願いがあります」
「お願い?言ってみなさい」
「私に武術を習わせてくれませんか?」
「それはまたなぜだ」
「今回の私はとても無力でした。今後このようなことが起こらないと断言できません。ですから、魔法以外に自分の身を守れる術を学園入学前に身に付けたいのです」
「そうか……わかった。入学まで、まだ時間がある。早急に手配しよう」
「ありがとうございます。それでは失礼します」
「フィアナは私の知らないところでどんどん成長しているのだな……親としては嬉しいが……もう少し私達を頼って欲しいものだな……」
と、ラルフレッド・ヴァレンタインは誰もいない部屋でポツリと呟いたのだった。
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