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52 アムリタの街の領主様(side辺境伯)
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冒険者ギルドから精霊王達が去って、ユラとナハトもラヴァの店に向かったのを確認したエアリアルは、ダオラにギルドを任せて領主邸に向かった。
冒険者ギルドのギルドマスターであるエアリアルは、さすがにユラのことを領主であるセリウム・レギオンに極秘情報として報告をしなくてはならなかったのだ。
セリウム・レギオンは今年で五〇歳になる金狼族の獣人で、髪も瞳も金色に輝き有事の際は自らも戦闘に立つムキムキの美丈夫だ。
金狼族もそこそこ長命な一族なので、見た目は二〇代の青年である。
まだ番いがいないため、一人でけっこう無茶をするやんちゃなお坊ちゃまだ。
長命な精霊族のエアリアルにしたら大抵の者はお坊ちゃま枠だと思うが。
これから話す内容で大騒ぎする様子が目に浮かぶようで足取り重いエアリアルだった。
◇◇◇
エアリアルがもたらしたその一報に、辺境伯家は上を下への大騒ぎとなった。
もちろん辺境伯家に勤める全ての者に誓約魔法を使って契約しており、ココで知り得たことは全て許可なく他言出来ないとしているから、ユラに関しても辺境伯家の関係者以外には口外出来ず安全ではあるのだが。
ソレでも普段は表情に出さずに黙って仕事を熟すプロの使用人や騎士達が大いに動揺していたのである。
───まず最初に、めったなことでは連絡など寄越さない冒険者ギルドからの極秘情報という連絡。
更に報告書を持参してきたのがギルドマスターであるエアリアル本人という時点で辺境伯当主の俺は察した。
『あ、コレめちゃくちゃヤバい案件だ』
───と。
案の定、エアリアルが持ってきた情報はヤバいどころじゃなかった。
「───オイコラ、何だこのデタラメな経歴は? しかも亡国ウィステリアの王子だったって!? あのハイエルフの国の生き残りか!?」
四〇〇年ほど前まであったという遥か東の大陸のハイエルフの国、ソレがウィステリア国だった。
「ええまぁ・・・・・・生き残りと言ってもどうやら彼の国の国王陛下はご存命らしいですし、その言い方はどうかと思いますが」
「生きてるのか!? 当時の王が!?」
ハイエルフだから生きてても不思議ではないが、国が滅びた理由が理由だからな。
蹂躙されて殺されていると思っている者は多いだろう。
実際、アレからハイエルフはおろかエルフでさえ稀少な存在になり、その姿を見る者は少ないのだから。
「はい。精霊王様方がそう証言しておりますので」
「ちょっと待て。精霊王様方?」
また新しい単語が出たぞ!?
「ええ。ユラ君は精霊王様方の愛し子だそうですよ。もう可哀想なくらい七人の精霊王様方にぎゅうぎゅう抱き付かれていて窒息しそうでした」
その様子を思い浮かべたのか、ちょっと遠い目をしたエアリアルを見て溜め息を吐く。
「・・・・・・マジなんだな?」
「嘘なんて言ってどうするんですか。しかもあのナハト・オスクリタ殿の番いでしたし」
「───はぁっ!?」
再びのちょっと待て! 情報過多!
「待て待て待て! ちょーっと待て! 大まかに教えてくれ。詳しいことは報告書を読むから、簡潔に、教えてくれ」
「そうですね。重要なことだけ話しておきましょうか」
そう言って話しだした内容は我々の想像を遥かに越えていた。
後ろで控えていた執事長や側近、護衛騎士も言葉が出ない。
「・・・・・・つまり、生を受けてから苛酷な人生を送っていたハイエルフの子で、吸血鬼の真祖であるナハト・オスクリタ殿の唯一の番いだと」
「ええ。この世界の常識知らずで暗殺の腕は超一流。先ほどもオスクリタ殿と模擬戦をやり合ってました」
え? 吸血鬼の真祖とやり合えるの!? やるが殺るに聞こえる気がするんだが!?
「・・・・・・ソレは凄まじいな。その、彼が敵に回る可能性は?」
その可能性によっては手段を選べないかもしれない事態になるんだが・・・・・・。
しかしエアリアルの言葉にいくらか空気が軽くなる。
「今のところほぼないでしょうが、オスクリタ殿はユラ君に何かあれば黙ってはいないので、そちらは何とも・・・・・・」
「番い同士は相手への愛情が重いからなぁ。そこの対応を間違えなければ大丈夫か? いや、一度会って話をしてみたいな」
リスクはあるかもしれないが、そのハイエルフのユラという子に俄然興味が湧いた。
「まぁ、オスクリタ殿が許可を出せば可能でしょうが。話だけはしておきましょう。詳しいことはその報告書もあるので、そろそろ失礼してもよろしいでしょうか?」
そう言うエアリアルに若干引き攣った顔で応える。
「ああ。助かった。ありがとう」
「いえ。では失礼します」
そうして応接室から立ち去ったエアリアルを見送って、ソファにだらしなくもたれかかる。
「───ふぃー・・・・・・。いやあ、マジでビビったー」
「・・・・・・セリウム、行儀が悪いぞ」
「ちょっとくらいいいだろう? お前も聞いてたんだから俺の気持ち分かるだろうよぉ?」
「まぁ・・・・・・確かに衝撃的過ぎたからな。全く、エアリアル殿はヘンなモノを持ち込みすぎる」
俺の側近のコリウス・レギオンは俺の叔父の息子で従兄弟で乳兄弟だから、気の置けないヤツだ。
仕事中はしっかり側近の顔になるが、今の俺の心情が手に取るように分かるのだろう。普段の砕けた態度で接してくれる。
そんなコリウスは俺と同じ金髪金目で、俺よりは細いがマッチョで頭脳派の男だ。
「オスクリタ殿の番いということでは、面会は難しいのでは? 彼の君は誰にでも塩対応で忖度されないし」
それな。あの人はいつでもどこでも無表情で冷たいんだよな。
「そもそも吸血鬼の真祖で俺達と同じ土俵には上がらない吸血鬼の王だからなー。でもユラ君には会いたいなー」
「・・・・・・もし、もしもの話だが」
「うん?」
何やらコリウスが思案している。何かあるのか?
そう思っていると、ふと顔をぱあっと明るくさせて言った。
「異界で育ったため常識知らずと言ってたから、ウチで常識やら知識やら教えると言えば来るのでは?」
「───! ソレだ! 頭いいな、お前! さすが俺の側近!」
「まぁ上手くいくとは限らないがね。だがさっそくエアリアル殿に提案してみよう」
思わず叫ぶと、コリウスも頷いた。
コリウスはサッサと書類を作成して執事長にエアリアル殿に渡すように預けた。
それを確認してから、ひとまず報告書を読むかと執務室に行き、コリウスと憤慨するのはもう少しあと。
そこから執事長、騎士達、使用人達と、辺境伯家全体に話が行き渡るのもあっという間で。
勝手に親や親戚の目線で、まだ見ぬハイエルフの子に思いを馳せるのだった。
そして辺境伯家からの勉強会の提案にユラが乗ってくるのもそれからすぐあとのことだった。
冒険者ギルドのギルドマスターであるエアリアルは、さすがにユラのことを領主であるセリウム・レギオンに極秘情報として報告をしなくてはならなかったのだ。
セリウム・レギオンは今年で五〇歳になる金狼族の獣人で、髪も瞳も金色に輝き有事の際は自らも戦闘に立つムキムキの美丈夫だ。
金狼族もそこそこ長命な一族なので、見た目は二〇代の青年である。
まだ番いがいないため、一人でけっこう無茶をするやんちゃなお坊ちゃまだ。
長命な精霊族のエアリアルにしたら大抵の者はお坊ちゃま枠だと思うが。
これから話す内容で大騒ぎする様子が目に浮かぶようで足取り重いエアリアルだった。
◇◇◇
エアリアルがもたらしたその一報に、辺境伯家は上を下への大騒ぎとなった。
もちろん辺境伯家に勤める全ての者に誓約魔法を使って契約しており、ココで知り得たことは全て許可なく他言出来ないとしているから、ユラに関しても辺境伯家の関係者以外には口外出来ず安全ではあるのだが。
ソレでも普段は表情に出さずに黙って仕事を熟すプロの使用人や騎士達が大いに動揺していたのである。
───まず最初に、めったなことでは連絡など寄越さない冒険者ギルドからの極秘情報という連絡。
更に報告書を持参してきたのがギルドマスターであるエアリアル本人という時点で辺境伯当主の俺は察した。
『あ、コレめちゃくちゃヤバい案件だ』
───と。
案の定、エアリアルが持ってきた情報はヤバいどころじゃなかった。
「───オイコラ、何だこのデタラメな経歴は? しかも亡国ウィステリアの王子だったって!? あのハイエルフの国の生き残りか!?」
四〇〇年ほど前まであったという遥か東の大陸のハイエルフの国、ソレがウィステリア国だった。
「ええまぁ・・・・・・生き残りと言ってもどうやら彼の国の国王陛下はご存命らしいですし、その言い方はどうかと思いますが」
「生きてるのか!? 当時の王が!?」
ハイエルフだから生きてても不思議ではないが、国が滅びた理由が理由だからな。
蹂躙されて殺されていると思っている者は多いだろう。
実際、アレからハイエルフはおろかエルフでさえ稀少な存在になり、その姿を見る者は少ないのだから。
「はい。精霊王様方がそう証言しておりますので」
「ちょっと待て。精霊王様方?」
また新しい単語が出たぞ!?
「ええ。ユラ君は精霊王様方の愛し子だそうですよ。もう可哀想なくらい七人の精霊王様方にぎゅうぎゅう抱き付かれていて窒息しそうでした」
その様子を思い浮かべたのか、ちょっと遠い目をしたエアリアルを見て溜め息を吐く。
「・・・・・・マジなんだな?」
「嘘なんて言ってどうするんですか。しかもあのナハト・オスクリタ殿の番いでしたし」
「───はぁっ!?」
再びのちょっと待て! 情報過多!
「待て待て待て! ちょーっと待て! 大まかに教えてくれ。詳しいことは報告書を読むから、簡潔に、教えてくれ」
「そうですね。重要なことだけ話しておきましょうか」
そう言って話しだした内容は我々の想像を遥かに越えていた。
後ろで控えていた執事長や側近、護衛騎士も言葉が出ない。
「・・・・・・つまり、生を受けてから苛酷な人生を送っていたハイエルフの子で、吸血鬼の真祖であるナハト・オスクリタ殿の唯一の番いだと」
「ええ。この世界の常識知らずで暗殺の腕は超一流。先ほどもオスクリタ殿と模擬戦をやり合ってました」
え? 吸血鬼の真祖とやり合えるの!? やるが殺るに聞こえる気がするんだが!?
「・・・・・・ソレは凄まじいな。その、彼が敵に回る可能性は?」
その可能性によっては手段を選べないかもしれない事態になるんだが・・・・・・。
しかしエアリアルの言葉にいくらか空気が軽くなる。
「今のところほぼないでしょうが、オスクリタ殿はユラ君に何かあれば黙ってはいないので、そちらは何とも・・・・・・」
「番い同士は相手への愛情が重いからなぁ。そこの対応を間違えなければ大丈夫か? いや、一度会って話をしてみたいな」
リスクはあるかもしれないが、そのハイエルフのユラという子に俄然興味が湧いた。
「まぁ、オスクリタ殿が許可を出せば可能でしょうが。話だけはしておきましょう。詳しいことはその報告書もあるので、そろそろ失礼してもよろしいでしょうか?」
そう言うエアリアルに若干引き攣った顔で応える。
「ああ。助かった。ありがとう」
「いえ。では失礼します」
そうして応接室から立ち去ったエアリアルを見送って、ソファにだらしなくもたれかかる。
「───ふぃー・・・・・・。いやあ、マジでビビったー」
「・・・・・・セリウム、行儀が悪いぞ」
「ちょっとくらいいいだろう? お前も聞いてたんだから俺の気持ち分かるだろうよぉ?」
「まぁ・・・・・・確かに衝撃的過ぎたからな。全く、エアリアル殿はヘンなモノを持ち込みすぎる」
俺の側近のコリウス・レギオンは俺の叔父の息子で従兄弟で乳兄弟だから、気の置けないヤツだ。
仕事中はしっかり側近の顔になるが、今の俺の心情が手に取るように分かるのだろう。普段の砕けた態度で接してくれる。
そんなコリウスは俺と同じ金髪金目で、俺よりは細いがマッチョで頭脳派の男だ。
「オスクリタ殿の番いということでは、面会は難しいのでは? 彼の君は誰にでも塩対応で忖度されないし」
それな。あの人はいつでもどこでも無表情で冷たいんだよな。
「そもそも吸血鬼の真祖で俺達と同じ土俵には上がらない吸血鬼の王だからなー。でもユラ君には会いたいなー」
「・・・・・・もし、もしもの話だが」
「うん?」
何やらコリウスが思案している。何かあるのか?
そう思っていると、ふと顔をぱあっと明るくさせて言った。
「異界で育ったため常識知らずと言ってたから、ウチで常識やら知識やら教えると言えば来るのでは?」
「───! ソレだ! 頭いいな、お前! さすが俺の側近!」
「まぁ上手くいくとは限らないがね。だがさっそくエアリアル殿に提案してみよう」
思わず叫ぶと、コリウスも頷いた。
コリウスはサッサと書類を作成して執事長にエアリアル殿に渡すように預けた。
それを確認してから、ひとまず報告書を読むかと執務室に行き、コリウスと憤慨するのはもう少しあと。
そこから執事長、騎士達、使用人達と、辺境伯家全体に話が行き渡るのもあっという間で。
勝手に親や親戚の目線で、まだ見ぬハイエルフの子に思いを馳せるのだった。
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