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20 騎士の苦悩と煩悩
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その後、騎士たちの詰所では、がっくり落ち込んだリオンの姿が見られた。
木製のテーブルの席に両肘をつき、もたれかかるように項垂れた、沈痛の面持ちの青年。
普段はシャンと伸ばされた背の丸まりように。いつも同僚らにも厳しいまでに尖った表情(※緊張顔)しか見せぬ彼の痛々しい暗黒具合に。
詰所にやってきた同僚たちは、入り口を潜って部屋の奥にリオンを見つけた途端、いったい何事かと皆目を瞠った。
哀れなことに……落ち込んでいてさえもなお、彼の顔の造形は、余計に彼を気難しく見せてしまう。
「ど、どうしたんだリオンのやつ……」
「それが、なんでも調子が悪くて王太子殿下の前でいろいろ失敗したらしい。ネチネチ言われて落ち込んでるんだろう」
「へ? あの完璧野郎が? はぁ、そりゃあ珍しいこともあるもんだな……殿下の前で失敗とは、また気の毒な……」
大方の者は、彼の悲痛な姿を見て、なるほど失態を悔いているのだなと思った。
皆この仕事人間が、まさか恋ゆえに落ち込んでいるなどとは思いもしなかった。
けれども、もちろん彼が今げっそりしているのは、ローズに働いてしまった“無礼”の一件。……と──もう一つ。
実は、彼はあの時見てしまった。
床の上に散らばった王女の手紙。
いや、ローズに『見ないで欲しい』と泣きそうに訴えられたそれを、実直な彼がこっそりと盗み読んだわけではない。
ただ、王女には言えなかったが……最初に足元に散らばっていたうちの一枚を拾い上げた一瞬に、動体視力に優れる彼の目には、そこに書かれていた一文が飛び込んできてしまったのだ。
『──あなたをとても好きだからこそお傍にはいられなくて──……』
読み取れたのはその一文だけ。だが、それだけでもリオンにとっては十分衝撃的な内容であった。
「………………」
リオンは人目も憚らず、鬼気迫る視線をうなだれた卓上に突き刺している。もしその木製のテーブルに感情があったなら、きっと堪らず割れて崩れ去っただろうというような恐ろしい視線である。そんな若者騎士の様子を見て、背後では同僚たちが薄ら寒そうな顔で彼を見ていたが、今のリオンにそれに気がつけるような心の余裕はない。
(あれは──恋文……?)
そう思うと、重石を乗せられたように心が重い。
あの手紙については、王女がとても恥ずかしそうにしていたこともある。
きっと彼女はリオンがそのことを考えるのすら嫌なはず、……とは思うのだが……。どうしても考えずにはいられなかった。
考えないようにと考えないようにと自分を戒めていても、いつの間にか、彼女と、彼女がかき集めて急いで燃やしていった、あの手紙の内容に思考が飛んだ。
同僚たちが勘違いして、こそこそと話していたこと──つまり、リオンが失敗し、王太子たちに嘲笑われたという一件は、それゆえのことである。
ローズと別れたあとの本日の職務中は、まさに散々。
王太子の護衛中にも、彼は何度も壁や石柱にぶつかり、なんでもないところで床に転び、顔面を強打した。それを見た王太子やその取り巻きたちは、大いに愉快そうだった。
『どうしたリオン。いつになく不調だな。そんなことではまた昔のように“リオンお嬢ちゃん”と呼ばれるぞ』
王太子に幼い頃から金魚の糞のようについて回ってきたとりまき令息の中には、リオンの幼い頃を知る者もいる。
昔とは違って、今はリオンの長も伸び、細身でも筋肉がしっかりついている現在ですらなお、令息らはたびたび彼の幼い頃のことを持ち出して揶揄する。
彼らは普段のリオンの厳格な様子や出世を面白くないと思っていて、こうして突きどころを見つけると、これ幸いとからかうのだった。
しかし、今回のことに関して言えば、この時のリオンは、ローズのことで頭がいっぱいで。彼らの揶揄は少しも堪えなかった。
だが、周りで見ていた者たちは違ったようで。王太子らの執拗さには、しまいには仲も良くない同僚のほうが心配をしてくれて。見かねた彼が職務を代わってくれた。
そうしてリオンの不調はすぐに隊長ギルベルトの知るところとなり。彼は今、ここで強制的に休まされているというわけであった……。
そんなわけで、真面目なリオンはいよいよ自分が情けない。
おまけに本来ならば、職務を満足に全うできていないことを反省するべきところを、しかし、どうしても頭にはローズとの一件が浮かぶ。
(……なんという不甲斐なさ……)
騎士たるもの、しっかり職務を全うしなければと思うのだが。それでも、ローズの頬に触れてしまった時のことや、あの手紙のことを思い出すと。青年騎士の口からは深々とため息がこぼれ落ちた。
心底そうではないと思いたかったが……。あの手紙を自分が拾い上げた時の王女の慌てぶりと、彼女の真っ赤な顔のことを考えても。あれは恋文だったと考えるのが一番妥当なように思えた。
リオンの顔がまた曇る。
(もしかして……王太子殿下に差し上げる手紙か……?)
彼女が王太子の婚約者であることを考えると、その宛先に相応しいのは彼だろう。──が、はっきり言って、君主の息子ではあるが、王太子はリオンが心酔する王女に、あんな手紙を書いてもらえるほどの男だとは思えない。
それに、『お傍にいられない』という一文も気になった。
相手が王太子なら、少なくとも傍にはいられるはずだ。今は王太子には他に意中の相手がいるようだが、隣国の後ろ盾もあるローズ以外に、王太子妃という座の権利を持つ女性はいないはず。国王も亡き王妃もそれを望んでいたのだ。いかに王太子が足掻こうとも、彼女がその座を望む限りは、きっとその権利が失われることはない。
(……だのに、『お傍にいられない』とは?)
そこでリオンは悲壮な顔でハッとする。
まさか、王女は道ならぬ恋に苦しんでおいでなのか。そう思い当たったリオンは居た堪れない。立場ゆえに自由な恋愛を許されていないローズがなんとも気の毒で、胃が痛かった。
だが、そうなってくると相手のことが気になってしまう。
リオンの顔が険しく歪められた。
(……いったい……誰なんだ……?)
とてもではないが、胸中は穏やかではいられない。
リオンの脳裏には、先ほど厨房で目撃した数多の手紙の中に立つローズの姿が思い出される。
リオンを見つけた時の、彼女の唖然としたまんまるの瞳。
その足元に散らばった手紙の枚数は、あまりにも多かった。
王女のその誰かに向ける想いは、あんなにたくさんの枚数の恋文を書き連ねるほどに大きいものなのだろうか……。
当然だと分かっているし、そんなことは望んではならないと理解しているが……リオンはローズから手紙などもらったことなどない。
(…………っ、ローズ様からの、っお手紙……!)
思わず私情が心から溢れ出し、リオンはドンッと拳でテーブルを打ち付ける。
羨ましいと悔しいが入り混じって、今にも頭が爆発しそうであった。
しかもそれが恋文だなんて。
(…………く……恋文だと⁉︎ っ俺も欲しい! 例え一文字だけしか書かれてなくてもいいから!)
ローズ様の書いて下さったものならば! ──と。リオンは、両手で己の顔を覆い、無言で歯を食いしばって嘆いている。
王女が愛しいやら、無礼が悔やまれるやら。さらにはそこに気の毒さや口惜しさが加わって。
耐えがたくなった青年騎士は、今度は目の前の卓上にゴッと頭を打ち落とした。打ちつけた額はとても痛かったが、そんなものなんでもないほどに胸が苦しかった。
──ただ、周りの同僚たちは、ものすごく奇怪なものを見る目で唖然と彼を見ている。
木製のテーブルの席に両肘をつき、もたれかかるように項垂れた、沈痛の面持ちの青年。
普段はシャンと伸ばされた背の丸まりように。いつも同僚らにも厳しいまでに尖った表情(※緊張顔)しか見せぬ彼の痛々しい暗黒具合に。
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哀れなことに……落ち込んでいてさえもなお、彼の顔の造形は、余計に彼を気難しく見せてしまう。
「ど、どうしたんだリオンのやつ……」
「それが、なんでも調子が悪くて王太子殿下の前でいろいろ失敗したらしい。ネチネチ言われて落ち込んでるんだろう」
「へ? あの完璧野郎が? はぁ、そりゃあ珍しいこともあるもんだな……殿下の前で失敗とは、また気の毒な……」
大方の者は、彼の悲痛な姿を見て、なるほど失態を悔いているのだなと思った。
皆この仕事人間が、まさか恋ゆえに落ち込んでいるなどとは思いもしなかった。
けれども、もちろん彼が今げっそりしているのは、ローズに働いてしまった“無礼”の一件。……と──もう一つ。
実は、彼はあの時見てしまった。
床の上に散らばった王女の手紙。
いや、ローズに『見ないで欲しい』と泣きそうに訴えられたそれを、実直な彼がこっそりと盗み読んだわけではない。
ただ、王女には言えなかったが……最初に足元に散らばっていたうちの一枚を拾い上げた一瞬に、動体視力に優れる彼の目には、そこに書かれていた一文が飛び込んできてしまったのだ。
『──あなたをとても好きだからこそお傍にはいられなくて──……』
読み取れたのはその一文だけ。だが、それだけでもリオンにとっては十分衝撃的な内容であった。
「………………」
リオンは人目も憚らず、鬼気迫る視線をうなだれた卓上に突き刺している。もしその木製のテーブルに感情があったなら、きっと堪らず割れて崩れ去っただろうというような恐ろしい視線である。そんな若者騎士の様子を見て、背後では同僚たちが薄ら寒そうな顔で彼を見ていたが、今のリオンにそれに気がつけるような心の余裕はない。
(あれは──恋文……?)
そう思うと、重石を乗せられたように心が重い。
あの手紙については、王女がとても恥ずかしそうにしていたこともある。
きっと彼女はリオンがそのことを考えるのすら嫌なはず、……とは思うのだが……。どうしても考えずにはいられなかった。
考えないようにと考えないようにと自分を戒めていても、いつの間にか、彼女と、彼女がかき集めて急いで燃やしていった、あの手紙の内容に思考が飛んだ。
同僚たちが勘違いして、こそこそと話していたこと──つまり、リオンが失敗し、王太子たちに嘲笑われたという一件は、それゆえのことである。
ローズと別れたあとの本日の職務中は、まさに散々。
王太子の護衛中にも、彼は何度も壁や石柱にぶつかり、なんでもないところで床に転び、顔面を強打した。それを見た王太子やその取り巻きたちは、大いに愉快そうだった。
『どうしたリオン。いつになく不調だな。そんなことではまた昔のように“リオンお嬢ちゃん”と呼ばれるぞ』
王太子に幼い頃から金魚の糞のようについて回ってきたとりまき令息の中には、リオンの幼い頃を知る者もいる。
昔とは違って、今はリオンの長も伸び、細身でも筋肉がしっかりついている現在ですらなお、令息らはたびたび彼の幼い頃のことを持ち出して揶揄する。
彼らは普段のリオンの厳格な様子や出世を面白くないと思っていて、こうして突きどころを見つけると、これ幸いとからかうのだった。
しかし、今回のことに関して言えば、この時のリオンは、ローズのことで頭がいっぱいで。彼らの揶揄は少しも堪えなかった。
だが、周りで見ていた者たちは違ったようで。王太子らの執拗さには、しまいには仲も良くない同僚のほうが心配をしてくれて。見かねた彼が職務を代わってくれた。
そうしてリオンの不調はすぐに隊長ギルベルトの知るところとなり。彼は今、ここで強制的に休まされているというわけであった……。
そんなわけで、真面目なリオンはいよいよ自分が情けない。
おまけに本来ならば、職務を満足に全うできていないことを反省するべきところを、しかし、どうしても頭にはローズとの一件が浮かぶ。
(……なんという不甲斐なさ……)
騎士たるもの、しっかり職務を全うしなければと思うのだが。それでも、ローズの頬に触れてしまった時のことや、あの手紙のことを思い出すと。青年騎士の口からは深々とため息がこぼれ落ちた。
心底そうではないと思いたかったが……。あの手紙を自分が拾い上げた時の王女の慌てぶりと、彼女の真っ赤な顔のことを考えても。あれは恋文だったと考えるのが一番妥当なように思えた。
リオンの顔がまた曇る。
(もしかして……王太子殿下に差し上げる手紙か……?)
彼女が王太子の婚約者であることを考えると、その宛先に相応しいのは彼だろう。──が、はっきり言って、君主の息子ではあるが、王太子はリオンが心酔する王女に、あんな手紙を書いてもらえるほどの男だとは思えない。
それに、『お傍にいられない』という一文も気になった。
相手が王太子なら、少なくとも傍にはいられるはずだ。今は王太子には他に意中の相手がいるようだが、隣国の後ろ盾もあるローズ以外に、王太子妃という座の権利を持つ女性はいないはず。国王も亡き王妃もそれを望んでいたのだ。いかに王太子が足掻こうとも、彼女がその座を望む限りは、きっとその権利が失われることはない。
(……だのに、『お傍にいられない』とは?)
そこでリオンは悲壮な顔でハッとする。
まさか、王女は道ならぬ恋に苦しんでおいでなのか。そう思い当たったリオンは居た堪れない。立場ゆえに自由な恋愛を許されていないローズがなんとも気の毒で、胃が痛かった。
だが、そうなってくると相手のことが気になってしまう。
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(……いったい……誰なんだ……?)
とてもではないが、胸中は穏やかではいられない。
リオンの脳裏には、先ほど厨房で目撃した数多の手紙の中に立つローズの姿が思い出される。
リオンを見つけた時の、彼女の唖然としたまんまるの瞳。
その足元に散らばった手紙の枚数は、あまりにも多かった。
王女のその誰かに向ける想いは、あんなにたくさんの枚数の恋文を書き連ねるほどに大きいものなのだろうか……。
当然だと分かっているし、そんなことは望んではならないと理解しているが……リオンはローズから手紙などもらったことなどない。
(…………っ、ローズ様からの、っお手紙……!)
思わず私情が心から溢れ出し、リオンはドンッと拳でテーブルを打ち付ける。
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しかもそれが恋文だなんて。
(…………く……恋文だと⁉︎ っ俺も欲しい! 例え一文字だけしか書かれてなくてもいいから!)
ローズ様の書いて下さったものならば! ──と。リオンは、両手で己の顔を覆い、無言で歯を食いしばって嘆いている。
王女が愛しいやら、無礼が悔やまれるやら。さらにはそこに気の毒さや口惜しさが加わって。
耐えがたくなった青年騎士は、今度は目の前の卓上にゴッと頭を打ち落とした。打ちつけた額はとても痛かったが、そんなものなんでもないほどに胸が苦しかった。
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