偏愛侍女は黒の人狼隊長を洗いたい

あきのみどり

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三章

26 ミリヤムはギズルフを追い立てる

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「……ああ……やっぱり……こんな事だろうと思いました……」
「!?」

 呆れたような声を掛けられて、ギズルフは瓦礫の山のような私室の中央でむっと振り返った。
 ギズルフは瓦礫を前に無言で胡坐をかいて床に座っていた。どこから手をつけたものか悩んでいたらしい。
 
 それを見たミリヤムは──両手で小姓の仔人狼二人の手を握ったまま──別の小姓にスカートも掴まれたまま──ギズルフの私室の戸口で、中をはらはらと見守っている執事長に問うた。

「あの、皆様お手伝いなさらないんですか?」

 ミリヤムの言葉に執事長は困りきった顔で答える。

「閣下が我々には手伝うなと……自分達で壊したのだから当事者が片付けるのは当たり前だと仰られて……御兄弟喧嘩の後はいつも閣下は我等に手伝いを禁じられるのです……」
「成程成程。素晴らしい。で、我々って誰ですか?」

 ミリヤムは辺境伯の対応に御貴族様なのに案外息子を甘やかさないのだなあ、と感心しながらも、そう執事長に問い返す。と、彼は何故そんな事を聞くのだろうという顔で、我々とは自分達使用人や配下の事だと答えた。

「ああそうですか。ではその“我々”の中に私は入っていませんね」
「はい?」

 ミリヤムは頷いて、己の腕を掴んで離さない小姓の子供達を見下ろした。

「でも小姓のお坊ちゃん達は駄目ですね、一応、小姓って言うと辺境伯様のご配下ですから」

 ミリヤムがそう言うと彼等は不満そうな顔をした。

「ええ? やだー」
「……え?」

 その反応に、何ゆえ? と思ったミリヤムだったが、しかし一人がそう言いだすと、背後に連なっていた子供達も次々と不満の声を上げる。「やだやだ」と繰り返される合唱に、ミリヤムの眉間に縦じわが出来る。

「……坊ちゃん方……さては意味も分からずに嫌がってますね……? 私めが今からやるのはお片づけですよ!? 坊ちゃん達上手に出来るんですか!?」

 ミリヤムがびしりと言うと、子供達はこっくり頷く。

「できる」
「できるできる。僕達もう七歳だし」
「……なな……」

 七歳と言えば、小姓としては駆け出しだ。まだ城に入ってからもそう時間が経っていないに違いない。
 それくらいの子供達を統率するのがどれくらい難しいのかをミリヤムも良く心得ていた。なんせ元居たフロリアンの邸にも勿論小姓達は沢山居る。場合によっては幾ら彼等の手があっても、自分でやった方が断然早かった、とう事態もままあるものだ。そちらの方が逆に疲れるということもよくあった。

 しかし渋るミリヤムに対して子供達の合唱は凄かった。「いやだ」「できる」を延々繰り返して己の手とスカートを引っ張る子供達の煩さ……いや賑やかさに、ミリヤムもついに折れる。

「ああっ、もう!! 分かりましたからその念仏みたいな合唱をお止め下さい!!」

 あー!! と、言うミリヤムに、お前が言う? と、突っ込んでくれる人間は残念ながら此処には居ない。

「後で辺境伯様に私が叱られたら坊ちゃん達も一緒に謝って下さいよ!?」

 ミリヤムはぶつぶつそう言いながらも、彼等に割れた物や危険な物に触れないように言い聞かせ、それぞれ個別に片付けの指示を出す。

「はい、白の坊ちゃんは椅子を廊下に出して。黒の坊ちゃんはそこでボロ雑巾みたいになっているカーテンを……灰色の坊ちゃんは……はい! そこ硝子に触らない! そっちじゃなくて本を拾っておいて下さい! 割れ物は私めがやります! 触った坊ちゃんは退場ですからね!!」
「……」
「あ、ヴォルデマー様は寝室の寝台お願いできますか。真っ二つです」

 戸口に無言で立っていたヴォルデマーは、ミリヤムにそう言われると、分かったと頷いて奥の寝室へ歩いて行った。
 弟が言われた通り寝室へ向かっていく様を見て、ミリヤムをぽかんと見ていたギズルフが、やっと我に帰る。

「!? おい……一体なんなんだ!? 貴様なんで弟を顎で使っている!?」
「え? だって此処を壊したのお二人でしょう? ヴォルデマー様にも片付ける責任あります」

 ミリヤムが平然とそう言うとギズルフが「そういえば……」と、はっとした顔をした。二人で壊したのを忘れていたらしい。

「……」

 そんな二人の声を聞きながら、ヴォルデマーは黙々壊れた寝台を担いで廊下に運び出していく。
  
 ヴォルデマーは最初、ギズルフのところに戻ろうと言うミリヤムの提案を渋っていた。だが、ミリヤムは辺境伯に部屋を片付けて来いと言われていたギズルフの様子が気になっていた。破壊魔の彼はどう考えても明らかに片づけが苦手だろうと思ったのだ。
 そう思ったミリヤムはギズルフに言ったのと同じ様に、渋るヴォルデマーを説得した。確かにその「お二人で壊したのですから」という言葉は真っ当な言い分で。あまりミリヤムを兄に合わせたくなかったヴォルデマーも、結局最後は渋々ながらも此処に戻って来たのだった。

 
 それを聞いたギズルフが呆れている。

「……お前、恋人にも厳しいな……」

 しかしミリヤムはジロリとギズルフを見る。

「それはそれ、これはこれでございますよ。連帯責任、えこひいき駄目。私は片付けには煩いんです。それに私めも当事者ですし……で、若様、いつまで瓦礫を眺めておいでになるおつもりで? いくら眺めていても埃のひとつも動きはしませんよ! さ、ちょっと其処どいて箪笥の一つでも運び出して下さ……う!? 何やってるんですか!? 割れた硝子の上になんか座らないで下さい!! 早くどいて! もう! あっちに行ってて下さい!!」
「!? !?」

 そしてギズルフは、あっという間に箪笥を持たされて「はいはいはい」と、廊下に追い出された。それに彼が目を白黒させている内に、ミリヤムは箒と塵取りを手に猛烈な勢いで室内を掃き始める。
 さっさとやらねば、其処此処できゃらきゃらと笑いながら片づけを手伝っている小姓達が怪我をする、とミリヤムも必至だ。
 
 ただ意外なことに、その幼い小姓達は小姓としての仕込が余程良いのか、指示された事はゆっくりながらもしっかりと取り組んでくれた。それに彼等は子供の割りには力もあり身も軽い。流石は人狼といったところか、とミリヤムは感心する。ギズルフよりよっぽど使える……とは、勿論口には出さなかった……

 小さな彼等の活躍も手伝って、その後の作業はかなり順調に進んだ。
 大きい物はヴォルデマーとギズルフが運び、小さな物は彼等が運び出して。ミリヤムはこれまでの鬱憤を晴らすかのように怒涛の箒さばきを見せた。
 そうして一刻程経った頃には、ギズルフの私室はすっかり綺麗になっていた。
 
 壊れたものは運び出され、後は代わりの家具類を運び込むばかりとなった部屋で、ミリヤムはせっせと破れた衣類やカーテン、寝具類を繕っていた。

「……はー、労働から生まれるこの素晴らしき日常感……」

 心底幸せそうに針を動かしているミリヤムに、ヴォルデマーとギズルフが並んでそれを見守っている。

「……」
「……なんなんだあいつは……働けば働くだけ元気になっていくではないか……」

 こんな事ならもっと早くそうさせれば良かった……と、ぼやくギズルフの手には、ミリヤムが裂け目を繕った布団が載っている。その縫い目は正確でとても見事な仕上がりだった。
 手伝いを終わらせた仔人狼達も、瞳をきらきらさせてミリヤムを取り囲こみ、その針捌きを眺めていた。

 そうして幾らか時間が経った後、繕い物を全て仕上げたミリヤムは、はーやれやれと肩を回し、針を裁縫箱に戻しながら周囲で自分を見ている彼等をゆっくりと見渡した。

「…………」

 彼女は何かを思案するように、自分の周りで寝そべったり座ったりしている小さな小姓達を見て、ヴォルデマーを見て、それからギズルフを見た。

「…………」
「? なんだ?」
「……」

 ヴォルデマーは嫌な予感がする、と思った。
 彼がそう思った瞬間、ミリヤムは小姓達にこそこそと何かを耳打ちし始めた。それをなんだなんだと兄弟達が見ていると、不意に、ミリヤムの言葉に耳を傾けていた小姓達がにんまりと笑った。そして一斉にヴォルデマー達を振り返る。

「?」
「……」

 不思議そうなギズルフとため息をついているヴォルデマー。床から立ち上がったミリヤムは、小姓を引き連れて静々と二人に近づいて行く。そして小姓達はさっとギズルフの周りを取り囲み、ミリヤムと共に良い笑顔で彼を見上げた。
 ギズルフがそれを怪訝に見下ろしている。

「なんだ? お前達、何を……?」

 眉を顰めているギズルフに、ミリヤムが唐突に両手を叩く。

「若様、ヴォルデマー様、お二方ともとても素晴らしいお働き、感服いたしました。ええ流石、流石で御座います」
「……おい、嫌な予感がして来たぞ。何だお前その気味の悪い笑い方は……」

 急ににんまり手を叩きながら近づいて来た娘に、ギズルフが薄気味悪そうに耳を倒している。しかしミリヤムはそれに構わず、ずいっと彼に踏みよった。

「私め、お部屋を綺麗に致しましたら、次に気になるものがありましてね……ええ、お二方とも素晴らしいお働きのおかげですっかり汚れておいでです……毛並みが!」

 その真顔にギズルフが、「はあ?」と意味が分からないというような顔をした。

「毛……? だ、だからなんだというのだ……? 別にこのくらい……夜にでも……」

 と、言いかけたギズルフにミリヤムがカッと目を見開く。

「駄目です! お忘れですか? 若様は、この領地の、御嫡男にあらせられるんですよ!?」
「う……」

 その勢いにギズルフが怯んでいる。

「何処で誰が見ているかも分かりません! 偶然居合わせた訪問客が若様の埃まみれの毛並みを見て、あらいやだ、あれがご嫡男なの? 領地の将来は大丈夫かしら……なあんて不安をお感じになられでもしたら、すぐにそれは領都に広まってしまいますよ!? 不潔な嫡男様なんて風評はお嫌でしょう!? ですから直ぐにお風呂に行きましょう! さ、参りましょう!」
「おふろー」
「おふろおふろー」
「!? !?」

 ミリヤムが早口でまくし立てると、途端、少し混乱し始めたギズルフの周りで小姓達が合唱を始める。

「さーて、では小姓のお坊ちゃん達参りましょうか。尻尾の裏まで洗いましょうねー。しっかり若様もつれて来て下さいねー」

 ミリヤムがそう言うと、小姓達は「はーい」と楽しそうにギズルフをぐいぐいと引っ張る。

「!? おい……!? ま、まさかお前も風呂に来るというのか……!?」

 何処から出して来たのか、ギズルフの着替えを手にしたミリヤムが平然とついて来るのを見て、ギズルフが更にギョッとしている。ミリヤムはいえいえと首を振る。
 
「いえ大丈夫です、今日は私めお子様優先ですから。若様はヴォルデマー様と仲良くお風呂にでも入って仲直りして下さい」

 見ませんから、と言いながら、ミリヤムも小姓達と共にギズルフをぐいぐい押し始める。

「!? な、仲直りだと……?! い、嫌だ、誰がそんな子供のような……、!? やめろ!! 押すな!」
「あーはいはい、もう、大人しく歩いて下さいよ。あんまり若様が足をつっぱると、私押しすぎて腕の骨折りますよ!!」
「な、何ぃ!?」(ギズルフ怯える)
「ほらほら行きますよ!! そんな掃除後のハタキみたいに埃だらけだと領地のお嬢様達にモテませんよ!! さ、坊ちゃん達押して押して!!」
「はーい」

 ミリヤムと小姓達はすっかり結託している。
 ギズルフは抵抗するべきか、「ミリヤムの骨折怖い」で、それを諦めるべきかとあわあわ考えているうちに──背を押され、どんどん廊下を歩かされている。
 その後ろでは、ヴォルデマーが無言でそれを眺めていた。

「……」

 わあわあ言いながら攫われていくギズルフを眺めながら、ヴォルデマーは長い長いため息をつくのだった……





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