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16 魔獣討伐依頼 3
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※作中の最初に昆虫(蜂)の話が出ます。苦手な方は自衛をお願いします。
ササッと流して飛ばして下さい。
重要な話ではありませんので。
何故か○分クッ○ングのような料理のレクチャーを終えて一夜明けた今朝早く。
セッカは起きていた村人に声をかけ、村長に森に行くことを言付けてからコハクと共に村を出た。
ちなみに朝食はテントの中ですでに済ませてある。
間違っても昨夜のように料理教室を開きたくないので。
「───アレには参った・・・・・・」
照り焼きの匂いにつられた村人達が、物欲しそうにこちらを見ていて、食べるどころじゃ無く。
仕方なくインベントリにたんまりとってある肉を放出して照り焼きのタレの作り方や焼き方を教えながら大量に作って食べさせたのだ。
幸いなことに、この世界には味噌も醤油も味醂だってある。
何てイージーモード。
過去にも転生者とか転移者とかいたのかな?
まあ、コッチでは『ミーソ』『ショーユ』『ミリーン』って呼ばれてて、何故か木の実なんだけど。
しかも一本の木にそれら全部の実が成るって・・・。
最初に成っている実物を鑑定したときは乾いた笑いしかでなかったけどな!
色別になってて、ココナッツみたいな硬い身を割ると中には味噌や醤油・・・。
脳がバグったわ。
そんで砂糖は庶民にはブラウンシュガーが安価で主流だが、精製された白い砂糖も高いが普通にあるし。
逆に蜂蜜は養蜂というモノが無いせいかそちらが超貴重だった。
もっとも蜜蜂自体が昆虫型の魔物だから、テイマーでも無ければ躾けられないのだろうし。
ソイツらの巣から危険を冒してでも集められれば、少量でももの凄い高額取引になる。
一攫千金も夢ではない。
───ソイツらが前世の猫並みのサイズで群れで襲ってくることを考えたらマジ死ぬ気でやらないとだけどな。
アイツらが集団で熱殺蜂球した日には死ぬ。
確実に熱死する。
大量の猫なら俺は大歓迎だが、蜂は無理だ。
死ぬ。
「───待てよ。俺なら女王蜂をテイムすれば養蜂イケんじゃね?」
───上手くいけば、あっと言う間に億万長者!!
『・・・・・・そこまで言ったら何となく考えが読めるが・・・。お前、目立ちたくないんじゃ無かったか?』
「───ハッ!! そうだった。そんなのめちゃくちゃ目立つじゃん。却下だ却下!!」
コハクにツッコまれて、ウハウハな妄想から一気に現実に引き戻されたセッカ。
ヤベえ、アブねーとぶつぶつ言いながら森へと入っていった。
どんどんと奥に進むが、昨日同様、魔物達の気配が薄い。
代わりにあのイヤな気配が濃くなる。
『・・・やはり、この前の魔物の暴走で数は減ったようだな』
「・・・ああ。聞いていたフラワー系やウルフ系くらいなら雑魚だが、この気配のヤツは違う」
『おそらくだが、夜行性だろう』
「・・・・・・だな・・・。取りあえず森を見廻って戻るか」
『先行するか?』
「いや、探索魔法使っているから良い」
薄く、遠くまで広げているが、ヒットするような魔物達は見当たらない。
その間もじっとりと見られているような視線を感じていたが、気付かないふりで探索を続け、途中で軽く昼御飯を食べて村の周りを確認して陽が落ちる前に村に戻った。
「村長、今夜また森に向かうので少し仮眠します。勝手に向かうので見送りはいりません。皆さんは村の中にいて結界から出ないように」
「・・・・・・夜に、ですか? 大丈夫なのですか?」
「コハクもいますので、ご心配なさらず」
「・・・分かりました。お気をつけて下され」
「はい」
それじゃ、とテントに入ると早めに軽めのご飯を摂る。
食べ過ぎると身体が重くなるからな。
だからオイコラ、食べ過ぎだ、コハク!!
・・・ああ?
幻獣だから大丈夫だ?
巫山戯んなコラ!!
そんなくだらないやり取りの後、目覚ましをセットして仮眠に入ったセッカ。
それを遠くから見つめる視線があったことに、セッカは気付いていなかった。
※ちょっと短いですが、区切りよくここで切ります。長くなりそうなので。
ササッと流して飛ばして下さい。
重要な話ではありませんので。
何故か○分クッ○ングのような料理のレクチャーを終えて一夜明けた今朝早く。
セッカは起きていた村人に声をかけ、村長に森に行くことを言付けてからコハクと共に村を出た。
ちなみに朝食はテントの中ですでに済ませてある。
間違っても昨夜のように料理教室を開きたくないので。
「───アレには参った・・・・・・」
照り焼きの匂いにつられた村人達が、物欲しそうにこちらを見ていて、食べるどころじゃ無く。
仕方なくインベントリにたんまりとってある肉を放出して照り焼きのタレの作り方や焼き方を教えながら大量に作って食べさせたのだ。
幸いなことに、この世界には味噌も醤油も味醂だってある。
何てイージーモード。
過去にも転生者とか転移者とかいたのかな?
まあ、コッチでは『ミーソ』『ショーユ』『ミリーン』って呼ばれてて、何故か木の実なんだけど。
しかも一本の木にそれら全部の実が成るって・・・。
最初に成っている実物を鑑定したときは乾いた笑いしかでなかったけどな!
色別になってて、ココナッツみたいな硬い身を割ると中には味噌や醤油・・・。
脳がバグったわ。
そんで砂糖は庶民にはブラウンシュガーが安価で主流だが、精製された白い砂糖も高いが普通にあるし。
逆に蜂蜜は養蜂というモノが無いせいかそちらが超貴重だった。
もっとも蜜蜂自体が昆虫型の魔物だから、テイマーでも無ければ躾けられないのだろうし。
ソイツらの巣から危険を冒してでも集められれば、少量でももの凄い高額取引になる。
一攫千金も夢ではない。
───ソイツらが前世の猫並みのサイズで群れで襲ってくることを考えたらマジ死ぬ気でやらないとだけどな。
アイツらが集団で熱殺蜂球した日には死ぬ。
確実に熱死する。
大量の猫なら俺は大歓迎だが、蜂は無理だ。
死ぬ。
「───待てよ。俺なら女王蜂をテイムすれば養蜂イケんじゃね?」
───上手くいけば、あっと言う間に億万長者!!
『・・・・・・そこまで言ったら何となく考えが読めるが・・・。お前、目立ちたくないんじゃ無かったか?』
「───ハッ!! そうだった。そんなのめちゃくちゃ目立つじゃん。却下だ却下!!」
コハクにツッコまれて、ウハウハな妄想から一気に現実に引き戻されたセッカ。
ヤベえ、アブねーとぶつぶつ言いながら森へと入っていった。
どんどんと奥に進むが、昨日同様、魔物達の気配が薄い。
代わりにあのイヤな気配が濃くなる。
『・・・やはり、この前の魔物の暴走で数は減ったようだな』
「・・・ああ。聞いていたフラワー系やウルフ系くらいなら雑魚だが、この気配のヤツは違う」
『おそらくだが、夜行性だろう』
「・・・・・・だな・・・。取りあえず森を見廻って戻るか」
『先行するか?』
「いや、探索魔法使っているから良い」
薄く、遠くまで広げているが、ヒットするような魔物達は見当たらない。
その間もじっとりと見られているような視線を感じていたが、気付かないふりで探索を続け、途中で軽く昼御飯を食べて村の周りを確認して陽が落ちる前に村に戻った。
「村長、今夜また森に向かうので少し仮眠します。勝手に向かうので見送りはいりません。皆さんは村の中にいて結界から出ないように」
「・・・・・・夜に、ですか? 大丈夫なのですか?」
「コハクもいますので、ご心配なさらず」
「・・・分かりました。お気をつけて下され」
「はい」
それじゃ、とテントに入ると早めに軽めのご飯を摂る。
食べ過ぎると身体が重くなるからな。
だからオイコラ、食べ過ぎだ、コハク!!
・・・ああ?
幻獣だから大丈夫だ?
巫山戯んなコラ!!
そんなくだらないやり取りの後、目覚ましをセットして仮眠に入ったセッカ。
それを遠くから見つめる視線があったことに、セッカは気付いていなかった。
※ちょっと短いですが、区切りよくここで切ります。長くなりそうなので。
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