49 / 100
49.ヒルデガルド様
しおりを挟む
ようこそいらっしゃいませ、ヒルデガルド様。わたくしエリザベートと申しますわ。
はい、豚骨ラーメンに煮卵とチャーシュー追加で、飲み物はビールですね。かしこまりました。
まぁ、ハイディー様のご友人でいらっしゃるの? ハイディー様はお元気でいらっしゃいまして? お茶会業務から解放されたのかしら? あら、お茶会業務からは解放されたけれど、有能さを買われて新規事業の話が次々持ち込まれ、かえって忙しくなられて? まぁ、それは大変ですわねぇ。えぇ、ご両親がまだまだ引退しないと奮起なさって? そう、それならなんとかなりますかしらねぇ。
あらまぁ、ヒルデガルド様もお仕事が目白押しなんですの? 何をなさって? えぇ、お掃除? あぁ、昔からお掃除が大好きでいらっしゃって、屋敷をピカピカに磨き上げるだけでは物足りなくて、家政婦ギルドを作られたの? まあまあ、なんという手腕でしょうか、驚嘆いたしましたわ。
まぁ、派遣会社の仕組みを使って? 女性の雇用を大幅に増やしたと、陛下からお褒めの言葉を? ご立派ですわ。
ほほほ、忙しくても、変装して色々な貴族の家に掃除しに行ってらっしゃるのね。ふふふ、そうですわね、好きな掃除ができないようでは、本末転倒ですものねぇ。
あらまあ、そうこうしているうちに、貴族の裏情報が入るようになられて? そうですわねぇ、屋敷のどこにでも入り込める間諜派遣会社のようなものですわねぇ。
はぁ、こういう裏情報をどうすればいいか分からず、持て余されているのですね? えーっと、お父上にご相談なさっては? ええ、チラッとほのめかしたら、知りたくないし関わりたくない、手に負えんと泣かれた……。まぁ、お父上はのんびりノホホンさんなのですね? 旦那様は? あら、仕事が忙しくて結婚どころではない? まぁ、異世界とは思えない働きマンぶりですわねぇ……。
なるほど、掃除だけできればいいのに、余計な裏情報が入るおかげで、楽しく働けないと……。それは問題ですわねぇ、どなたか押し付けられる有能な方がいらっしゃればいいのですが……。
あ、いたわ。
ほほほ、いるではありませんか、うってつけの人材が。ほら、有能で、公正で、性格がよくて、誰からも好かれて、世界に愛されている。
ヒロイン一択。
はい、豚骨ラーメンに煮卵とチャーシュー追加で、飲み物はビールですね。かしこまりました。
まぁ、ハイディー様のご友人でいらっしゃるの? ハイディー様はお元気でいらっしゃいまして? お茶会業務から解放されたのかしら? あら、お茶会業務からは解放されたけれど、有能さを買われて新規事業の話が次々持ち込まれ、かえって忙しくなられて? まぁ、それは大変ですわねぇ。えぇ、ご両親がまだまだ引退しないと奮起なさって? そう、それならなんとかなりますかしらねぇ。
あらまぁ、ヒルデガルド様もお仕事が目白押しなんですの? 何をなさって? えぇ、お掃除? あぁ、昔からお掃除が大好きでいらっしゃって、屋敷をピカピカに磨き上げるだけでは物足りなくて、家政婦ギルドを作られたの? まあまあ、なんという手腕でしょうか、驚嘆いたしましたわ。
まぁ、派遣会社の仕組みを使って? 女性の雇用を大幅に増やしたと、陛下からお褒めの言葉を? ご立派ですわ。
ほほほ、忙しくても、変装して色々な貴族の家に掃除しに行ってらっしゃるのね。ふふふ、そうですわね、好きな掃除ができないようでは、本末転倒ですものねぇ。
あらまあ、そうこうしているうちに、貴族の裏情報が入るようになられて? そうですわねぇ、屋敷のどこにでも入り込める間諜派遣会社のようなものですわねぇ。
はぁ、こういう裏情報をどうすればいいか分からず、持て余されているのですね? えーっと、お父上にご相談なさっては? ええ、チラッとほのめかしたら、知りたくないし関わりたくない、手に負えんと泣かれた……。まぁ、お父上はのんびりノホホンさんなのですね? 旦那様は? あら、仕事が忙しくて結婚どころではない? まぁ、異世界とは思えない働きマンぶりですわねぇ……。
なるほど、掃除だけできればいいのに、余計な裏情報が入るおかげで、楽しく働けないと……。それは問題ですわねぇ、どなたか押し付けられる有能な方がいらっしゃればいいのですが……。
あ、いたわ。
ほほほ、いるではありませんか、うってつけの人材が。ほら、有能で、公正で、性格がよくて、誰からも好かれて、世界に愛されている。
ヒロイン一択。
0
お気に入りに追加
78
あなたにおすすめの小説
選ばれたのは私以外でした 白い結婚、上等です!
凛蓮月
恋愛
【第16回恋愛小説大賞特別賞を頂き、書籍化されました。
紙、電子にて好評発売中です。よろしくお願いします(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾】
婚約者だった王太子は、聖女を選んだ。
王命で結婚した相手には、愛する人がいた。
お飾りの妻としている間に出会った人は、そもそも女を否定した。
──私は選ばれない。
って思っていたら。
「改めてきみに求婚するよ」
そう言ってきたのは騎士団長。
きみの力が必要だ? 王都が不穏だから守らせてくれ?
でもしばらくは白い結婚?
……分かりました、白い結婚、上等です!
【恋愛大賞(最終日確認)大賞pt別二位で終了できました。投票頂いた皆様、ありがとうございます(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾応援ありがとうございました!
ホトラン入り、エール、投票もありがとうございました!】
※なんてあらすじですが、作者の脳内の魔法のある異世界のお話です。
※ヒーローとの本格的な恋愛は、中盤くらいからです。
※恋愛大賞参加作品なので、感想欄を開きます。
よろしければお寄せ下さい。当作品への感想は全て承認します。
※登場人物への口撃は可ですが、他の読者様への口撃は作者からの吹き矢が飛んできます。ご注意下さい。
※鋭い感想ありがとうございます。返信はネタバレしないよう気を付けます。すぐネタバレペロリーナが発動しそうになります(汗)
王太子が悪役令嬢ののろけ話ばかりするのでヒロインは困惑した
葉柚
恋愛
とある乙女ゲームの世界に転生してしまった乙女ゲームのヒロイン、アリーチェ。
メインヒーローの王太子を攻略しようとするんだけど………。
なんかこの王太子おかしい。
婚約者である悪役令嬢ののろけ話しかしないんだけど。
婚約破棄された私は、処刑台へ送られるそうです
秋月乃衣
恋愛
ある日システィーナは婚約者であるイデオンの王子クロードから、王宮敷地内に存在する聖堂へと呼び出される。
そこで聖女への非道な行いを咎められ、婚約破棄を言い渡された挙句投獄されることとなる。
いわれの無い罪を否定する機会すら与えられず、寒く冷たい牢の中で断頭台に登るその時を待つシスティーナだったが──
他サイト様でも掲載しております。
魔道具師ジョーイは、増税おじさん宰相をこらしめたい
みねバイヤーン
ファンタジー
とある王国に、「よし、増税だ」が口癖の宰相がいる。
「隣国が軍事予算を上げた。我が国に攻め入るつもりに違いない。国境の壁を高く長くしよう。よし、増税だ」
「軍事力を上げるためには、兵士の訓練と武器の増強が必要だな。よし、増税だ」
民は疲弊し切っている。ひとりの少女が立ち上がった。
「あの、庶民の生活を知らない、増税おじさんを懲らしめてやる」
王国の民を守るため、義賊ネズミーが爆誕した。魔道士のジョーイとじいちゃんが世直しする物語。
悪役令嬢が望んだ処刑の日【本編完結+エンド後ストーリー複数完結】
荷居人(にいと)
恋愛
「君は最後まで反省をしないのだな」
反省などしてしまえば私は望んだ死に方などできなかっただろう。
「ええ、だって悪いことだと思ってないもの」
悪いことだとわかっていてやっていた。その上で悪びれもせずいるかのように振る舞ってきたのだ。演劇の悪役のように。
「人を殺そうとしてよくもそんなことを……!」
人を殺すつもりはそもそもなかったことなど悟らせはしない。ただ失敗してしまって残念だとばかりに最後まで私は悪を貫く。
「だって……邪魔だったんだもの」
「………っそんな態度なら処刑を取り止める必要などなさそうだな!」
だってそれこそが私の望むものだから。元婚約者にだって私は最後まで偽りの微笑みで悪の華となろう。
そして死を迎え、計画通りになったなら、私はようやく悪の仮面を脱ぎ捨てられるのだ。死と共に。
※連載中にしてますが、本編は一応完結です。
【完結】悪女扱いした上に婚約破棄したいですって?
冬月光輝
恋愛
私ことアレクトロン皇国の公爵令嬢、グレイス=アルティメシアは婚約者であるグラインシュバイツ皇太子殿下に呼び出され、平民の中で【聖女】と呼ばれているクラリスという女性との「真実の愛」について長々と聞かされた挙句、婚約破棄を迫られました。
この国では有責側から婚約破棄することが出来ないと理性的に話をしましたが、頭がお花畑の皇太子は激高し、私を悪女扱いして制裁を加えると宣い、あげく暴力を奮ってきたのです。
この瞬間、私は決意しました。必ずや強い女になり、この男にどちらが制裁を受ける側なのか教えようということを――。
一人娘の私は今まで自由に生きたいという感情を殺して家のために、良い縁談を得る為にひたすら努力をして生きていました。
それが無駄に終わった今日からは自分の為に戦いましょう。どちらかが灰になるまで――。
しかし、頭の悪い皇太子はともかく誰からも愛され、都合の良い展開に持っていく、まるで【物語のヒロイン】のような体質をもったクラリスは思った以上の強敵だったのです。
乙女ゲームの断罪シーンの夢を見たのでとりあえず王子を平手打ちしたら夢じゃなかった
月
恋愛
気が付くとそこは知らないパーティー会場だった。
そこへ入場してきたのは"ビッターバター"王国の王子と、エスコートされた男爵令嬢。
ビッターバターという変な国名を聞いてここがゲームと同じ世界の夢だと気付く。
夢ならいいんじゃない?と王子の顔を平手打ちしようと思った令嬢のお話。
四話構成です。
※ラテ令嬢の独り言がかなり多いです!
お気に入り登録していただけると嬉しいです。
暇つぶしにでもなれば……!
思いつきと勢いで書いたものなので名前が適当&名無しなのでご了承下さい。
一度でもふっと笑ってもらえたら嬉しいです。
モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~
古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され
恋愛
前世コミュ障で話し下手な私はゲームの世界に転生できた。しかし、ヒロインにしてほしいと神様に祈ったのに、なんとモブにすらなれなかった。こうなったら仕方がない。せめてゲームの世界が見れるように一生懸命勉強して私は最難関の王立学園に入学した。ヒロインの聖女と王太子、多くのイケメンが出てくるけれど、所詮モブにもなれない私はお呼びではない。コミュ障は相変わらずだし、でも、折角神様がくれたチャンスだ。今世は絶対に恋に生きるのだ。でも色々やろうとするんだけれど、全てから回り、全然うまくいかない。挙句の果てに私が悪役令嬢だと判ってしまった。
でも、聖女は虐めていないわよ。えええ?、反逆者に私の命が狙われるている?ちょっと、それは断罪されてた後じゃないの? そこに剣構えた人が待ち構えているんだけど・・・・まだ死にたくないわよ・・・・。
果たして主人公は生き残れるのか? 恋はかなえられるのか?
ハッピーエンド目指して頑張ります。
小説家になろう、カクヨムでも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる