癒しが欲しい魔導師さん

エウラ

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29 *魔導師は騎士に許しを請う

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*R18。背後注意。例によってお昼の・・・*




何かやたら眠いと思っていたら、体が休息魔力を求めていたようで・・・。

どうやら調子に乗って芋掘り魔法とか使ったせいで、結構魔力が減っていたらしい。

そんな・・・芋掘り魔法なんて生活魔法並の魔力量なのに何で?
不思議に思っていたら、ロザリンドが納得顔で言った。

「『復元リペア』魔法だろう。あの後、庭中使っていたよな?」
「・・・あー、うん。そっか・・・でもそれでも自然回復するんじゃ・・・」
「---つい先日まで死にかけていた人間が何を言う。魔力回路がボロボロだったろう? 昨日今日で回復量が増えるわけないだろう?」
「・・・・・・おっしゃる通りです。スミマセン」

ロザリンドの笑ってない目に俺のがヒュッと縮こまった。

「というわけで、もう要らないと泣いて縋っても止めないからな」

せっかくお風呂でお触り禁止だったのに!
やっぱりヤるんですね?!
お手柔らかにお願いしますよ?!

自業自得とはいえ、戦慄を覚えるセイリュウだった。


風呂上がりのほかほか緩んだ体をロザリンドの掌がくまなく弄っていく。
その度、ビクビクと硬くなる。

「・・・力抜いて、セイ」
「---ぅ、無理ぃ・・・、こんなん、慣れないよう・・・」

意識のない時とかなら気にならないのに、素面で今からヤるぞって、雰囲気が、雰囲気が・・・。
恥ずかしいだろう?!

「そんなセイもカワイイ」
「ウワーッ! ヤメロ!!」
「しょうがないなあ・・・。じゃあ、ちょっとだけ」

そういってロズが何かを口に含んでから俺の口に合わせて、舌先でツンツン。

ん?
何?

そう言おうと口を開けるとすかさず何か注がれた。
---お酒だ!

思わず嚥下すると、途端に喉が焼けるようにカーッとなった。
コレ、強いお酒じゃあ・・・?

「・・・ろず?」
「ブランデーだな」
「・・・ぶらんでー・・・あつい・・・」

強いお酒だったよ!
自慢じゃないが前世は下戸で、今世は初飲酒。
酒に耐性は無いと思われる。
故に・・・。

速攻、酔った。
デロンデロンのグニャグニャになった。
これにはロズがビックリ。

「・・・まさか、お酒初めて・・・?」
「そーらよ? あついぃ・・・ろず、ああ、さわってえ・・・きもちい」
「---、他では飲むなよ? くそ、蕩けてるセイ、ヤバい・・・く、苦しいとか気持ち悪くは」
「無いよう・・・ぎゅってしてえ・・・」

ああ、セイのお強請りが可愛すぎだろ!

ボソッと呟いてからセイリュウを抱き締めつつ、深い口付けをするとうっとりする。
酔って涙目で見上げてくる姿に我慢の限界だったロザリンドは、性急にセイリュウの体を拓く。

「ぅ、ああ---っ」

前回、さんざん見つけて攻めたイイトコロを容赦なく抉る。

「あっ、ろず・・・! そこ、やあ、だめ!」
「ヤじゃなくてイイんだろ?」
「・・・っ、イイ・・・いいのお・・・きもちい・・・のっ、あっいや、びりびりする」

セイリュウの後孔に突き立てられた指はもう3本になっていて、いつの間にか潤滑油も足されて抽挿される度、グチョグチョと卑猥な音を立てている。

不意にロザリンドの手が右脚付け根の紋様に触れた。
瞬間、ビリビリと背筋を駆け上がった強い快感に一瞬、意識が真っ白になる。

「んん---っ?!」
「・・・?! セイ?!」

ちょっとトンでいたらしい意識が戻るが、はっはっはっと荒い呼吸を整えるのが精一杯で返事が出来ない。
ぽーっとしてると、ロザリンドがまた紋様に触れたせいで、ビクッと跳ねた。

「・・・コレ、やっぱり性感帯なのか」
「・・・・・・な、に?」
「どうやら紋様がやたらと敏感らしくて・・・触っただけでイッたらしいね。カワイイ」
「---可愛くない」

マジかよ神様、そんなオプション要らねえよ!
もしかして今までの【神の愛し子】もそれが標準装備だったの?
それなら凌辱監禁納得だわ。

俺、見えにくいところで良かった・・・!!

今まさにピンチだけどな!
一回イったら少し賢者タイムで落ち着いてきた。

「アレ、もう醒めちゃったの? しょうがないなあ・・・」
「・・・え?」

そういってロズが再び俺の口にブランデーを注いできた。
反射で飲み込むとまた一口、嚥下してまた飲まされて、とどれだけ飲んだのか、頭はすでに蕩けて思考は消えていた。

きもちい、と、中にちょうだい、しか残ってなかった。
瞳をギラつかせたロズが雄の顔でカッコいいなんて言ったような気もするが、後はアンアン言わされて覚えてない。

ずちゅずちゅと後孔からひたすら音が鳴り、セイの口からは嬌声と飲み込めない涎が零れる。

「あっあっいや」
「いやと言っても止めないよ?」
「いや、イイ・・・いいのお・・・なかにい・・・(魔力)出してえ・・・! いっぱい・・・」
「---っく、セイのお強請りならば・・・!!」
「---!! きたあ、暖かいの・・・いっぱい・・・もっと・・・」
「ふー、もっとだな? 良いぞ。その代わりご馳走様は無しだ」
「うんうん、お代わり、もっとぉ」

そうして抜かずの2回戦から4回戦くらいは覚えている気がするが、後は記憶にない。

ああでも、泣いて許しを請うても無視された記憶はぼんやりとある。


・・・最初の宣言通り。

でもまあ、体力と精神力はガリガリ削られたが魔力は結構回復しました。


つやっつやのロザリンドが恨めしい・・・。


この絶倫め!!









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