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4 にゃにゃにゃぁにゃ(自己紹介)
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たぶんこの人が僕の保護者になるんだろう。
でも僕はにゃあと啼くだけなんだけど、どうしよう?
えっと、神様はなんて言ってたっけ・・・?
僕が黙ってしまったのに気を悪くもせず、ヒョウガさんは顎に手を当てて少し考えた後、僕に言った。
「〈念話〉出来るか?」
んん?
あ! 神様が去り際に叫んでたヤツ!
もちろん出来ませんとも!
その意味も込めて首をコテンと傾げる。
「っかわ、ゴホン。じゃあ、俺が君に魔力を流して頭の中で話しかけるから、聞こえたら君も頭で考えてくれ」
「うん」
そうしたらそっと抱き上げて自分のおでこに僕のおでこをコツンと合わせた。
そして温かいモノが体を巡って来て、たぶん魔力なんだろうなと思っていると不意にチャンネルがあったように鮮明な『声』が頭に響いた。
『聞こえたか?』
『う、うん。聞こえる』
そう思ったら、おもむろに額を離して僕をテーブルに載せた。
そしてそのまま〈念話〉で聞いてきた。
『これでも聞こえるか?』
『! 聞こえる! 凄ーい!!』
『よかった。これでいつでも話が出来るぞ』
そういってホッとしたヒョウガさん。
じゃあ、自己紹介をしよう!
『あの、僕はサナって言います。よろしくお願いします』
そういってペコリ。
顔をあげると微笑ましそうな顔をしたヒョウガさんと目があった。
なんか照れる。
『サナ、俺は神様から君のことを託されたんだ。保護して手元に置くようにと。誰にも渡しては駄目だと。だが、お告げ関係なく君を大切にするよ。それだけは信じて』
凄く真剣な目だった。
もちろん僕は疑わないよ。
猫になったからなのか、本能でこの人は大丈夫って、安心できるって思うんだ。
だから。
『もちろん!』
即答した。
『・・・とりあえず、僕の〈ステータス〉見て貰っていい? 後、神様がうんと、〈隠蔽〉の魔法を教えて貰いなさいって言ってたの』
『・・・見てもいいのか?』
『うん、ヒョウガさんだけね!』
『分かった。じゃあ〈ステータスオープン〉と言ってくれるか? それで他の人にも見せられるから。くれぐれも俺以外には駄目だぞ?』
コクンと頷いて〈ステータスオープン〉と唱えた。
次いで現れた僕のステータスを見て少し固まっヒョウガさんだったけど、再起動したみたいで色々質問してきた。
あ、僕が念話出来るようになったから、ヒョウガさんは普通に話してもらった。
「サナは貴族なのか?」
『ううん、僕のいたところでは皆、家名を持ってるの。貴族とかの階級はずっと昔に廃止されたから』
「そうか。こちらでは家名を持ってるのは大抵貴族で、豪商人などが家名を貰っている場合もあるが、普段はサナとだけ名乗ろうな」
『はあい』
異世界あるあるだね。貴族なんてイヤだから絶対関わらないようにしようっと。
「あと年齢だが、元は16才って事か? 猫又としては生まれたばかりのようだが・・・」
『元の体の年齢が16才。たぶん0才なのは猫又で生まれ直したからだと思う。前はね、16才で学生だったんだよ』
「へえ、学生ねえ。こちらでは16才は成人になる歳だから、平民はすでに働いてる者がほとんどだな。貴族は学園に通っているが」
ふんふん。元の年齢だと成人なんだ。
でも今の僕は・・・・・・赤ちゃん。
「あとはクレール神の加護と愛し子か。効果が凄まじいから隠蔽しないと。異世界転生者も隠さないとな。よし、さっさと〈隠蔽〉を覚えてステータス弄っちゃおう!」
『了解です!』
その後すぐに隠蔽を覚えてステータスを隠したので、今はコレだけ。
【名前:サナ
性別:男
年齢:0才
種族:猫又
称号:無し】
うん。シンプルで実にいい。
面倒ごと、駄目!絶対!!
満足して二又の尻尾がゆらゆら揺れていたのを目を細めて楽しそうにヒョウガが見ていたのには気付かなかった。
でも僕はにゃあと啼くだけなんだけど、どうしよう?
えっと、神様はなんて言ってたっけ・・・?
僕が黙ってしまったのに気を悪くもせず、ヒョウガさんは顎に手を当てて少し考えた後、僕に言った。
「〈念話〉出来るか?」
んん?
あ! 神様が去り際に叫んでたヤツ!
もちろん出来ませんとも!
その意味も込めて首をコテンと傾げる。
「っかわ、ゴホン。じゃあ、俺が君に魔力を流して頭の中で話しかけるから、聞こえたら君も頭で考えてくれ」
「うん」
そうしたらそっと抱き上げて自分のおでこに僕のおでこをコツンと合わせた。
そして温かいモノが体を巡って来て、たぶん魔力なんだろうなと思っていると不意にチャンネルがあったように鮮明な『声』が頭に響いた。
『聞こえたか?』
『う、うん。聞こえる』
そう思ったら、おもむろに額を離して僕をテーブルに載せた。
そしてそのまま〈念話〉で聞いてきた。
『これでも聞こえるか?』
『! 聞こえる! 凄ーい!!』
『よかった。これでいつでも話が出来るぞ』
そういってホッとしたヒョウガさん。
じゃあ、自己紹介をしよう!
『あの、僕はサナって言います。よろしくお願いします』
そういってペコリ。
顔をあげると微笑ましそうな顔をしたヒョウガさんと目があった。
なんか照れる。
『サナ、俺は神様から君のことを託されたんだ。保護して手元に置くようにと。誰にも渡しては駄目だと。だが、お告げ関係なく君を大切にするよ。それだけは信じて』
凄く真剣な目だった。
もちろん僕は疑わないよ。
猫になったからなのか、本能でこの人は大丈夫って、安心できるって思うんだ。
だから。
『もちろん!』
即答した。
『・・・とりあえず、僕の〈ステータス〉見て貰っていい? 後、神様がうんと、〈隠蔽〉の魔法を教えて貰いなさいって言ってたの』
『・・・見てもいいのか?』
『うん、ヒョウガさんだけね!』
『分かった。じゃあ〈ステータスオープン〉と言ってくれるか? それで他の人にも見せられるから。くれぐれも俺以外には駄目だぞ?』
コクンと頷いて〈ステータスオープン〉と唱えた。
次いで現れた僕のステータスを見て少し固まっヒョウガさんだったけど、再起動したみたいで色々質問してきた。
あ、僕が念話出来るようになったから、ヒョウガさんは普通に話してもらった。
「サナは貴族なのか?」
『ううん、僕のいたところでは皆、家名を持ってるの。貴族とかの階級はずっと昔に廃止されたから』
「そうか。こちらでは家名を持ってるのは大抵貴族で、豪商人などが家名を貰っている場合もあるが、普段はサナとだけ名乗ろうな」
『はあい』
異世界あるあるだね。貴族なんてイヤだから絶対関わらないようにしようっと。
「あと年齢だが、元は16才って事か? 猫又としては生まれたばかりのようだが・・・」
『元の体の年齢が16才。たぶん0才なのは猫又で生まれ直したからだと思う。前はね、16才で学生だったんだよ』
「へえ、学生ねえ。こちらでは16才は成人になる歳だから、平民はすでに働いてる者がほとんどだな。貴族は学園に通っているが」
ふんふん。元の年齢だと成人なんだ。
でも今の僕は・・・・・・赤ちゃん。
「あとはクレール神の加護と愛し子か。効果が凄まじいから隠蔽しないと。異世界転生者も隠さないとな。よし、さっさと〈隠蔽〉を覚えてステータス弄っちゃおう!」
『了解です!』
その後すぐに隠蔽を覚えてステータスを隠したので、今はコレだけ。
【名前:サナ
性別:男
年齢:0才
種族:猫又
称号:無し】
うん。シンプルで実にいい。
面倒ごと、駄目!絶対!!
満足して二又の尻尾がゆらゆら揺れていたのを目を細めて楽しそうにヒョウガが見ていたのには気付かなかった。
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