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37 *騎士は魔導師に愛を囁く 2
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室内は月明かりのみ。
だが満月だけあって、結構な光量がある。
そんな中でも頬が紅潮して瞳は潤んで月光できらきらと光っているセイリュウ。
夜着をはだけさせると、普段真っ白な肌が薄桃色に熱くなっていた。
そうっと肋の浮いた肌をなぞる。
これでもだいぶ肉付きが良くなったのだが、まだまだガリガリの域を出ない。
腰は折れそうなほど細く、下腹部はロザリンドの剛直を挿入するとゴツリと聞こえそうなほど盛り上がり、激しくすると突き破りそうで恐ろしい気がして手加減をしていたが、体が成長したからか、これならば多少は激しくても大丈夫だろう。
---なんてロザリンドが考えているとは微塵も思わないセイリュウは後孔にロザリンドを呑み込んでふるふると震えていた。
挿入したあと、馴染ませるためかジッと動かなくなったロザリンドは頭の中でエロいことを考えながら、時折セイリュウの胸の尖りを指で弄ったり脇腹を撫でさすったり。
その刺激にセイリュウが懸命に耐えていると、今度は下腹部を擦ってきて・・・。
上からいわゆる前立腺というところを押して刺激を与えてきたのだ。
「---ひ、ぐっ・・・?!」
中の剛直と外のロザリンドので挟まれてグリッとされたら堪ったもんじゃない。
ずっと堪えていたが、呆気なくナカイキをしたセイリュウは、そのままイキっぱなしになってしまった。
それに気付いたロザリンドは、一旦休むどころか、ジッとしていた己の剛直をぐっと動かし始めた。
「---っ、あっあっ、らめ、ろず・・・うごかにゃ・・・っで! やめ、らめ、あっあっやあ?!」
きゅうきゅうと締め付ける後孔にロザリンドは容赦なく浅く深く挿入して、止めない。
いや、止まらない。
「---くっ! 出すぞ!」
「あっあっ---!!」
奥に出された衝撃で更にイってしまったようで、セイリュウは暫くガクガクしていたがイキすぎて気をやってしまった。
ガクッと力が抜けてベッドに沈んだのを見てしまったと思ったが、少しして意識が戻ったセイリュウが蕩けた瞳でお強請りをするのを見て、後悔はすぐに飛んでいってしまった。
「ろず・・・たりない、もっとちょうらい?」
「ああもう・・・可愛すぎだろ! すまない、もう止めてと言っても止められないぞ」
「もっともっと、ろず、ほしい・・・愛して?」
「---ぐうっ・・・すまん!」
「ぅあっ---! はげし、もちょっ・・・ゆっくりぃ・・・・・・!」
自分で無意識に煽っておいて、激しくて辛くなり半ベソで嬌声をあげながら何度も気絶して、最終的には空が白んでいた。
優しい月明かりはとっくに眩しい太陽に塗り替えられ、朝起きて来ないセイリュウを心配した使用人によって昨夜のロザリンドの鬼畜の所業がバレて。
「---本当にごめんなさい!」
「デジャブ・・・。いや、僕も悪かったから、良いよね? ・・・・・・魔力も結構回復したし・・・・・・」
最後はごにょごにょとなってしまったけど、ロザリンドにはしっかり聞こえていたらしい。
「・・・・・・そうか、良かった!」
ぱあっと顔を喜色に染めてがばっと抱き締めてきたロザリンドに、また鯖折りされそうになって使用人によって引き剥がされ、事無きを得た。
「とにかく、お肉を付ける為にも三食おやつ付き、お茶おやつ付きでチマチマと食べないとなんですから、抱き潰さない程度に御願いしますよ!!」
いや、それはそれでどうなんだ?!
「食事の時間は守りましょう! タダでさえ食が細いんですから、良いですね! ロザリンド様!!」
「善処します」
「そこは『ハイ』でしょうが?!」
思わずツッコむセイリュウに皆が噴き出して、和やかにお説教は終わった。
そういうわけで、今は午後のおやつタイム。
スイートポテトを作ってくれたんだって!
「頂きまーす!」
ロザリンドがスプーンで掬って口に運んでくれる。
「美味っ! ナニコレ滑らか!!」
「だそうだぞ、料理長。良かったな」
「ありがとうございます、セイリュウ様、ロザリンド様!!」
「こちらこそありがとうございますだよ!」
うまうまとロザリンドの分も食べて紅茶も飲んだら眠くなる午後。
「ごちそう様でした」
こっくりしながら終わりの挨拶をして、ロザリンドに抱き上げられてからの記憶が無いから、寝落ちしたんだろう。
この後、昨夜のプロポーズのお祝いだと皆が準備に大忙しだったことも知らずにぐっすり熟睡していたのだった。
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