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20 いつの間にか人間辞めてた!?
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「話は終わった?」
寝ぼけまなこからハッキリと意識が戻った僕は、サッと周りを見回して今いる場所がエアリアルの執務室だということを確認するとナハトにそう聞いた。
「まあ、おおよそは?」
「そうだね。大体は?」
「・・・・・・終わった、のかなぁ?」
そう応える三人の間に何かおかしな空気が漂っている気がするが、スルーしたほうがいいと僕の直感が告げている。
だからあえて気付かないふりで続けた。
「じゃあ終わったあとに服とか買いに行ってくれる約束は───」
「もちろん忘れてないぞ。服以外にも揃える物があるな。食材とか調理道具とか、ユラが必要なモノを買って帰ろう」
よかった。服はともかく料理関係はないと困るからね。でもお金ないから。
「ありがとう。あとで身体で払うね」
「───っぐふ・・・・・・!」
だからそう言ったらナハトは掌で顔を覆って天を仰ぎ、エアリアルとダオラは焦った顔をして言った。
「ちょ、ちょっと待って下さい、ユラ君! そんなのダメです!」
「そうですよ! 飢えた狼を目の前にして言うことじゃありません!」
「・・・・・・? 狼? どこかにいるんですか?」
僕はキョロキョロしながら気配を探ったが、もちろんそんな獣の気配などなく、ここにいるナハト達だけのモノしかない。
そもそもギルマスの執務室にいるわけないか。
キョトンとする僕を見てなんともいえない表情の三人。
「───はー・・・・・・。いえ、まあ、迂闊に誰かの前でそんな言葉を言わない方がいいってことですよ」
深い溜め息を吐いたエアリアルにそう言われ、よく分からないまま曖昧に頷いておく。
「はぁ、気を付けます・・・・・・?」
「・・・・・・絶対分かってないよ、この子」
「先が思いやられる・・・・・・」
ダオラとエアリアルが首を振って項垂れている。
大丈夫か? 疲れちゃった? あっ、そういえばエアリアルに聞きたいことがあったんだった。今聞いても大丈夫かな?
「そうだ。エアリアルさん、僕って冒険者になれます? なれたら働いて稼いで返そうかなって思ってて・・・・・・」
「・・・・・・身体でって、そういう意味でしたか。うーん、規定では一二歳から冒険者見習いとして仮登録が出来て、本登録は成人とされる一五歳の誕生日がきてからですが」
見習いなら何とか───なんて呟いているエアリアルに首を傾げる。
・・・・・・僕、少し前に二〇歳になったけど。一五歳からなら十分本登録出来るよね?
そう思って口に出そうとしたらナハトが不機嫌そうな声でエアリアルに言った。
「ユラはまだ(未成年で)小さいんだから無理だろう」
「(身長を)小っさい言うな」
「いえ、登録は体格ではなく年齢で判別するので関係ないですよ」
おい、スルーすんな。
「いや、どっちも小さいだろう。どう見積もってもせいぜい一〇歳を過ぎたくらいだろう?」
───・・・・・・んん?
「いえ、長寿の種族は成長が遅いんです。見た目じゃ分かりませんよ」
「それはそうだが・・・・・・」
エアリアルとナハトとダオラの三人が真剣な顔で言い合っているけど、ちょっと待って。小っさい言葉に怒る以前に何かおかしいな?
「───あのぅ・・・・・・」
「何か?」
「どうした?」
「なぁに、ユラ君?」
今めちゃくちゃ聞き捨てならない言葉が聞こえたんだけど、気のせい?
「僕って、いくつに見えてるんです? あと、長寿の種族って、どういうことですか?」
「え? 一〇歳だろう」
「高く見積もってぎりぎり一二歳?」
「うん、まあ成人前だよね。ハイエルフだってことを考慮しても一五歳ではないよね」
「・・・・・・え?」
ナハト、ダオラ、エアリアルの順にそう言っている。
いやいや、おかしいだろう。日本人は童顔で子供に見られがちだけど、僕は大人っぽく見られるソース顔。
・・・・・・まあ、背はちょっと低めだし目が大きくて可愛い系だとは言われるけど。
まあ、年齢はいいよ、この際。でもさ、今また何か聞き慣れないことを言ったよね? 気のせいじゃなかった!?
「・・・・・・ハイエルフ?」
「え、ツッコむとこ、そこ?」
「───まさかとは思うが、知らないのか? それとも気付いてないのか?」
「何が? どういうこと? ええと、誰が、何だって?」
僕がよほど困惑した顔だったのか、三人は顔を見合わせたあと、気遣うように僕を見て言った。
「ユラ君は『ハイエルフ』だよ」
「自分のこと、分からないのかい?」
「ほら、エルフの特徴である長い耳もあるんだが」
最後にナハトがそう言ったあと、僕の両サイドの髪を掻きあげ、どこから出したのか可愛らしい手鏡をダオラが手に持って僕の顔を映した。
「───は?」
そこに映った自分にピシリと固まる。
鏡の中の見慣れた自分の顔は、間抜けにも大口を開けて目をこれでもかと見開いていた。
そしてその間抜け面に不自然なほど長い耳がついていたのを鏡越しに見ながら、おそるおそる手を伸ばして触った。
ちゃんと感覚がある。なんならちょっとピクッと動いてもいた。
「───は?」
そのままの状態で再びフリーズ。───は?
「・・・・・・その様子じゃ今まで知らなかったんだな」
「姿変えの魔法か、あるいは魔導具か・・・・・・。生まれたときから隠蔽されていたのかもしれない」
「さすがに自分の顔を初めて見たーってことはないよねぇ?」
三人の言葉が僕の耳をすり抜けていく。
───ぅ、嘘だろ? いつの間にか僕は異世界転移で人間辞めてハイエルフになってた?
え、これって転移じゃなくて転生?
やっぱり僕って、あのとき死んでた?
僕は現実を飲み込めずに、しばらく呆然としていた。
そんな中、ナハトが不意に僕の胸元を軽く叩いた。
「ユラ、胸にしまっているこのタグを見せて貰ってもいいか?」
「え? ・・・・・・あ、これ? 別に構わないけど」
ハッと我に返って、何で知ってるんだと思ったけど、そういえば裸で寝てたんだっけ。そのときにしっかり見られてたな。
僕は首からタグをチェーンごと外してナハトに手渡す。それをナハトはエアリアルとダオラにも見せた。
「あの、これが何か・・・・・・?」
「ああうん、ちょっとな。ユラ、これに鑑定魔法を使ってもいいか?」
「あ、うん。どうぞ・・・・・・?」
ナハトが鑑定魔法の使用を断って来たってことは、他人や他人のモノを勝手にホイホイ鑑定するのはマナー違反ってことなのかな?
確かにこっそり覗き見してるもんだし。
まあ、必要ならバレないようにやるけどね。命にかかわるようなときに戸惑ってはいられないし。
しかしこれは向こうの世界ではいたって普通のドッグタグだ。
まあ、変わってるというか、使われている金属はタングステンカーバイドという合金でめちゃくちゃ強度が凄いってことくらいだけど。
しかし三人には何か違って見えるのか、難しい顔をして黙り込んでしまった。
※ユラ君、このときまで自分が人族(人間)だと全く疑っていませんでした。
人物設定の項目を初期にチェックしてた方、ちょっと前に設定を少し変えたので、人間からエルフ云々の部分は消しました。
ご了承下さい。
このあとどういうことなのか追々と分かるはずです。たぶん!
寝ぼけまなこからハッキリと意識が戻った僕は、サッと周りを見回して今いる場所がエアリアルの執務室だということを確認するとナハトにそう聞いた。
「まあ、おおよそは?」
「そうだね。大体は?」
「・・・・・・終わった、のかなぁ?」
そう応える三人の間に何かおかしな空気が漂っている気がするが、スルーしたほうがいいと僕の直感が告げている。
だからあえて気付かないふりで続けた。
「じゃあ終わったあとに服とか買いに行ってくれる約束は───」
「もちろん忘れてないぞ。服以外にも揃える物があるな。食材とか調理道具とか、ユラが必要なモノを買って帰ろう」
よかった。服はともかく料理関係はないと困るからね。でもお金ないから。
「ありがとう。あとで身体で払うね」
「───っぐふ・・・・・・!」
だからそう言ったらナハトは掌で顔を覆って天を仰ぎ、エアリアルとダオラは焦った顔をして言った。
「ちょ、ちょっと待って下さい、ユラ君! そんなのダメです!」
「そうですよ! 飢えた狼を目の前にして言うことじゃありません!」
「・・・・・・? 狼? どこかにいるんですか?」
僕はキョロキョロしながら気配を探ったが、もちろんそんな獣の気配などなく、ここにいるナハト達だけのモノしかない。
そもそもギルマスの執務室にいるわけないか。
キョトンとする僕を見てなんともいえない表情の三人。
「───はー・・・・・・。いえ、まあ、迂闊に誰かの前でそんな言葉を言わない方がいいってことですよ」
深い溜め息を吐いたエアリアルにそう言われ、よく分からないまま曖昧に頷いておく。
「はぁ、気を付けます・・・・・・?」
「・・・・・・絶対分かってないよ、この子」
「先が思いやられる・・・・・・」
ダオラとエアリアルが首を振って項垂れている。
大丈夫か? 疲れちゃった? あっ、そういえばエアリアルに聞きたいことがあったんだった。今聞いても大丈夫かな?
「そうだ。エアリアルさん、僕って冒険者になれます? なれたら働いて稼いで返そうかなって思ってて・・・・・・」
「・・・・・・身体でって、そういう意味でしたか。うーん、規定では一二歳から冒険者見習いとして仮登録が出来て、本登録は成人とされる一五歳の誕生日がきてからですが」
見習いなら何とか───なんて呟いているエアリアルに首を傾げる。
・・・・・・僕、少し前に二〇歳になったけど。一五歳からなら十分本登録出来るよね?
そう思って口に出そうとしたらナハトが不機嫌そうな声でエアリアルに言った。
「ユラはまだ(未成年で)小さいんだから無理だろう」
「(身長を)小っさい言うな」
「いえ、登録は体格ではなく年齢で判別するので関係ないですよ」
おい、スルーすんな。
「いや、どっちも小さいだろう。どう見積もってもせいぜい一〇歳を過ぎたくらいだろう?」
───・・・・・・んん?
「いえ、長寿の種族は成長が遅いんです。見た目じゃ分かりませんよ」
「それはそうだが・・・・・・」
エアリアルとナハトとダオラの三人が真剣な顔で言い合っているけど、ちょっと待って。小っさい言葉に怒る以前に何かおかしいな?
「───あのぅ・・・・・・」
「何か?」
「どうした?」
「なぁに、ユラ君?」
今めちゃくちゃ聞き捨てならない言葉が聞こえたんだけど、気のせい?
「僕って、いくつに見えてるんです? あと、長寿の種族って、どういうことですか?」
「え? 一〇歳だろう」
「高く見積もってぎりぎり一二歳?」
「うん、まあ成人前だよね。ハイエルフだってことを考慮しても一五歳ではないよね」
「・・・・・・え?」
ナハト、ダオラ、エアリアルの順にそう言っている。
いやいや、おかしいだろう。日本人は童顔で子供に見られがちだけど、僕は大人っぽく見られるソース顔。
・・・・・・まあ、背はちょっと低めだし目が大きくて可愛い系だとは言われるけど。
まあ、年齢はいいよ、この際。でもさ、今また何か聞き慣れないことを言ったよね? 気のせいじゃなかった!?
「・・・・・・ハイエルフ?」
「え、ツッコむとこ、そこ?」
「───まさかとは思うが、知らないのか? それとも気付いてないのか?」
「何が? どういうこと? ええと、誰が、何だって?」
僕がよほど困惑した顔だったのか、三人は顔を見合わせたあと、気遣うように僕を見て言った。
「ユラ君は『ハイエルフ』だよ」
「自分のこと、分からないのかい?」
「ほら、エルフの特徴である長い耳もあるんだが」
最後にナハトがそう言ったあと、僕の両サイドの髪を掻きあげ、どこから出したのか可愛らしい手鏡をダオラが手に持って僕の顔を映した。
「───は?」
そこに映った自分にピシリと固まる。
鏡の中の見慣れた自分の顔は、間抜けにも大口を開けて目をこれでもかと見開いていた。
そしてその間抜け面に不自然なほど長い耳がついていたのを鏡越しに見ながら、おそるおそる手を伸ばして触った。
ちゃんと感覚がある。なんならちょっとピクッと動いてもいた。
「───は?」
そのままの状態で再びフリーズ。───は?
「・・・・・・その様子じゃ今まで知らなかったんだな」
「姿変えの魔法か、あるいは魔導具か・・・・・・。生まれたときから隠蔽されていたのかもしれない」
「さすがに自分の顔を初めて見たーってことはないよねぇ?」
三人の言葉が僕の耳をすり抜けていく。
───ぅ、嘘だろ? いつの間にか僕は異世界転移で人間辞めてハイエルフになってた?
え、これって転移じゃなくて転生?
やっぱり僕って、あのとき死んでた?
僕は現実を飲み込めずに、しばらく呆然としていた。
そんな中、ナハトが不意に僕の胸元を軽く叩いた。
「ユラ、胸にしまっているこのタグを見せて貰ってもいいか?」
「え? ・・・・・・あ、これ? 別に構わないけど」
ハッと我に返って、何で知ってるんだと思ったけど、そういえば裸で寝てたんだっけ。そのときにしっかり見られてたな。
僕は首からタグをチェーンごと外してナハトに手渡す。それをナハトはエアリアルとダオラにも見せた。
「あの、これが何か・・・・・・?」
「ああうん、ちょっとな。ユラ、これに鑑定魔法を使ってもいいか?」
「あ、うん。どうぞ・・・・・・?」
ナハトが鑑定魔法の使用を断って来たってことは、他人や他人のモノを勝手にホイホイ鑑定するのはマナー違反ってことなのかな?
確かにこっそり覗き見してるもんだし。
まあ、必要ならバレないようにやるけどね。命にかかわるようなときに戸惑ってはいられないし。
しかしこれは向こうの世界ではいたって普通のドッグタグだ。
まあ、変わってるというか、使われている金属はタングステンカーバイドという合金でめちゃくちゃ強度が凄いってことくらいだけど。
しかし三人には何か違って見えるのか、難しい顔をして黙り込んでしまった。
※ユラ君、このときまで自分が人族(人間)だと全く疑っていませんでした。
人物設定の項目を初期にチェックしてた方、ちょっと前に設定を少し変えたので、人間からエルフ云々の部分は消しました。
ご了承下さい。
このあとどういうことなのか追々と分かるはずです。たぶん!
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