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第五章 終章
お祝いですってよ! 奥さん!!
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エルフの里でのひと騒動が落ち着き、ぐったりしていた約2名が復活したので、フォレスター領に帰ることになった。
その際、フェイはエルバートに転移魔法を見せて直ぐに戻れる事をアピールしていた。
そうでもしないと軟禁を通り越して監禁されそうだから。
エルバートって、『ヤンデレ』気質だよね?
うちのクラビスと同じ匂いがするんだよ・・・。
上手いこと手綱を握らないとヤベえ。
フェイ、頑張れ!
里の皆(と精霊王達)は別れを惜しんでくれた。
精霊王のお陰で気軽に来られるとはいえ、なんやかんや賑やかで楽しかったから寂しい。
フェイはエルバートに人前でキス(しかもディープなヤツ)かまされて、真っ赤になって怒ってた。
うんうん、恥ずかしいよね?
俺の気持ち分かった?
そんでもって『コイツは俺のモノだから手ぇ出すなよ』の牽制ッスね。
分かるけど、フェイは初心者だからな。
手加減してあげなよ、エルバート。
かく言う俺も初心者に毛が生えたようなモンだから。
羞恥心は人並みにあるから!
だからクラビス!
エルバートと同じ事すんじゃねぇ---!
『お前ら、絶対わざとやってるだろう!』
心の声はフェイと一緒だった。
ぐったりした俺達は移動する気力もなく、早々に転移魔法でフォレスター領の森の入り口近くに移動した。
門を出て行ったから、門から中に入らないと大騒ぎになるのです。
雑談をしながら門をくぐり抜けて、久々の街に、帰ってきたなぁと感慨深く思う。
まだほんの数ヶ月なのに、ここが俺の故郷って思えてるなんて。
チラッとクラビスを見るとニコッと返された。
当たり前にくれる笑顔が、ココにいていいんだと、いつも思わせてくれて・・・。
「幸せだなぁ」
ポツリと言った独り言にもクラビスは反応してくれて。
「俺も幸せだよ」
「---もう、クラビス無しじゃ生きていけないかも・・・」
「! やった。それって最高!!」
ぱあっと破顔して喜ぶクラビスが可愛い。
「・・・・・・お前らなぁ・・・」
フェイがジト目で見てくるが、お前ももうすぐこうなる運命だよ。
エルバートは絶対クラビスと同類だからな。
フォレスター家に着くと、何故か家族総出で出迎えられた。
「---ただいま。皆してどうしたの? 父さん達も仕事は良いの?」
「仕事はある程度片付けてきたから大丈夫。アルカスに会いたかったし、何よりフェイが婚姻したんだ。お祝いしてやりたくてな!」
「ああ! なるほど!!」
「---え、俺、ですか?」
フェイがキョトンとして言った。
何を今更。
「俺の中ではフェイはとっくにお兄ちゃんポジだったけど? 最初から家族だと思ってたけど。ね-?」
「ね---!」
クラビス、お茶目でかわっ・・・げふんげふん。
「---あ、ありがとう・・・ございます」
「・・・ぅわあ、デレたフェイ、可愛い・・・」
「可愛い言うな!」
真っ赤になっちゃって。
「あ、そうだ。お祝いするならエルバートも呼ぼうよ。ついさっきお別れしたばかりだけど」
「それは良いの。準備が出来次第、サプライズじゃの!」
ほのほの笑ったウィステリアに、父さん達も賛同してパーティーの準備に取りかかった。
気恥ずかしくて所在なさげに彷徨くフェイを客間に押し込んで、俺達も準備に混ざった。
その際、フェイはエルバートに転移魔法を見せて直ぐに戻れる事をアピールしていた。
そうでもしないと軟禁を通り越して監禁されそうだから。
エルバートって、『ヤンデレ』気質だよね?
うちのクラビスと同じ匂いがするんだよ・・・。
上手いこと手綱を握らないとヤベえ。
フェイ、頑張れ!
里の皆(と精霊王達)は別れを惜しんでくれた。
精霊王のお陰で気軽に来られるとはいえ、なんやかんや賑やかで楽しかったから寂しい。
フェイはエルバートに人前でキス(しかもディープなヤツ)かまされて、真っ赤になって怒ってた。
うんうん、恥ずかしいよね?
俺の気持ち分かった?
そんでもって『コイツは俺のモノだから手ぇ出すなよ』の牽制ッスね。
分かるけど、フェイは初心者だからな。
手加減してあげなよ、エルバート。
かく言う俺も初心者に毛が生えたようなモンだから。
羞恥心は人並みにあるから!
だからクラビス!
エルバートと同じ事すんじゃねぇ---!
『お前ら、絶対わざとやってるだろう!』
心の声はフェイと一緒だった。
ぐったりした俺達は移動する気力もなく、早々に転移魔法でフォレスター領の森の入り口近くに移動した。
門を出て行ったから、門から中に入らないと大騒ぎになるのです。
雑談をしながら門をくぐり抜けて、久々の街に、帰ってきたなぁと感慨深く思う。
まだほんの数ヶ月なのに、ここが俺の故郷って思えてるなんて。
チラッとクラビスを見るとニコッと返された。
当たり前にくれる笑顔が、ココにいていいんだと、いつも思わせてくれて・・・。
「幸せだなぁ」
ポツリと言った独り言にもクラビスは反応してくれて。
「俺も幸せだよ」
「---もう、クラビス無しじゃ生きていけないかも・・・」
「! やった。それって最高!!」
ぱあっと破顔して喜ぶクラビスが可愛い。
「・・・・・・お前らなぁ・・・」
フェイがジト目で見てくるが、お前ももうすぐこうなる運命だよ。
エルバートは絶対クラビスと同類だからな。
フォレスター家に着くと、何故か家族総出で出迎えられた。
「---ただいま。皆してどうしたの? 父さん達も仕事は良いの?」
「仕事はある程度片付けてきたから大丈夫。アルカスに会いたかったし、何よりフェイが婚姻したんだ。お祝いしてやりたくてな!」
「ああ! なるほど!!」
「---え、俺、ですか?」
フェイがキョトンとして言った。
何を今更。
「俺の中ではフェイはとっくにお兄ちゃんポジだったけど? 最初から家族だと思ってたけど。ね-?」
「ね---!」
クラビス、お茶目でかわっ・・・げふんげふん。
「---あ、ありがとう・・・ございます」
「・・・ぅわあ、デレたフェイ、可愛い・・・」
「可愛い言うな!」
真っ赤になっちゃって。
「あ、そうだ。お祝いするならエルバートも呼ぼうよ。ついさっきお別れしたばかりだけど」
「それは良いの。準備が出来次第、サプライズじゃの!」
ほのほの笑ったウィステリアに、父さん達も賛同してパーティーの準備に取りかかった。
気恥ずかしくて所在なさげに彷徨くフェイを客間に押し込んで、俺達も準備に混ざった。
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