11 / 22
11.なおらない病気
しおりを挟む
「そう、エイデンとファルエルが……。よくやってくれました」
ニコールはマヤの報告を聞いて、頬をわずかにほころばせた。
「王城で働く女性たちの私生活も徐々に改善しているのね。エイミーに褒美を取らせなければなりませんね。何がいいかしら」
「なにぶん欲のない少女ですので……魔導書は喜びますが」
マヤは考えてみたが、何も思いつかない。
「それでは褒美にならないでしょう。仕事で必要なものは、お金を惜しまず与えてあげなさい。なにか他に心当たりはないの? いい殿方を紹介してもいいのだけど」
「……そうですね、既婚女性から話を聞きすぎて、結婚に対して夢も希望もなくしてしまっております。……胸が豊かになりたいと思っているようです」
ニコールは考えながらゆっくり話す。
「そう。食事にもう少し肉や卵を増やしてあげて。大豆がいいと聞いたことがあるから、それも料理長に伝えてちょうだい。確か近々サマルーテ王国との外交があったはずだわ。彼の国の女性は胸が豊かですから、何か秘密があるのか探ってみましょう」
サマルーテ王国との外交日程を確認しなければ、ニコールは紙に走り書きをする。
「他に気になることはない?」
「はい、実はイングリッドの体に多数アザがあると報告が入っております」
「そう。ルナード伯爵は仕事の評判はいいのですが……。分かりました。こちらで調べてみます。そうね、王城で働く女性たちの健康診断をします。女医の手配を侍女長に伝えて。もう下がっていいわ」
(はあ、次から次へと、まったく)
「聞いていて? ルナード伯爵の身辺を洗ってちょうだい」
「はっ」
影に命じると、ニコールは窓から庭園を眺める。エイデンとファルエルが散歩しているのが見えた。
(エイデンはライアンに比べると少し自信がないのだわ。でも、ファルエルがうまく支えてくれるでしょう。彼女はああ見えてしたたかですから。エイミーをうまく味方につけ、ロードメイン公爵と聖女カーラ様の力を削いだ手腕は見事でした。ファルエルはいい王妃になるわ)
ニコールは少し肩の力を抜くと、机に戻り書類をさばいていく。
***
洗濯婦のアニャがテルマの洗濯物を取りに来た。
「あんた、その腕どうしたんだい」
テルマはめざとくアニャの腕のアザを見つけた。アニャは青ざめてさっと腕を後ろに隠す。
「あんた、またやられてんのかい?」
アニャはうつむいて黙っている。
「だから別れなって何度も言ってるだろう。ああいうのは病気だ、なおんないよ。そのうち子どもたちにも手を上げるようになるよ」
「た、叩かれるようなことを言っちまったんだよう。だからアタシが悪いんだ。それに、ベンは叩いたあとは優しくなるんだ……」
アニャは下を向いたまま体を震わせる。
「どんな理由があろうと、女に手を上げるヤツは病気さ。あんたも殴り返してやんなよ。なんでやられっぱなしで我慢してんのさ」
「……反抗したら余計ひどく殴られるから……。アタシがじっとやられてりゃ、ベンも気がすむんだ」
「確か使えそうな魔法陣があったよ。やってみるかい?」
アニャはしばらく考えて、ゆっくり頷いた。
テルマは『一日一度、頭の上から冷たい水が降ってくる』魔法陣に、アニャの髪の毛とベンのシャツを置く。
◆◆◆
「許しとくれ、悪かったよ。子どもたちには手を出さないで……」
「うるせー、大きな声を出すな。俺に指図すんなっ。どいつもこいつも舐めやがって。お前も勝手に髪切りやがって。うまくつかめねえじゃないか」
「イタッ」
バシャッ
「冷てっ……。なんだって水が降ってくんだ。……ちっ、もういい。外で飲んでくる」
◆◆◆
「そう。この者たちが女性や子どもに……。よく調べてくれました」
ニコールは影を下げると、深いため息を吐く。影からの報告で挙げられた名前は、人当たりのいい仕事のできる男たちばかりであった。
(この問題は一朝一夕では片づかない。時間をかけて対応を考えないと。まずはできることから一歩ずつ)
ニコールは『家族に暴力をふるおうとすると騎士団が来る呪い』の魔法陣を広げる。影が調達してくれた、男たちやその家族の私物を魔法陣に置く。
◆◆◆
「あ、あなた、やめてくださいっ。子どもたちには手を出さないでっ」
「口ごたえするな。そんな目で私を見るな。誰のおかげでこんないい暮らしができると思っているんだ。言えっ」
「おおお、お父さまのおかげです。ありがとうございます」
「声が小さいっ。そんなことでは立派な大人になれない。私がしつけてやる」
「やめてくださいっ。殴るならわたくしを……」
ダンダンダン
「なんだこんな時間に……」
「旦那様、騎士団の方がお見えです」
「やあ、ご苦労様です。こんな時間にいったい何のご用です。今、子どもたちに本を呼んでやろうとしていたところなのですよ」
「ルナード伯爵、夜分に申し訳ない。最近、ルナード伯爵家から子どもの悲鳴が聞こえると報告が上がっておりまして。子どもたちに合わせていただけますか?」
「いやいや、子どもたちはもう寝ておりますから。どうぞお引き取りください」
「そうですか。物騒ですから、この辺りを重点的に巡回するよう、夜警に伝えておきます。ではお休みなさい」
◆◆◆
「レナ、どうしたの? なんだか声に元気がないようだけど」
「この前、子どものお腹に青アザがあるのを偶然見つけちゃって……」
「そうか……」
「持ってたポーションに祈って飲ませてあげたんだ。だからもう大丈夫だとは思うんだけど……」
「なんて祈ったの?」
「暴力ふるわれたら、その力を五倍返しで反射してって。子どもは痛くなくて、殴った方がひどい目にあうと思う」
「それはよいことをしたね。そのポーションは簡単に作れる?」
「うん。でも効き目が一週間ぐらいしかないと思う」
「司教に話しておくよ。教会にくる信者たちにそれとなく伝えてもらおう。教会でポーションを渡せるようにしよう。ポーションをよくもらいにくる人の家は、夜警の見回りを増やせばいい」
「そっか、それがいいね。ありがとう、ティムはすごいね」
「すごいのはレナだよ」
ニコールはマヤの報告を聞いて、頬をわずかにほころばせた。
「王城で働く女性たちの私生活も徐々に改善しているのね。エイミーに褒美を取らせなければなりませんね。何がいいかしら」
「なにぶん欲のない少女ですので……魔導書は喜びますが」
マヤは考えてみたが、何も思いつかない。
「それでは褒美にならないでしょう。仕事で必要なものは、お金を惜しまず与えてあげなさい。なにか他に心当たりはないの? いい殿方を紹介してもいいのだけど」
「……そうですね、既婚女性から話を聞きすぎて、結婚に対して夢も希望もなくしてしまっております。……胸が豊かになりたいと思っているようです」
ニコールは考えながらゆっくり話す。
「そう。食事にもう少し肉や卵を増やしてあげて。大豆がいいと聞いたことがあるから、それも料理長に伝えてちょうだい。確か近々サマルーテ王国との外交があったはずだわ。彼の国の女性は胸が豊かですから、何か秘密があるのか探ってみましょう」
サマルーテ王国との外交日程を確認しなければ、ニコールは紙に走り書きをする。
「他に気になることはない?」
「はい、実はイングリッドの体に多数アザがあると報告が入っております」
「そう。ルナード伯爵は仕事の評判はいいのですが……。分かりました。こちらで調べてみます。そうね、王城で働く女性たちの健康診断をします。女医の手配を侍女長に伝えて。もう下がっていいわ」
(はあ、次から次へと、まったく)
「聞いていて? ルナード伯爵の身辺を洗ってちょうだい」
「はっ」
影に命じると、ニコールは窓から庭園を眺める。エイデンとファルエルが散歩しているのが見えた。
(エイデンはライアンに比べると少し自信がないのだわ。でも、ファルエルがうまく支えてくれるでしょう。彼女はああ見えてしたたかですから。エイミーをうまく味方につけ、ロードメイン公爵と聖女カーラ様の力を削いだ手腕は見事でした。ファルエルはいい王妃になるわ)
ニコールは少し肩の力を抜くと、机に戻り書類をさばいていく。
***
洗濯婦のアニャがテルマの洗濯物を取りに来た。
「あんた、その腕どうしたんだい」
テルマはめざとくアニャの腕のアザを見つけた。アニャは青ざめてさっと腕を後ろに隠す。
「あんた、またやられてんのかい?」
アニャはうつむいて黙っている。
「だから別れなって何度も言ってるだろう。ああいうのは病気だ、なおんないよ。そのうち子どもたちにも手を上げるようになるよ」
「た、叩かれるようなことを言っちまったんだよう。だからアタシが悪いんだ。それに、ベンは叩いたあとは優しくなるんだ……」
アニャは下を向いたまま体を震わせる。
「どんな理由があろうと、女に手を上げるヤツは病気さ。あんたも殴り返してやんなよ。なんでやられっぱなしで我慢してんのさ」
「……反抗したら余計ひどく殴られるから……。アタシがじっとやられてりゃ、ベンも気がすむんだ」
「確か使えそうな魔法陣があったよ。やってみるかい?」
アニャはしばらく考えて、ゆっくり頷いた。
テルマは『一日一度、頭の上から冷たい水が降ってくる』魔法陣に、アニャの髪の毛とベンのシャツを置く。
◆◆◆
「許しとくれ、悪かったよ。子どもたちには手を出さないで……」
「うるせー、大きな声を出すな。俺に指図すんなっ。どいつもこいつも舐めやがって。お前も勝手に髪切りやがって。うまくつかめねえじゃないか」
「イタッ」
バシャッ
「冷てっ……。なんだって水が降ってくんだ。……ちっ、もういい。外で飲んでくる」
◆◆◆
「そう。この者たちが女性や子どもに……。よく調べてくれました」
ニコールは影を下げると、深いため息を吐く。影からの報告で挙げられた名前は、人当たりのいい仕事のできる男たちばかりであった。
(この問題は一朝一夕では片づかない。時間をかけて対応を考えないと。まずはできることから一歩ずつ)
ニコールは『家族に暴力をふるおうとすると騎士団が来る呪い』の魔法陣を広げる。影が調達してくれた、男たちやその家族の私物を魔法陣に置く。
◆◆◆
「あ、あなた、やめてくださいっ。子どもたちには手を出さないでっ」
「口ごたえするな。そんな目で私を見るな。誰のおかげでこんないい暮らしができると思っているんだ。言えっ」
「おおお、お父さまのおかげです。ありがとうございます」
「声が小さいっ。そんなことでは立派な大人になれない。私がしつけてやる」
「やめてくださいっ。殴るならわたくしを……」
ダンダンダン
「なんだこんな時間に……」
「旦那様、騎士団の方がお見えです」
「やあ、ご苦労様です。こんな時間にいったい何のご用です。今、子どもたちに本を呼んでやろうとしていたところなのですよ」
「ルナード伯爵、夜分に申し訳ない。最近、ルナード伯爵家から子どもの悲鳴が聞こえると報告が上がっておりまして。子どもたちに合わせていただけますか?」
「いやいや、子どもたちはもう寝ておりますから。どうぞお引き取りください」
「そうですか。物騒ですから、この辺りを重点的に巡回するよう、夜警に伝えておきます。ではお休みなさい」
◆◆◆
「レナ、どうしたの? なんだか声に元気がないようだけど」
「この前、子どものお腹に青アザがあるのを偶然見つけちゃって……」
「そうか……」
「持ってたポーションに祈って飲ませてあげたんだ。だからもう大丈夫だとは思うんだけど……」
「なんて祈ったの?」
「暴力ふるわれたら、その力を五倍返しで反射してって。子どもは痛くなくて、殴った方がひどい目にあうと思う」
「それはよいことをしたね。そのポーションは簡単に作れる?」
「うん。でも効き目が一週間ぐらいしかないと思う」
「司教に話しておくよ。教会にくる信者たちにそれとなく伝えてもらおう。教会でポーションを渡せるようにしよう。ポーションをよくもらいにくる人の家は、夜警の見回りを増やせばいい」
「そっか、それがいいね。ありがとう、ティムはすごいね」
「すごいのはレナだよ」
11
お気に入りに追加
341
あなたにおすすめの小説
【完結】公爵家のメイドたる者、炊事、洗濯、剣に魔法に結界術も完璧でなくてどうします?〜聖女様、あなたに追放されたおかげで私は幸せになれました
冬月光輝
恋愛
ボルメルン王国の聖女、クラリス・マーティラスは王家の血を引く大貴族の令嬢であり、才能と美貌を兼ね備えた完璧な聖女だと国民から絶大な支持を受けていた。
代々聖女の家系であるマーティラス家に仕えているネルシュタイン家に生まれたエミリアは、大聖女お付きのメイドに相応しい人間になるために英才教育を施されており、クラリスの側近になる。
クラリスは能力はあるが、傍若無人の上にサボり癖のあり、すぐに癇癪を起こす手の付けられない性格だった。
それでも、エミリアは家を守るために懸命に彼女に尽くし努力する。クラリスがサボった時のフォローとして聖女しか使えないはずの結界術を独学でマスターするほどに。
そんな扱いを受けていたエミリアは偶然、落馬して大怪我を負っていたこの国の第四王子であるニックを助けたことがきっかけで、彼と婚約することとなる。
幸せを掴んだ彼女だが、理不尽の化身であるクラリスは身勝手な理由でエミリアをクビにした。
さらに彼女はクラリスによって第四王子を助けたのは自作自演だとあらぬ罪をでっち上げられ、家を潰されるかそれを飲み込むかの二択を迫られ、冤罪を被り国家追放に処される。
絶望して隣国に流れた彼女はまだ気付いていなかった、いつの間にかクラリスを遥かに超えるほどハイスペックになっていた自分に。
そして、彼女こそ国を守る要になっていたことに……。
エミリアが隣国で力を認められ巫女になった頃、ボルメルン王国はわがまま放題しているクラリスに反発する動きが見られるようになっていた――。
死に戻りの魔女は溺愛幼女に生まれ変わります
みおな
恋愛
「灰色の魔女め!」
私を睨みつける婚約者に、心が絶望感で塗りつぶされていきます。
聖女である妹が自分には相応しい?なら、どうして婚約解消を申し込んでくださらなかったのですか?
私だってわかっています。妹の方が優れている。妹の方が愛らしい。
だから、そうおっしゃってくだされば、婚約者の座などいつでもおりましたのに。
こんな公衆の面前で婚約破棄をされた娘など、父もきっと切り捨てるでしょう。
私は誰にも愛されていないのだから。
なら、せめて、最後くらい自分のために舞台を飾りましょう。
灰色の魔女の死という、極上の舞台をー
恋して舞い上がっていましたが、熱烈な告白は偽りのようです~ポンコツ前向き聖女と俺様不機嫌騎士団長のすれ違い~
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
聖女として隣国の問題解決を命じられノースウッド大国に訪れたキャロラインだったが、他の聖女たちのやらかしの後で、挽回すべく妖精や精霊との交渉で国に貢献していた。
そんなキャロラインの傍にいたのが、護衛兼世話係のリクハルドだった。
最悪の出会いから、一緒に過ごして恋に落ちたのだが──。
「あと少しで聖女殿も落とせる。全部、当初の計画通りだよ」
黒の騎士団長と正体を明かし、リクハルドからプロポーズを受けて舞い上がっていた聖女キャロラインは、偶然国王との会話を耳にしてしまう。
それぞれの立場、幼馴染の再会と状況の変化などで──すれ違う。様々な悪意と思惑が交錯する中で、キャロラインは幼馴染の手を取るのか、あるいはリクハルドと関係が修復するのか?
【完結】慰謝料は国家予算の半分!?真実の愛に目覚めたという殿下と婚約破棄しました〜国が危ないので返して欲しい?全額使ったので、今更遅いです
冬月光輝
恋愛
生まれつき高い魔力を持って生まれたアルゼオン侯爵家の令嬢アレインは、厳しい教育を受けてエデルタ皇国の聖女になり皇太子の婚約者となる。
しかし、皇太子は絶世の美女と名高い後輩聖女のエミールに夢中になりアレインに婚約破棄を求めた。
アレインは断固拒否するも、皇太子は「真実の愛に目覚めた。エミールが居れば何もいらない」と口にして、その証拠に国家予算の半分を慰謝料として渡すと宣言する。
後輩聖女のエミールは「気まずくなるからアレインと同じ仕事はしたくない」と皇太子に懇願したらしく、聖女を辞める退職金も含めているのだそうだ。
婚約破棄を承諾したアレインは大量の金塊や現金を規格外の収納魔法で一度に受け取った。
そして、実家に帰ってきた彼女は王族との縁談を金と引き換えに破棄したことを父親に責められて勘当されてしまう。
仕事を失って、実家を追放された彼女は国外に出ることを余儀なくされた彼女は法外な財力で借金に苦しむ獣人族の土地を買い上げて、スローライフをスタートさせた。
エデルタ皇国はいきなり国庫の蓄えが激減し、近年魔物が増えているにも関わらず強力な聖女も居なくなり、急速に衰退していく。
(完)聖女様は頑張らない
青空一夏
ファンタジー
私は大聖女様だった。歴史上最強の聖女だった私はそのあまりに強すぎる力から、悪魔? 魔女?と疑われ追放された。
それも命を救ってやったカール王太子の命令により追放されたのだ。あの恩知らずめ! 侯爵令嬢の色香に負けやがって。本物の聖女より偽物美女の侯爵令嬢を選びやがった。
私は逃亡中に足をすべらせ死んだ? と思ったら聖女認定の最初の日に巻き戻っていた!!
もう全力でこの国の為になんか働くもんか!
異世界ゆるふわ設定ご都合主義ファンタジー。よくあるパターンの聖女もの。ラブコメ要素ありです。楽しく笑えるお話です。(多分😅)
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
婚約破棄された私は、処刑台へ送られるそうです
秋月乃衣
恋愛
ある日システィーナは婚約者であるイデオンの王子クロードから、王宮敷地内に存在する聖堂へと呼び出される。
そこで聖女への非道な行いを咎められ、婚約破棄を言い渡された挙句投獄されることとなる。
いわれの無い罪を否定する機会すら与えられず、寒く冷たい牢の中で断頭台に登るその時を待つシスティーナだったが──
他サイト様でも掲載しております。
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる