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17.男らしさの呪縛
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「義父は元騎士団長だったのです。すごく強くてかっこよかったと義母が言っておりました」
「へー、なんか素敵です。一緒に住んでるんですか?」
エイミーが目を輝かせる。
「はい、とても理解のある義両親で、ありがたいと思っています」
「わー、いい話です~」
エイミーはニコニコして頬杖をついた。
「義父は、わたしには優しいのですが、夫には非常に厳しいのです。ひとり息子なので、なんとしても騎士団に入れて、ゆくゆくは騎士団長にさせたかったようで」
「あら」
「ですが、夫は剣技は得意ではなく、書類仕事が好きなのです。義母の取りなしで、騎士ではなく官吏の道に進んでます」
「それはよかったですね」
エイミーはホッと息を吐いた。
「はい、ただ……義父はまだ不満があるようで、ことあるごとに『そんなことでは男らしくない。男とは強くあるべき』などと夫に言うのです」
「まあ」
「わたしは今のままの夫が好きなのです。そのことを夫にも義父にも言ってるのですが、義父は認めたくないようで」
「わー、めんどくさい……」
エイミーが顔をしかめる。
「そうなんです、それはもうめんどくさいのです。もういっそ、義両親と別居しようかと思うぐらいには……。でも、それさえなければ最高の義父なんです。なにかいい魔法陣ないでしょうか、エイミーさん」
エイミーはうなりながら魔法陣をあさる。
「あ、これとかいいんじゃないでしょうか」
『お茶を飲む時に左手小指がピンと立ってしまう呪い』
◆◆◆
「ヨハン、仕事の方はどうだ?」
「はい、覚えることが多くて大変ですが、やりがいがあります」
「そうか、それならいいのだが……。私の育て方が悪かったようで、お前は残念な結果になったが……。孫息子は今からビシビシしごいて、立派な騎士団長に育て上げてみせる」
「父上、クリスはまだ二歳です。やめてください」
「なにを軟弱なことを。私は乳児の頃から木の剣で遊んでおったぞ」
「あなた、どうしたのです、その小指……」
「小指……? ヒッ、なぜ……。曲がらん……」
「あなたがあまりに物分かりが悪いから、神が罰をお与えになったのでしょう。これに懲りたら、男らしさを息子と孫息子に押しつけるのはおやめください」
「……善処する」
「あなたが変わらないなら、わたくし騎士団員の奥様方にポロリと漏らしてしまうかもしれませんわ。あなたが小指立てて紅茶飲むって」
「…………」
「お義父さま、わたしは男らしさにこだわりはありません。そのままのヨハンが好きです。クリスにも、クリスらしく育ってもらいたいのです」
「……そうだな」
「それに、わたしはお義父さまが男らしいから好きなのではありません。わたしがツワリで苦しんでいたとき、ツワリに効く色んな薬草茶を取り寄せてくださったではありませんか。そういう優しいお義父さまが好きなのです。たとえお義父さまが小指を立てても、わたしは気にしませんわ」
「……そうだな。ありがとう。悪かったなヨハン。これから気をつける。お前はそのままで私の自慢の息子だったのにな、すまない」
「はい、父上」
◆◆◆
「まーたケンカしたのかい」
ぶーたれた顔のハンナがテルマの家にズカズカ入ってきた。
「ケンカになんてなりゃしないよ。ボブは無口だからね。アタイが一方的に怒鳴りちらしてんだよ」
ハンナがプリプリしてる。
「なんで怒ってんのさ」
「昨日はアタイたちの二十年目の結婚記念日だったのさ。アタイは朝からご馳走作って、手編みの帽子作って待ってたんだ。なのに、ボブときたらすっかり忘れててさ。遅くに酔っ払って帰ってきて、そのまま寝ちまったんだよ」
「ああ、それはハンナが怒るのも無理ないね」
「だろ? 仕方ないから、すっかりさめたご馳走をひとりでやけ食いしたのさ。おかげで胸焼けで寝られやしない」
ゲフーと大きなげっぷを出した。テルマは顔をしかめて手をパタパタする。
「ごめんごめん。それでさっき怒鳴りちらして、反省するまで帰ってくんなって追い出したのさ」
「そうかい」
「アタイだって別にさ、今さら愛してるだの、キレイだねとか、そういう甘ったるいことを言ってほしい訳じゃないんだよ」
テルマが棚をゴソゴソあさる。
「ボブは昔カタギな人だし、口下手だし。そういうとこが男らしくて好きだったのさ。でもさあ、たまにはさあ……」
「これ、やってみなよ」
『朝に奥さんに、心からの“ありがとう”と感謝の言葉がないと、一日涙が止まらなくなる呪い』
◆◆◆
「おかえり。……で、なんかアタイに言うことないのかい」
「う……」
「う……ってなんだよ、うって。ごめんハンナ、許してくれ、だろ。ほら早く言えって」
「ごめんハンナ、許してくれ」
「まったくあんたって人は。ほらよ、新しい帽子編んだんだよ。前のは大分古ぼけてたろう」
「う……」
「ありがとうハンナ、嬉しいよ、だ。ほらほら」
「ありがとうハンナ、嬉しいよ」
「さっきさ、テルマに呪いかけてもらったから。あんたこれから毎朝心をこめてアタイに『ありがとう』って言うんだ。でないと一日涙が止まらないよ」
「うっ……」
「分かったね」
「う……」
「おはよう、ボブ。……ほら早く」
「ありがとうハンナ。……お前はいいカミさんだ」
「なんだい、やればできるじゃないか。明日もだよ、毎日だよ」
「分かった」
「よし」
◆◆◆
「ティム、何してんの?」
「レナの髪が大分伸びただろう。髪を結ぶリボンを編んでるんだ」
「ええ、ホントに? うわー、すっごく細かいレース編みじゃない。すごいすごい」
「見えなくても一度覚えてしまうとできるからね。編み物は好きなんだ。今度マフラーも編んであげる」
「うわーありがとう。ティム、大好き!」
「ふふ、僕もレナが大好きだよ」
「へー、なんか素敵です。一緒に住んでるんですか?」
エイミーが目を輝かせる。
「はい、とても理解のある義両親で、ありがたいと思っています」
「わー、いい話です~」
エイミーはニコニコして頬杖をついた。
「義父は、わたしには優しいのですが、夫には非常に厳しいのです。ひとり息子なので、なんとしても騎士団に入れて、ゆくゆくは騎士団長にさせたかったようで」
「あら」
「ですが、夫は剣技は得意ではなく、書類仕事が好きなのです。義母の取りなしで、騎士ではなく官吏の道に進んでます」
「それはよかったですね」
エイミーはホッと息を吐いた。
「はい、ただ……義父はまだ不満があるようで、ことあるごとに『そんなことでは男らしくない。男とは強くあるべき』などと夫に言うのです」
「まあ」
「わたしは今のままの夫が好きなのです。そのことを夫にも義父にも言ってるのですが、義父は認めたくないようで」
「わー、めんどくさい……」
エイミーが顔をしかめる。
「そうなんです、それはもうめんどくさいのです。もういっそ、義両親と別居しようかと思うぐらいには……。でも、それさえなければ最高の義父なんです。なにかいい魔法陣ないでしょうか、エイミーさん」
エイミーはうなりながら魔法陣をあさる。
「あ、これとかいいんじゃないでしょうか」
『お茶を飲む時に左手小指がピンと立ってしまう呪い』
◆◆◆
「ヨハン、仕事の方はどうだ?」
「はい、覚えることが多くて大変ですが、やりがいがあります」
「そうか、それならいいのだが……。私の育て方が悪かったようで、お前は残念な結果になったが……。孫息子は今からビシビシしごいて、立派な騎士団長に育て上げてみせる」
「父上、クリスはまだ二歳です。やめてください」
「なにを軟弱なことを。私は乳児の頃から木の剣で遊んでおったぞ」
「あなた、どうしたのです、その小指……」
「小指……? ヒッ、なぜ……。曲がらん……」
「あなたがあまりに物分かりが悪いから、神が罰をお与えになったのでしょう。これに懲りたら、男らしさを息子と孫息子に押しつけるのはおやめください」
「……善処する」
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「…………」
「お義父さま、わたしは男らしさにこだわりはありません。そのままのヨハンが好きです。クリスにも、クリスらしく育ってもらいたいのです」
「……そうだな」
「それに、わたしはお義父さまが男らしいから好きなのではありません。わたしがツワリで苦しんでいたとき、ツワリに効く色んな薬草茶を取り寄せてくださったではありませんか。そういう優しいお義父さまが好きなのです。たとえお義父さまが小指を立てても、わたしは気にしませんわ」
「……そうだな。ありがとう。悪かったなヨハン。これから気をつける。お前はそのままで私の自慢の息子だったのにな、すまない」
「はい、父上」
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「まーたケンカしたのかい」
ぶーたれた顔のハンナがテルマの家にズカズカ入ってきた。
「ケンカになんてなりゃしないよ。ボブは無口だからね。アタイが一方的に怒鳴りちらしてんだよ」
ハンナがプリプリしてる。
「なんで怒ってんのさ」
「昨日はアタイたちの二十年目の結婚記念日だったのさ。アタイは朝からご馳走作って、手編みの帽子作って待ってたんだ。なのに、ボブときたらすっかり忘れててさ。遅くに酔っ払って帰ってきて、そのまま寝ちまったんだよ」
「ああ、それはハンナが怒るのも無理ないね」
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ゲフーと大きなげっぷを出した。テルマは顔をしかめて手をパタパタする。
「ごめんごめん。それでさっき怒鳴りちらして、反省するまで帰ってくんなって追い出したのさ」
「そうかい」
「アタイだって別にさ、今さら愛してるだの、キレイだねとか、そういう甘ったるいことを言ってほしい訳じゃないんだよ」
テルマが棚をゴソゴソあさる。
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「う……」
「う……ってなんだよ、うって。ごめんハンナ、許してくれ、だろ。ほら早く言えって」
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「まったくあんたって人は。ほらよ、新しい帽子編んだんだよ。前のは大分古ぼけてたろう」
「う……」
「ありがとうハンナ、嬉しいよ、だ。ほらほら」
「ありがとうハンナ、嬉しいよ」
「さっきさ、テルマに呪いかけてもらったから。あんたこれから毎朝心をこめてアタイに『ありがとう』って言うんだ。でないと一日涙が止まらないよ」
「うっ……」
「分かったね」
「う……」
「おはよう、ボブ。……ほら早く」
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