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新人編
初撃破
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僕はテレビで母が[ゴレム]と言う怪獣と戦闘しているのを観ていた。
若い母が所々に銀色の金具がついた漆黒スーツを着て人間技とは思えないスピードで動き次々と[ゴレム]の懐に入る。そして手を[ゴレム]にあて一瞬で凍らせる。[氷の女王]の異名どうり母の通ったところは氷漬けの[ゴレム]だらけになっていた。
テレビのキャスターは母を褒めたたえている。そして式典の様子を伝えた。
今日は母の命日であり母を讃える式典の日である。
僕は式典会場に向かう。
別に関係者としては呼ばれていない。けどなぜだか行きたいから向かう。
歩いていると急に雨が降ってきたので急いで近くの公衆電話ボックスの中に駆け込む。
『キャ!』
なかにいた女性にぶつかった。
『うわ!、す、すみません!』
僕は咄嗟に謝り、彼女から離れる。
『あ、わわわ、すみません』
彼女はなぜか謝ってきた。
公衆電話ボックスの中で座ったまま彼女は下を向いている。彼女の服は男子高校生が着る学ランのような服を着ていた。
女性が学ランを着るようなところは[国連軍直属ゴレム殲滅大隊]しか無い。
『あ、あの[国連軍直属ゴレム殲滅大隊]の人ですか?』
僕は沈黙に耐えきれず聞いた。
『は、はい、そうです。ででもまだ訓練生だから……』
『あ、訓練生の人ですか、でもどうしてこんな所に?』
『ちょっと迷子になってしまって……そ、えーと もしかして、本部基地へ行く地下鉄の駅はどこですか、知ってますか?』
彼女はどうやら[国連軍直属ゴレム殲滅大隊]の地下本部基地へ向かう地下鉄への生き方を聞いているようだ。僕は丁寧に彼女に行き方を教えた。
教え終わると空の雲は薄くなり太陽がチラチラと見え始め、雨が止んでいた。
僕は彼女が行くのを見送り式典会場へ行く。
式典会場には母が実際に使っていたパワードスーツや大隊基本装備品などが展示されていた。僕はぶらぶらと展示品を見た。
〈キー!!〉
突然地面が大きく揺れるのと同時に[ゴレム]の鳴き声が聞こえた。
避難灯が点滅し人々が走って出口へ逃げている。
『ゆうたー!!』
女性が叫んでいる。
なぜだか僕はその女性の方へ走った。
『大丈夫ですか? どうされました?』
『うちの子がまだ居ないの!どうしてよ!』
女性は完全にパニックになっていた。
そんな様子を見てなぜだか答えてしまう。
『わかりました。息子さんを探します。なので先に避難を』
僕は女性を近くにいた人に預ける。
『この女性を頼みます』
預けられた人が叫ぶ
『君はどこへいくんだ!』
『人を探します!』
僕はあてもなく建物の中を歩く。天井は剥がれ内部の配管が露出し、蛍光灯は割れて暗くなって居る。足元はスプリンクラーの水でびしょびしょだ。
『ウェーン』
子供泣く声が聞こえた。
『大丈夫かい君。怪我は?』
『ウゲ、ウェーン』
子供は泣き続けて意思疎通ができない。だがなんだかこの子が探している子だとはっきりわかる。僕は子供を背負い、元きた道を戻ろうとする。
通路を曲がると
ミミズのような肌をした4メートルぐらいある[ゴレム]に鉢合わせた。
僕は足がすくんだ。子供を背負ったまま尻餅をつく。[ゴレム]はゆっくりとその穢れた触手を伸ばしてきた。
〈ベチョ〉
ヌメヌメの触手が腹につく。
僕は急いで起き、[ゴレム]から走って逃げる。
〈ガシャ、ガラララーン〉
展示品に足を取られ転んでしまった。
[ゴレム]は余裕そうにこちらへ向かってくる。
今ここでこの子供を置いていけば逃げ助かるだろうと思った。だけどそんなことをするのは駄目だと感じた。命じられた気がした。
僕は子供を座らせ、近くにあった展示品の対ゴレム専用ナイフを持つ。ナイフは持つと黒から赤へ、そして白く明るく光った。
僕は全力で走って[ゴレム]の懐に入る。
[ゴレム]の腹の真ん中にナイフを突き刺し引き裂いた。
切り口から赤い液体とか内容物が出てきて服を真っ赤に染めた。
〈キー!!!〉
[ゴレム]はうなり触手しで僕を吹き飛ばした。
〈バリーン!〉
母のパワードスーツが展示されているところに落ちた。
肋骨か、腕かが折れたのか全身が痛い。手をかけるとそこには母の白いパワードスーツがあった。パワードスーツは至る所に傷がついている。
なぜだか忘れていた昔のことを頭が急に思い出した。
[傷を見ることはは勝利の証を見ることよ、翔太、だからね私の後も沢山このスーツに傷をつけてみんなに勝利したことを教えて希望を見せてね]
母はよく仕事帰りに言っていた。
嫌な時に思い出したきがする。けどやる理由はできた気がする。
僕は母のスーツに触れる。スーツは開き僕を受け入れた。
[ゴレム]はまだゆっくりと余裕こいてこっちにくる。
スーツを着終わると白かったスーツは胸の辺りから黒く変色した。
〈システムオールグリーン〉
目の前に表示が出た。どうやらスーツは脳をハッキングして仮想の表示をしているらしい。
〈肋骨の骨折、左腕の骨折を確認、蘇生します。〉
表示されたと同時に体の痛みが消えていった。
僕は[ゴレム]の方を凝視した。
〈対象をロック。運動強化システム稼働率65%〉
体が一気に熱くなった
僕は走り出そうと足を動かす。体が一気に動き出す。僕は驚きつつも[ゴレム]めがけて弾丸のように走った。
[ゴレム]の懐に一気に入る[ゴレム]は僕が移動したのも把握していないのか全く防御しない。
僕は人生は偉大に力を入れて[ゴレム]を殴った。
〈パン!〉
[ゴレム]の大部分が消え、後ろの壁が真っ赤に染まった。
僕は殴った方の腕に激痛を感じ倒れた。
若い母が所々に銀色の金具がついた漆黒スーツを着て人間技とは思えないスピードで動き次々と[ゴレム]の懐に入る。そして手を[ゴレム]にあて一瞬で凍らせる。[氷の女王]の異名どうり母の通ったところは氷漬けの[ゴレム]だらけになっていた。
テレビのキャスターは母を褒めたたえている。そして式典の様子を伝えた。
今日は母の命日であり母を讃える式典の日である。
僕は式典会場に向かう。
別に関係者としては呼ばれていない。けどなぜだか行きたいから向かう。
歩いていると急に雨が降ってきたので急いで近くの公衆電話ボックスの中に駆け込む。
『キャ!』
なかにいた女性にぶつかった。
『うわ!、す、すみません!』
僕は咄嗟に謝り、彼女から離れる。
『あ、わわわ、すみません』
彼女はなぜか謝ってきた。
公衆電話ボックスの中で座ったまま彼女は下を向いている。彼女の服は男子高校生が着る学ランのような服を着ていた。
女性が学ランを着るようなところは[国連軍直属ゴレム殲滅大隊]しか無い。
『あ、あの[国連軍直属ゴレム殲滅大隊]の人ですか?』
僕は沈黙に耐えきれず聞いた。
『は、はい、そうです。ででもまだ訓練生だから……』
『あ、訓練生の人ですか、でもどうしてこんな所に?』
『ちょっと迷子になってしまって……そ、えーと もしかして、本部基地へ行く地下鉄の駅はどこですか、知ってますか?』
彼女はどうやら[国連軍直属ゴレム殲滅大隊]の地下本部基地へ向かう地下鉄への生き方を聞いているようだ。僕は丁寧に彼女に行き方を教えた。
教え終わると空の雲は薄くなり太陽がチラチラと見え始め、雨が止んでいた。
僕は彼女が行くのを見送り式典会場へ行く。
式典会場には母が実際に使っていたパワードスーツや大隊基本装備品などが展示されていた。僕はぶらぶらと展示品を見た。
〈キー!!〉
突然地面が大きく揺れるのと同時に[ゴレム]の鳴き声が聞こえた。
避難灯が点滅し人々が走って出口へ逃げている。
『ゆうたー!!』
女性が叫んでいる。
なぜだか僕はその女性の方へ走った。
『大丈夫ですか? どうされました?』
『うちの子がまだ居ないの!どうしてよ!』
女性は完全にパニックになっていた。
そんな様子を見てなぜだか答えてしまう。
『わかりました。息子さんを探します。なので先に避難を』
僕は女性を近くにいた人に預ける。
『この女性を頼みます』
預けられた人が叫ぶ
『君はどこへいくんだ!』
『人を探します!』
僕はあてもなく建物の中を歩く。天井は剥がれ内部の配管が露出し、蛍光灯は割れて暗くなって居る。足元はスプリンクラーの水でびしょびしょだ。
『ウェーン』
子供泣く声が聞こえた。
『大丈夫かい君。怪我は?』
『ウゲ、ウェーン』
子供は泣き続けて意思疎通ができない。だがなんだかこの子が探している子だとはっきりわかる。僕は子供を背負い、元きた道を戻ろうとする。
通路を曲がると
ミミズのような肌をした4メートルぐらいある[ゴレム]に鉢合わせた。
僕は足がすくんだ。子供を背負ったまま尻餅をつく。[ゴレム]はゆっくりとその穢れた触手を伸ばしてきた。
〈ベチョ〉
ヌメヌメの触手が腹につく。
僕は急いで起き、[ゴレム]から走って逃げる。
〈ガシャ、ガラララーン〉
展示品に足を取られ転んでしまった。
[ゴレム]は余裕そうにこちらへ向かってくる。
今ここでこの子供を置いていけば逃げ助かるだろうと思った。だけどそんなことをするのは駄目だと感じた。命じられた気がした。
僕は子供を座らせ、近くにあった展示品の対ゴレム専用ナイフを持つ。ナイフは持つと黒から赤へ、そして白く明るく光った。
僕は全力で走って[ゴレム]の懐に入る。
[ゴレム]の腹の真ん中にナイフを突き刺し引き裂いた。
切り口から赤い液体とか内容物が出てきて服を真っ赤に染めた。
〈キー!!!〉
[ゴレム]はうなり触手しで僕を吹き飛ばした。
〈バリーン!〉
母のパワードスーツが展示されているところに落ちた。
肋骨か、腕かが折れたのか全身が痛い。手をかけるとそこには母の白いパワードスーツがあった。パワードスーツは至る所に傷がついている。
なぜだか忘れていた昔のことを頭が急に思い出した。
[傷を見ることはは勝利の証を見ることよ、翔太、だからね私の後も沢山このスーツに傷をつけてみんなに勝利したことを教えて希望を見せてね]
母はよく仕事帰りに言っていた。
嫌な時に思い出したきがする。けどやる理由はできた気がする。
僕は母のスーツに触れる。スーツは開き僕を受け入れた。
[ゴレム]はまだゆっくりと余裕こいてこっちにくる。
スーツを着終わると白かったスーツは胸の辺りから黒く変色した。
〈システムオールグリーン〉
目の前に表示が出た。どうやらスーツは脳をハッキングして仮想の表示をしているらしい。
〈肋骨の骨折、左腕の骨折を確認、蘇生します。〉
表示されたと同時に体の痛みが消えていった。
僕は[ゴレム]の方を凝視した。
〈対象をロック。運動強化システム稼働率65%〉
体が一気に熱くなった
僕は走り出そうと足を動かす。体が一気に動き出す。僕は驚きつつも[ゴレム]めがけて弾丸のように走った。
[ゴレム]の懐に一気に入る[ゴレム]は僕が移動したのも把握していないのか全く防御しない。
僕は人生は偉大に力を入れて[ゴレム]を殴った。
〈パン!〉
[ゴレム]の大部分が消え、後ろの壁が真っ赤に染まった。
僕は殴った方の腕に激痛を感じ倒れた。
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