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29 夢うつつ
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※ちょっと睡眠姦の描写があります。
苦手な方は自衛をお願いします。
R15なので際どい描写は無いと思いますが、R18だと言われたらタグを変えます。
お茶会も無事に?終わり、樹希は精霊王との約束通り次の日は朝寝坊してから何をしようかと、シュルツとお風呂に入りながら考えていた。
ずっと一人で入ってたから恥ずかしくて断ったのに、滝壺に落ちてからは危ないからと押し切られて、介助されながらずっと一緒に入っている。
───人の手で髪とか洗われるのって、こんなに気持ちいいんだ・・・。
そう。初日にまるっと洗われた樹希は、恥ずかしさよりもあまりの気持ち良さにお風呂の中で寝落ちしてしまい、気付いたらシュルツに抱き締められて樹希のベッドの中にいたのだ。
最初は状況が分からず、腕の中であわあわとしてしまい、シュルツを起こしてしまったが。
アレからずっと一緒にお風呂に入って一緒にベッドで寝てるからすっかり慣れてしまった。
───楽な方に慣れるのって、早いよねえ・・・。
そう思いながら、今日もやっぱり寝落ちてしまう樹希だった。
そんな樹希を愛おしそうに見つめるシュルツには気付かないで・・・。
その夜に限って・・・ふと目覚めれば、まだ暗闇の中。
自分の腰に回された太い腕に、ああ今日も寝落ちてベッドに運んで貰ったんだな、と察した。
暖かな人肌に再び目を閉じれば、すぐに眠気はやって来て、うつらうつらと夢うつつになった。
そんな中、不意にシュルツが身じろぎをした気がして、一瞬意識が浮上する。
目は瞑ったまま、気配だけを感じていると樹希は自分の額に何か柔らかいモノが押しあてられたのを感じた。
温かくて柔らかい・・・。
何だろう?
目を瞑ったまま不思議に思っていると、ソレは今度は目蓋や鼻先、頬にまでやって来た。
───んん?
更に疑問に思っていると、唇にふにっとあたった。
その後、チロリと舐められて、ソレが唇だと認識して、それから疑問符が・・・。
───シュルツ、だよね?
でも何で??
考え事をしているウチにも、唇は耳朶を食み、首筋を掠めながら鎖骨に触れ、それから───。
───っぅひゃっ?!
シュルツの大きなシャツを着せられていたのだろう。
大きく開いた襟ぐりから剣ダコのあるゴツゴツしたてのひらが侵入してきて、樹希の粟立った肌を弄った。
その刺激でツンと尖ってきた胸をなで下ろすようにさわっと撫でられて・・・。
「・・・んっ」
思わず声が漏れて、ビクッとしてしまった。
それと一緒にうっすらと目を開けると、そこには壮絶な色気を放つシュルツが・・・。
暗闇の中でもギラギラとした普段からは想像もつかない瞳で樹希を見つめている。
「・・・・・・シュ、ルツ・・・?」
ぽーっとしたままシュルツを見つめるが、返事がない。
「・・・・・・ど、した・・・の? 終わり・・・?」
そう言うと一瞬ピクッとしたが、ゆっくりと近付いてきて唇が合わさった。
そうして今度は厚い舌が侵入して樹希の口腔を嬲った。
「・・・んっ・・・」
初めての経験に息も絶え絶えな樹希はその後、酸欠状態になり、寝落ちるように意識を失った。
───朝、というよりは昼に近い時間。
樹希はふと目が覚めた。
腰には何時ものように巻き付く太い腕。
目の前にはムチッとした逞しい胸筋。
「・・・・・・羨まけしからん・・・」
「・・・・・・裏山? けし・・・・・・?」
独り言に返った声に顔をあげると、眩しそうに樹希を見つめるシュルツ。
───そう言えば、昨夜のアレって・・・。
ボッと赤くなった顔を隠すようにムチムチの胸に顔を埋めると、シュルツが擽ったそうに笑った。
───昨夜のって・・・・・・アレ? 僕の、夢?
何か欲求不満だった?
それにしたって、シュルツ相手に、あんな・・・あんな・・・っ?!
どうしよう、恥ずかしい・・・。
顔をあげられずにいると、シュルツが心配そうに声をかけてきた。
「イツキ、おはよう。どうした? 何処か具合でも・・・?」
「ううん、大丈夫、なんでもないよ!」
「そうか? じゃあ起きて軽く何か食べよう。昨夜は疲れたせいで晩御飯抜いたしなあ」
「───そうだった。全部やらせてごめんね?」
ハッとしてそう言うと優しく笑ってシュルツが言った。
「好きでやってることだから構わないさ。(寧ろ役得)」
「───ん?」
何か呟いた気がしたけどきっと聞き間違い。
それにシュルツの目は優しいまんま。
───やっぱり、昨夜のは僕の欲求不満からの夢に違いない!
うわー恥ずかしいー!!
シュルツが部屋を出た後も思い出してわちゃわちゃしている樹希。
それを扉の前で様子を窺っていたシュルツはちょっと黒い笑みを浮かべていた。
「・・・・・・少しは意識してくれたかな?」
一緒にお風呂に入るようになり、更に一緒のベッドで眠ってから、毎晩シュルツは樹希の体を少しずつ弄っていたのだ。
樹希の身体は初心で素直で、反応がとても良かった。
途中でガマンするのが苦しいほどに・・・。
昨夜、口付けの最中に目が覚めた時はちょっとヤバかったが、寝惚けているのかイツキから誘うような発言をしてきたので、思わず噛み付くように深く嬲ってしまった。
結果、酸欠で意識を失ったイツキにハッと我に返り、慌てて身綺麗にして寝かせ、自分のモノを風呂場で吐き出してから眠りについた。
朝、珍しく寝坊したイツキがどのくらい覚えているのか不安だったが、それをおくびにも出さずに接すれば、行為は記憶にあったのか、真っ赤に染まった。
だがどうやら自分の夢だったと思ったらしい。
それは好都合だと、それ以上ツッコむことは止めた。
少なくとも今回のことでシュルツを意識してくれたようだし。
シュルツは機嫌良く食事の支度に向かうのであった・・・。
苦手な方は自衛をお願いします。
R15なので際どい描写は無いと思いますが、R18だと言われたらタグを変えます。
お茶会も無事に?終わり、樹希は精霊王との約束通り次の日は朝寝坊してから何をしようかと、シュルツとお風呂に入りながら考えていた。
ずっと一人で入ってたから恥ずかしくて断ったのに、滝壺に落ちてからは危ないからと押し切られて、介助されながらずっと一緒に入っている。
───人の手で髪とか洗われるのって、こんなに気持ちいいんだ・・・。
そう。初日にまるっと洗われた樹希は、恥ずかしさよりもあまりの気持ち良さにお風呂の中で寝落ちしてしまい、気付いたらシュルツに抱き締められて樹希のベッドの中にいたのだ。
最初は状況が分からず、腕の中であわあわとしてしまい、シュルツを起こしてしまったが。
アレからずっと一緒にお風呂に入って一緒にベッドで寝てるからすっかり慣れてしまった。
───楽な方に慣れるのって、早いよねえ・・・。
そう思いながら、今日もやっぱり寝落ちてしまう樹希だった。
そんな樹希を愛おしそうに見つめるシュルツには気付かないで・・・。
その夜に限って・・・ふと目覚めれば、まだ暗闇の中。
自分の腰に回された太い腕に、ああ今日も寝落ちてベッドに運んで貰ったんだな、と察した。
暖かな人肌に再び目を閉じれば、すぐに眠気はやって来て、うつらうつらと夢うつつになった。
そんな中、不意にシュルツが身じろぎをした気がして、一瞬意識が浮上する。
目は瞑ったまま、気配だけを感じていると樹希は自分の額に何か柔らかいモノが押しあてられたのを感じた。
温かくて柔らかい・・・。
何だろう?
目を瞑ったまま不思議に思っていると、ソレは今度は目蓋や鼻先、頬にまでやって来た。
───んん?
更に疑問に思っていると、唇にふにっとあたった。
その後、チロリと舐められて、ソレが唇だと認識して、それから疑問符が・・・。
───シュルツ、だよね?
でも何で??
考え事をしているウチにも、唇は耳朶を食み、首筋を掠めながら鎖骨に触れ、それから───。
───っぅひゃっ?!
シュルツの大きなシャツを着せられていたのだろう。
大きく開いた襟ぐりから剣ダコのあるゴツゴツしたてのひらが侵入してきて、樹希の粟立った肌を弄った。
その刺激でツンと尖ってきた胸をなで下ろすようにさわっと撫でられて・・・。
「・・・んっ」
思わず声が漏れて、ビクッとしてしまった。
それと一緒にうっすらと目を開けると、そこには壮絶な色気を放つシュルツが・・・。
暗闇の中でもギラギラとした普段からは想像もつかない瞳で樹希を見つめている。
「・・・・・・シュ、ルツ・・・?」
ぽーっとしたままシュルツを見つめるが、返事がない。
「・・・・・・ど、した・・・の? 終わり・・・?」
そう言うと一瞬ピクッとしたが、ゆっくりと近付いてきて唇が合わさった。
そうして今度は厚い舌が侵入して樹希の口腔を嬲った。
「・・・んっ・・・」
初めての経験に息も絶え絶えな樹希はその後、酸欠状態になり、寝落ちるように意識を失った。
───朝、というよりは昼に近い時間。
樹希はふと目が覚めた。
腰には何時ものように巻き付く太い腕。
目の前にはムチッとした逞しい胸筋。
「・・・・・・羨まけしからん・・・」
「・・・・・・裏山? けし・・・・・・?」
独り言に返った声に顔をあげると、眩しそうに樹希を見つめるシュルツ。
───そう言えば、昨夜のアレって・・・。
ボッと赤くなった顔を隠すようにムチムチの胸に顔を埋めると、シュルツが擽ったそうに笑った。
───昨夜のって・・・・・・アレ? 僕の、夢?
何か欲求不満だった?
それにしたって、シュルツ相手に、あんな・・・あんな・・・っ?!
どうしよう、恥ずかしい・・・。
顔をあげられずにいると、シュルツが心配そうに声をかけてきた。
「イツキ、おはよう。どうした? 何処か具合でも・・・?」
「ううん、大丈夫、なんでもないよ!」
「そうか? じゃあ起きて軽く何か食べよう。昨夜は疲れたせいで晩御飯抜いたしなあ」
「───そうだった。全部やらせてごめんね?」
ハッとしてそう言うと優しく笑ってシュルツが言った。
「好きでやってることだから構わないさ。(寧ろ役得)」
「───ん?」
何か呟いた気がしたけどきっと聞き間違い。
それにシュルツの目は優しいまんま。
───やっぱり、昨夜のは僕の欲求不満からの夢に違いない!
うわー恥ずかしいー!!
シュルツが部屋を出た後も思い出してわちゃわちゃしている樹希。
それを扉の前で様子を窺っていたシュルツはちょっと黒い笑みを浮かべていた。
「・・・・・・少しは意識してくれたかな?」
一緒にお風呂に入るようになり、更に一緒のベッドで眠ってから、毎晩シュルツは樹希の体を少しずつ弄っていたのだ。
樹希の身体は初心で素直で、反応がとても良かった。
途中でガマンするのが苦しいほどに・・・。
昨夜、口付けの最中に目が覚めた時はちょっとヤバかったが、寝惚けているのかイツキから誘うような発言をしてきたので、思わず噛み付くように深く嬲ってしまった。
結果、酸欠で意識を失ったイツキにハッと我に返り、慌てて身綺麗にして寝かせ、自分のモノを風呂場で吐き出してから眠りについた。
朝、珍しく寝坊したイツキがどのくらい覚えているのか不安だったが、それをおくびにも出さずに接すれば、行為は記憶にあったのか、真っ赤に染まった。
だがどうやら自分の夢だったと思ったらしい。
それは好都合だと、それ以上ツッコむことは止めた。
少なくとも今回のことでシュルツを意識してくれたようだし。
シュルツは機嫌良く食事の支度に向かうのであった・・・。
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