18 / 89
17 危機一髪
しおりを挟む
※視点が色々変わります。
水底に沈んでいく樹希を周りにいた水の精霊達が取り囲んで水を弾いていく。
そのお陰で呼吸は確保できたが、その前にかなり水を飲んでしまっていた為に意識がない。
『イツキ、しっかりせい!』
水の精霊王であるオンディがイツキを抱え上げて水面に浮かび上がる。
側の砂利の上に横にして胸をグッと押すと、けぽっと水を吐き出した。
『・・・っ、ヨシ、呼吸はあるな? しかしこういうときの手当てが我らには分からん。ひとまずロッジに運ぼう。・・・・・・竜の子には?』
『今伝えた』
『すぐに来るって』
『めちゃくちゃ焦ってた』
『───であろうな・・・。こんなのが番いでは心安まらぬであろうよ』
やれやれと良いながら、迅速に運ぶ。
精霊王のみならず、精霊は皆、浮かんで翔べるからこういうときは楽で良い。
ドライアド達も避けてくれるしな。
そしてロッジに着くと、リビングのラグの上に下ろして、風の精霊王のヴィントを呼ぶ。
『何だ、どうした水の───ぅおい! どうしたんだ、イツキ?!』
『説明は後で。早く乾かしてくれ』
『え、俺より火のが良いんじゃね?』
『呼んだか? 風の』
『ああ、イフリート、イツキを乾かして暖めてやって。俺だと逆に冷えるから』
『状況がよく分からんが、了解した。ほれ、イツキ。ほんわかと温かいであろう?』
そう言って暖かい炎でドライヤーのようにずぶ濡れの全身を乾かす。
『ほら、乾いたぞ。この後はどうするんだ?』
『我らも分からんのでな、今、竜の子を呼んでいる。もうじき来るはずじゃ』
───ほら。
オンディがそう言って庭先を差せば、今まさに着いたばかりの竜の子・・・シュルツが慌ててロッジに入ってきた。
「───っ精霊王殿、イツキは・・・っ?!」
『ひとまず濡れた服は乾いたが、後が分からん。竜の子、頼む』
「・・・・・・はぁ、どういう事でこうなったのかは後でお聞きします。ありがとうございます。とりあえずベッドに連れて行きましょう」
はーっと深く息を吐いて、そっとイツキを抱え上げて移動する。
その間に光の精霊王ルキアが呼ばれて、ベッドに横たわる傷だらけのイツキを治癒。
その後、シュルツがイツキの服を寝衣に着替えさせて、掛布をかけてから話を聞いた。
『ごめんなさい、護れなくて』
『イツキ、何時もと違うとこに行っちゃって』
『荒れてて、魔素がどんよりしてるとこ』
『アレがいたの。おっきいの』
『だばーっておそってきて、イツキが火で追い払ったの』
『急いで逃げたら、崖に落ちた』
『そのまま水にドボンって』
『イツキ、泳げないから・・・』
『そこで我が呼ばれて、急いで引き揚げて、さっきの状況だな』
精霊達の言葉に水の精霊王オンディが補足をしてくれた。
「・・・つまり、スライムに襲われて川に落ちたと言うことかな?」
アレとはスライムだろう。
澱んだ魔素を好み、その魔素を糧に大きくなる。
ネバネバでドロドロで物理攻撃が効きにくい。
火の魔法で焼き払うか、氷魔法で凍らせるくらいしか有効な手段が無い。
森の中では暗黙の了解で、基本的に攻撃用の火魔法は禁止されている。
火事になったら手が付けられないからだ。
イツキもその辺りはちゃんと分かっていたようで、最小の火魔法で驚かせて、離れたのは良かったが・・・。
「───ドジっ子が本領発揮しちゃったんだな・・・・・・」
『・・・・・・イツキが世話をかけるな、スマン』
精霊王達を始め、その場の精霊達にも憐憫の目で見られて居たたまれないシュルツだった。
とりあえず様子見ということで、精霊王達は何かあれば呼べと去って行った。
そしてシュルツは途中で放り出してきてしまったギルドマスターに通信を入れた。
先ほどまでいた、精霊の森の側の街・イーストの冒険者ギルドの長だ。
ここ数年・・・イツキが【管理者】になってから暫くして魔物の被害が減ってきて、最初に不審に思ったのが森に一番近いこのイーストの街のギルマスだった。
先の指名依頼でシュルツが【管理者】の事を確認し、あまつさえ同居していると公爵家経由でこのギルマスに連絡があった為、様子を窺おうと呼び出しをしたのだが・・・・・・。
そんな矢先にシュルツに付いてきた精霊経由でイツキの危機を伝えられ、焦って飛び出して行ったシュルツに呆然とするギルマス。
遅れて、もしかして自分の呼び出しのせいで【管理者】に何かあったのでは?・・・・・・という考えに至り・・・。
顔を真っ青にさせて暫く放心し、力無くソファに座っていたのだったが、どのくらい経ったのか、シュルツから通信が入ったと職員が伝えに来てはっとした。
「シュルツ! 【管理者】殿は無事か?!」
『───はい、ひとまず大丈夫です。スミマセン、飛び出して帰ってしまって・・・』
「いや、良いんだ。こちらこそスマン。お前さんを呼んでしまったから、何かあったのだろう?」
『・・・・・・まあ、そう、ですかね。いや、うーん・・・かなり鈍くさい子なので、ちょっと足を踏み外して滝壺に落ちたようで・・・』
───ん? 聞き間違いかな?
「・・・鈍くさい? 滝壺に落ちた? ・・・・・・エルフなんだよな?」
『───ハイエルフですね。でも運動神経はどこかに置いてきたようで・・・・・・その辺の人族の幼児並みですよ』
「───それが本当なら、確かにお前さんが付いてないと危険だな・・・」
『・・・本当ですよ。早く番って閉じ込め───いえ、何でもありません。とりあえずまだ意識が戻らないので様子見ですが、数日はそちらに行けそうもありません』
「イヤ良いんだ、そっちを優先してくれ。すまなかった」
『いえ、では失礼します』
そう言ってシュルツとの通信を切ってから反芻して・・・。
「───さっき、早く番ってって言ってなかったか?」
思わず漏らすと、側で控えていた職員も頷いた。
「仰ってましたね。・・・おそらくですが、【管理者】殿がシュルツ様の番いなのでしょう。それならばあの慌てようも納得ですね」
「・・・・・・いやあ、鈍くさいエルフって事に衝撃を受けて、サラッと流しちまったが・・・気になるなあ、【管理者】イツキ殿・・・どんなエルフなんだろうな」
あのシュルツがあんな風に取り乱すって事に驚いた。
「その内、会えると良いねえ」
ほっこりしながらそう言うギルマスに職員も微笑んだ。
水底に沈んでいく樹希を周りにいた水の精霊達が取り囲んで水を弾いていく。
そのお陰で呼吸は確保できたが、その前にかなり水を飲んでしまっていた為に意識がない。
『イツキ、しっかりせい!』
水の精霊王であるオンディがイツキを抱え上げて水面に浮かび上がる。
側の砂利の上に横にして胸をグッと押すと、けぽっと水を吐き出した。
『・・・っ、ヨシ、呼吸はあるな? しかしこういうときの手当てが我らには分からん。ひとまずロッジに運ぼう。・・・・・・竜の子には?』
『今伝えた』
『すぐに来るって』
『めちゃくちゃ焦ってた』
『───であろうな・・・。こんなのが番いでは心安まらぬであろうよ』
やれやれと良いながら、迅速に運ぶ。
精霊王のみならず、精霊は皆、浮かんで翔べるからこういうときは楽で良い。
ドライアド達も避けてくれるしな。
そしてロッジに着くと、リビングのラグの上に下ろして、風の精霊王のヴィントを呼ぶ。
『何だ、どうした水の───ぅおい! どうしたんだ、イツキ?!』
『説明は後で。早く乾かしてくれ』
『え、俺より火のが良いんじゃね?』
『呼んだか? 風の』
『ああ、イフリート、イツキを乾かして暖めてやって。俺だと逆に冷えるから』
『状況がよく分からんが、了解した。ほれ、イツキ。ほんわかと温かいであろう?』
そう言って暖かい炎でドライヤーのようにずぶ濡れの全身を乾かす。
『ほら、乾いたぞ。この後はどうするんだ?』
『我らも分からんのでな、今、竜の子を呼んでいる。もうじき来るはずじゃ』
───ほら。
オンディがそう言って庭先を差せば、今まさに着いたばかりの竜の子・・・シュルツが慌ててロッジに入ってきた。
「───っ精霊王殿、イツキは・・・っ?!」
『ひとまず濡れた服は乾いたが、後が分からん。竜の子、頼む』
「・・・・・・はぁ、どういう事でこうなったのかは後でお聞きします。ありがとうございます。とりあえずベッドに連れて行きましょう」
はーっと深く息を吐いて、そっとイツキを抱え上げて移動する。
その間に光の精霊王ルキアが呼ばれて、ベッドに横たわる傷だらけのイツキを治癒。
その後、シュルツがイツキの服を寝衣に着替えさせて、掛布をかけてから話を聞いた。
『ごめんなさい、護れなくて』
『イツキ、何時もと違うとこに行っちゃって』
『荒れてて、魔素がどんよりしてるとこ』
『アレがいたの。おっきいの』
『だばーっておそってきて、イツキが火で追い払ったの』
『急いで逃げたら、崖に落ちた』
『そのまま水にドボンって』
『イツキ、泳げないから・・・』
『そこで我が呼ばれて、急いで引き揚げて、さっきの状況だな』
精霊達の言葉に水の精霊王オンディが補足をしてくれた。
「・・・つまり、スライムに襲われて川に落ちたと言うことかな?」
アレとはスライムだろう。
澱んだ魔素を好み、その魔素を糧に大きくなる。
ネバネバでドロドロで物理攻撃が効きにくい。
火の魔法で焼き払うか、氷魔法で凍らせるくらいしか有効な手段が無い。
森の中では暗黙の了解で、基本的に攻撃用の火魔法は禁止されている。
火事になったら手が付けられないからだ。
イツキもその辺りはちゃんと分かっていたようで、最小の火魔法で驚かせて、離れたのは良かったが・・・。
「───ドジっ子が本領発揮しちゃったんだな・・・・・・」
『・・・・・・イツキが世話をかけるな、スマン』
精霊王達を始め、その場の精霊達にも憐憫の目で見られて居たたまれないシュルツだった。
とりあえず様子見ということで、精霊王達は何かあれば呼べと去って行った。
そしてシュルツは途中で放り出してきてしまったギルドマスターに通信を入れた。
先ほどまでいた、精霊の森の側の街・イーストの冒険者ギルドの長だ。
ここ数年・・・イツキが【管理者】になってから暫くして魔物の被害が減ってきて、最初に不審に思ったのが森に一番近いこのイーストの街のギルマスだった。
先の指名依頼でシュルツが【管理者】の事を確認し、あまつさえ同居していると公爵家経由でこのギルマスに連絡があった為、様子を窺おうと呼び出しをしたのだが・・・・・・。
そんな矢先にシュルツに付いてきた精霊経由でイツキの危機を伝えられ、焦って飛び出して行ったシュルツに呆然とするギルマス。
遅れて、もしかして自分の呼び出しのせいで【管理者】に何かあったのでは?・・・・・・という考えに至り・・・。
顔を真っ青にさせて暫く放心し、力無くソファに座っていたのだったが、どのくらい経ったのか、シュルツから通信が入ったと職員が伝えに来てはっとした。
「シュルツ! 【管理者】殿は無事か?!」
『───はい、ひとまず大丈夫です。スミマセン、飛び出して帰ってしまって・・・』
「いや、良いんだ。こちらこそスマン。お前さんを呼んでしまったから、何かあったのだろう?」
『・・・・・・まあ、そう、ですかね。いや、うーん・・・かなり鈍くさい子なので、ちょっと足を踏み外して滝壺に落ちたようで・・・』
───ん? 聞き間違いかな?
「・・・鈍くさい? 滝壺に落ちた? ・・・・・・エルフなんだよな?」
『───ハイエルフですね。でも運動神経はどこかに置いてきたようで・・・・・・その辺の人族の幼児並みですよ』
「───それが本当なら、確かにお前さんが付いてないと危険だな・・・」
『・・・本当ですよ。早く番って閉じ込め───いえ、何でもありません。とりあえずまだ意識が戻らないので様子見ですが、数日はそちらに行けそうもありません』
「イヤ良いんだ、そっちを優先してくれ。すまなかった」
『いえ、では失礼します』
そう言ってシュルツとの通信を切ってから反芻して・・・。
「───さっき、早く番ってって言ってなかったか?」
思わず漏らすと、側で控えていた職員も頷いた。
「仰ってましたね。・・・おそらくですが、【管理者】殿がシュルツ様の番いなのでしょう。それならばあの慌てようも納得ですね」
「・・・・・・いやあ、鈍くさいエルフって事に衝撃を受けて、サラッと流しちまったが・・・気になるなあ、【管理者】イツキ殿・・・どんなエルフなんだろうな」
あのシュルツがあんな風に取り乱すって事に驚いた。
「その内、会えると良いねえ」
ほっこりしながらそう言うギルマスに職員も微笑んだ。
510
お気に入りに追加
2,657
あなたにおすすめの小説
セカンドライフは魔皇の花嫁
仁蕾
BL
星呂康泰、十八歳。
ある日の夕方、家に帰れば知らない男がそこに居た。
黒を纏った男。さらりとした黒髪。血のように赤い双眸。雪のように白い肌。
黒髪をかき分けて存在を主張するのは、後方に捻れて伸びるムフロンのような一対の角。
本来なら白いはずの目玉は黒い。
「お帰りなさいませ、皇妃閣下」
男は美しく微笑んだ。
----------------------------------------
▽なろうさんでもこっそり公開中▽
https://ncode.syosetu.com/n3184fb/
悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
*
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、自らを反省しました。BLゲームの世界で推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。

イケメンチート王子に転生した俺に待ち受けていたのは予想もしない試練でした
和泉臨音
BL
文武両道、容姿端麗な大国の第二皇子に転生したヴェルダードには黒髪黒目の婚約者エルレがいる。黒髪黒目は魔王になりやすいためこの世界では要注意人物として国家で保護する存在だが、元日本人のヴェルダードからすれば黒色など気にならない。努力家で真面目なエルレを幼い頃から純粋に愛しているのだが、最近ではなぜか二人の関係に壁を感じるようになった。
そんなある日、エルレの弟レイリーからエルレの不貞を告げられる。不安を感じたヴェルダードがエルレの屋敷に赴くと、屋敷から火の手があがっており……。
* 金髪青目イケメンチート転生者皇子 × 黒髪黒目平凡の魔力チート伯爵
* 一部流血シーンがあるので苦手な方はご注意ください
勇者召喚に巻き込まれて追放されたのに、どうして王子のお前がついてくる。
イコ
BL
魔族と戦争を繰り広げている王国は、人材不足のために勇者召喚を行なった。
力ある勇者たちは優遇され、巻き込まれた主人公は追放される。
だが、そんな主人公に優しく声をかけてくれたのは、召喚した側の第五王子様だった。
イケメンの王子様の領地で一緒に領地経営? えっ、男女どっちでも結婚ができる?
頼りになる俺を手放したくないから結婚してほしい?
俺、男と結婚するのか?
嫌われ公式愛妾役ですが夫だけはただの僕のガチ勢でした
ナイトウ
BL
BL小説大賞にご協力ありがとうございました!!
CP:不器用受ガチ勢伯爵夫攻め、女形役者受け
相手役は第11話から出てきます。
ロストリア帝国の首都セレンで女形の売れっ子役者をしていたルネは、皇帝エルドヴァルの為に公式愛妾を装い王宮に出仕し、王妃マリーズの代わりに貴族の反感を一手に受ける役割を引き受けた。
役目は無事終わり追放されたルネ。所属していた劇団に戻りまた役者業を再開しようとするも公式愛妾になるために偽装結婚したリリック伯爵に阻まれる。
そこで仕方なく、顔もろくに知らない夫と離婚し役者に戻るために彼の屋敷に向かうのだった。
【本編完結】再び巡り合う時 ~転生オメガバース~
一ノ瀬麻紀
BL
僕は、些細な喧嘩で事故にあい、恋人を失ってしまった。
後を追うことも許されない中、偶然女の子を助け僕もこの世を去った。
目を覚ますとそこは、ファンタジーの物語に出てくるような部屋だった。
気付いたら僕は、前世の記憶を持ったまま、双子の兄に転生していた。
街で迷子になった僕たちは、とある少年に助けられた。
僕は、初めて会ったのに、初めてではない不思議な感覚に包まれていた。
そこから交流が始まり、前世の恋人に思いを馳せつつも、少年に心惹かれていく自分に戸惑う。
それでも、前世では味わえなかった平和な日々に、幸せを感じていた。
けれど、その幸せは長くは続かなかった。
前世でオメガだった僕は、転生後の世界でも、オメガだと判明した。
そこから、僕の人生は大きく変化していく。
オメガという性に振り回されながらも、前を向いて懸命に人生を歩んでいく。転生後も、再会を信じる僕たちの物語。
✤✤✤
ハピエンです。Rシーンなしの全年齢BLです。
11/23(土)19:30に完結しました。
番外編も追加しました。
第12回BL大賞 参加作品です。
よろしくお願いします。
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる