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91 公爵家の使者 ①
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メントライン家の使者がグステルたちに会いに来たのは、次の日のことだった。
宿の人間に来客を告げられ出迎えると、公爵家の使者は、まずは二人をじろりと値踏みするような目で見た。
使者は痩せぎすな中年の男で、白髪を後ろにきっちりなでつけた、見るからに神経質そうな人物であった。
愛想笑いのような無駄なことは一切したくないとでもいうかのように、目つきは冷えていて。言葉遣いは丁寧でも、家格が下の使用人として二人を下に見ていることは明白だった。
その男を見て、ヘルムートの代理として前に立ったヴィムは緊張を顔に張り付かせたし。彼の後ろに立ったグステルは、なかなかに油断のならなそうな人物の登場に、備えの良い自分を褒めてやりたいと思った。
そんな彼女の本日の装いは、ヘルムートのくれた服に、黒縁めがね。頭には母から借り受けた褐色のウィッグをかぶっている。
母がすぐに彼女を“自分の娘”と見分けたとき、グステルはこれは危険だと感じたのだ。
容姿の酷似は血統の証明にもなるが、しかし、それは良いことばかりではない。特に、こうして相手に素性が知られたくない場合には。
もしかしたら、現在の公爵邸にも彼女が夫人と似ていることに気がつく者がいるかもしれないと危ぶんだ彼女は、母に頼んでこのウィッグを借り受けてきた。
母がおしゃれ用に使うウィッグは、公爵家御用達店の品物とあってかなり具合がいい。
これをかぶると、グステルの目を引くチェリーレッドの髪が隠されることで、かなり彼女の見た目の印象は変わった。
さらにはヴィムに頼んで入手してもらった化粧品もほどこすことで、母の面影はかなり薄れている。
悪役令嬢の固定的な運命なのか……悲しいことに、グステルは顔立ちは結構派手で目の印象もきつい。
だが、目尻のアイラインを下り目に引き、下まぶたの目尻に影を作るように薄く色をのせると、きつさはかなり緩和して見える。
ついでに眉毛の角度も少し下がり気味に調整し、フレーム太めの黒縁めがねをかけると……。
ヴィムが『……お化粧って怖いんですねぇ』と、恐々とするくらいの出来栄えにはなった。
ちなみに、今世では肌を整えるくらいしか化粧は一切しないグステルのこれらの知識は、もちろん前世のもの。
(……やっぱり経験は身を助けるわぁ……)
しみじみ思うグステルであった。
さて、しかし現状はあまりしみじみ感心している場合でもなかった。
公爵家の使者は当然、わざとヴィムの後ろに隠れるように陣取ったグステルのことも遠慮のない視線を浴びせてくる。
自分の主人に接触してきた者たちは、いったいどういう者たちなのかと測るような目だった。
だが、グステルが静かに使用人役に徹していると、男の視線はすぐに去っていった。
彼は、ヴィムにヘルムートの不在を知らされると顔をあからさまにしかめる。
ヴィムが申し訳なさそうにヘルムートの残した手紙を差し出しながら、
「主人は急用が入り一度王都に戻らねばならなくなった」
「できれば公爵との面会を少し遅らせて欲しい」
と請うと、男はふんと鼻を鳴らして「結構」と一言。
その言葉には、頭を下げたヴィムが困惑顔。
「ええと、結構と、は……?」
「ハンナバルト家の御令息には、もう面会に来ていただかなくて結構という意味です」
使者は冷たくそう言って。ヴィムの後ろで、彼と同じく頭を下げていたグステルは、怪訝な思いで男の顔を盗み見た。
すると使者は、無感情で酷薄な顔で二人に言い渡した。
「私がここに参ったのは、公爵はあなた方の主人に会うつもりはないということを報せるためです」
これにはグステルもヴィムも驚く。
家格は下でも、ハンナバルト家は貴族の名家である。
しかもその嫡男が携えているのは、公爵自身の正妻の手紙。
それを一蹴しようとは……。そこまで夫婦仲は悪化しているのかと、グステルはとても気持ちが重くなった。
と、男は冷たい顔のままヴィムに手のひらを差し出す。
「奥様からの手紙をお渡しください、公爵閣下へは私からお渡しします」
その申し出に、ヴィムがそれはできないと慌てて反論。
「公爵夫人は私の主人に『手紙は必ず直接夫に手渡すように』『絶対に他の者の手を介してはならない』と命じられました。そのお約束を破るわけには……」
もちろんそれは、グステルが確実に父公爵に会えるようにとの夫人のはからいである。
が、すると男は、なんと鼻で笑う。
「公爵閣下が『渡せ』と命じておられるのですよ? それを、侯爵家をまだ正式に受け継いでもいない者が、その使用人でしかない君が拒むのですか?」
そのきつい物言いに、ヴィムは困惑。
普通に考えれば……使者は一度ヘルムートの手紙を持ち帰り、公爵に伺いを立てるべきである。
もちろん使用人階級のヴィムが公爵の命令を拒むことはできないが、彼は侯爵家の嫡男の代理としてここにいる。
いくら家格が下とはいえども、これはいささか礼に反している。
主人ヘルムートが不在とはいえ、こうも相手にされないとは思っていなかったヴィムはオロオロし始め。
そんな青年を見て、使者はこれは軽くあしらえそうだと踏んだのか……。男は一層冷たい表情で尖った顎を上げ、若者のほうへ一歩迫り、威圧するように目を見て笑う。
「使用人風情でも、お前の主人と公爵とどちらの命令を聞けばいいのかくらいは判断できるだろう……? 大人しく、夫人の手紙を出しなさい」
「っ、で、でも……私は主人の命令を守らなければなりませんので……」
猫撫で声で迫られ。それでもヴィムが応じぬ様子を見せた途端。使者の目は神経質に釣り上がる。イライラと男の口が開かれて、大きく息を吸ったのを見て、激しい叱咤を予感したヴィムがうっと身をすくめる──と。
「──大変恐縮ですが、」
不意にほがらかな声が前へ出た。
使者の男が口を開けたままムッとして横を見ると、すっかり萎縮した顔の青年の後ろから、これまた若そうな娘がにこやかに彼を見ていた。
恐れを見せる侯爵家の従者と比べ、少しも怯えたところのない瞳に、使者は怪訝な思いで一瞬押し黙り、その顔を凝視した。
褐色の髪をきっちりと後ろで三つ編みにした、一見地味そうな娘はにこにこと言う。
「そもそも、そのお手紙、主人が大切に大切に携帯しておりますから、今我々がお渡しすることはできないのです」
けろりとして告げられた言葉に、使者の眉間がピクリと動く。その気難しげな顔つきに慄いたヴィムは、思わず慌ててグステルの後ろに逃げ込んで。
自然、使者と対峙する形になったグステルは、心の中で若いヴィムに苦笑しながらも、使者の陰気で不躾な視線には臆することなく彼をまっすぐに見上げた。
──ここは、通算年齢還暦過ぎ女子の出番である。
宿の人間に来客を告げられ出迎えると、公爵家の使者は、まずは二人をじろりと値踏みするような目で見た。
使者は痩せぎすな中年の男で、白髪を後ろにきっちりなでつけた、見るからに神経質そうな人物であった。
愛想笑いのような無駄なことは一切したくないとでもいうかのように、目つきは冷えていて。言葉遣いは丁寧でも、家格が下の使用人として二人を下に見ていることは明白だった。
その男を見て、ヘルムートの代理として前に立ったヴィムは緊張を顔に張り付かせたし。彼の後ろに立ったグステルは、なかなかに油断のならなそうな人物の登場に、備えの良い自分を褒めてやりたいと思った。
そんな彼女の本日の装いは、ヘルムートのくれた服に、黒縁めがね。頭には母から借り受けた褐色のウィッグをかぶっている。
母がすぐに彼女を“自分の娘”と見分けたとき、グステルはこれは危険だと感じたのだ。
容姿の酷似は血統の証明にもなるが、しかし、それは良いことばかりではない。特に、こうして相手に素性が知られたくない場合には。
もしかしたら、現在の公爵邸にも彼女が夫人と似ていることに気がつく者がいるかもしれないと危ぶんだ彼女は、母に頼んでこのウィッグを借り受けてきた。
母がおしゃれ用に使うウィッグは、公爵家御用達店の品物とあってかなり具合がいい。
これをかぶると、グステルの目を引くチェリーレッドの髪が隠されることで、かなり彼女の見た目の印象は変わった。
さらにはヴィムに頼んで入手してもらった化粧品もほどこすことで、母の面影はかなり薄れている。
悪役令嬢の固定的な運命なのか……悲しいことに、グステルは顔立ちは結構派手で目の印象もきつい。
だが、目尻のアイラインを下り目に引き、下まぶたの目尻に影を作るように薄く色をのせると、きつさはかなり緩和して見える。
ついでに眉毛の角度も少し下がり気味に調整し、フレーム太めの黒縁めがねをかけると……。
ヴィムが『……お化粧って怖いんですねぇ』と、恐々とするくらいの出来栄えにはなった。
ちなみに、今世では肌を整えるくらいしか化粧は一切しないグステルのこれらの知識は、もちろん前世のもの。
(……やっぱり経験は身を助けるわぁ……)
しみじみ思うグステルであった。
さて、しかし現状はあまりしみじみ感心している場合でもなかった。
公爵家の使者は当然、わざとヴィムの後ろに隠れるように陣取ったグステルのことも遠慮のない視線を浴びせてくる。
自分の主人に接触してきた者たちは、いったいどういう者たちなのかと測るような目だった。
だが、グステルが静かに使用人役に徹していると、男の視線はすぐに去っていった。
彼は、ヴィムにヘルムートの不在を知らされると顔をあからさまにしかめる。
ヴィムが申し訳なさそうにヘルムートの残した手紙を差し出しながら、
「主人は急用が入り一度王都に戻らねばならなくなった」
「できれば公爵との面会を少し遅らせて欲しい」
と請うと、男はふんと鼻を鳴らして「結構」と一言。
その言葉には、頭を下げたヴィムが困惑顔。
「ええと、結構と、は……?」
「ハンナバルト家の御令息には、もう面会に来ていただかなくて結構という意味です」
使者は冷たくそう言って。ヴィムの後ろで、彼と同じく頭を下げていたグステルは、怪訝な思いで男の顔を盗み見た。
すると使者は、無感情で酷薄な顔で二人に言い渡した。
「私がここに参ったのは、公爵はあなた方の主人に会うつもりはないということを報せるためです」
これにはグステルもヴィムも驚く。
家格は下でも、ハンナバルト家は貴族の名家である。
しかもその嫡男が携えているのは、公爵自身の正妻の手紙。
それを一蹴しようとは……。そこまで夫婦仲は悪化しているのかと、グステルはとても気持ちが重くなった。
と、男は冷たい顔のままヴィムに手のひらを差し出す。
「奥様からの手紙をお渡しください、公爵閣下へは私からお渡しします」
その申し出に、ヴィムがそれはできないと慌てて反論。
「公爵夫人は私の主人に『手紙は必ず直接夫に手渡すように』『絶対に他の者の手を介してはならない』と命じられました。そのお約束を破るわけには……」
もちろんそれは、グステルが確実に父公爵に会えるようにとの夫人のはからいである。
が、すると男は、なんと鼻で笑う。
「公爵閣下が『渡せ』と命じておられるのですよ? それを、侯爵家をまだ正式に受け継いでもいない者が、その使用人でしかない君が拒むのですか?」
そのきつい物言いに、ヴィムは困惑。
普通に考えれば……使者は一度ヘルムートの手紙を持ち帰り、公爵に伺いを立てるべきである。
もちろん使用人階級のヴィムが公爵の命令を拒むことはできないが、彼は侯爵家の嫡男の代理としてここにいる。
いくら家格が下とはいえども、これはいささか礼に反している。
主人ヘルムートが不在とはいえ、こうも相手にされないとは思っていなかったヴィムはオロオロし始め。
そんな青年を見て、使者はこれは軽くあしらえそうだと踏んだのか……。男は一層冷たい表情で尖った顎を上げ、若者のほうへ一歩迫り、威圧するように目を見て笑う。
「使用人風情でも、お前の主人と公爵とどちらの命令を聞けばいいのかくらいは判断できるだろう……? 大人しく、夫人の手紙を出しなさい」
「っ、で、でも……私は主人の命令を守らなければなりませんので……」
猫撫で声で迫られ。それでもヴィムが応じぬ様子を見せた途端。使者の目は神経質に釣り上がる。イライラと男の口が開かれて、大きく息を吸ったのを見て、激しい叱咤を予感したヴィムがうっと身をすくめる──と。
「──大変恐縮ですが、」
不意にほがらかな声が前へ出た。
使者の男が口を開けたままムッとして横を見ると、すっかり萎縮した顔の青年の後ろから、これまた若そうな娘がにこやかに彼を見ていた。
恐れを見せる侯爵家の従者と比べ、少しも怯えたところのない瞳に、使者は怪訝な思いで一瞬押し黙り、その顔を凝視した。
褐色の髪をきっちりと後ろで三つ編みにした、一見地味そうな娘はにこにこと言う。
「そもそも、そのお手紙、主人が大切に大切に携帯しておりますから、今我々がお渡しすることはできないのです」
けろりとして告げられた言葉に、使者の眉間がピクリと動く。その気難しげな顔つきに慄いたヴィムは、思わず慌ててグステルの後ろに逃げ込んで。
自然、使者と対峙する形になったグステルは、心の中で若いヴィムに苦笑しながらも、使者の陰気で不躾な視線には臆することなく彼をまっすぐに見上げた。
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