18 / 76
17 本領発揮(出来てないかも)
しおりを挟む
今、僕の目の前にはエリシャというダークエルフとその取り巻きの冒険者の男が四人。
すでに勝ち誇ったような顔で笑っている。
僕はさっきから無表情だ。
空色のフードは執務室から出るときに下ろされてそのまま顔を晒しているから、遠目には女顔の小柄な子供が呆然と立っているように見えるかもしれない。
実際、突っ立ってるだけだけど。
さっき鍛錬場に移動するときに、僕のみたいな銃やライフル銃みたいなのを持ってる冒険者がいたのを確認したから、今は手に持ってないけど遠慮なく使うつもり。
とりあえず左手に艶消しのナイフを持つ。
「やあねえ! そんな小さなナイフでアタシ達を殺れるのぉ?」
「エリシャは俺達が守るから心配すんな!」
「大船に乗った気でいろよ!」
などなど、好き放題に囀る雑魚ども。
煩い。
「・・・・・・」
黙ったままの僕を怖がっていると思っているらしい。
なおも挑発するエリシャ達に乗るように観客席からもヤジが飛ぶ。
「ビビって動けないのか、お嬢ちゃんー?」
「いやボクちゃんだろ? へへっ」
「お前みたいなガキはお呼びじゃねえんだよ!」
中には冒険者じゃない小さい子になんてことを、と言うような同情の声もあったけど。別に気にならない。
罵詈雑言なんて物心ついたときから言われていて慣れてる。
心を殺して、ただの暗殺の道具になった僕には響かない。
ただ、ナハトとエアリアル、審判を務めるダオラだけがこの悪口雑言に眉をひそめていた。
「───始めっ!」
ダオラの合図で男達が動き出した。
遅い。
僕は一人の男の首にすでにナイフをあてていた。このまま頸動脈を掻き切れば一瞬で終わる。
───そう思った一瞬、ナハトの視線を感じて掻き切るのを止め、ナイフの柄で後頭部を強打し意識を刈り取る。
『殺すな』
そう言われたような気がした。
「───なっ!? このっ!」
僕に気付いた一人が長剣を振りかざすが、やはり遅い。
剣筋を読んで躱すと懐に入って鳩尾に素手の右手でグーパン一発。
「グヘッ!?」
あれ、思った以上にキマったみたいで奥の壁に吹っ飛んでぶち当たった。利き手じゃない方なんだけどな。まあ実質両利きではあるんだが。
どうやら異世界に来て身体能力が上がってるみたい。これはラッキーと言えばいいのかな?
でもこの世界でのまともな戦闘が今この決闘だから、慣れなくてちょっと力加減が難しい。
だがそれよりも慣れる前に結着が着きそうだ。
「っのクソガキがあっ!」
「ざけんなーっ!!」
残り二人の男達が一斉に飛びかかってきた。その隙にエリシャが魔法を詠唱するらしい。
やっぱり詠唱必須なのか。
僕は恥ずかしいからやらないよ。
まあ魔法も使ってみたいけど───。
僕は男達を躱しながら右手をポーチに入れて相棒の銃を手にするとエリシャ目がけて引き金を引いた。
「パシュッ」
普段よりも小さく軽い音を立てて飛んでいくそれは、エリシャの左頬を掠めて後方へと向かって壁に当たった。
エリシャの左頬から一筋、赤い血が流れる。へえ、異世界でも血は赤いんだ。
「・・・・・・ひ」
一瞬で硬直して詠唱を中断したエリシャがガタガタと震えながら僕を凝視して小さい声を漏らした。
「次は眉間をブチ抜く」
僕は表情の抜け落ちた冷たい眼差しと銃口を向けてそう言った。
エリシャは腰を抜かしたようでその場に崩れ落ちた。
「お、お前ー!」
「エリシャに何しやがる!」
躱されてたたらを踏んでいた男達が逆上してツッコんでくるのを冷めた目で一瞥し、太腿に弾を撃ち込んで動けなくする。
「ぐわああっ!」
「ひ、ひいいっ!?」
崩れ落ち痛みで藻掻き苦しむ男達を感情の篭もらない目で見ていると、エリシャが僕を指差して狂ったように叫んだ。
「こ、このバケモノッ! こんなガキが、こんな・・・・・・末恐ろしいわっ! この悪魔! 消えろっ!」
「・・・・・・そうだね。そんなことも言われたね。でも今更、傷付かないよ、そんな言葉に」
僕は昏い瞳で遠い過去の記憶を思い出した。
『───本当・・・・・・、アリスにそっくりの・・・・・・なのに。アレは──だからちょうど・・・・・・』
『まだ六歳・・・・・・に、的確に急所・・・・・・です』
『アレには将来・・・・・・でハニートラ・・・・・・』
『双子・・・・・・から、・・・・・・安泰・・・・・・』
───偶然盗み聞きした会話。このときにはすでに気配を完璧に消せて、訓練と称してこっそり彷徨いていた。
そこで聞こえた声。
直接声をかけられた記憶はなかったが、アレは父親と呼ぶ存在の人の・・・・・・。
もう一人は僕の訓練をつける教官。
『アレは悪魔だからちょうど捨て駒になっていい』
『将来、あの顔でハニートラップをして貰おう』
『双子がいるから、五十嵐家は安泰だ』
そのときの僕には難しかった言葉も、このあとの教育でしっかり理解できた。
───ああ、僕は生まれたときから捨てられていた。五十嵐家には要らない悪魔だったんだ。
そんな思考の底に落ちそうになったとき、ダオラの声が響いて、ハッと意識が浮上した。
鍛錬場はいつの間にか静まり返っていた。
「エリシャ側の戦闘不能及び戦意喪失により決闘の続行は不可能! よって勝者、ユラ!」
───ああ、呆気なかった。もっと暴れたかったな。
ナイフと銃をポーチに仕舞いながら思う。
この言いようのないモヤモヤを吹き飛ばしたい。誰かに八つ当たりしたい。
ダオラの声で静まり返っていた鍛錬場が割れんばかりの声に包まれた。
驚きや称賛、畏れなど色々と混じった歓声だ。
思わずビクッとなった僕をいつの間にか来ていたナハトが抱き上げてぎゅうっとしてくれた。
「お疲れさん」
大きな手で背中をポンポンされて、モヤモヤ八つ当たりしたい気持ちがスウッと霧散していく。・・・・・・何でかな、不思議。
「・・・・・・うん。精神的に疲れた」
僕はフードを深く被るとナハトの胸元に耳を寄せて、ナハトの心臓の鼓動を静かに聞いていた。
「・・・・・・生きてる」
簡単に奪える命だったけど、殺す必要はない。価値もない。
・・・・・・でもこの世界に生きてる。
僕も、ナハトも、もちろんエアリアルやダオラも、他の人達も・・・・・・。
決闘開始直後にナハトから感じた視線はたぶん、それが言いたかったんじゃないかと思う。
───そっか。別に何でもかんでも消さなくていいんだ。
自分が生きるため以外に、無理に殺らなくていいんだ。そう思うなんてこと、今まではなかった。痕跡を消すため、目撃者は絶対に抹殺が当たり前だったから。
「・・・・・・ありがとう、ナハト」
「どういたしまして?」
「お? 何だ何だ?」
「何でもない」
「内緒」
後始末の指示をしているダオラが僕らの会話を聞きかじって聞いてきたけど、僕はそう言って笑った。
ナハト達がこの決闘を受けたときは心底『ふざけんな!』って思ったけど、終わってみればそれでよかったと思えた。
だからもう一度心の中で、ありがとうと言っておいた。
※次話はナハト視点の予定です。決闘のあとのエアリアル達とのやり取り。
主要人物四人のイラスト、人物設定に揃いました。ダオラが一番上手く描けたのでよかったら見て下さい。個人的に一番好きです。
すでに勝ち誇ったような顔で笑っている。
僕はさっきから無表情だ。
空色のフードは執務室から出るときに下ろされてそのまま顔を晒しているから、遠目には女顔の小柄な子供が呆然と立っているように見えるかもしれない。
実際、突っ立ってるだけだけど。
さっき鍛錬場に移動するときに、僕のみたいな銃やライフル銃みたいなのを持ってる冒険者がいたのを確認したから、今は手に持ってないけど遠慮なく使うつもり。
とりあえず左手に艶消しのナイフを持つ。
「やあねえ! そんな小さなナイフでアタシ達を殺れるのぉ?」
「エリシャは俺達が守るから心配すんな!」
「大船に乗った気でいろよ!」
などなど、好き放題に囀る雑魚ども。
煩い。
「・・・・・・」
黙ったままの僕を怖がっていると思っているらしい。
なおも挑発するエリシャ達に乗るように観客席からもヤジが飛ぶ。
「ビビって動けないのか、お嬢ちゃんー?」
「いやボクちゃんだろ? へへっ」
「お前みたいなガキはお呼びじゃねえんだよ!」
中には冒険者じゃない小さい子になんてことを、と言うような同情の声もあったけど。別に気にならない。
罵詈雑言なんて物心ついたときから言われていて慣れてる。
心を殺して、ただの暗殺の道具になった僕には響かない。
ただ、ナハトとエアリアル、審判を務めるダオラだけがこの悪口雑言に眉をひそめていた。
「───始めっ!」
ダオラの合図で男達が動き出した。
遅い。
僕は一人の男の首にすでにナイフをあてていた。このまま頸動脈を掻き切れば一瞬で終わる。
───そう思った一瞬、ナハトの視線を感じて掻き切るのを止め、ナイフの柄で後頭部を強打し意識を刈り取る。
『殺すな』
そう言われたような気がした。
「───なっ!? このっ!」
僕に気付いた一人が長剣を振りかざすが、やはり遅い。
剣筋を読んで躱すと懐に入って鳩尾に素手の右手でグーパン一発。
「グヘッ!?」
あれ、思った以上にキマったみたいで奥の壁に吹っ飛んでぶち当たった。利き手じゃない方なんだけどな。まあ実質両利きではあるんだが。
どうやら異世界に来て身体能力が上がってるみたい。これはラッキーと言えばいいのかな?
でもこの世界でのまともな戦闘が今この決闘だから、慣れなくてちょっと力加減が難しい。
だがそれよりも慣れる前に結着が着きそうだ。
「っのクソガキがあっ!」
「ざけんなーっ!!」
残り二人の男達が一斉に飛びかかってきた。その隙にエリシャが魔法を詠唱するらしい。
やっぱり詠唱必須なのか。
僕は恥ずかしいからやらないよ。
まあ魔法も使ってみたいけど───。
僕は男達を躱しながら右手をポーチに入れて相棒の銃を手にするとエリシャ目がけて引き金を引いた。
「パシュッ」
普段よりも小さく軽い音を立てて飛んでいくそれは、エリシャの左頬を掠めて後方へと向かって壁に当たった。
エリシャの左頬から一筋、赤い血が流れる。へえ、異世界でも血は赤いんだ。
「・・・・・・ひ」
一瞬で硬直して詠唱を中断したエリシャがガタガタと震えながら僕を凝視して小さい声を漏らした。
「次は眉間をブチ抜く」
僕は表情の抜け落ちた冷たい眼差しと銃口を向けてそう言った。
エリシャは腰を抜かしたようでその場に崩れ落ちた。
「お、お前ー!」
「エリシャに何しやがる!」
躱されてたたらを踏んでいた男達が逆上してツッコんでくるのを冷めた目で一瞥し、太腿に弾を撃ち込んで動けなくする。
「ぐわああっ!」
「ひ、ひいいっ!?」
崩れ落ち痛みで藻掻き苦しむ男達を感情の篭もらない目で見ていると、エリシャが僕を指差して狂ったように叫んだ。
「こ、このバケモノッ! こんなガキが、こんな・・・・・・末恐ろしいわっ! この悪魔! 消えろっ!」
「・・・・・・そうだね。そんなことも言われたね。でも今更、傷付かないよ、そんな言葉に」
僕は昏い瞳で遠い過去の記憶を思い出した。
『───本当・・・・・・、アリスにそっくりの・・・・・・なのに。アレは──だからちょうど・・・・・・』
『まだ六歳・・・・・・に、的確に急所・・・・・・です』
『アレには将来・・・・・・でハニートラ・・・・・・』
『双子・・・・・・から、・・・・・・安泰・・・・・・』
───偶然盗み聞きした会話。このときにはすでに気配を完璧に消せて、訓練と称してこっそり彷徨いていた。
そこで聞こえた声。
直接声をかけられた記憶はなかったが、アレは父親と呼ぶ存在の人の・・・・・・。
もう一人は僕の訓練をつける教官。
『アレは悪魔だからちょうど捨て駒になっていい』
『将来、あの顔でハニートラップをして貰おう』
『双子がいるから、五十嵐家は安泰だ』
そのときの僕には難しかった言葉も、このあとの教育でしっかり理解できた。
───ああ、僕は生まれたときから捨てられていた。五十嵐家には要らない悪魔だったんだ。
そんな思考の底に落ちそうになったとき、ダオラの声が響いて、ハッと意識が浮上した。
鍛錬場はいつの間にか静まり返っていた。
「エリシャ側の戦闘不能及び戦意喪失により決闘の続行は不可能! よって勝者、ユラ!」
───ああ、呆気なかった。もっと暴れたかったな。
ナイフと銃をポーチに仕舞いながら思う。
この言いようのないモヤモヤを吹き飛ばしたい。誰かに八つ当たりしたい。
ダオラの声で静まり返っていた鍛錬場が割れんばかりの声に包まれた。
驚きや称賛、畏れなど色々と混じった歓声だ。
思わずビクッとなった僕をいつの間にか来ていたナハトが抱き上げてぎゅうっとしてくれた。
「お疲れさん」
大きな手で背中をポンポンされて、モヤモヤ八つ当たりしたい気持ちがスウッと霧散していく。・・・・・・何でかな、不思議。
「・・・・・・うん。精神的に疲れた」
僕はフードを深く被るとナハトの胸元に耳を寄せて、ナハトの心臓の鼓動を静かに聞いていた。
「・・・・・・生きてる」
簡単に奪える命だったけど、殺す必要はない。価値もない。
・・・・・・でもこの世界に生きてる。
僕も、ナハトも、もちろんエアリアルやダオラも、他の人達も・・・・・・。
決闘開始直後にナハトから感じた視線はたぶん、それが言いたかったんじゃないかと思う。
───そっか。別に何でもかんでも消さなくていいんだ。
自分が生きるため以外に、無理に殺らなくていいんだ。そう思うなんてこと、今まではなかった。痕跡を消すため、目撃者は絶対に抹殺が当たり前だったから。
「・・・・・・ありがとう、ナハト」
「どういたしまして?」
「お? 何だ何だ?」
「何でもない」
「内緒」
後始末の指示をしているダオラが僕らの会話を聞きかじって聞いてきたけど、僕はそう言って笑った。
ナハト達がこの決闘を受けたときは心底『ふざけんな!』って思ったけど、終わってみればそれでよかったと思えた。
だからもう一度心の中で、ありがとうと言っておいた。
※次話はナハト視点の予定です。決闘のあとのエアリアル達とのやり取り。
主要人物四人のイラスト、人物設定に揃いました。ダオラが一番上手く描けたのでよかったら見て下さい。個人的に一番好きです。
647
お気に入りに追加
1,119
あなたにおすすめの小説

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み


婚約破棄を傍観していた令息は、部外者なのにキーパーソンでした
Cleyera
BL
貴族学院の交流の場である大広間で、一人の女子生徒を囲む四人の男子生徒たち
その中に第一王子が含まれていることが周囲を不安にさせ、王子の婚約者である令嬢は「その娼婦を側に置くことをおやめ下さい!」と訴える……ところを見ていた傍観者の話
:注意:
作者は素人です
傍観者視点の話
人(?)×人
安心安全の全年齢!だよ(´∀`*)
侯爵様の愛人ですが、その息子にも愛されてます
muku
BL
魔術師フィアリスは、地底の迷宮から湧き続ける魔物を倒す使命を担っているリトスロード侯爵家に雇われている。
仕事は魔物の駆除と、侯爵家三男エヴァンの家庭教師。
成人したエヴァンから突然恋心を告げられたフィアリスは、大いに戸惑うことになる。
何故ならフィアリスは、エヴァンの父とただならぬ関係にあったのだった。
汚れた自分には愛される価値がないと思いこむ美しい魔術師の青年と、そんな師を一心に愛し続ける弟子の物語。

【書籍化進行中】ヒヨコの刷り込みなんて言わないで。魅了の俺と不器用なおっさん
tamura-k
BL
気づいたら知らない森の中に居た緑川颯太(みどりかわそうた)は、通りかかった30代前半のイケオジ冒険者のダグラスに運よく拾ってもらった。
何もわからない颯太に、ダグラスは一緒に町に行くことを提案した。
小遣い稼ぎに薬草を摘みながら町を目指して歩いていたが、どうやら颯太にはとんでもないスキルがあるらしいと判明。
ええ?魅了??なにそれ、俺、どうしたらいいんだよ?
一回りも違う気の良いイケオジ・ダグラスと年下・ツンデレなりそこない系のソウタ。
それはヒヨコの刷り込みと同じってバカにすんな!
俺の幸せは俺が決めるもんだろう?
年の差がお好きな方へ。
※はRぽい描写あり
************
書籍化の声をかけていただきまして、現在進行中です。
決まりましたら改めてお知らせいたします。
また、発売予定の一カ月前にはアルファポリス様の規約により、こちらは全て削除いたします。
(ムーンノベルの方ではそのままです)

寄るな。触るな。近付くな。
きっせつ
BL
ある日、ハースト伯爵家の次男、であるシュネーは前世の記憶を取り戻した。
頭を打って?
病気で生死を彷徨って?
いいえ、でもそれはある意味衝撃な出来事。人の情事を目撃して、衝撃のあまり思い出したのだ。しかも、男と男の情事で…。
見たくもないものを見せられて。その上、シュネーだった筈の今世の自身は情事を見た衝撃で何処かへ行ってしまったのだ。
シュネーは何処かに行ってしまった今世の自身の代わりにシュネーを変態から守りつつ、貴族や騎士がいるフェルメルン王国で生きていく。
しかし問題は山積みで、情事を目撃した事でエリアスという侯爵家嫡男にも目を付けられてしまう。シュネーは今世の自身が帰ってくるまで自身を守りきれるのか。
ーーーーーーーーーーー
初めての投稿です。
結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。
※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
【完結】竜を愛する悪役令嬢と、転生従者の謀りゴト
しゃもじ
BL
貴族の間で婚約破棄が流行し、歪みに歪んだサンドレア王国。
飛竜騎士団率いる悪役令嬢のもとに従者として転生した主人公グレイの目的は、前世で成し遂げられなかったゲームクリア=大陸統治を目指すこと、そして敬愛するメルロロッティ嬢の幸せを成就すること。
前世の記憶『予知』のもと、目的達成のためグレイは奔走するが、メルロロッティ嬢の婚約破棄後、少しずつ歴史は歪曲しグレイの予知からズレはじめる……
*主人公の股緩め、登場キャラ貞操観念低め、性癖尖り目、ピュア成分低めです。苦手な方はご注意ください。
*他サイト様にも投稿している作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる